またまたインフルエンザの季節がやってきた。
果たして今年のインフルエンザの動向はどうだろう?
季節性インフルエンザの死亡率は高くはないが
毎年、その合併症で死亡する人が少なからずいる。
やはりインフルエンザには罹らないにこしたことはない。
わかりきったことではあるがが、
カゼやインフルエンザに対する備えを
今、この時期に復習しておくことにしよう。
Best new ways to avoid the cold and flu カゼやインフルエンザを回避する新しい最善の方法
カゼをひいていると思われる人から少なくとも 3m は離れるようにすべきだと専門家は言う。
By Sunny Sea Gold,
もうその時期だ:インフルエンザの季節はまた始まっていて、それがどれほど軽くてすむかそれとも激しいかはわからない(新型インフルエンザを記憶しておいでだろうか?)。
「それぞれのシーズンの程度は予測不能です」米国疾病対策予防センター(CDC)の疫学調査部門の担当官 Karen K. Wong 医師はきっぱりと言う。
一年のこの時期に流行る古くからのカゼについても同じことが言える。しかし、病原体との最善の闘い方を解明しより有効なインフルエンザ・ワクチンを作る努力を絶え間なく続けている科学者たちのおかげで、みなさんを守ることは以前より容易となっている。彼らのアドバイスに従うこと、そうすれば罹患しないですむ年となり得るのである。Get a flu shot (pronto!) インフルエンザ・ワクチンを受けなさい(すぐに!)
インフルエンザの季節は10月から5月まで続くので、もしまだワクチンを受けていないのであれば、さあ、今受けなさい。「ワクチンは効果が出るまで2週から4週かかります。そして少なくとも6ヶ月間持続します。ですからもし今それを受ければ、1月か2月のインフルエンザのピークに備えることができます」と、バルチモアにある Johns Hopkins University の微生物学・免疫学の准教授 Andrew Pekosz 氏は言う。
生後6ヶ月以上のすべての人がワクチンを受けるよう CDC は勧告している。毎年約20万人がインフルエンザに関連した合併症で入院しており、数千人が死亡する。実際、米国で18,000人が2009年の H1N1 の流行で命を落としていたと推定される。
男性よりも女性の方が、重篤なインフルエンザの症状のために入院することになりやすいと、感染症の性差を研究している Johns Hopkins University の分子微生物学・免疫学の准教授 Sabra Klein 氏は言う。それは、女性の身体は病原体に対して、より高い免疫反応を起こすからである。
ワクチン接種の効果を迅速に増強するもの:毎年、CDC の科学者たちは、過去のインフルエンザの流行期のデータに基づいてどのインフルエンザ・ウイルスの株が最も流行しそうであるかを割り出し、それらの株の不活化型をワクチンに加える。接種を受けると、免疫系が標的となる抗体を産生し、それらに特異的なウイルスをやっつける。そのようにして、現実の世界でウイルスに接触したとき活動中の病原体を撃退できるようあらかじめ準備された状態にできるのである。
ワクチンは少なくとも60%は有効だが、100%ではない。しかし、「接種を受けた後であればインフルエンザに罹ったとしても、増進させた部分免疫により症状はそれほどひどくならない可能性があります」と Stanford Medical School の小児感染症学の教授 Cornelia Dekker 医師は言う。
ワクチン接種を受けたあと腕の痛みや発赤が見られるかもしれないが、それはワクチンに対する免疫反応である;実際にワクチンによってインフルエンザになることはありえない(注意:卵アレルギーの人では接種によって反応が起こり得るため、もしそうであれば接種を受ける前に医師に話しておきなさい)
疼痛を完全に避けるには FluMist(フルミスト)を希望しなさい。これは針のない鼻へのスプレー式ワクチンである(ただし妊娠中、50才以上、あるいは喘息などの慢性疾患のあるものを除く。このスプレーはそういった人たちにはまだ認められていない)(MrK註:CDC は主に2才以上の小児を対象に推奨している。日本では未認可)Stay away from sickies 患者には近づくな
インフルエンザは、感染した患者がくしゃみをしたり、咳をしたり、ただ話しをしたりしただけでも、6から10フィート(1.8 m ~ 3.0 m)離れた彼らの口や鼻から、ウイルスが含まれた微小な水滴が皆さんの口や鼻に送り込まれてインフルエンザが広がってゆく。
