『ウェーぃ』(テレビ朝日『緊急取調室4より』)
緊急事態宣言下にオリパラを強行、そしてコロナ第5波。
どうなることかと思ったがここにきて新規感染者は減少傾向。
ひとまず安堵しているところである。
オリパラ中継のおかげで7月クールドラマは所々で休止、
やや混沌状態となったが、なんとか終了にこぎ着けた。
2本の救急医療ドラマ『ナイト・ドクター』
『TOKYO MER~走る緊急救命室』は予測通り違和感があった。
ほとんどマスクしてないし、発熱患者にも、『インフルエンザ疑い』??
現状とのギャップの大きさに、今一つドラマに入り込めない。
さらに両ドラマとも突然の心停止・心室細動が頻発!
気分のいいものではない。
この2本のドラマ、いずれも高視聴率だったものの
放映のタイミングが悪すぎたと言わざるを得ない。
個人的には推しのドラマがなかった7月クール…。
10月クールドラマに期待したい。
フジ月9 10/4 ~ 『ラジエーションハウスⅡ』 窪田正孝、本田翼、広瀬アリス、浜野謙太、丸山智己、遠藤憲一、鈴木伸之、矢野聖人、山口紗弥加、浅野和之、和久井映見、他
縁の下のヒーローとも称される放射線技師が隠された病気をレントゲンやCTで診断していく。2019年4月クールで放送された『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』の続編。原作は現在『グランドジャンプ』(集英社)で連載中の同名コミック。窪田正孝が主人公の天才放射線技師・五十嵐唯織(いがらしいおり)を演じる。五十嵐は医学界の従来のルールや型にはまらない掟破りとも言える方法で病の原因を探り、レントゲンやCT(コンピューター断層診断)で“視えない病”を“診つけ出す”。父親が院長を務めていた甘春総合病院の放射線科医で、五十嵐に人知れず思いを寄せる甘春杏(あまかすあん)に本田翼。また、新人の頃はミスばかりだったが持ち前の努力で成長を遂げた若手放射線技師・広瀬裕乃(ひろせひろの)(広瀬アリス)も五十嵐にひそかに恋心を抱く。そのほか、脳のMRI検査が得意で、いじられキャラの中堅放射線技師・軒下吾郎(のきしたごろう)に浜野謙太、Ai(死亡時の画像診断)が得意で、ナルシストの中堅放射線技師・威能圭(いのうけい)に丸山智己、ややコミュ障気味だが、医療機器の“メカヲタク”の放射線技師・悠木倫(ゆうきりん)に矢野聖人、ドSでかなり毒舌だが仕事はとことん完璧を追求する中堅放射線技師・黒羽たまき(くろはねたまき)に山口紗弥加、一見テキトーに見えながらも、仕事に対するプライド・技術はピカイチで、部下思いの放射線技師長・小野寺俊夫(おのでらとしお)に遠藤憲一、父親が大学病院の教授で“ボンボン”のイケメン整形外科医・辻村駿太郎(つじむらしゅんたろう)に鈴木伸之、院長になることが目標で地位と名声をほしがる副院長・鏑木安富(かぶらぎやすとみ)に浅野和之、そして、“ラジハ”メンバーのよき理解者で甘春総合病院の前院長・大森渚(おおもりなぎさ)を和久井映見が演じる。主人公の五十嵐が、実は元放射線科医で、放射線技師が行える本来の業務の枠を超えて診療行為をしてしまうという笑えない展開が今回も繰り広げられそうだ。
フジ(関西テレビ)月10 10/18~ 『アバランチ』 綾野剛、木村佳乃、福士蒼汰、高橋メアリージェン、田中要次、他
フジ系列で10月から新たにスタートする“月10ドラマ”の第一弾は常識外れの謎のアウトロー集団・アバランチの過激かつ痛快な活躍を描くピカレスク・エンターテインメント。綾野が演じる主人公はアバランチのメンバー・羽生誠一(はぶせいいち)。常識外れのアウトロー集団・アバランチ(Avalanche=雪崩)の活動目的は謎に包まれており、羽生の経歴も、他のメンバーも定かではない。何から何まで謎だらけの彼らが、日本を熱狂の渦に巻き込み、そして変えていこうとする。警視庁特別犯罪対策企画室・室長の山守美智代(やまもりみちよ)を木村佳乃が演じる。立派な肩書きとは裏腹に、実際には出世コースから外れ、名ばかりの窓際部署の管理職に左遷された元エリート。そんな山守の部下として配属されたのが、福士蒼汰演じる西城英輔(さいじょうえいすけ)。警察幹部の父を持ち、将来を嘱望される西城も、過去の“ある行動”から特別犯罪対策企画室に左遷された警察官。また、抜群の身体能力を誇り、格闘術にも秀でている元自衛官の明石リナ(あかしりな)を高橋メアリージェンが演じる。そして元所轄刑事の打本鉄治(うちもとてつじ)を演じるのが田中要次。現在は手先の器用さを活かし、区役所に設置された『おもちゃの病院』で子ども向け玩具の修理を行っている。それぞれが“裏の顔”を持ちアバランチに関わっていそうだが、その真相は謎。
