女子フィールド種目で史上初の快挙
勿論やり投げの北口選手のこと。179cm、86kgというから現在の私(加齢の為身長が20代頃より2cm余り低くなった)より一回り~大きい女性である。投擲競技には必要な体格であろう。母攻の旭川東高校は、進学校で東大や京大合格者も出しているという。子供の頃から賢い女性だったと推測する。スポーツはそのことを通じても頭脳明晰ともなるが、地頭が良くないと進歩が止まる。
彼女の英語にはチェコ訛りがあるとのこと。そう昨年のWBCで、わが国でも俄然有名になったチェコは、槍投げ王国。彼女はこの国の西部でドイツ国境に近い、ドマジュリツェという町(市)にやり投げ留学していたのだ。
五輪の前から北口選手は世界大会などで優勝しており、チェコの町を有名にしたということで、表彰さえされているのだ。今回はその留学先の町に凱旋し、200人を超える人々と衣装を纏ったバグパイプ楽団に迎えられたという。チェコのメディアも自国選手の凱旋のごとく伝えたという。地元の人々に親しまれ、敬愛されている彼女の人柄が偲ばれる話だ。
フェンシングの太田選手がオリンピックで活躍し、今回のパリでさらにフェンシングを開花させたが、やり投げなど、これまでの日本ではマイナーな競技が、また五輪でさらに大きな輪を描ける日も遠くないかもしれない。
さらに、北口選手の活躍は、オリンピックを通じての国際親善が、個々の選手のスポーツ留学を通じても促進されることの一例である。卓球の女子選手などは中国語を流暢に操ると聞いたが、柔道を通じて、日本語とその武士道に通じる礼儀作法、立ち居振る舞いを引き続き世界へ向けて発信し続けていただきたいものである。