元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

12月21日

2021年12月21日 | 仕事
珍しく仕事の話(苦笑)。


毎年4年生(最終学年)の世界史の授業には、NHKの名作『映像の世紀』を見せている。
現代史を映像の力で直接訴えたくて。


今年は1950年代の冷戦の模様を描いた第8集『恐怖の中の平和』で年内の区切りつけて、後もう1hあったので初めてこのDVDを見せてみた↓



RADIO BIKINI(1987/A FILM BY ROBERT STONE/56minits)

1946年に南太平洋ビキニ環礁で行われたアメリカの核実験を記録したドキュメンタリー映画で、1988年のアカデミー賞最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた作品。
当時のアメリカが、いや世界がいかに核兵器の恐ろしさについて無知だったかを、美しい風景の映像とのどかな音楽を背景に淡々と描いている。

無邪気にさえ見えるアメリカ人たちと、島を追われた原住民の怒り、そして最後の最後に数分だけ流れる、無知の代償としての余りにも痛ましい映像。
そのコントラストギャップは凄まじいとしか表現できないものだ。

この映画を始めて観たのは教員になってまだ間もない頃、当時の教育テレビで放映された『ワールドTVスペシャル』だった。それも第一回目。


何の予備知識もなく、淡々と流れる映像をけっこうボーっと見ていたら、最後の最後に「え・・・・・・・(絶句)!?」となる映像が出てきて茫然。
「しまった!録画してなかった(>_<)」と気づいた時にはもう遅かった...。



それ以来ずーっとこの映画のことを覚えていて、いつかまたあの映像を見られないものかと、これまたボーっとネットで探していたら、何とニコニコ動画にあるではないか!?
さらに探しているうちに、今度はDVDを発見!!
もう即ポチで購入www。


DVDには吹き替えや字幕がないため細かいところまでは正直理解できてはいないのだろうが、それでもこの映像を見られただけでよかった。
さらに、『映像の世紀』と絡めて見せた4年生たちにもけっこう核(特に放射能!)の恐怖は伝わったようで、少しだけ満足できたかな(^^)。


語り継ぐことを止めてしまえば、戦争の恐怖などみなすぐに忘れてしまう。
もう遠くなってしまった過去の出来事でも、我々には子供たちに、孫たちに、後世に語り継いでいく責任がある。
それを忘れてはならないと強く思う。


PS 同じく大昔の『ワールドTVスペシャル』で見た中で未だに印象に残っているのは、差別をテーマとした『青い目 茶色い目』という作品。



こちらはビデオに録画してあるはずだから、折を見てDVDにコピーしたいな。

コメント
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