ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

幻の山菜「ホンナ」

2006年05月29日 | その他
秋田“ボンナ”米沢“ホンナ”下郷町“ドッホと呼ぶ、ところ変われば様々だ。
植物図鑑には“イヌドウナ”生育地は海抜400mから高山までの湿り気のある原野、沢地、谷間の木の下に群生し、福島では吾妻山系や奥会津に自生していると記載されている。
秋田で勤務した30数年前、独身貴族欠食児童の溜り場の一杯飲み屋で「カアさん今日ボンナあるすかー」と同僚が注文して初対面。“ボンナのおひたし”だったが、セロリーの様な香り?で何とも美味!もう山菜の王様“シオデ”など問題外だった。
その数年後、下郷町の民宿で鰊、筍の煮物の中に蕗にも見えるが味も全く違う物と対面した。これが“ドッホ”ここ下郷では生食より葉を取って茎だけ塩漬保存食にして食べるのが普通だそうだ。
翌春、山菜料理番組取材でこの民宿夫婦の世話になり山菜狩の撮影も、当然“ドッホ”も採った。会津ではこれを採取(折る)する時、茎の中が空洞になっているので折った瞬間にドホッと音が出るので“ドッホ”と言うのだとそうだ。
この時以来もう見る事もなく、自分の感覚ではもう“幻の山菜”になっしまったが
昨年、そば打ち研修旅(山形の寒晒しそばを食らう会)の帰路、13号線米沢の出口、福島側の信号機が赤で一時停車した時隣の席のSさんが脇の食料品店を指して「ここは米沢で一番多く山菜が集まり、恐らく無いものはないし山形一かな」と説明してくれた。
一瞬寄ってみたいと思ったがグループの旅。翌週に改めて訪ねてみると、やや少なめだったが他の山菜同様ごく普通に陳列されていた。
親父さんに、幻の山菜を求めて福島から来た事や事の次第を話すと「ウチ(店)もこればっかり(ホンナ)は手に入んなくなった(乱獲?)んで、南の方の(吾妻山系)年寄り5~6人に特別頼んでんダ。少し高く(値段)ても我慢(お客)してもらわねどナイ。そのうち年寄も居なぐなってアンタの云う“幻の山菜”になっぺナイ」だった。これは昨年の事。
昨日電話で確認したら「今年もある」との事だったので、善は急げと強雨の中いって少し求めて来た。
昨晩、マヨネーズ+醤油のおひたしで堪能した。和え物・天ぷらでもよく合うと本に書いてあった。今夜は天ぷらで・・・・

              
              米沢市万世町「さかの」

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2 コメント

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山菜 (パパ)
2006-05-31 06:57:08
ホンナは時期になれば良く食べます。勿論買った物で、お浸しとか味噌汁でです。野菜を月2回持って来てくれるグループが有り、時期になると色々な山菜も入っています。野菜もそれこそ朝取りの物なので新鮮です。当地の市民市場も新装になったが、退職したせいも(目の前だった)有るが行かなくなったから不思議です。余り綺麗な市場は魅力が無いと言う事です。山菜類も某商店では、多種類を販売しているが、当然値段は驚くような値段です。
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Unknown (PL)
2006-05-31 07:26:36
パパさん何時も書き込みTNXです。

昨年より少なくて10束位しかなかったのですが、6月中旬頃までは入るとの事だったので、もう一度行く心算です。

自分には本マグロのトロと同格かな?

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