さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ハンプトン・コート・パレス

2012年04月12日 | 海外旅行
ハンプトンコートパレスは、ロンドンのテームズ川の上流20kmほどのところにある宮殿です。

ヨークの大司教であり王の主任公使だったトマス・ウルジーは、1515年から1521年の7年間をかけて、14世紀のマナ・ハウスを再建して、現在の宮殿の基礎を作り上げました。トマス・ウルジーは、英国一すばらしい宮殿を作りあげましたが、ヘンリー8世王がこの宮殿を気に入ってしまったため、宮殿を王にしぶしぶ進呈しました。ヘンリー8世は、この宮殿で、生涯の大半をこの宮殿で過ごしました。



ハンプトン・コートの正面ゲート。

ゲートの前には、彫像が飾られています。



スコットランドを現すユニコーン。



ウェールズを現すドラゴン。



これは、宮殿入り口に置かれていた彫像で、スコットランドを現すユニコーンです。



同じく、イングランドを現すライオン。

イギリスの正式名称は連合王国で、紋章や宮殿の飾りにも、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドを現すモチーフが見られます。



中庭



クロック・コート



取り付けられている時計は、ヘンリー8世のために造られた天文時計です。



これは東門だったと思うのですが。同じような建物が並ぶので、混乱します。



宮殿には広大な庭園が付属しており、人々が散策しています。



庭園からの眺め。



噴水も設けられていますが、ベルサイユ宮殿に比べるとつつましげです。



宮殿と庭園が美しい眺めをつくっていますが、ハンプトンコート・パレスは、心霊スポットとしても有名です。

ヘンリー8世の王妃ジェーン・シーモアは1537年にハンプトン・コートでのちのエドワード6世を出産しましたが、12日後に死去して、現在では幽霊として出没するといいます。

同じくヘンリー8世の妃キャサリン・ハワードは、1542年に王の護衛に逮捕される時、王の救いを求めてロング・ギャラリーを悲鳴を上げながら逃げ走り、時々ロング・ギャラリーの廊下で悲鳴が聞こえるといわれます。

他にアン・ブーリンの幽霊や、悪名高いヘンリー8世自身の幽霊が現れるという報告もあるようです。

要は、無実の罪をきせて妃を処刑してまで、とっかえひっかえ6人の女性と結婚したヘンリー8世の住んだ宮殿ということで、幽霊話が広まったのでしょうね。



広大な芝地の庭園よりは、むしろこのようなバラ園の方がイギリスらしさを感じます。



美しい宮殿と庭ですが、ロンドン塔と同じような影の部分を持っています。
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