ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

映画「フラガール」

2007年02月22日 | その他
しばらくぶりに映画「スパイゾルゲ」以来「フラガール」を観て来た。
この映画は撮影に入る前に新聞で重要な脇役に若手漫才コンビ南海キャンデーズのシズちゃんが登場と報じられた。漫才での風貌から想像して一体どんな演技を?興味があったし、またこの物語は「常磐炭鉱の再生を賭けた常磐ハワイアンセンター誕生にまつわる、炭鉱の娘達(ダンサー一期生)とダンス教師の心のふれあいを描く」とあり、自分自身も常磐炭鉱の衰退、ハワイアン誕生の過程などは何度か取材で関り、また定年退職直前の1999年には年度計画の一環として20世紀の映像資料を21世紀に継承(永久保存)するために、一般視聴者へも資料の提供を呼びかけて各県単位で番組を制作した。一年間取材制作に関り、4編をローカル放送した後、総集編を世紀末の2000年5月に全国放送と同時に定年退職となり、結果的に予測もしなかった偶然の事で、これが皮肉にも教育TVでスタートした自分の“最後の花道”だったし、モデルになった一期生のOさんのインタビュー取材もさせていただき、また母親役同様に少女時代から坑内婦として働いた老婦人も・・・脚色された物語とは云え自分にとってはとても感慨深いものだった。
平日で観客は殆んど自分と同じ老人?ばかりで女性グループと夫婦連れの約70人ほど、通常は10人前後だから新聞の大盛況もウソ?ではなかった。何とこの映画、初めから終わりまで涙・涙・涙・・・・の演出なのだ。こんな映画観たのも初めてだが、周辺から途切れなくすすり泣きが耳に入りつい自分も何度か引き込まれ涙をこぼしてしまった。演出・技術的には何の変哲も無い作品と思ったが「全編娘達と先生のふれあいに徹して観客に大きな感動を与える」こんな構成が、日本アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、助演女優賞などその他数々の映画賞を受賞してしまった理由らしい。
地元(いわき)を舞台にした映画とあって、いわきと福島ではもう5ヶ月ものロングランが続いているそうだ。そして更にアカデミー賞を受賞してワーナーマイカルでも再上映を始めたし、偶には映画もイイーモンダ・・・・是非鑑賞をお薦めしたい作品。

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