かぶれの世界(新)

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プロセスか、決定内容か

2017-11-11 18:35:23 | ニュース
加計学園の獣医学部新設が決まった。だが、依然としてその決定プロセスに官邸の関与の疑いが取りざたされ、野党は次の国会で重点的に追求して行くと報じられている。私は少し違うのではないかと思う。他にもっと重要な政策テーマがあるのは当然として、本件についても間違ったアプローチだと思う。

そう思う理由は、この問題は「間違ったプロセスで(正しい)決定をしたのがいけない」と言ってるように聞こえるからだ。言い換えると、「正しいプロセスで決定したなら内容は問わない」と聞こえるということだ。もしそうなら無責任も良い所だ。何故そんな皮肉を言うかといえば、野党やマスコミは加計学園の獣医学部新設が「間違った決定」だとは一言も言ってない、多分正しいと思ってるからだ。

今迄の報道を見る限り安倍首相が直接かかわらずとも、官邸から何らかの意向が示された可能性があると私も思う。親分のご機嫌取りをするやからはどの世界にもいるから、出世したい官僚の忖度も推測される。その方が評価されたりする。その結果間違った決定がされたら困るからこそ追求するのだろう。それは理解できる。

だが、野党もマスコミも「間違った決定」をしたとの指摘は聞こえてこない。決定のされ方が捻じ曲げられたという主張のみだ。寧ろ文科省と獣医学会が参入制限をして来た疑いが濃いと思う。この疑いがあるものだからマスコミ報道に素直にうなずけないところが残るのだ。あるべき姿はこの方向での掘り下げをした上で、決定プロセスと決定内容を突き合わせ国としてあるべき姿を追求すべきなのだ。

そうすれば、時々のポピュリズムに押されて間違った報道や政治決定がなされた過去の失敗を繰り返すことが避けられる。最優先なのは「正しい決定をすること」であり、避けるべきは「間違った決定をしないこと」なのだ。野党やマスコミのプロセス追及はそこを取り違えないという決意が感じられず、国民の為というより党利党略を優先していると思わせる理由だ。だから追求をやめろとは言わない、よく考えて欲しい。国民は見てる。■
コメント
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