おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

あたらしい憲法のはなし 文部省

2017-05-03 07:47:58 | 本と雑誌

【今日の 憲法記念日】

政治と宗教の話は遠慮した方が何かと都合がよいことは承知している。特にこれはブログだからなあ。

だから本日は『本』の話である。

この本は日本国憲法が公布されて10か月後、昭和22年8月に当時の文部省(今は文部科学省)が発行した、全国の中学1年生向けの教科書副読本である。

全53ページの薄い本である。

「みなさん、新しい憲法ができました、そうして昭和22年5月3日から、私たち日本國民は、この憲法を守ってゆくことになりました。」で始まるこの副読本は、

憲法公布からわずか10カ月後に配布されたにもかかわらず、一部の国民から憲法への批判・攻撃が始まっていた時期なのである。

そして、昭和25年(1950年)朝鮮戦争の勃発とともに、この憲法への批判はエスカレートしていくのであった。

 

この「あたらしい憲法のはなし」は、この間わずか2,3年使われただけで

文部省の手で葬り去られたという、悲しい過去を持ったものである。

こほど日本國憲法は今に至るまで、いや今だからこそ「押しつけられた憲法」を変えたいとの議論が続いているのである。

               2円50銭なり

◆ウラ話

実は、こんな古い本をワシが保存している訳ではなくて(ワシが生まれる前の本だぞ)

1972年(昭和47年)に共産党系?の日本平和委員会が復刻したものである。(なあんだ、そうか)

それにしたって1972年といえば45年も前の話である、

だけんどもワシにすれば『ついこの前』という感覚である。年は取りたくないものだ。

憲法記念日にあやかって書庫から引っ張り出してきました。