
ロシア旅行は成田空港出発のために成田で前泊する必要があります。
ちょうど東京の国立新美術館で「大エルミタージュ美術展」を開催しているところなので、見学していくことにしました。
エルミタージュ美術館は、ロシア観光の目玉の一つになっています。エルミタージュ美術館の300万点とも言われる膨大なコレクションのうち89点の絵画が、今回の展覧会で展示されています。
展覧会は大人気で混雑するようなので、家を早朝に出て、上野駅で旅行鞄をロッカーに入れて六本木に向かいました。
国立新美術館は、コレクションを持たず、公募展や新聞社などの主催の大規模企画展のための会場貸しを目的としています。
開場と同時に入場したため、ゆっくりと絵を見ることができました。
そのうち気になった絵を載せておきます。サンクト・ペテルブルクのエルミタージュ美術館では写真の撮影は可能ですが、この展覧会では禁止のため、カタログからのコピーを載せておきます。

ティツィアーノ・ヴェチェリオ作「祝福するキリスト」
盛期ルネサンスのヴェネツィア派を代表する画家の最晩年の作品です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ派「裸婦」
この絵がエルミタージュ美術館の入った当時から19世紀末まで、レオナルド・ダ・ヴィンチ作と考えられ、「モナ・リザ」の習作とも言われてきたといいます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ派(工房)作とは、レオナルドの弟子たちの手による作品をさしますが、仕上げの段階でレオナルドが加筆することもあったといいます。
この絵を見て、レオナルド・ダ・ヴィンチ自身の絵との違いは判らないですね。

ベルナルディーノ・ルイーニ作「聖カタリナ」
この絵も、エルミタージュが入手した時には、レオナルド・ダ・ヴィンチ作と考えられていましたが、19世紀の半ばに彼の影響を強く受けたルイーニの作であることが判明しました。
作者がどうあれ、なかなか良い絵だと思いました。
エルミタージュ美術館で、二点のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を見ることが楽しみになりました。

レンブラント・ファン・レイン作「老婦人の肖像」
エルミタージュ美術館では、レンブラントの作品を20枚以上所有しており、一室を展示に当てています。

エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン作「自画像」
18世紀で最も有名な女流画家で、上流社会の肖像画家として人気を集めました。特に、ヴェルサイユ宮殿に招かれて描いたマリー・アントワネットの肖像画は有名です。革命以降はフランスを離れて、ヨーロッパ各地を移り住みました。

リチャード・ブロンプトン作「エカテリーナ2世の肖像」
女王の53才の時の肖像画です。
リチャード・ブロンプトンは、18世紀のイギリス人画家で、王侯貴族の肖像画で有名です。借金のために投獄されていたところをエカテリーナ2世によりサンクトペテルブルクに招聘され、宮廷画家として活躍しました。

ジョジュア・レイノルズ作「ヴェヌスの帯を解くクピド」
ジョジュア・レイノルズは、18世紀を代表するイギリス人画家です。この作品は、レイノルズが1784年にキャリスフォート卿のために作成した絵の、レイノルズ自身の手による模写です。エカテリーナ2世の愛人であったポチョムキンのために作成されました。
モデルは、艶聞のたえなかったエマ・ハート(1791年からはハミルトン婦人)とも言われています。

オラース・ヴェルヌ作「死の天使」

ピエール=ナルシス・ゲラン作「モルフェウスとイリス」
18世紀から19世紀にかけて活躍したフランスの新古典派を代表する画家です。

ジュール・ルフェーヴル作「洞窟のマグダラのマリア」
フランスのサロン派の画家です。
ヌードを描くことはキリスト教的倫理観で禁止されていましたが、神話や聖書に出てくる物語なら許されました。
この絵も、題名は脇においといて、エロティックなヌードとして見ることが正しい鑑賞法でしょう。