そのため、もし仕事の同僚がうずきや痛みを訴え始めたり、バスで隣合わせた人や(スーパーマーケットの)Target で並んでいる人が息苦しそうにしているのに気付いたら、できれば少なくともその人から10フィート(3.0 m)は離れるべきである。「もしその人が実際に患者だったら15フィート(約 4.6 m)です」と、ニューヨークにある NYU Langone Medical Center の臨床微生物学・免疫学の部長 Philip Tierno 氏は言う。
もしその必要があると感じたなら公共交通機関や映画館では席を代えなさい。(もしあなた自身がその咳をしたりくしゃみをしたりしている人間なら、あなたの周りの人たちのために自宅にこもっているべきです。)
エレベータ―のボタンを押したり、患者が使ったキーボードを使うことではおそらくインフルエンザには罹らないが、カゼはひくかもしない。なぜならカゼのウイルスは主に接触によって広がるからである。そのため共用の電話機やパソコンは殺菌シートで清潔にするのが賢明である。
さらにお母さんからよく言われたように、手を洗いなさい!特に食事をする前や、目や鼻や顔を触る前、トイレから出た後には、石鹸で洗い、アルコールを中心とした消毒剤を使いなさい。
もし自宅に病気の子供や配偶者がいるような場合、まさか彼らを裏庭に追い出すわけにはいかないだろう。とにかく、いつも以上に手を洗い、キスをしたり、家族と飲み物を分け合ったり食器類を共用したりすることは避けなさい。彼らは症状が消えてから5日間は生きたウイルスを放出している可能性がある。Sleep in this weekend この週末は寝て過ごす
身体の具合がよくないときには休養が大切であるとはいつも聞くことであるが、休養は実際に病気になるならないの違いを生むことが研究で示されている。
Carnegie Mellon University の研究で、直接鼻の中に生きているウイルスを入れた場合でも、8時間以上睡眠をとる人は、7時間より少ない時間しか寝ない人たちよりカゼをひきにくかった。(突然だが、人気ドラマ『Downton Abbey』をまとめて見るために遅くまで起きていることは全く魅惑的なこととは思えない)。
たとえ昼寝の時間がないとしても、なにか瞑想にふけることは実際にカゼやインフルエンザを防ぐのに有効である。University of Wisconsin の新しい研究では、無心を得るための瞑想で8週間のコースを行った人はそれをしない人より病気になる率が約30%低かった。授業を受ける必要はない;単にじっと座っていて、毎日数分間、吸気と呼気に集中すればよいのである。Eat to boost your immunity 免疫能を高めるよう食べる
口から何を摂るかで、身体がいかに効率よくカゼやインフルエンザの病原体を撃退するかに大きな違いが生じる。まず第1に、脂肪の多い食品を控え、果物や野菜など免疫反応を強化するものを多く食べなさい、専門家はそう助言する。
連邦ガイドラインでは、一日、5~9皿の果物や野菜を摂るよう推奨している。最低限でも、食事や軽食ごとに一皿は摂りなさい。「特にオレンジ色、黄色がかったオレンジ色、および深緑色の農産物、それらは症状を撃退するのにただちに必要な抗酸化物質が多く含まれます。それらは、ビタミンC、E、およびベータ・カロチンです」と The Calendar Diet の著者で CNN の食事・健康の専門家である、ロサンゼルスの内科医 Melina Jampolis 氏は言う。
ビタミンDもまた身体を強化する栄養素である。最近のスペインの研究で、この欠乏でカゼやインフルエンザに対して著しく弱くなることが示された。太陽光(これを浴びることで身体にこの物質を作らせる)や食事からは十分に得ることが難しいことから、「患者には一日あたり1,000 IU 投与します」と Jampolis 氏は言う。
最も重要なことは、カロリーを含め、いかなる栄養素も欠くことのないバランスの十分にとれた食事を摂りなさい。「インフルエンザの季節、いや、いかなる季節でも!厳しい食事制限をしている場合ではありません」と Jampolis 氏は言う。「カロリーの厳しい制限は身体の防御能を減退させます」というわけで、そのスイート・ポテトをこちらに回してください!
十分な睡眠が大切とはわかっていても
8時間とるのはなかなかむずかしいし、
週末にゆっくり休養などできそうにない。
とはいえ、少なくともインフルエンザ・ワクチンだけは
受けた方がよさそうである。