さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ウィーン その5

2010年03月11日 | 海外旅行
ウィーン音楽の旅で欠かせないのが、ウィーンゆかりの作曲家のお墓が集められている中央墓地です。

また、中央墓地では、ここを舞台とした映画として、「第三の男」のラストシーンが忘れられません。

警察に追い詰められて命を落とした犯罪者ハリーを埋葬した後、友人であったマーティンズは、冬枯れの並木道にたたずんで、ハリーの恋人であったアンナを待ちます。遠くから次第に近づいてくるアンナをカメラは長回しで映し続けます。アンナは、ハリーを死なせたことをとがめる心を抑えるためか、一瞥もせずにマーティンズの脇を通り過ぎていきます。

中央墓地の中で、このイメージにあった場所を探してみたのがこの写真です。夏のために葉が茂って、冷え冷えと舞い散る木の葉はありませんが、その点は頭の中で補正してください。



一般訪問客の目的は、中央墓地の「第32区A」で、ここには楽聖の墓が集められています。

中央にはモーツァルト、左にベートーヴェン、右にシューベルトが並べられています。



モーツァルトの亡骸は、映画「アマデウス」でも描かれているように共同埋葬されて、行方は分からなくなってしまい、お墓ではなく、記念碑になっています。

モーツァルトのお墓は、マルクス墓地にもありますが、そちらも正式には記念碑です。



ベートーヴェンのお墓は、メトロノームがモチーフになっています。



シューベルトは、内気であったため、同時代のベートーヴェンに店で出会っても声を掛けられなかったそうです。神のように尊敬するベートーヴェンのそばに埋葬して欲しいと遺言したそうですが、望みはかなえられました。



ブラームスのお墓

天使が壊れたハープを手に嘆いています。



ヴォルフのお墓。



スッペのお墓。



ヨハン・シュトラウスのお墓。

シュトラウス一家のお墓としては、この他にも父ヨハン、ヨーゼフ、エドュアルトのものも並んでいます。

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