おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

フードレスキュー シール

2016-03-09 10:04:26 | 食・レシピ

【今日の 良い試み】 

ワシの家は母方の実家の近所にあったので、しかもワシの母親は、今でいうパートタイマーに出ていたので、ワシはションベン漏らしていた年ごろから、バアチャンちにずーっとお世話になっていた。

ワシはそこで産まれたし、育ったのだ。だから自分ちのようなもん、であった。

そこの娘、つまりワシの叔母(母親の妹)のユウコ姉ちゃんは静岡市のスーパーマーケットに勤めていたのである。

ワシのションベン餓鬼の時代は、お店といえば、例えば八百屋にしても魚屋にしても頭に鉢巻した大将が、つり下げたザルからお釣りを出すようなお店であった。これが普通の店であった。

その時代に、静岡市の呉服町、今のパルコの場所に「ワサビ漬けの田丸屋」の経営する静岡市最初(かどうかは餓鬼ゆえ知らぬが)のスーパーマーケット『主婦の店』ちゅうのが出来たのであった。

ユウコ姉ちゃんはそこの社員で、話を聞くと、なんでも店の棚から客が勝手に手提げかごに商品を入れ、レジとかいうところに持っていくと

勘定をしてくれるのだそうだ。

子供ながらにワシャ驚いた!それじゃ商品を盗まれちゃうじゃん。心配をしたものだ。

ユウコ姉ちゃんは流行の最先端を走っていたのであった。何しろカッコ良かったのであった。スーパーマーケットだぜ、お前らどんな所か知らねえだら。

なんでもこういう売り方を「セルフサービス」って言うんだぜ。

 

◆それから55年余りたつが、時代の流れは光と同じスピードで過ぎていった。

今ではその主婦の店も静岡西武デパートになり、西武が撤退してパルコとなった。

ユニーはアピタに、ジャスコがイオンになり、セイユーはつぶれちまうし、近所にはセブンイレブンと言う24時間営業のコンビニエンスストアーってのもある。

先年そのカッコ良かったユウコ姉ちゃんも骨になってしまった。

 

◆売れ残って捨てられる食材が、農林水産省によると2012年度の推計で年間642トンになるという。

国連食糧農業機関(FAO)は、2011年に世界の生産量の約3分の1にあたる約13億トンもの食品が毎年捨てられているという報告をした。

これを「食品ロス」と日本では言っている。もったいないこと限りなしだな。

◆値引きシールが張られた食品を買うこともエコにつながる。牛乳なんぞ、消費期限の長いものをわざわざ棚の後ろから買っていく。そんなことを良い子のみんなはやっていませんか?

どうせ数日で消費してしまうものを、ただ期間が長いからって理由で買っていないかな?

すると売れ残った牛乳は捨てられる運命となるのである。

しかし、値引きシールの張られた食品を持ってレジの列に並ぶことがはばかられることも、奥様心理としては納得できる。(つまり見栄がはびこるこの渡世だな)

◆これを解決しようと東京は江戸川区にある「イオン葛西店」では、賞味期限の近づいた食品に値引きシールと合わせて「つれてって!それ、フードレスキュー」のシールを貼ることにしたそうだ。

           

 

これで「私は貧乏だから値引き品を買うのではないわよ。もったいない精神でエコに貢献するために買うのよ」のさりげない主張が出来るのである。

これグッドアイデアではないか。

良い子のみんなも「買ったらすぐに食べる」「余分なものは買わない」で地球に貢献しようではないか。

ユウコ姉ちゃん、時代はこんなに変わりました。

 

家の連れ合いはずーっと以前から値引きシール食品をわざわざ買ってきているのだ。牛乳もね。

同じエコでもこちらはエコノミーの精神から、エコロジーとはチョト違うが結果は同じ。

なんなら背中に「連れてってシール」貼っても良いかも、連れてかれはしないと思うが。

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