<新刊情報>
書名:赤の発見 青の発見~高輝度LEDで光の三原色をつくった天才たち~<改訂普及版>
対談:西澤潤一+中村修二
発行:白日社
世界の頭脳二人が、世界を変える発見に至った経過、創造力を発揮させる必須条件、科学、技術、そして日本のあるべき姿を初めて語りあった!
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日本原子力研究開発機構(JAEA)と大阪大学の研究チームは、ダイハツとの共同研究により、触媒の反応過程における電子の動きを、その場で詳細に観測するための測定技術を開発した。
触媒反応においては反応分子、触媒、さらには触媒を支える担体などがそれぞれの間で複雑に電子のやり取りをしており、そのような電子の動きの解明が触媒機能の理解に不可欠。
同研究グループは、その電子の動きを捉えるのに適した測定技術として、原子力機構が大型放射光施設SPring-8のビームラインBL11XUにて、独自に開発を進めてきた先端X線分光法(共鳴非弾性X線散乱法)を用い、自らが開発に関与してきた自動車排ガス浄化のためのインテリジェント触媒)と、一般的な自動車触媒を、触媒が働いている環境下で比較測定した。
その結果、触媒となる貴金属とその触媒を支える担体との間での電子の動きがインテリジェント触媒の自己再生能、さらには反応ガスの吸着能を支配していることを解明し、開発した先端X線分光法の有効性を実証した。
今回開発した先端X線分光法を活用することで、触媒が働いているその場で、反応分子、触媒、担体の間の電子の動きに関する知見が得られる。
これにより、貴金属の使用の低減・代替を目指す自動車触媒や燃料電池電極触媒など、実用触媒の新規創製・機能向上に対する新たな指針を与えることができると期待される。