フランツ・クサファー・ヴィンターハルター作「女帝マリア・アレクサンドロヴナの肖像」
ヴィンターハルターは、ドイツ生まれですが、フランスに移り住んでフランス国王のルイ・フィリップの庇護を受けて、各国の国王一族の肖像画家として活躍しました。特にオーストリア皇妃エリザベートの肖像は特に有名です。
マリア・アレクサンドロヴナは、皇帝アレクサンドル2世の婦人ですが、病弱で、夫の浮気に悩んでいたといいます。
ヴィンターハルターは、肖像を美人で描くことで人気をはくしましたが、この絵でも、豪華な衣装が描かれてはいますが、やつれた顔つきで描かれています。

ピエール=オーギュスト・ルノワール作「黒い服を着た夫人」
印象派あたりになると、絵を見ればその作者の名前はすぐに浮かんできますね。

ポール・セザンヌ作「カーテンのある静物」

アンリ・マチス作「赤い部屋」
マチスの代表作の一つで、今回の展覧会でも、ポスターやカタログの表紙に使われています。
エルミタージュ美術館の絵が外された壁に、作品貸し出し中の紙を見ようと思って出かけたのですが、ひそかな期待は外れることになりました。

パブロ・ピカソ作「マンドリンを弾く女」
これらの絵を見て、エルミタージュ美術館を実際に訪れることが楽しみになりました。

上野に戻り、時間もあったので、国立西洋美術館で行われていた「ベルリン国立美術展」を見学しました。ロシア旅行とは関係ないので、主だった作品を数点載せておきます。

ルーカス・クラーナッハ(父)作「マルティン・ルターの肖像」

ルーカス・クラーナッハ(父)作「ルクレティア」

レンブラント派作「黄金の兜の男」

ヨハネス・フェルメール作「真珠の首飾りの少女」
最近のフェルメールの人気はすごいものがあり、この展覧会でもこの作品が目玉になっていました。私も、この作品をみるのが目的でした。
大エルミタージュ展のカタログは立派で重たく、旅行にもっていけないため、上野駅から歩いた先の入谷の郵便局で送り返しました。
いつものように京成上野駅前のビジネスホテルに泊まりましたが、二つの美術展巡りで、旅行前にすでに足が痛くなっていました。
ちょうど東京の国立新美術館で「大エルミタージュ美術展」を開催しているところなので、見学していくことにしました。
エルミタージュ美術館は、ロシア観光の目玉の一つになっています。エルミタージュ美術館の300万点とも言われる膨大なコレクションのうち89点の絵画が、今回の展覧会で展示されています。
展覧会は大人気で混雑するようなので、家を早朝に出て、上野駅で旅行鞄をロッカーに入れて六本木に向かいました。
国立新美術館は、コレクションを持たず、公募展や新聞社などの主催の大規模企画展のための会場貸しを目的としています。
開場と同時に入場したため、ゆっくりと絵を見ることができました。
そのうち気になった絵を載せておきます。サンクト・ペテルブルクのエルミタージュ美術館では写真の撮影は可能ですが、この展覧会では禁止のため、カタログからのコピーを載せておきます。

ティツィアーノ・ヴェチェリオ作「祝福するキリスト」
盛期ルネサンスのヴェネツィア派を代表する画家の最晩年の作品です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ派「裸婦」
この絵がエルミタージュ美術館の入った当時から19世紀末まで、レオナルド・ダ・ヴィンチ作と考えられ、「モナ・リザ」の習作とも言われてきたといいます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ派(工房)作とは、レオナルドの弟子たちの手による作品をさしますが、仕上げの段階でレオナルドが加筆することもあったといいます。
この絵を見て、レオナルド・ダ・ヴィンチ自身の絵との違いは判らないですね。

ベルナルディーノ・ルイーニ作「聖カタリナ」
この絵も、エルミタージュが入手した時には、レオナルド・ダ・ヴィンチ作と考えられていましたが、19世紀の半ばに彼の影響を強く受けたルイーニの作であることが判明しました。
作者がどうあれ、なかなか良い絵だと思いました。
エルミタージュ美術館で、二点のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を見ることが楽しみになりました。

