さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ヤムナスカ・ショルダー その2

2014年10月06日 | 海外旅行
第一展望地での休憩後、再び花を眺めながら歩き出しました。



スポッティッドコーラルルート。葉緑素を持たないランです。



ホワイトカマス。



コモンピンクウィンターグリーン。





プリックリーローズ。



トゥイニングハニーサックル。



バンチベリー。この山では、少し標高を上げたところで現れました。



ハートリーフアーニカ。



ワェスタンカナダバイオレット。



ワンフラワードウィンターグリーン。



マウンテンチックウィード。



花を眺めながら歩いていると、第二展望地に到着しました。



眼下にハート型の池を眺めることができました。



ヤムナスカ山の岩壁も良く眺めることができました。クライミングに良さそうな垂直の岩壁です。



この先の登りは少しきつくなりました。

イエローマウンテンサクサフリッジ。





マウンテンメドウシンクフォイル。



マウンテンフリーベン。





ブルーアイドブラス。



ノーザンスウィートベッチ。



ようやく目的地のショルダーに到着しました。台地状になっており、崖際の岩場からは高度感のある眺めが広がっていました。



ヤムナスカ山までは、緩やかな稜線を辿った後に、岩場を登って山頂に出ることができるようです。登攀器具は用いないで登ることのできるスクランブルと呼ばれる、日本でいうところの槍・穂高の岩場のようなレベルのようです。ただ、一般的なハイカーは、このショルダーが最終到着地になるようです。



各自思い思いの所に腰を下ろして昼食になりましたが、アツモリソウの仲間のイエローレディーススリッパーがあるというので、食事もそこそこに撮影を行うことになりました。

そのおかげで、おにぎり詰め合わせのランチボックスの写真を撮るのを忘れてしまいました。



ここまでの登りの途中にも、イエローレディーススリッパーの花はあったのですが、すでにしおれており、ようやく盛りの花を見ることができました。



イエローレディーススリッパーの名前は先住民族(インディアン)の伝説に由来します。

昔々、先住民族の酋長の娘が森の中で一人で遊んでいると、傷ついて泣いているウサギを見つけました。可哀そうに思った娘は、履いていたモカシンをウサギにあげました。日暮れになって家に帰ろうとして、裸足になった娘は歩き出しましたが、裸足の足には傷ができて、歩くうちに気を失ってしまいました。小鳥がこの娘を見つけ、この心優しい娘を助けてくれるようにと森の精霊にお願いしました。娘が目を覚ますと、目の前の木に美しい黄色のモカシンが吊るされていました。娘は血の流れる足にこのモカシンを履いて家に戻ることができました。その名残りで、花の中には娘の血の跡の赤い斑点が見られます。



日本のキバナアツモリソウと違って、黄一色のすっきりした美しさを持っています。



イエローレディーススリッパーを探して木立の中を歩きまわっているとグリーニッシュフラワードウィンターグリーンを見つけることができました。



イエローコロンバイン。



マウンテンチックウィード。



色の濃いインディアンペイントブラシも咲いていました。



ショルダーの岩場にもシマリスが餌をねだりに出没していました。

午後になって気温も上がり、下山のために歩いているうちに喉が渇くようになりました。

これにて、ツアーに含まれるハイキングは終了。一般的な旅行会社のツアーで催されるハイキングなので、歩き足りなかったり、ペースが遅すぎてかえって疲れるという点もありましたが、バスで移動して僅かな時間の下車観光を繰り返すというよりは、じっくりと風景や花を見ることができました。
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