中小企業診断士 泉台経営コンサルタント事務所 ブログ

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日々是好日19

2010年12月25日 | Weblog
研究会

 中小企業診断士は、研究会と言う名の勉強会が盛んである。もっとも他の士業やコンサルタントグループのことを詳しく知っているわけではなく、比較対象があって相対的に盛んであると言っているわけではない。ただ、私でさえ3つの研究会に所属しているし、10の研究会に所属していると言っている方もいたことで、盛んであるような印象を持っている。

 ただ私など、一応年会費を支払って会員の資格は維持しているものの、このところほとんどご無沙汰の会もある。研究会に限らず、昨年や一昨年は各種セミナーにも積極的に参加したし、参加できる喜びもあったものだけれど、今年はかなり絞り込んだ。時間と費用の制約もあって、研究会も各種セミナーにも参加意欲を持続することは難しいもののようだ。

 ところが今年、ひとつの研究会を主宰することになり、多くの会員に参加してもらう方策を考える立場になった。引き続き原則として講師は会員の持ち回りであるが、今年は外部専門家の招聘にも注力した。外からの風は新鮮である。外部講師に来ていただいた会では、会員相互の親睦を兼ねて懇親会も行ったけれど、診断士同士の交流も研究会の目的の一つである。

 研究会を主宰して、私がもうひとつ力を入れているのが仲間を増やすことである。研究会によっては、何となく仲間を限定しているような雰囲気のところもあるように思うけれど、協会支部に認定された研究会であれば、皆が納めた協会会費から補助金が出るわけで、オープンであることが原則となろう。幸い当研究会では、今年途中から4名会員が増えた。さらに若い診断士にも参加して欲しいものである。
 
 私たちの研究課題である企業再生では、その対象が業種・業態を問わないし、幅広い知見が問われる、いわば診断士の能力の全てが問われると言って過言ではないであろう。だから日頃企業再生を学んでおれば、一般の企業経営改善案件にあっても、その対応は容易くなると思う。従って、企業再生を学ぶことはすべての診断士に有益であると思う。

 一般に本格的な企業再生案件になると、専門の公的機関に持ち込んでも、コンサル料は数百万円程度必要になるといわれる。だからこそ、万一クライアント企業の存続が危ういと思った時に、町の診断士として、安価で適切なアドバイスによって迅速な対応ができればと考えているわけである。

 われわれ診断士にとって学ぶ分野は多岐に亘り、その学び方もいろいろである。会員相互に知見や情報を公開して共有する研究会という名の勉強会は、ひとつの有効な啓発方法である。
コメント
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