さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 カトマンドゥ その5

2012年03月22日 | 海外旅行
カトマンドゥの宿は、「ハイアット・リージェンシー」でした。最高級ホテルということで、立派な造りでした。ネパールにトレッキングを行いに来た場合には、まず泊まらないでしょうね。



ロビーは広々としており、このような仏塔が飾られていました。



このホテルは、1泊のみで、夜の到着は遅く早朝発で、ただ寝るだけでした。



プールもありましたが、誰も泳いでいませんでした。



カジノも付属していました。カジノについては予習していなかったので、入り口を見るだけにしました。ツアー代金が稼げるかなと思ったのですが、王子製紙の社長といった身分ではありません。



ネパール滞在の最終日は、エベレストを見るマウンテンフライトのために、早朝から空港に出かけました。予定時間を過ぎても、飛行機は飛ばず、待合室では大勢の観光客が不安そうに掲示板を見上げていました。マウンテンフライトは、数社で複数のフライトが運航されていました。



ホテルを早朝に出発したので、朝食はランチボックスになりました。待合室での待機中に食べました。銀紙にくるまれたのはゆで卵でした。外国でのランチボックスを体験すると、日本のおにぎりだったら簡単でおいしいのにと思わずにいられません。

待合室から滑走路内移動用のバスに乗り込むところまで進みましたが、そこで視界不良のためにフライトは中止と知らされました。マウウンテンフライトは、エベレストが見えないと運行されないようです。私としては、エベレストにはこだわらないし、8000m級でも7000m級でもヒマラヤの風景が楽しめれば満足できるのですが、残念です。同じバスに乗り込んできた日本人のツアーグループは二日続けての中止を経験したといいます。

山を趣味とする者が、飛行機に乗ってエベレストを見ようなどと横着するな、歩いて見に来いという山の神様のお達しと思うことにしましょう。



ネパール滞在最終日を無駄にしないために、ホテルに戻ってから、いそいでボダナートに向かいました。幸い、ホテルからボダナオートへは歩いて15分ほどの距離にありました。

ボダナートは、世界で最大級の大きさを誇るストゥーパです。世界遺産の構成施設の一つになっています。

入り口を入ると、巨大なストゥーパが目に入ってきました。



巨大なブッダ・アイが見下ろしています。

ハルミカと呼ばれる基部の四面には、全てを見通すブッダの眼が描かれています。鼻の位置にある?は、ネパール語の「1」で、あらゆる生命の統一を示しています。



ストゥーパの基部の壁には、真言が刻まれたマニ車がはめ込まれています。このまにマニ車を回しながら時計回りに歩きます。



ボダナートは、かつてヒマラヤとラサを結ぶヒマラヤ交易が盛んであった頃、チベットからの商人や巡礼者は、必ずここに立ち寄って無事にヒマラヤ越えができたことを感謝し、帰りは旅の安全を祈ったといいます。

ボダナートの周囲には、中国のチベット武力併合後の1960年代からは多くの亡命チベット人が住むようになって、チベット文化の中心地になっています。



入り口から半周したストゥーパの北側には、アジマ寺院があります。



アジマ寺院は、チベット様式の絵で飾られていました。





アジマ寺院の前に、ストゥーパの基壇の上への入り口があります。入り口から入った所のお堂には3mの高さの巨大なマニ車が置かれています。



人々が、入れ替わり状態でマニ車を回していました。



基壇に上がりました。



基壇に置かれている像は、古代チベットの王で、吐蕃の建国者であるソンツェン・ガンポでしょうか。



そうなると、こちらは、ネパールから迎えた妃のブリクティー・デーヴィー(赤尊公主)になりますね。



アジマ寺院の二階が目の高さになりました。



基壇の上から見たアジマ寺院



中央の大ストゥーパの東側には小さなストゥーパが並んでいました。



基壇の上を時計回りに一周しました。



広場の西側にあるツァムチェン・ゴンパ。



基壇への入り口は一か所だけなので、一周してから下りて、地上での周回を続けました。

アジマ寺院の前にある大きな鐘。



入り口でブッダ・アイを最後に振り返りました。



ボダナートの門前から歩いてホテルに戻りました。



ホテルのテラスからは、遠くにボダナートのストゥーパが見えていました。

これでネパール観光は終了し、バンコク経由で日本に戻りました。

ネパール旅行で一番の目的であったヒマラヤの眺めは、充分に楽しめたとは言えない結果に終わりましたが、ネパールの寺院建築の面白さは、それを充分補ってくれました。
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