国立博物館の三階には、キルギスの歴史が展示されていますが、手前の踊り場にはユルタが置かれていました。
ユルタは、キルギスの国旗の図案にも一部が取り入られているように、この国のシンボルになっています。
内部には、沢山の毛布が積み重ねられていますが、多くの客を招き入れた時用のためということです。
時代に沿って展示が行われているので、キルギスの歴史を振り返ってみましょう。
シベリアを流れるイェニセイ川上流域で遊牧生活を行っていたキルギス人は、 匈奴、突厥、唐、 回鶻、モンゴル帝国の支配下に入りましたが、16世紀頃に現在の天山を中心とした地域に住むようになり、17世紀頃には近隣の民族の影響を受けてイスラム教に改宗しました。19世紀初頭にキルギス民族はウズベク系のコーカンド・ハン国の支配下に入り、このことによって後にソ連へ併合されることになりました。
遺跡や発掘物を見る際に、スキタイとか突厥とかの古代民族が出てきても、これらはキルギス人ではないとことから頭が混乱してくることになります。
土器の時代。
スキタイ・サカ族の展示。
今回は訪れませんでしたが、カザフスタン国立中央博物館で展示されている紀元前5世紀のスキタイ戦士の墓から発掘された、4000枚以上の黄金のピースを身体中に付けている黄金人間(展示物は複製)は有名です。
スキタイの古墳からの金銀の発掘物は、エルミタージュ美術館の黄金宝庫に所蔵されている「ピョートル・コレクション」でまとまって見ることができます。
エルミタージュ美術館の黄金宝庫はこちら
スキタイ・サカ族の武器。
スキタイ・サカ族の馬具。
イシク・クル湖の湖底からの発掘品。潜水調査によって、紀元後7世紀~15世紀にかけての住居址と生活用品が発見されています。
NHK特集シルクロード「湖底に消えた道 ~幻のイシククル湖に潜る」でも紹介されており、旅の四日目にはいよいよイシク・クル湖を見ることができます。
石人。突厥の戦士の墓標とされています。
突厥は、6世紀に中央ユーラシアに存在したテュルク系遊牧国家で、中央アジアのシルクロードを利用して東西交易を活発に行いました。
上の写真を見ると、人骨も発掘されており、墓であったようですね。
翌日見学することになるブラナの塔の復元模型のようです。現在では、頭の部分が地震で崩れ落ちています。
これも翌日に見学予定のアク・ベシム遺跡の説明図。唐代の砕葉城(スイアーブ)の跡と思われています。
織物の展示も行われていました。
民族衣装。
キルギスの叙事詩「マナス」の本。世界で最も長い詩とされ、マナスチと呼ばれる語り手によって語られました。勇士マナスから始まる8代に渡る、クタイ(中華系)人とカルマク(オイラト族)人との戦いが叙事詩の主要なテーマになっているといいます。
三階から見た館内。
結婚の場面を描いた天井画。
最後に土産物屋をのぞいて、買い物を少々しました。
ユルタは、キルギスの国旗の図案にも一部が取り入られているように、この国のシンボルになっています。
内部には、沢山の毛布が積み重ねられていますが、多くの客を招き入れた時用のためということです。
時代に沿って展示が行われているので、キルギスの歴史を振り返ってみましょう。
シベリアを流れるイェニセイ川上流域で遊牧生活を行っていたキルギス人は、 匈奴、突厥、唐、 回鶻、モンゴル帝国の支配下に入りましたが、16世紀頃に現在の天山を中心とした地域に住むようになり、17世紀頃には近隣の民族の影響を受けてイスラム教に改宗しました。19世紀初頭にキルギス民族はウズベク系のコーカンド・ハン国の支配下に入り、このことによって後にソ連へ併合されることになりました。
遺跡や発掘物を見る際に、スキタイとか突厥とかの古代民族が出てきても、これらはキルギス人ではないとことから頭が混乱してくることになります。
土器の時代。
スキタイ・サカ族の展示。
今回は訪れませんでしたが、カザフスタン国立中央博物館で展示されている紀元前5世紀のスキタイ戦士の墓から発掘された、4000枚以上の黄金のピースを身体中に付けている黄金人間(展示物は複製)は有名です。
スキタイの古墳からの金銀の発掘物は、エルミタージュ美術館の黄金宝庫に所蔵されている「ピョートル・コレクション」でまとまって見ることができます。
エルミタージュ美術館の黄金宝庫はこちら
スキタイ・サカ族の武器。
スキタイ・サカ族の馬具。
イシク・クル湖の湖底からの発掘品。潜水調査によって、紀元後7世紀~15世紀にかけての住居址と生活用品が発見されています。
NHK特集シルクロード「湖底に消えた道 ~幻のイシククル湖に潜る」でも紹介されており、旅の四日目にはいよいよイシク・クル湖を見ることができます。
石人。突厥の戦士の墓標とされています。
突厥は、6世紀に中央ユーラシアに存在したテュルク系遊牧国家で、中央アジアのシルクロードを利用して東西交易を活発に行いました。
上の写真を見ると、人骨も発掘されており、墓であったようですね。
翌日見学することになるブラナの塔の復元模型のようです。現在では、頭の部分が地震で崩れ落ちています。
これも翌日に見学予定のアク・ベシム遺跡の説明図。唐代の砕葉城(スイアーブ)の跡と思われています。
織物の展示も行われていました。
民族衣装。
キルギスの叙事詩「マナス」の本。世界で最も長い詩とされ、マナスチと呼ばれる語り手によって語られました。勇士マナスから始まる8代に渡る、クタイ(中華系)人とカルマク(オイラト族)人との戦いが叙事詩の主要なテーマになっているといいます。
三階から見た館内。
結婚の場面を描いた天井画。
最後に土産物屋をのぞいて、買い物を少々しました。