これが一連の高尾山ハイキングの最終トライアルだ。昨日品川に住む長男とその長男、つまり孫と3人で高尾山陣馬山縦走ハイキングをやった。新宿発の高尾山口行き京王線乗車のメールを受け、私は分倍河原駅で乗って落ち合った。ケーブルカーに乗り、孫の希望で途中から研究路を歩いた。関東ローム層特有の脆い赤土の山道の成り立ちを説明したりしながら頂上に到達した。
好天だったがこの時期特有の春霞みで頂上から富士山は見えなかった。丸一日富士山は見えないよと覚悟させたが、今日から小学三年生になる孫の希望は歩きに重点を置いた陣馬山までの縦走だった。地図の見方やコンパスの使い方とか、色々なタイプの山道の歩き方を教えるプランも事前に長男には伝えていたが、気の向くまま山道を歩きたい気持ちもよく分かった。
昨年家族揃ってハイキングした時の孫は長い距離の山道を歩く準備が出来てなかった。衝動的に坂道を全力で駆け登り、その直後疲れたと言って座り込むといった具合で、景信山迄歩いてギブアップし下山した。それでも父親にもう一度高尾山に行きたいと言ったのは楽しかったのだろう。今回も何度も坂道を駆け登ったが適度に休息し、完全に体力を消耗する前に何とか陣馬山まで辿り着いた。子供の回復力は凄いとつくづく思った。
今回は始業式前日という日程的な縛りがあったせいか、2週間前に比べ子供の姿が少なかった。目立ったのは重装備っぽい姿の老婦人(老婆?)と、好対照な軽装の中国人ハイカーの姿だった。2週間前は所々に霜柱が溶けてぬかるんだ道や残雪が目立ったが、今回は気温が上がり道は乾燥して埃っぽく随分印象が変わっていた。平均すると孫の歩くペースは老いた私でもついて行ける速さだった。
途中何組かの老婆ペアと抜きつ抜かれつで、その度に減らず口を叩いて気の置けないお友達みたいになった。普段他人に声をかけることなどない孫が、ハイカーとすれ違う度に「コンニチワ」と自ら挨拶をするようになったのを見て嬉しかった。米国でも山では挨拶をした、年令によって挨拶が違うなどの経験を長男と話した。挨拶するのは山歩き仲間意識があるからと意見が一致した。しかし、カナダやオーストラリアでは米国ほど友好的な印象はなかった記憶がある。
陣馬山で孫の体力はほぼ消耗していたが、従来の舗装された下山ルートを通らず急坂を通った。私も歩いた経験のない新ルートで、赤土に木の根が這い回っている急坂だった。私は転んでけがをしないか心配したが、孫はこのトリッキーな急坂が気に入った様子で嬉々として下って行った。陣馬山頂上で消耗したように見えたが、彼は疲れたけど楽しいと自分を的確に表現し益々感心した。
次回はもう孫の脚力について行けなくなるのは間違いない。今回20km弱の縦走を経験して、山歩きのコツが少し分かって来たようだ。しかも急坂を怖がらなかった。山歩きの楽しさが少し分かってきたようだ。だが深入りして欲しくない気持ちもある。これを聞いて娘は自分の子供も宜しくとメールを打って来た。取り敢えず天保山と返事したが、まだ返事の意味が分かって無いようだ。■
好天だったがこの時期特有の春霞みで頂上から富士山は見えなかった。丸一日富士山は見えないよと覚悟させたが、今日から小学三年生になる孫の希望は歩きに重点を置いた陣馬山までの縦走だった。地図の見方やコンパスの使い方とか、色々なタイプの山道の歩き方を教えるプランも事前に長男には伝えていたが、気の向くまま山道を歩きたい気持ちもよく分かった。
昨年家族揃ってハイキングした時の孫は長い距離の山道を歩く準備が出来てなかった。衝動的に坂道を全力で駆け登り、その直後疲れたと言って座り込むといった具合で、景信山迄歩いてギブアップし下山した。それでも父親にもう一度高尾山に行きたいと言ったのは楽しかったのだろう。今回も何度も坂道を駆け登ったが適度に休息し、完全に体力を消耗する前に何とか陣馬山まで辿り着いた。子供の回復力は凄いとつくづく思った。
今回は始業式前日という日程的な縛りがあったせいか、2週間前に比べ子供の姿が少なかった。目立ったのは重装備っぽい姿の老婦人(老婆?)と、好対照な軽装の中国人ハイカーの姿だった。2週間前は所々に霜柱が溶けてぬかるんだ道や残雪が目立ったが、今回は気温が上がり道は乾燥して埃っぽく随分印象が変わっていた。平均すると孫の歩くペースは老いた私でもついて行ける速さだった。
途中何組かの老婆ペアと抜きつ抜かれつで、その度に減らず口を叩いて気の置けないお友達みたいになった。普段他人に声をかけることなどない孫が、ハイカーとすれ違う度に「コンニチワ」と自ら挨拶をするようになったのを見て嬉しかった。米国でも山では挨拶をした、年令によって挨拶が違うなどの経験を長男と話した。挨拶するのは山歩き仲間意識があるからと意見が一致した。しかし、カナダやオーストラリアでは米国ほど友好的な印象はなかった記憶がある。
陣馬山で孫の体力はほぼ消耗していたが、従来の舗装された下山ルートを通らず急坂を通った。私も歩いた経験のない新ルートで、赤土に木の根が這い回っている急坂だった。私は転んでけがをしないか心配したが、孫はこのトリッキーな急坂が気に入った様子で嬉々として下って行った。陣馬山頂上で消耗したように見えたが、彼は疲れたけど楽しいと自分を的確に表現し益々感心した。
次回はもう孫の脚力について行けなくなるのは間違いない。今回20km弱の縦走を経験して、山歩きのコツが少し分かって来たようだ。しかも急坂を怖がらなかった。山歩きの楽しさが少し分かってきたようだ。だが深入りして欲しくない気持ちもある。これを聞いて娘は自分の子供も宜しくとメールを打って来た。取り敢えず天保山と返事したが、まだ返事の意味が分かって無いようだ。■