「リュシエンヌに薔薇を」から「事故」

相変わらず、更新している時間がない。
手元のノートをみていたら、「リュシエンヌに薔薇を」(ローラン・トポール/著 榊原晃三/訳 早川書房 1992)から、「事故」というコントを書き抜いてあったのをみつけた。

すっかり忘れていたのだけれど、ナンセンスでとても楽しい。
更新の代わりに、これを引用しよう。
(このコントが収録されていた「リュシエンヌに薔薇を」がどんな本だった、どうしても思い出せないのだけれど…)

 「事故」
「イエスはチベリア湖の水面に思い切って足を踏み入れた。まだ信用していない使徒たちは、救世主の足元をじっと見つめていた。イエスが水の上を歩かれている! 主の足は1ミリメートルも水中に踏みこんでいない。眼を天のほうに上げて、主はご自分のいるとろを忘れておられるようだ。
 と、使徒たちの悲鳴がほとばしった。しかし遅すぎた。
 イエスはバナナの皮に気がつかれなかったのだ。たちまち主は身体をささえ切れなくなって滑ると、首を波頭の上で砕いてしまわれた。」


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