“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

★科学技術ニュース★第33回(2017年)「京都賞」、受賞者発表

2017-06-20 08:53:26 |    ◆受賞◆

 第33回(2017年)「京都賞」(稲盛財団)の受賞者が発表された。

 授賞式は11月10日、国立京都国際会館(京都市左京区)で開催される。

<受賞者>

先端技術部門:三村高志(半導体工学者/日本)
            
  新構造のトランジスタ「HEMT」を発明。情報・通信技術のイノベーションにより、ICT社会を豊かに

  富士通研究所  名誉フェロー
  情報通信研究機構 未来ICT研究所 統括特別研究員
  1944年、大阪市生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程を修了後、富士通株式会社へ入社。75年より富士通研究所。大阪大学工学博士。主な受賞に、IEEEモーリス・N・リーブマン記念賞、恩賜発明賞、紫綬褒章など。
 

基礎科学部門:グレアム・ファーカー(植物生理学者/オーストラリア)

  世界基準の光合成モデルを開発。
  地球規模の気候変動の解析や乾燥地域での農業生産向上にも貢献
 
  オーストラリア国立大学 特別教授
  1947年、豪タスマニア州ホバート生まれ。オーストラリア国立大学(ANU)で博士号を取得し、米国へ留学。帰国後はANUで研究に従事。2003年より現職。オーストラリア代表として京都議定書会議、COP3にも参加。主な受賞に、フンボルト賞、オーストラリア勲章、オーストラリア首相科学賞など。


思想・芸術部門:リチャード・タラスキン(音楽学者/アメリカ)

  斬新な音楽史研究と批評によって音楽における言論の創造的価値を提示
 
  カリフォルニア大学バークレー校 名誉教授
  1945年、米ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学で博士号を取得後、同大学准教授を経て、カリフォルニア大学バークレー校教授を務めた。主な受賞に、デント・メダル、ロイヤル・フィルハーモニック協会音楽賞。主著にThe Oxford History of Western Music (2005)、Stravinsky and the Russian Traditions (1996)など。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス 実践編」(日経ビッグデータ編/日経BP)

2017-06-20 08:52:45 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス 実践編

編者:日経ビッグデータ

発行:日経BP 

 同ムックでは、人工知能&IoTのインパクトを理解する上で欠かせないキーワードを専門家が解説。そして今、目前で進んでいる有力企業の最先端の取り組みを幅広く取り上げる。

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★科学技術ニュース★NICTなど、脳波を利用することで無意識に英語のリスニング能力が向上

2017-06-20 08:52:20 |    生物・医学

 情報通信研究機構(NICT)は、大阪大学、北海道大学と共同で、無意識に英単語のリスニング能力を向上できるニューロフィードバック技術の開発に成功した。

 これまでの英単語のリスニングの学習は、聞いた音(例えば、rightもしくはlight)に対してどちらの音であるかというテストを行い、それが正解か不正解かを学習者に伝えて学習を促す場合が多く、このような学習では成果が出るのに時間がかかることが一般的であった。

 それに対して、同手法では、rightとlightの音を聞いている時の脳波から音の聞き分けに関連する脳活動パターンを取り出し、その大きさを円としてフィードバックし、学習者にはその円を大きくするようにイメージしてもらった。

 その結果、本人は、音の聞き分けの学習をしているつもりがなくても、無意識にrightとlightの音の聞き分けが5日間程度で出来るようになった。

 これが実用化されれば、効率よくリスニング能力を向上できる教育手法となることが期待される。

 現在はRとLに関しての結果のみだが、日本人の苦手な英語の発音は他にもあるため、日本人の苦手な様々な発音を効率よく学習できるシステムを産学官の連携により構築し、新しい英語リスニング学習法として社会実装を目指す。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「材料科学基礎 問題集」(アグネ技術センター編集部編/アグネ技術センター)

2017-06-20 08:51:54 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:材料科学基礎 問題集~京都大学大学院工学研究科修士課程材料工学専攻 入学資格試験問題と解答例~

編者:アグネ技術センター編集部

発行:アグネ技術センター

 京都大学大学院工学研究科材料工学専攻修士課程入学資格試験、平成16年度(平成15年8月実施)から平成28年度(平成27年8月実施)までの「材料基礎学」の問題と解答例をまとめた。

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