主婦業に奮闘（2）

洗濯物干しに工夫を続け、今や家内より上手くなったと思う。テレビが報じる天気予報に天気図を重ねて、季節の変化に応じ予報が変動する可能性を加味してベランダのどこに干すか決める。天気が急変しそうになると先回りして干し方を変え、空模様を見て先行して部屋干しに変える。

我が家では風呂場に洗濯物を干すべきではない事を実験で確認した。雨の日に風呂場と居間、2階の客間に洗濯物を分けて干し、乾き方を比較してみた。予想外だったのは風呂場に設置された風乾燥を半日かけても乾かなかった。一方、その間に居間と客間に干した洗濯物はかなり乾いた。

実験した日は居間に私がいて小容量の熱源になったが、客間は終日人の出入りは無かった。つまり人の出入りの優位差が無かった。それより生地によって乾き方に大きな差が出て来た。常識通りだが化学繊維の比率が高いと乾きやすく、最新のスポーツ服は干す前から乾いている感じだった。

結果としてどんな天気でも工夫すれば洗濯物を乾かせる。風呂場の熱乾燥が最も電気代がかかり、部屋のエアコンも暖房に使う時に洗濯物の乾燥に利用するだけ。最低のコストで洗濯物を乾かすようになったと思う。だが、来週から私が田舎暮らしを始めると乾燥コストが少し増えるだろう。

もう一つは買い物の工夫だ。生鮮食品や肉類とかお酒と肴などは家内が買うが、それ以外の乳製品や果物等に加え私用のサプリメントは自分で買う。毎日健康を兼ねて散歩するものだから、市内の主なお店をすべてチェックして品目ごとに安いものを見つけ買えるようになった。

驚いたのはお店と品目によって意外に値段に差があったことだ。例えば大袋のフルグラは安いと評判の食品スーパーAが648円、中規模クラスのドラッグストアBが498円だった。我が家はフルグラを大量消費するのでこの差は大きい。但し、ドラッグストアBは何故かこの品目だけ安い。

ところが安価だと思っていたどのドラッグストアより、家内が高いという街の外れの食品スーパーCのポリフェノールチョコレートだけは安かった。食品比率を高めて安価に提供しているというドラッグストアだが、何でも安い訳ではないことを実感した。何でも高い有名店もある。

一方、朝食用バナナやリンゴは駅前の八百屋が同じ値段でも何時も新鮮で“大きい”。多分、仕入れルートの差がある為と思われる。同様に仕入れ商社の違いが出てくるのがワインだ。最近は産地に拘わらずワインの味が良くなった。だが、家内によると百貨店で買うワインが当たり外れがなく美味しいという。某酒屋で買うワインは時にマズイものが紛れ込んでいると私も感じる。

特にトレーニングをしない日でも就寝前に1日の歩数計が2万歩近くになっている時がある。単に歩くだけでなく遠くで買物をするからだ。例によって自画自賛すると、市内で私ほど歩いて多くのお店で買い物をしている人は無いだろう。今回は主夫として少し成長したと思う。■