さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 バゲルハット

2020年02月17日 | 海外旅行
ボート上で昼食をとった後、午後はバゲルハットの見学を行いました。

バゲルハットに向かう途中の道路脇には、エビの養殖池が広がっていました。



路肩で売られていたウリ。



バゲルハットでは、まずシャット・ゴンブス・モスジットを見学しました。

クルナの南東25kmの所にある小さな村のバゲルハットには、15世紀のモスジット(モスク)群
があり、世界遺産に登録されています。

スーフィー(イスラム神秘主義者)で武将のカーン・ジャハーン・アリがベンガルのスルタンであるナシルティン・マフムドの命を受け、15世紀の中頃にシュンドルボンの一角に入植し、築いた町が現在のバゲルハットになりました。南西6km、南北3kmの広さの中に、最盛期には360のモスジットがあったといいます。



シャット・ゴンブス・モスジットは、カーン・ジャハーン・アリによって建てられたもので、バゲルハットのモスジット群の中でも代表するものになっています。



「シャット・ゴンブス」とは、「60のドーム」を意味しますが、実際には80のドームがのっています。



内部では礼拝中であったため、先に周囲を一周しました。



正面入り口の脇に小さな入り口がありますが、これは女性用のもので、礼拝堂の片隅に設けられた女性専用室に入るためのものです。



シャット・ゴンブス・モスジットの背後には、沐浴用の池がありました。子供たちが泳いで遊んでいました。





一周してから内部に入りました。



柱が立ち並ぶ姿は、装飾が無く豪華さはありませんが、スペイン・コルドバのメスキータを思い出させます。



ミフラーブの脇に、司祭がまだ残っていました。



コーランの一節を朗唱してくれました。



ミフラーブの脇に礼拝時間を知らせる時刻盤が置かれていましたが、故障していました。



付属の博物館。内部は撮影禁止でした。サイクロンの影響で停電しており、内部は暗くて展示物は良くみえませんでした。



シャット・ゴンブス・モスジットと道路を挟んで向かい合うシンガイル・モスジット。ドームを一つのせた小さなモスジットです。



シャット・ゴンブス・モスジットの内部。



続けてRanbijoypur Masjit を見学しました。



シャット・ゴンブス・モスジットと同じ造りです。



最後に、カーン・ジャハーン・アリ廟を見学しました。





脇に設けられた門。ドームが一つ乗った屋根の四隅に小さな塔が付けられています。



内部をのぞくことができました。



正面入り口。



信者以外は入れないので、外からの眺めのみ。内部には布が掛けられたカーン・ジャハーン・アリの墓が安置されています。



カーン・ジャハーン・アリ廟の前にも池が設けられていました。



参拝者目当ての土産物屋。



カーン・ジャハーン橋(ルプシャ橋)を渡ってクルナに戻りました。





夜には満月が昇っていました。本来ならこの季節の満月の日に合わせて、豊漁や無事故を祈願する漁民によってシュンドルボンのドゥプラ・ラッシュ・メーラ祭りが行われるはずだったのですが、サイクロンによって祭りは中止になってしまいました。それでも明日には、シュンドルボンのボート・クルーズが開始できることになって、ひと安心になりました。
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