TBS 火10 10/19 ~ 『婚姻届に判を捺しただけですが』 清野菜名、坂口健太郎、倉科カナ、高杉真宙、田辺誠一、前野朋哉、中川翔子、笠原秀幸、小林涼子、森永悠希、長見玲亜、深川麻衣、岡田圭右、木野花、他
結婚願望ゼロでデザイナーの仕事に邁進する女性が偽装夫婦になるラブコメディ。原作は『FEEL YOUNG』(祥伝社)に 2017年10月号より連載されている有生青春による同題の漫画。主人公・大加戸明葉(清野菜名)は『森田デザイン』で働く中堅デザイナー。夢だったデザイナーの職について仕事が楽しく、同僚との関係も良好。いつか独立して広告で賞を取ることを目標にやりがいを感じる日々を過ごしている。恋愛経験はそれなりにあるが、これまで付き合ってきた彼氏がダメ男ばかりで、結婚を意識した相手は過去に一人もおらず、現在彼氏はいない。しかし、学生時代からの友人など、一緒に飲んでくれる友達はおり、『生涯独身上等、おひとり様最高!』と独身を謳歌していた。そんなある日、明葉は飲み会で出会ったばかりの男性から突然プロポーズされる。それは広告代理店『秀伝堂』の社員・百瀬柊(坂口健太郎)だった。外見は良く仕事に対しても真面目で、上司や部下、そしてクライアントからの信頼も厚い男だった。しかし、百瀬は訳あって偽装結婚する相手を探していたのだ。そして飲み会で『結婚は向いてないし、したくない。でも祖母が結婚してほしがっている』という明葉と出会った百瀬は偽装結婚の相手として明葉に狙いを定めたのであった。突拍子もない電撃プロポーズに、はじめは『ありえない!バカにしてるんですか?』と突っぱねた明葉だったが、祖母が大事に営んできた小料理屋がつぶれるという危機に直面。心臓に持病のある祖母をがっかりさせたくない明葉は、小料理屋を存続させるため婚姻届と引き換えに百瀬から500万円を借り百瀬の偽装妻になる。百瀬は堅物で変人のこじらせ男だった。共同生活が始まり衝突する2人だったが、百瀬が見せるちょっとした優しさに明葉は心惹かれていく。そして、百瀬が偽装結婚をする本当の理由が次第に明らかになっていく。一つ屋根の下で暮らすうちに2人に変化が生まれていく…。『逃げ恥』の二番煎じのような作品か。
テレ朝水9 10/13 ~ 『相棒 season20』 水谷豊、反町隆史、浅利陽介、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二、他
21年続く定番の刑事ドラマだが、杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)のコンビも7シーズン目に突入。7月で御年69歳になられた水谷豊は現役刑事役をいつまでお続けになるのだろうか?2000年からスタートし、今年21周年を迎える『season20』は、第1話スペシャルで、特命係と、一連の事件の《黒幕》内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之)とのさらにスケールの大きな戦いで幕を開ける。いきなり亘が逮捕されてしまうという窮地に立たされる特命係が鶴田操る深い闇に立ち向かっていく。
日テレ水10 10/6 ~ 『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』 杉咲花、杉野遥亮、奈緒、鈴木伸之、岸谷五朗、田辺桃子、細田佳央太、戸塚純貴、ファーストサマーウイカ、堀夏喜、生見愛瑠、他
弱視の盲学校生の女子が、誰からも恐れられている不良少年に出会い、不器用ながら少しずつお互いのことを理解し惹かれあっていくというラブコメディ。原作はうおやまのコミック『ヤンキー君と白杖ガール』。杉咲花演じる主人公の赤座ユキコは『色がうっすらわかる』『ルーペを使えば大きい字を認識できる』程度で光と色がぼんやりわかる弱視の盲学校高等部の3年生。数年前に母を亡くし、父(岸谷五朗)と姉・イズミ(奈緒)との3人暮らし。外を歩くときは白杖を持っている。勝ち気でポジティブ。見かけによらず口が悪いが、気を許すと天然で可愛らしい一面を見せる。ユキコはある日、ヤンキーの黒川森生(杉野遥亮)と出会い、なぜかまとわりつかれることに。森生は、地元ではその名を出しただけで相手が逃げていくほど有名なヤンキー。高校を3日で中退し現在無職。そのヤンキー然とした風貌とケンカでつけられた顔の傷から、周囲からは白い目で見られることが多く、バイト先もなかなか見つからない。そのため『社会から疎外されている』という思いが強いが実は純粋。『売られた喧嘩しかやらない』など、森生なりの“正義”があるが、他人からはまったく理解されない。初めはそんな森生に冷たい態度をとるユキコだったが、次第に彼の真っすぐさに惹かれるようになる。一方の森生も今まで出会ったことのないタイプのユキコと出会い、一瞬で恋に落ちてしまう。森生のライバルで隣町の元ボス・金沢獅子王に鈴木伸之、ユキコが通う盲学校の同級生・紫村空に田辺桃子、同じく同級生・青野陽太に細田佳央太らが配役されている。
