今後の東京市場の注目材料は1週間後に迫った総選挙の結果と今週から本格化
する決算発表になりそうです。勿論、中国恒大集団に端を発した不動産業界の
過剰債務問題も忘れてはいけません。不動産市場が大きく冷え込めば国民の
資産の7割が不動産とも言われている中国ですから消費者心理にも影響が及び
国内消費が一段と下押しされるかもしれません。
中国の不動産市場の急落が金融危機に繋がりリーマンショックのような世界の
経済を直撃するという可能性は今のところ低いようですが、少なくとも住宅建
設に関係するような業界への影響は避けられないかもしれません。日本企業の
中でも中国ビジネスが柱になっている企業もあります。今後の収益見通しでど
失望が広がるのかそれとも安心感が広がるのか注目です。
総選挙ではここへきて自民党の苦戦が伝えられています。与党候補と野党候補
が拮抗している選挙区も多いようです。勝敗は最後の最後までどちらに転ぶか
分かりません。自民党が単独過半数を取れなければ政権交代はなくとも岸田政
権の求心力は低下します。弱い政権の下では大胆な政策が打ち出せないという
懸念から海外投資家中心に一時的には売りが増える可能性もあります。
また決算発表ではこのところの円安と原油などのエネルギーや原材料価格の上
昇がどのくらいの影響が出るのかが注目です。多くのモノを輸入に依存してい
る日本ですから今の円安は輸出企業の円安メリットよりも輸入企業のコスト負
担が大きな問題になる悪い円安になっているようです。
そもそも最も多く円安メリットを享受するはずの自動車は半導体や部品不足か
ら大幅な減産が続いています。期初に予定していたよりも生産正常化はかなり
後連れしています。いくら円安が進んでも輸出する車が生産できなければ絵に
描いた餅です。自動車の生産が正常化してこその円安メリットをいうことを忘
れてはいけません。勿論、円安メリットが業績を押し上げている企業もありそ
うですが、生産の海外移転が進みかつてのような円安による恩恵は限定的なよ
うです。
またコロナ感染者の終息で行動制限は解除される予定です。国内産業にとって
は朗報ですが、どこまで需要が戻るかは不明です。期待先行だけの株高は短命
に終わる可能性があります。国内消費がどこまで回復できるか、政策の後押し
はやはり必要です。今週からは基本決算発表による個別銘柄プレイで日経平均
の上値は限定的かもしれません。月末接近でどちらかというと指数は下方向に
行きやすいということも考えておくべきです。
次回の更新は26日を予定しています。
する決算発表になりそうです。勿論、中国恒大集団に端を発した不動産業界の
過剰債務問題も忘れてはいけません。不動産市場が大きく冷え込めば国民の
資産の7割が不動産とも言われている中国ですから消費者心理にも影響が及び
国内消費が一段と下押しされるかもしれません。
中国の不動産市場の急落が金融危機に繋がりリーマンショックのような世界の
経済を直撃するという可能性は今のところ低いようですが、少なくとも住宅建
設に関係するような業界への影響は避けられないかもしれません。日本企業の
中でも中国ビジネスが柱になっている企業もあります。今後の収益見通しでど
失望が広がるのかそれとも安心感が広がるのか注目です。
総選挙ではここへきて自民党の苦戦が伝えられています。与党候補と野党候補
が拮抗している選挙区も多いようです。勝敗は最後の最後までどちらに転ぶか
分かりません。自民党が単独過半数を取れなければ政権交代はなくとも岸田政
権の求心力は低下します。弱い政権の下では大胆な政策が打ち出せないという
懸念から海外投資家中心に一時的には売りが増える可能性もあります。
また決算発表ではこのところの円安と原油などのエネルギーや原材料価格の上
昇がどのくらいの影響が出るのかが注目です。多くのモノを輸入に依存してい
る日本ですから今の円安は輸出企業の円安メリットよりも輸入企業のコスト負
担が大きな問題になる悪い円安になっているようです。
そもそも最も多く円安メリットを享受するはずの自動車は半導体や部品不足か
ら大幅な減産が続いています。期初に予定していたよりも生産正常化はかなり
後連れしています。いくら円安が進んでも輸出する車が生産できなければ絵に
描いた餅です。自動車の生産が正常化してこその円安メリットをいうことを忘
れてはいけません。勿論、円安メリットが業績を押し上げている企業もありそ
うですが、生産の海外移転が進みかつてのような円安による恩恵は限定的なよ
うです。
またコロナ感染者の終息で行動制限は解除される予定です。国内産業にとって
は朗報ですが、どこまで需要が戻るかは不明です。期待先行だけの株高は短命
に終わる可能性があります。国内消費がどこまで回復できるか、政策の後押し
はやはり必要です。今週からは基本決算発表による個別銘柄プレイで日経平均
の上値は限定的かもしれません。月末接近でどちらかというと指数は下方向に
行きやすいということも考えておくべきです。
次回の更新は26日を予定しています。