さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 フンザ その1

2013年10月29日 | 海外旅行
2日半のバスの旅の末、ようやくフンザの中心地であるカリマバードに到着しました。このホテルフンザエンバシーで3泊します。バス移動が続きましたので、ようやく滞在型の観光を楽しむことができます。



ロビーに入ると、ヒマラヤ・アイベックスの頭の剥製が置かれていました。



こちらは、マーコールでしょうか。



日本人観光客がもっぱら利用するホテルということで、部屋は、問題なく泊まれる設備でした。



ひとつ驚いたことは、蛇口を捻って出てくる水が、緑がかった茶色に濁っていることでした。これは、氷河から水を引いているため、細かくなった岩石成分が含まれているためのようです。連泊のため、予定通りに下着の洗濯を行いましたが、幸い下着は茶色には染まりませんでした。



部屋の前はテラスになっており、第一級の展望台になっていました。到着した夕方は、山の頂は隠されていましたが、時間もたっぷりとあって、素晴らしい眺めを楽しむことができました。

以下は、ホテルのテラスからの眺めです。



ますは、パノラマ写真。

クリックで拡大写真



フンザ川の対岸にはSilkiang氷河のU字谷が口を開けています。その谷奥の左に見えるのが、ディラン(7257m)です。



ホテルからは、ディランの山頂は前衛ピークに半分隠されていますが、カリマバードのはずれの水路沿いや長谷川スクールの校庭からはもっと良くみることができました。この山は、北杜夫の小説「白きたおやかな峰」の舞台になったことで知られていますが、詳しくは後日。



前衛峰になりますが、右手の切り落ちたピークに目が引き付けられます。



ネットで調べましたが、ピークの名前は判りませんでした。



パノラマ写真で右に見えているのはラカポシ(7788m)。この山の初登頂は、1958年のイギリスとパキスタンの合同登山隊によります。



スパンティーク(ゴールデンピーク)(7027m)。パノラマ写真で左の谷奥になりますが、朝日では逆光で見えていません。夕方になると、北西壁が西日に照らされて黄金色に輝くことからゴールデンピークと呼ばれています。



テラスの背後になりますが、フンザピークとレディーフィンガーを望むことができます。レディーフィンガーは、山野井泰史氏の「垂直の記憶」で登攀の様子を知ることができます。



またウルタルⅠ峰(7329m)も見上げることができます。この隣のウルタルⅡ峰で長谷川恒男氏が遭難しました。



ウルタルは、標高約2000mカリマバードの裏山なのですが、それが7000m級というのはすごいですね。



夜明けの山岳展望は、第5日目にドゥイカルの丘で行いましたが、このホテルのテラスからでも楽しむことができました。これは第6日目の早朝の展望。

まだ暗いディラン。



ラカポシも薄暗い中に姿を見せています。



山頂が輝き始めました。



モルゲンロートの範囲が広がっていきます。



太陽が昇ると、青空をバックに純白の山頂が浮かびました。



夜明けのディラン。



夜明けのスパンティーク(ゴールデンピーク)。

日の出の山の見学は寒くて大変なのですが、ホテルの部屋からテラスに出ては戻るということを繰り返していれば良いので楽でした。



夜は、月明かりの山を楽しむことができました。中秋の名月の直前でした。

月とスパンティーク(ゴールデンピーク)。



月とディラン。



イスラマバードからフンザまでは長いバスでの旅でしたが、これらの山の眺めで来たかいがあったと思いました。フンザまでやってきても、悪天候で山の眺めが得られないこともあるというので、今回の旅は恵まれました。



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