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黒部ダム

 黒部ダムはすごい。何がすごいと言っても、圧倒的な迫力がすごい。うわさ、もしくはネットで情報を集めただけでも、かなりの迫力が伝わってきたが、実際にその場に立つと、そんな情報などぶっ飛んで、ただただ、ひたすらそのすごさにひれ伏すのみである・・。


 ダムからの放水は、観光客へのサービスだとは知っていたが、それでも目の当たりにすると厳かな気持ちになり、思わず見入ってしまう。実は朝から腹痛に悩まされていた私は、扇沢駐車場から関電トロリーバスで黒部ダムに着くまで、かなり苦しんだ。自分だけ行くのをやめておこうかな、そんな気持ちにもなったが、せっかく家族4人でやってきたのに、それはさすがに悲しいだろうと、思い切ってバスに乗った。何とか無事に黒部ダムに着き、220段もの階段を上った末に眼前に広がった黒部ダムの雄姿を目にした時は、「来てよかった!」、そんな思いで胸がいっぱいになった・・。
 
  

 放水の迫力に目が奪われがちだが、エメラルドグリーンの水を湛えたダム湖とその向こうに聳え立つ連峰の雄大さにも、思わず言葉を失ってしまう。この黒部ダムが大勢の人々の犠牲の上に完成したものであることは、子供の頃に見た「黒部の太陽」で知っていたが、改めてその場に立つと、この難儀を極めた工事に立ち向かい、完成させた人々の窺い知ることのできない尽力に、厳かな畏敬の念を抱くとともに、多くの命の犠牲があってこそ現代生活の利便さが保証されたのだ、そんな万感の思いが心を駆け巡る。
 さすがにお盆休みとあって、かなりの人出でびっくりしたが、それでも5月のゴールデンウィークと比べれば、3分の1程度だとトロリーバスの改札口で職員の1人が教えてくれた。


 どれだけ見惚れていたのだろう・・。写真を撮りまくって、放水によって直下に見られる虹も写真に収めることができた。


 しかし、この辺りの峻厳な山々は、近所のなだらかな裏山を見慣れた私には、恐ろしいほどだった。

  


 こんなところにダムを造るんだから、人間の叡智ってのは本当にすごいんだな、そんな思いをい新たにした。

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