さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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尾瀬ヶ原 (2009.6.6.)

2009年06月17日 | 登山
雨の日でも楽しめる山というと、まず尾瀬が思い浮かびます。季節に応じて移り変わる花を楽しめますが、丁度トガクシショウマの花が盛りのはずです。

新潟から出かけるのに一番近い、小沢平から渋沢温泉小屋経由のコースで尾瀬に入ることにしました。幾つもある尾瀬の登山口の中でも、最も登山者が少なく、駐車場の心配はいらない、お気に入りの登山口です。

他に三台の車が停められていましたが、登山者には出会わなかったので、山菜採りか釣り人のもののようです。



只見川の河畔に下ると、ブナの原生林の中に登山道は続きます。



地図とは違って、尾根の乗り越しのアップダウンがあるため、ひと汗かくことになります。

水が白く濁ったシボ沢を渡ると、その先で渋沢温泉小屋に出ます。



分岐から少し入ったところに渋沢温泉小屋があります。登山者よりも釣り客が泊まるようです。



ここからは本格的な登りが始まります。周囲には、美しいブナ林が広がっています。



尾瀬のいっかくに到着して、トガクシショウマに一年ぶりの再会です。



曇り空ですが、風もなく、写真の撮影には好都合でした。











ブナ林の林床には、コミヤマカタバミの花も咲いていました。



ツバメオモト



温泉小屋に到着すると、原の眺めが広がります。開放感に浸ることのできる瞬間です。リュウキンカが黄色く原を染めていました。



リュウキンカは盛りの状態でした。



ヒメイチゲ



ミズバショウは終盤にかかってきていました。



タテヤマリンドウも花盛りになっていました。



花を見ながら木道を歩いていくと、下田代十字路が近付いてきました。



山小屋が立ち並んで、尾瀬ヶ原の中心地になっている下田代十字路ですが、時間の関係で、まだ静かな状態でした。



キャンプ場脇にあったミネザクラは満開でした。



尾瀬ヶ原を散策するため、竜宮小屋へ向かいます。至仏山の山頂部が雲に隠されていましたが、尾瀬ヶ原の眺めを楽しむには十分でしょう。



ワタスゲも白い綿毛を広げる寸前になっていました。



シロバナエンレイソウも発見。



竜宮小屋の十字路のベンチで大休止にしました。もう少し歩きまわるので、安心してビールを飲むことができます。



池塘と景鶴山の眺め。



池塘と至仏山の眺め。尾瀬は、訪れるたびに違った風景を見せてくれます。



枯草色の原をよく見ると、ヒメシャクナゲの蕾が膨らんでいました。



リュウキカと白樺の林。



木道脇は暖かいのか、ミツガシワの花が開いていました。



竜宮の入口。カルスト地形になっており、沢の流れは、ここで地中に潜り、木道を挟んだ先で地表に出てきます。NHKの番組で、以前、水中カメラを潜らせて撮影したことがあります。



中田代三叉路めざして進みます。



尾瀬の代表的撮影スポットの六兵衛堀。竜宮小屋に泊まり、夜明け時からここでカメラを構えてシャッターチャンスを待つというのが定番です。大型三脚を据え付けたカメラマンが昼時になってもいますが、芸術作品は期待できないでしょう。ミズバショウも終わりかけなので、記念写真がよいところ。



中田代三叉路で折り返して東電小屋に向かいます。

こちらは、小さな池塘が多く、違った風景を楽しむことができます。



ヨッピ橋を渡ると、東電小屋が近付いてきます。雨が降り出して傘をさしながらの歩きになりました。



東電尾瀬橋を渡れば、その先で下田代十字路から温泉小屋への道に出て、尾瀬ヶ原を一周したことになります。

雨も本降りになったため、カメラもしまいこみ、下山に専念することになりました。

今回の尾瀬も花を楽しみながらの歩きになりました。もうすぐニッコウキスゲの季節になり、尾瀬ヶ原も賑わうようになるでしょう。
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