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イルカ漁は本当にいるか?

2015-05-22 11:52:17 | ニュース

今回日本の動物園水族館協会が苦渋の決断を行った。

イルカはやはり殺してはいけない動物なのか?


5月20日付 Washington Post 電子版

 

Japanese zoos will stop buying dolphins from the infamous Taiji hunt

日本の動物園は悪名高い太地町の漁からのイルカの購入を中止する方針

By Elahe Izadi

2010年、西日本にある和歌山県、太地町の小さな入り江でジャンプするハナゴンドウ

 日本の動物園や水族館は、オスカーを受賞したドキュメンタリー映画“The Cove”によって悪評をもらい物議を醸している毎年恒例の漁によって捕獲されたイルカを今後購入しない方針だ。そしてこの漁に反対する活動家たちは、この慣習を終わらせるための長期にわたる反対運動のターニングポイントとなる可能性があるとしてこの決断を歓迎している。

 5月20日、日本動物園水族館協会(Japanese Association of Zoos and Aquariums, JAZA)は、太地町の海域での追い込み漁で捕えられたイルカの購入をやめることを投票で決めた。太地町では船の漁師たちが入り江にイルカを追い込んでそのほとんどを殺す。生け捕りにした一部のイルカは水族館に販売されるが、活動家らによるとイルカはそれぞれ10万ドル(約1,200万円)ほどで売れるという。

 しかし、今回の決定は、日本の動物園水族館関係者がこの慣習を非難していることにはならない。本協会の構成員による今回の投票は、世界動物園水族館協会(World Association of Zoos and Aquariums, WAZA)からの圧力によるものである。WAZA はこの追い込み漁を“野生動物の残酷で非選択的な捕獲法”であると表している。4月、WAZA は世界的組織の倫理規定に違反するとして日本の協会に差し止めを命じていた。

 この世界的団体から排除されると、世界的な動物についてのデータベースを通じて日本が他の動物を獲得することができなくなると Guardian 紙は報じている。Guardian 紙によると、水曜日の投票前に和歌山県知事の仁坂吉伸氏は、この状況について“世界全体からのいじめ”と表現したという。

 「“海外からのいじめ”という言葉が適した表現かどうかはわかりませんが、舞台裏で海外からの反捕鯨集団による多くの運動があったのは確かです」と日本の協会の荒井一利会長が記者会見で述べたと Reuters は伝えている。

 「我々は野生のイルカを捕獲することが残酷であるとは考えていません。その漁を批判するものではないし、我々の立場を変えるつもりもありません」荒井氏はそう付け加えた。さらに彼は、同協会が WAZA が認めていないイルカ捕獲の“より優しい”手段を提案していると述べた。

 日本の関係者らが伝統として、また継続可能な漁法としてこの漁を長く擁護してきた一方、活動家らは残酷な慣習と見なすこの漁に反対し広報活動や法廷闘争を行ってきた。

 環境保護団体シー・シェパードによると、生きているイルカの高い原価がこの漁の主要な経済的推進要因となっているという。同団体はこの漁で殺されたイルカの頭数を計測している。

 「追い込み漁がいまだ続けられている現在、今回の声明は太地町のイルカにとって吉報です。なぜなら入り江の水を血で赤く変える殺戮の陰でこの捕獲売買がまさに金銭を象徴しているからです」同活動団体は声明でそう述べている。「日本の水族館からの太地町のイルカの需要を排除することで、太地町の漁が経済的沈滞に近づく大きな一歩となります」

 Australia for Dolphins の CEO、Sarah Lucas 氏は、今回の重要な決定は日本におけるイルカ猟の終焉の端緒を開くものとなると Associated Press に語っている。

シーシェパード環境保護団体から提供された2014年の写真には太地町でバンドウイルカを捕獲しようとしている漁師が写っている。

 日本のこの協会は89の動物園と63の水族館を代表するもので、メンバーの大部分がこの国際組織に留まることを選んだと Japan Times は報じている。以下同紙より。

約30の JAZA のメンバーはそれぞれの施設に総計でおよそ250頭のイルカを所有している。それらのうちどれくらいの数が太地町からのものであるかは不明だが、日本の水族館は毎年同町から平均20頭のイルカを購入してきたと JAZA の事務局長である 岡田尚憲氏は述べている。

 今回の投票結果が日本の施設のイルカの数の大幅な減少につながる可能性があると仁坂氏は言う。Guardian 紙によると、その結果、国内での繁殖が注目されることになるとこの動物園の団体が語っているという。

 2014年から2015年の漁のシーズン中、イルカ漁師らはおよそ1,084頭の動物を追い込んだが、そのうち751頭が殺害され、80頭が水族館に売られた。残りは解放されているという。

 

やはり海外メディアの論調はイルカ漁に冷たいようである。

地域の伝統文化を重んじるべきか、

それとも世界の風潮に従うのが正しい道か?

過激な海外の環境保護団体を納得させるのは容易ではない。

イルカの追い込み漁を続ける意義、必要性は何か、

強いメッセージを発信する必要があると思われる。

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