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松本城

 黒部ダムに行ったのは、15日。前日の14日は大町のホテルで一泊したのだが、ホテルに入る前に松本で高速を下り、松本城を見学した。松本と言えばゴジ健さんの生まれ故郷。とは言え、中央高速を通っていく以外に詳しい旅程を把握していなかった私は、その日になるまで松本を通ることは知らなかった。知っていたなら、松本近辺の観光スポットをゴジ健さんにお聞きしたのに、と残念な思いをした。それでも、「松本を通るなら松本城には行かなくちゃ」と、妻や子供たちに宣言して、松本城に向かった。

  

 「おお!PARCO!」
ゴジ健さんには失礼だが、市街には大きなビルが立ち並び、予想以上に都会的な街だった。さすがに横浜とは比べられないだろうが、これだけの街で10代を過ごされたのだから、ちょっとした「シティー・ボーイ」であったのがうかがわれる・・。


 駐車場から歩くとすぐに、立派な石塔が見えた。
「ほお、国宝か!!」
何度か松本城についてゴジ健さんから教えていただいたが、今その姿をこの目で拝むことができる、胸はいやおうなしに高まった。


 おお!!黒塗りの立派な城だ。青空を背景に凛とした佇まいがいい。
 街の真ん中にある城だけに大勢の人が見学に訪れていて、入場するのに並んで待たねばならなかった。
「天守閣までのぼって下りてくるのに90分ほどかかります」
さかんに臨時雇いの若者が拡声器を使って告知している。
「どうする?」
「う~~ん、いけるところまで行ってみるか」
できれば天守閣から松本の町並みを眺めてみたい。そんな気持ちで列に並んで大人しくしていた。私たちの前には外国人観光客が何人かいたが、彼らの話す言語は何なのかよく分からなかった・・。でも、興味深そうにお城の内部を眺める様子は、真剣だ。やはりお城は日本を象徴する建物なんだろう。


 鯱も展示されていた。金の鯱を見慣れた私たちには、少しばかり意外な感じがしたが、質実剛健の気風を漂わしていて、これこそゴジ健さんのルーツなのかもしれない、そんな気がした・・。

 だが、遅々として進まぬ行列にかなり気持ちが滅入ってきた。それに何より時間が迫ってきて、そろそろ出発しなければホテルに入るのが遅くなってしまう。
「天守閣はあきらめようか・・」
そう話がまとまって、やむなく断念した。
 だが、堀の向こうに回って城の全景をもう一度見ておきたい、そう思って少し歩くことにした。

 

やはり素晴らしかった。
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