“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

◆科学技術書<新刊情報>◆「インフォメーション」(ジェイムズ・グリック著/楡井浩一訳/新潮社)

2013-03-12 10:47:38 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:インフォメーション―情報技術の人類史―

著者:ジェイムズ・グリック

訳者:楡井浩一

発行:新潮社

 言葉も、生命も、宇宙さえ―すべては「情報」である! 壮大な文明史。「英国王立協会ウィントン科学図書賞」および「PEN/E・O・ウィルソン科学文芸賞」受賞。人類は太古からあらゆる手段でメッセージを伝えあってきた。アフリカ奥地のトーキング・ドラムに始まり、文字の発明や辞書製作など古代からの叡智、近代の計算機や遠隔通信技術の開発、そして現代の遺伝子解読や量子力学と情報理論の結合まで、「情報」を操る数多の試みを見つめ直し、壮大なスケールで世界の本質を問い直す。著者のジェイムズ・グリックは、1954年、ニューヨーク市生まれ。著書の「カオス―新しい科学をつくる―」はピューリッツァー賞の、「ファインマンさんの愉快な人生」は全米図書賞の、それぞれ最終候補作となった。近著の「ニュートンの海―万物の真理を求めて―」もまたピューリッツァー賞の最終選考に進んだ。著書は20以上の言語に翻訳されている。(新潮社の紹介文より)

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」/TBSテレビ「夢の扉+」/他

2013-03-11 10:47:20 |    ◆TV番組◆

 

 <テレビ番組情報>
 

 
NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
                         再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

3月17日(日) アンコール放送 地球外生命の大本命! 衛星タイタン

女優:南沢 奈央/サイエンス作家:竹内 薫/アナウンサー:中村 慶子/

東京大学大学院講師:関根康人

専門家の間で「生命がいないほうが不思議」とさえ言われる、土星の衛星「タイタン」。
蛇行する川、海岸線、そしてメタンの雨による有機物のシャワー! 
驚きの姿に迫る!

 
 BS朝日   BBC地球伝説 午後8時~9時
 
野生に帰せ!動物の赤ちゃんに密着(5回シリーズ)

3月11日(月)野生に帰せ!パンダの赤ちゃんに密着
3月12日(火)野生に帰せ!アムールヒョウの赤ちゃんに密着
3月13日(水)野生に帰せ!コアラとオーストラリアの動物の赤ちゃんに密着
3月14日(木)野生に帰せ!ワラビーの赤ちゃんに密着

  地球上で絶滅の危機に瀕している野生動物たち。その繁殖に必要な場所は、環境破壊や密猟など様々な要因のために、日々狭まりつつある。彼らが生き残るための鍵は貴重な赤ちゃんたち。人間の手で健康に育て、再び野生へ帰そうとする活動が進められている。パンダ、アムールヒョウ、コアラ、ワラビーなど、さまざまな動物の赤ちゃんたち、そして彼らを守ろうとする人々を、動物学者マーティン・ヒューズ=ゲームズが、世界各地をめぐり紹介する。

TBSテレビ    夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
 
3月17日(日) 南海トラフ巨大地震から命を守れ!
             スパコン京で地震シミュレーション揺れ、津波…あらゆる被害を予測し、安全な避難
             経路へ導く「減災計画」
 
ドリームメーカー/海洋研究開発機構(JAMSTEC) 金田義行

ナレーター/向井 理
 
 「科学・技術と人をつないで、巨大地震から人命を守りたい」最大死者数32万人。東日本大震災の17倍以上の被害が想定される南海トラフ巨大地震。その人的被害を限りなくゼロに近づけようという新たな防災プロジェクトが進められている。日本が誇るスーパーコンピューター「京」を使った、究極の地震シミュレーションの開発。そのプロジェクトリーダーを務めるのが、海洋研究開発機構の金田義行、59歳。金田が手掛けるのは、揺れの強さ、地形、津波のスピードなど、過去120年分の膨大な測量データを「京」で計算し、液状化、地盤沈下、橋の崩落、建物の破壊状況など様々な被害を予測して、家一軒、道一本という正確さで映像化するという、最新の技術を駆使した精緻な地震シミュレーションだ。
 
