【昨日の 工事見学】
先日のトンネル工事の見学に引き続き、今日は橋の工事の見学である。
いつもの現場見学は技術屋さんが主体であるが、今日はワシの職場の事務方も大半が参加し、
理由は不明だが何故か商工会議所関連の人たちも大挙参加した。普段絶対に見ることが出来ない人々にとっては新鮮な体験であったろう。
見学するのは、国道1号が川越し川を渡る橋の4車線化工事をしている現場である。
4車線化と言っても現在の橋を拡幅する訳ではなく、現在の橋の下流に新たに2車線の橋を架ける工事である。
橋の現場とは言っても、みなさんが想像するものではなく、今日の見学は「下部工」と言って橋を支える「橋脚」というものを作っているところである。
ついでに講義すれば、橋の両端にあるのが「橋台(きょうだい)」といって、中間にあるのが「橋脚(きょうきゃく)」と呼ぶのである。
ニュースなどでよく間違って、橋脚の事を「橋桁(はしげた)」と言う事があるが、これは間違いで「橋桁」というのはこの上に掛かるいわゆる桁(けた)
橋脚と橋脚の上に載っているものである。そこのところNHKも勉強するように。講義終わり。
現場の工事屋さんが考えたのだろう、今日の参加者に鉄筋の組み方の体験をさせよう
という事で参加者全員で鉄筋をつなぐ大切な仕事をさせてくれた。
鉄筋コンクリートの中には縦横に鉄筋が入っているのだ(当たり前か?)この縦横の太い鉄の棒同士を細い「なまし鉄線」で止めていく
皆でワイワイしながらしばらくこの作業に没頭した。
これは良い試みである。なんたって完成した暁には、この橋を見るたんびに「この橋を作るのに俺が参加したんだからな」 「私が組んだ鉄筋がこの中に入っているのよ」と思い出すだろう。
事実、見学会の最後に参加者代表でうちの親方が、挨拶で「マイ橋脚」とすでに愛がこもった言葉が出たほどだ。
最後に記念写真
特別に横断幕まで作っていただいて、大林組も金を掛けたなあ。そんなことまでしなくてもいいのに。
まあ、これ以上の見えない利益があるという事で・・・・・・納得しよう。
大きな声では決して言えないが
現場の作業員?に聞いたところ
なまし鉄線は、後でまとめてワイヤーカッターで全て切り、磁石で拾って捨て、新たに結束しなおすそうだ。
あったりまえだよなあ、素人が結束した物などそこが欠陥になるもんなあ。
良い商品を作ることは大事だよ。地震の事も考えねばならんからなあ。