おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

アガチス

2012-09-11 18:59:08 | うんちく・小ネタ
【今日の 珍しい木】

建築関係者なら誰でも知っていると思うが、建築の建具など造作材料に近年はアガチスという木を使用することが多い。
さて、このアガチスだが日本に2本しか生えていないらしいことまでは・・・・・知らんだろー。

一本は長崎市の出島、もう一本は静岡市にあるのだ。しかも御覧の通りの大木。しかも分布は東南アジアニュージーランド、ニューカレドニアなど、このため静岡市は北限ということだ。

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◆ここでアガチスの説明を(財)日本木材総合情報センターのHPから引用すると・・・・

・・・・20種あり、マライ、フィリピンを含む東南アジアを経て、ニュージーランド、さらにフィージー、ニューカレドニアなどにも分布しています。国によっては造林されています。上述したように分布範囲が広く、国によってこの類の木材に対する呼び名が違っています。東南アジアの国々の例を主として表に示しました。フィージーでは、まだ直径が大きく2メートルをこえるようなものが出材されています。この類の木材は、年輪があまりはっきりしていないのと名前が日本の針葉樹のそれとかなり違っているため、広葉樹ではないかと思う人が多いようです。日本の市場では、ナンヨウヒノキと呼んだり、ナンヨウカツラ、シンカツラなどと商品名をつけていることが多いので、馴れないと混乱することでしょう。

■木材
心材の色は桃色を帯びた淡灰褐色ないし淡黄褐色などで、均一ではなく、辺材は淡灰褐色で、両者の差はあまりはっきりとはしていません。しばしば、アテ材がみられ、乾燥した際、その部分が割れたり、大きく収縮したりします。また、大きな節が出ます。耐久性は低いので、水湿のあるような処での用途にはむきません。 年輪がはっきりしていませんので、肌目は精です。加工は容易です。気乾比重は0.52です。

■用途
建築、建具、家具など。建具としてはドアがよく知られています。家具では、机などの引出しの側板に用いられます。(カツラが、かつてはよく用いられ、その代用ということでナンヨウカツラというのでしょう)。

で、なぜここ静岡市にあるのかというと・・・・

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徳川最後の将軍、徳川慶喜が静岡に隠居した時の屋敷が今の「浮月樓」であるが、ここに江戸時代、九州の大名から寄進されていたのである
そののち静岡に東海道線が開通し、汽車の騒音を避けるために慶喜は紺屋町から西草深に転居したそうだ。その後このアガチスの木が移植されたようである
歴史的にも学術的にも貴重で珍しい樹木である。

具体的な場所は浅間神社の南東にマンション「アガティス西草深」があるがその南面に存在する。






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1 コメント

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この情報をどこから手に入れたのですか。差し支え... (HIRO)
2012-10-08 09:00:37
この情報をどこから手に入れたのですか。差し支えなければ教えてください。もっと詳しくしりたいです。
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