さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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カラヤン生誕100年

2008年04月08日 | 音楽
NHKのハイビジョンで「カラヤン生誕100年」の放映があり、録画したものを見ています。土曜日の放送では、山に行っており、見れるわけがない。

生前のカラヤンは、クラシック音楽ファンには、通俗的で、批判することが通といった感じがありました。

でも、通常のオーケストラ曲からオペラにかけた、これほど広いレパートリーを持ち、はずれの無い指揮者はカラヤンしかいないでしょう。

私がレコード収集に入ったのも、カラヤンからになります。LPからCDに変わっても、新譜が続々と出されたカラヤンの演奏は聞き続けることになりました。

カラヤンの時代、一枚一枚のレコードの重みが、現在とは違い、レコード芸術での批評を参考にして買うか決めたものです。今は、面白そうだったら、はずれ覚悟で買ってしまいますが。その当時のスタンダードがカラヤンでした。

現在のクラシック音楽の新譜がほとんどなくなった冬の時代も、カラヤンやバーンスタインといったレパートリーの豊富な巨匠指揮者が亡くなったことも理由のひとつでしょう。

おしむらくは、DVDの時代に届かなかったことでしょうか。映像監督としてのカラヤンは、どうかなと思うところもありますが、DVDというメディアを得て、新しい世界を切り開いたことと思います。

今回のNHKのハイビジョン放送では、オリジナルのフィルム録画をハイビジョン化して、画像が良くなっていました。この技術を生かして、歴代のウィーン・ニューイヤーコンサートなどの映像を、リマスター化してくれないかな。

写真は、LPの「メイー・ウィドー」。CDで買いなおしていますが。ドイツグラムフォンは、気位が高いというか、オペレッタは発売しませんでした。その例外が、クライバー指揮の「こうもり」と、カラヤン指揮の「メイーウィドー」です。どちらも、レコード史上に残る名盤です。

CDは、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。何度も録音してきた曲ですが、カラヤンが最期に辿り着いた演奏です。寂寥感に溢れた演奏で、今後もこの曲の代表的演奏になるでしょう。

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