NHK-BSプレミアム   コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                             再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分

3月14日(木)「ファーストスター」

 夜空を見上げると、無数の星々が輝いている。私たちの銀河系だけでも1000億もの星がひしめいているからだ。しかし、誕生直後の宇宙にはひとつの星もなく、ただ暗闇だけが広がっていたという。暗黒が支配する「過去の宇宙」と、光あふれる「現在の宇宙」、この2つをつなぐある特別な天体があると予言されてきた。それは宇宙で最初に輝いた星々で、「ファーストスター」と呼ばれている。シミュレーションが描き出すその姿は、現在の宇宙ではまず見ることのない、太陽の百万倍の明るさで輝く青白い星だという。科学者たちは今、ファーストスターの正体に迫ろうと、しのぎをけずっている。最新の研究からは、ファーストスターこそが、太古の宇宙を一変させ、銀河や惑星、そして生命を育む現在の宇宙を生み出すきっかけとなったという、驚きのシナリオが導き出されている。魅惑の天体・ファーストスターの真実の姿、そして私たちとの知られざるつながりを描く。

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◆科学技術書<新刊情報>◆「ドーキンス博士が教える『世界の秘密』」(ドーキンス著/早川書房)

2013-03-08 10:35:12 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ドーキンス博士が教える「世界の秘密」

著者: リチャード・ドーキンス

絵:デイヴ・マッキーン

訳者:大田直子

発行:早川書房
 
 現実って何だ? 世界はどこでどうできた? 身の回りの見慣れた現実は、科学の目を通して語られると、魔法をかけたかのように面白くなる。フルカラーで若い読者も楽しめる「世界」の解説書。 私たちは普段魔法やお化けなど信じないのに、ありそうもない出来事が起こると「奇跡」を持ち出すし、魔法の活躍する物語を昔から好んできました。しかし本書の著者、ドーキンスに言わせれば――「超自然のマジックを持ちださなくとも世の中の出来事はうまく説明できるし、そのほうが驚きと不思議を深く味わえますよ」。長年人々に科学的な考え方のすばらしさと力強さを訴えてきたドーキンスは、「なぜこの世にはいろいろな種類の生き物がいるのか」「虹はどうしてできるのか」「悪いことはなぜ、私たちを狙ったように起こるのか」といった、ごく身近で素朴な疑問について考えることから始め、科学者が長年積み上げてきた成果を通して世界を見ていきます。すると現実の世界がなんとも不思議で、それでいながらじつにうまい仕組みで機能していることが、いつのまにか納得できるのです。著者の主張をより深く理解し、興味とイマジネーションをさらに広げるイラストが豊富に収められた、大人から子供まですべての「驚き」を愛する人々に捧げる科学読本。 (早川書房紹介文より) 

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■科学技術ニュース■NEDOと東京電力、銚子市沖で国内初「沖合洋上風力発電」の本格実証運転を開始

2013-03-07 10:43:51 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京電力が共同で、千葉県銚子市の沖合約3kmの海域に設置した、国内初の洋上風力発電設備(出力2,400kW)が完成し、3月4日から本格的な実証運転を開始した。

 この設備は、風車の基礎部分を海底に固定した着床式で、沖合に設置するのは国内で初めて。

 実際に洋上風車で発電した電力を陸上に送電することで、風車の信頼性や継続的に発電を行うために不可欠なメンテナンス技術など、沖合洋上風力発電の導入や普及に必要な技術の確立を目指す。
  
 NEDOの洋上風力発電等技術研究開発では、日本海側でも実証研究を予定しており、福岡県北九州市の沖合1.4kmの海域で洋上風力発電施設(同2,000kW)の建設を進めている。

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◆科学技術書<新刊情報>◆

2013-03-05 10:32:32 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●


 
<新刊情報>
 
 

 月刊「ニュートン」 2013年04月号

★特集:大数学者をも熱中させつづける素数のふしぎ はたして,素数にかくされたルールはあるのか?