レンブラント・ファン・レイン作「老婦人の肖像」
エルミタージュ美術館では、レンブラントの作品を20枚以上所有しており、一室を展示に当てています。

エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン作「自画像」
18世紀で最も有名な女流画家で、上流社会の肖像画家として人気を集めました。特に、ヴェルサイユ宮殿に招かれて描いたマリー・アントワネットの肖像画は有名です。革命以降はフランスを離れて、ヨーロッパ各地を移り住みました。

リチャード・ブロンプトン作「エカテリーナ2世の肖像」
女王の53才の時の肖像画です。
リチャード・ブロンプトンは、18世紀のイギリス人画家で、王侯貴族の肖像画で有名です。借金のために投獄されていたところをエカテリーナ2世によりサンクトペテルブルクに招聘され、宮廷画家として活躍しました。

ジョジュア・レイノルズ作「ヴェヌスの帯を解くクピド」
ジョジュア・レイノルズは、18世紀を代表するイギリス人画家です。この作品は、レイノルズが1784年にキャリスフォート卿のために作成した絵の、レイノルズ自身の手による模写です。エカテリーナ2世の愛人であったポチョムキンのために作成されました。
モデルは、艶聞のたえなかったエマ・ハート(1791年からはハミルトン婦人)とも言われています。

オラース・ヴェルヌ作「死の天使」

ピエール=ナルシス・ゲラン作「モルフェウスとイリス」
18世紀から19世紀にかけて活躍したフランスの新古典派を代表する画家です。

ジュール・ルフェーヴル作「洞窟のマグダラのマリア」
フランスのサロン派の画家です。
ヌードを描くことはキリスト教的倫理観で禁止されていましたが、神話や聖書に出てくる物語なら許されました。
この絵も、題名は脇においといて、エロティックなヌードとして見ることが正しい鑑賞法でしょう。

フランツ・クサファー・ヴィンターハルター作「女帝マリア・アレクサンドロヴナの肖像」
ヴィンターハルターは、ドイツ生まれですが、フランスに移り住んでフランス国王のルイ・フィリップの庇護を受けて、各国の国王一族の肖像画家として活躍しました。特にオーストリア皇妃エリザベートの肖像は特に有名です。
マリア・アレクサンドロヴナは、皇帝アレクサンドル2世の婦人ですが、病弱で、夫の浮気に悩んでいたといいます。
ヴィンターハルターは、肖像を美人で描くことで人気をはくしましたが、この絵でも、豪華な衣装が描かれてはいますが、やつれた顔つきで描かれています。

ピエール=オーギュスト・ルノワール作「黒い服を着た夫人」
印象派あたりになると、絵を見ればその作者の名前はすぐに浮かんできますね。

ポール・セザンヌ作「カーテンのある静物」

アンリ・マチス作「赤い部屋」
マチスの代表作の一つで、今回の展覧会でも、ポスターやカタログの表紙に使われています。
エルミタージュ美術館の絵が外された壁に、作品貸し出し中の紙を見ようと思って出かけたのですが、ひそかな期待は外れることになりました。

パブロ・ピカソ作「マンドリンを弾く女」
これらの絵を見て、エルミタージュ美術館を実際に訪れることが楽しみになりました。

上野に戻り、時間もあったので、国立西洋美術館で行われていた「ベルリン国立美術展」を見学しました。ロシア旅行とは関係ないので、主だった作品を数点載せておきます。

ルーカス・クラーナッハ(父)作「マルティン・ルターの肖像」

ルーカス・クラーナッハ(父)作「ルクレティア」

レンブラント派作「黄金の兜の男」

ヨハネス・フェルメール作「真珠の首飾りの少女」
最近のフェルメールの人気はすごいものがあり、この展覧会でもこの作品が目玉になっていました。私も、この作品をみるのが目的でした。
大エルミタージュ展のカタログは立派で重たく、旅行にもっていけないため、上野駅から歩いた先の入谷の郵便局で送り返しました。
いつものように京成上野駅前のビジネスホテルに泊まりましたが、二つの美術展巡りで、旅行前にすでに足が痛くなっていました。