ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

あんぽ柿

2014年02月20日 | 福島のうまいもの
 
                    
福島の冬の味覚“あんぽ柿”は、子供の頃は何処の家庭でも秋には蜂屋柿の皮を剥き軒下に吊るして乾燥させ、一ヶ月もすると渋も抜けて軟らかくアメ色になり、冬場の貴重なおやつになった。
何時だったか忘れてしまったが、東京の姉が「福島のあんぽ柿を食べてみたいなー」と懐かしんでいた事を突然思い出し善は急げと、今日伊達町のJA伊達みらい農産物直販場で求めて宅急便で届けた。
姉のイメージでは紐で吊るした15~6個を1個ずつ取って食べて行く事であったが、原発事故後果物では一番放射能汚染された品種として収穫禁止になり、今シーズン汚染量の少くなった地域のみが、収穫と加工が許可されて3年ぶりに復活した。
全て染量計で測定パスした物だけが出荷されているそうで、多分今は測定器の関係か紐で吊るしたままの物は姿を消し、全てこんなパック詰めの風情も感じられない物になってしまった。
しかし、味は全く変わらず表面はしっかり乾燥していて中はトロットとした口当りの強い甘さは、和洋菓子にも無い表現に苦しむ自然の恵みだ。
ただ放射能汚染ゼロでは無い基準値以下の毒入り饅頭ならぬ“毒入りあんぽ柿”は、孫達には食べさせられない大人限定の何とも残念な“福島のうまいもの”に登録。

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