おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

整経台を作る

2020-05-18 18:50:34 | 日記・エッセイ・コラム

【今日の 機織り】

何にでも手を出すが、全く不器用で普通にできたことがない奴が、今度はいよいよ機織りに手を染めようとしているか

などとワシのことを批判するでない。

 

今回の仕事は連れ合いから委託されたものである。

 

名古屋の親類から機織り機をもらってくれないかと打診があった。

一も二も無くいただくことにして、先日(と言ったってウイルス以前のはなし)車でいただきに上がった。

 

ずっと前から機織りに興味があったようだ。

 

で、機織りに伴って、必要な「整経台」と言うものを作ってくれと言ってきた。何?せいけいだい?そりゃなんじゃらほい。

機織りは普通、布を織るものである。ここまでは分かる?

布は縦糸と横糸に分かれている。横糸は縦糸の間の隙間を行ったり来たりするもんだ。ここまではどう?

 

横糸はシャトル(日本語ではなんというのか知らないが)に巻いて左右に交差させるが

縦糸は向こうから一本ずつ手前に引いてきて片足を踏むと半分が上に行き、また逆の足を踏むと残りの半分が上に行くと言うものである。

(ああ、機織りの説明は難しいなあ。いっそウィキペディアからコピーすりゃあよかったよ)

 

縦糸を経糸と言うらしくて、その縦糸を機織り機に通すためにはなんだか複雑な事前準備が必要らしい。

その複雑な作業工程を果たすために、タイトルの「整経台」ちゅうもんが欲しいのだそうだ。

 

連れ合いの示した概略図(ポンチ図)から図面を引いて、木材とネジなどを買ってきて、木どりして、建具仕事をやり、

本日完成したので御覧に入れる。

 

押入れの前の木材の骨組みだけみたいなものが「整経台」と言うものである。初めて見た方も多いと思うが(ワシも初めてやん)

何と、ネットで売っている。数万円もする。

横から見ると

丸棒が骨に刺さっている、これに複雑に糸を何本も巻き付けるようだ。(ぐらいしか分からない)

で、こんなのは使わないときはじゃまでしようがないと思い(ワシには、なんと計画性または将来を見透す力があるのだ、厚生省で雇ってんか)

ビスと蝶ナットを使用して、簡単に分解できるように特別オプションしてあげた。

さあ、もうじき連れ合いの作業する機織りの音が聞こえるようになるかと思う。

「私の部屋の障子は決して開けてはなりませぬ」と言っているけど

機を織っている姿なんぞ、みたくもないわ。

もし見たとして、鶴になって飛んでったらオイラのご飯はどうなるの?