協力:上野健爾

2,3,5,7,11,13,17……と,気まぐれにあらわれ,どこまでもつづいていく素数。
さまざまななぞをもつ数,素数の世界をのぞいてみよう。

★特集:探査車キュリオシティが観測スタート 火星の生命を探せ

協力:佐々木 晶/山岸明彦/ジョン・グロツィンガー

今,火星での生命探しが本格化している。
キュリオシティ・ミッションの意義や今後の火星探査計画についてくわしく紹介。

月刊「日経サイエンス」 2013年4月号

★特集:首都直下地震

 首都圏で,阪神・淡路大震災をもたらしたのと同規模の直下地震が30年以内に発生する確率は約70%。こうした状況認識のもと,首都圏の詳しい地下構造と過去の地震活動を探る国の調査研究プロジェクトが,東京大学地震研究所を中心に実施された。その結果,どんなことが明らかになったのか。

見えてきた地下構造  中島林彦  協力:平田 直/佐藤比呂志

活動期はいつ始まるのか  中島林彦  協力:石辺岳男/藤原 治/金子浩之

写真で見る関東大震災

絵で見る安政江戸地震 

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」/TBSテレビ「夢の扉+」/他

2013-03-04 09:57:52 |    ◆TV番組◆


<テレビ番組情報>
 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
                         再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
 

3月10日(日) パワー10倍! マグネシウム電池開発中

女優:南沢 奈央/サイエンス作家:竹内 薫/アナウンサー:中村 慶子/

東北大学教授:小濱 泰昭
 
 これまでの乾電池よりも10倍長持ちする「新世代の電池」! その原理はなぜか、ある種の金属に塩水をかけるだけ! しかも使いきっても太陽の熱で復活! 不思議な実力に迫る!

 BS朝日   BBC地球伝説 午後8時~9時

古代ローマの至宝~歴史を刻む美しき遺産~(3回シリーズ)

3月4日(月)休止
3月5日(火)古代ローマの至宝~歴史を刻む美しき遺産~ 1 紀元前ローマの栄光
3月6日(水)古代ローマの至宝~歴史を刻む美しき遺産~ 2 栄華を極めた帝国時代
3月7日(木)古代ローマの至宝~歴史を刻む美しき遺産~ 3 帝国の衰退

 イタリアをはじめ、様々な国々に残されている芸術作品や遺跡を通し、壮大な古代ローマの歴史に迫る。古代ローマが生まれたのは、紀元前8世紀。はじめはイタリア半島の一都市国家にすぎなかったローマだが、数百年かけて次々と領土を広げ、紀元前3世紀までにイタリア半島を統一。紀元前1世紀には、アウグストゥスを初代皇帝に迎え、巨大な帝国が誕生した。その後、偉大な皇帝たちが次々と君臨し、帝国は繁栄を極める。しかし3世紀に入ると、次第に力をつけたアフリカなどの属州が帝国を脅かす存在となり、永遠に続くかのように思われたローマ帝国にも、ついに崩壊のときが訪れる。第1回は、ローマのカピトリーノ美術館や、ロシアのエルミタージュ美術館、ナポリ近郊のポンペイにある遺跡などを巡り、一都市国家から巨大国家へと成長した紀元前のローマに迫る。第2回は、南フランスに残されたローマ帝国の神殿や、ナポリの北にあるバヤの遺跡、ローマに今も残る凱旋門やパンテオン神殿などを巡り、栄華を極めた帝国時代のローマに迫る。第3回は、北アフリカのリビアに残されているローマ帝国の遺跡や、イギリスの大英博物館、イタリア北東部にある聖堂などを訪れ、繁栄が頂点に達した後、次第に衰退し始めるローマの歴史を追う。
 
