さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 コム・オンボ神殿

2010年12月08日 | 海外旅行
時差の関係で、エジプト到着以来、朝早く目を覚ましてしまいます。自分で沸かした湯でコーヒーを飲んだ後に日の出を見にデッキに上がると、ちょうどコム・オンボに到着するところでした。

コム・オンボ神殿の下に、船は停泊しました。朝日も昇ってくるところでした。



朝食前にコム・オンボ神殿の見学になりました。

船を下りて石段をひと上りすると、コム・オンボ神殿の前庭に出ます。



コム・オンボ神殿は、プトレマイオス時代に建てられ、ローマ時代のアウグストュス統治時に完成したもので、ホルス神とワニの神であるソベク神に捧げられています。



多くの列柱が並んでおり、柱には、見事なレリーフが見られます。



上ナイルと下ナイルの王を示す二重王冠を被ったホルスト神。彩色の跡も残されています。



柱頭の飾りもこっています。



横に渡された石の下には、鮮やかな色のまま、王の名前を書いたカトルーシュが残されています。

神殿全体は、建設当時は、このような色に塗られていたと想像できます。



列柱室。



ワニの神であるソベク神が描かれています。



ワニは、ナイル川で最も危険な動物であったことから、人を害するものから守護するものに転じるように祈って、ソベク神が生まれました。



壁一面に描かれているのは、一年を現すカレンダーのレリーフです。



プトレマシオス7世が、ホルスト神に短剣を渡し、左にはハトホル女神が描かれているのだろうと思います。



神殿の構造は良く残されています。



コム・オンボは、アラビア語でオリンポスの丘という意味で、この神殿もギリシャのアクロポリスのような印象を与えます。





壁一面に描かれているレリーフは、見あきることがありません。



神殿裏手の外部回廊の壁もレリーフで覆われています。



巨大な絵が描かれていたようですが、上半分が失われていました。



このレリーフは有名で、左は出産風景で、中央に医療器具が描かれています。



これはナイロ・メーターと呼ばれるものです。



のぞくと、深い穴になっています。古代エジプトでは、洪水を予想するため、ナイル川の水位を測定し、記録しました。このナイロメーターは、ナイル川沿いの各所で設けられていました。



最後にレリーフを眺めながら神殿の中を歩きました。



リリーフは、朝日に照らされて、一層陰影が深く見えていました。



昼近くになるともっと混み合うようになるとのことでしたが、朝食前の見学であったため、静かに見学することができました。











コム・オンボ神殿には、セベク神に捧げるワアニのミイラが奉納されていたようです。ワニのミイラを展示する博物館が作られたようですが、閉館していました。

コム・オンボ神殿を見学後、船着き場周辺の土産物店で買い物をして船に戻りました。
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