TBSテレビ    夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
 
3月10日(日) 南海トラフ巨大地震から命を守れ!
             スパコン京で地震シミュレーション揺れ、津波…あらゆる被害を予測し、安全な避難
             経路へ導く「減災計画」

ドリームメーカー/海洋研究開発機構(JAMSTEC) 金田義行

ナレーター/向井 理

 「科学・技術と人をつないで、巨大地震から人命を守りたい」最大死者数32万人。東日本大震災の17倍以上の被害が想定される南海トラフ巨大地震。その人的被害を限りなくゼロに近づけようという新たな防災プロジェクトが進められている。日本が誇るスーパーコンピューター「京」を使った、究極の地震シミュレーションの開発。そのプロジェクトリーダーを務めるのが、海洋研究開発機構の金田義行、59歳。金田が手掛けるのは、揺れの強さ、地形、津波のスピードなど、過去120年分の膨大な測量データを「京」で計算し、液状化、地盤沈下、橋の崩落、建物の破壊状況など様々な被害を予測して、家一軒、道一本という正確さで映像化するという、最新の技術を駆使した精緻な地震シミュレーションだ。

NHKテレビ Eテレ   地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~44分
                          再放送 毎週 午前0時00分~0時44分
 
3月 9日(土) 北米五大湖 湖底に眠る謎

 もしも北アメリカの五大湖の水を全部抜いたら…。科学データとCG映像で湖底の地形を明らかにし、詳細に分析していくことで、湖誕生の秘密に迫る。2万年前、五大湖周辺は厚い氷河に覆われていた。この氷河が大地を押さえつけ、変形させて、深い窪地を作ったとみられている。また長い年月の間に水位は大きく変化していた。7000年前、水がなかったと見られる一帯からは人々が生活していたと思われる痕跡が見つかっている。湖の誕生から現在の姿になるまでの壮大な歴史をたどる。

原題:Drain the great lakes、制作:カナダ 2011年

NHK-BSプレミアム   コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                             再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分
 
3月7日(木) 「地球を襲う太陽嵐」

  突然、都市に大規模な停電が起き、GPSが使えなくなり、人工衛星が失われる・・・そんなパニック映画のようなリスクがひそかに私たちの生活を脅かしている。原因は太陽の表面で起きる爆発によって発生する「太陽嵐」だ。強い電磁波やプラズマが、1億5千万km離れた地球に降り注ぐのだ。次に太陽活動がピークをむかえるのは今年の秋頃とも予想されている。IT化が進んだ現代社会で大規模な太陽嵐が地球を襲った場合、停電に加えて電子機器の異常動作や情報通信の障害などで全世界が混乱に陥るおそれがあり、アメリカでの報告では損害は最大2兆ドルに上ると推計されている。太陽嵐が地球の高層大気を加熱し膨張させることで、人工衛星が軌道を外れ墜落するケースもある。また、最近の研究では、過去に観測された最大級の太陽嵐を上回る規模の「スーパーフレア」が発生する可能性もあるとわかってきた。番組では、近年解き明かされつつある太陽嵐のメカニズム研究の最前線や、産業・社会基盤などを守ろうとする"宇宙天気予報"の取り組みを紹介し、明日にも起きるかもしれない太陽嵐の脅威と備えの方策を探る。

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◆科学技術書<新刊情報>◆「人類の夢を育む天体『月』」(長谷部信行・桜井邦朋 <編>/恒星社厚生閣)

2013-03-01 10:22:58 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:人類の夢を育む天体「月」―月探査機かぐやの成果に立ちて―

著者:長谷部信行・桜井邦朋 (編)

発行:恒星社厚生閣

 人類にとって最も身近な天体である「月」。本書はアポロ計画以前から始まった月研究の変遷をたどり、現在までに解明された月の科学的知見を、探査機「かぐや」の成果とともに紹介する。また月資源の利用、月面基地など、今後の宇宙科学のフロンティア開拓となる月開発の素描に迫る。 (恒星社厚生閣の紹介文より)
 

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