テレ朝木9 10/14 ~ 『ドクターX~外科医大門未知子~』 米倉涼子、内田有紀、岸部一徳、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介、今田未桜、小藪千豊、杉田かおる、永野宗典、要潤、西田敏行、野村萬斎、他
『私、失敗しないので』が口癖の医者が、100年に1度のパンデミックによって世界中で医療崩壊が起こる今を生きる。2年ぶりの今作(第7シリーズ)はスタートから10年目を迎える。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に突き進むフリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)が100年に1度のパンデミックで激変する大学病院で新たな戦いを繰り広げる。第7シリーズの舞台は、パンデミックによって世界中で医療崩壊が起こる中、新局面を迎えた日本最高峰の大学病院『東帝大学病院』。同院も今や感染治療と内科を最優先し、不要不急の外科手術は延期する方針を採用。かつて花形だった外科は別棟の分院へ追いやられ、メスを使わない『ケミカルサージェリー』を推進する内科が台頭の兆しを見せていた。そんな感染危機と新たな権力が渦巻く『東帝大』に舞い戻った未知子は、まるで戦場のように疲弊しきった医療現場でも怯むことなく、確実に目の前の命を救うべくまい進することになる。『神原名医紹介所』『東帝大』のこれまでの常連メンバーに加え新たに登場するのが外科のライバルとなる内科部長兼院長代理・蜂須賀隆太郎に野村萬斎。アメリカ在住の院長から全権を委任されている。98点の残り2点が許せない完璧主義者。もともとは外科医だったが、100%のオペができない自分を許せず内科医となった。そんな中、パンデミックによって院内で発言力を増し、内科部長に躍進。『医療現場の進化』を求め、『薬治療』『ケミカルサージェリー』を中心にした内科主導の組織変革を目論む。常にクールで、自分に歯向かうものは斬り捨てる男。未知子のオペの腕を、あくまで内科の実験的先進医療の道具として利用しようとする。前クールの医療ドラマがパンデミックと無関係だったのに比べ、本作ではしっかりと取り上げており、やはり高視聴率が期待される。
フジ木10 10/14 ~ 『SUPER RICH』 江口のりこ、赤楚衛二、町田啓太、戸次重幸、板垣瑞生、野々村はなの、茅島みずき、嘉島陸、中村ゆり、菅野莉央、矢本悠馬、志田未来、美保純、古田新太、他
ベンチャー企業の孤独な女社長と貧乏専門学生の2人が出会い、会社に襲いかかる困難を次々と乗り越えて行くオリジナルドラマ。幸せのカタチ =“スーパーリッチ”を追い求めるキャリアウーマンの、ジェットコースターのような波瀾万丈な半生を描く。江口のりこ演じる主人公・氷河衛(ひょうがまもる)は電子書籍を手がけるベンチャー企業『スリースターブックス』の代表取締役CEO。裕福な家に生まれ、これまでの人生においてお金に困ったことは一度もない。『お金があれば何事も解決できる』と考え、より多くの利益を出すためせわしなく働く日々を送っているアラフォー女性。その年を代表する女性起業家に贈られる“プラチナ・ウーマン・オブ・ザ・イヤー”を受賞するなど社会的にも評価されているが幼少期に両親を亡くしたさみしさや悲しみから心を閉ざし、お金はあるけれど愛に飢えた人生を過ごしてきた。友人もなく孤独な衛が唯一心を許した相手が大学時代に出会った一ノ瀬亮(いちのせりょう)(戸次重幸)で、彼と二人三脚で立ち上げ成長させてきた『スリースターブックス』は、衛にとってまさに人生そのもの。一方、赤楚衛二演じる貧乏専門学校生・春野優(はるのゆう)は衛より一回り年下、両親と妹の4人家族で愛情にあふれた家庭で育ったが、長年、実家の経営状況は厳しく、手に職をつけるために東京の専門学校へ入学。アルバイト代をやりくりしてなんとか生活していた。そんな時『スリースターブックス』が学歴不問のインターンを募集することを知り、人生を変えるために意を決して応募し試験を受ける。衝撃的な出会いをした衛は、確固たる意志と行動力を持ち合わせ時に大胆な行動をとる優に驚かされる。優のかわいらしい笑顔や人なつっこさが、仕事に忙殺され氷のように凍てついた衛の心に、春のような暖かさをもたらしていく。お金はあっても愛に飢えた孤独な女社長と、愛はあってもお金がない貧乏専門学生という真逆の2人が出会い、会社の経営を揺るがすような危機や困難を次々と乗り越えて前へと進んでいく。この枠の前クール作品『推しの王子様』を彷彿?あるいは『リッチマン、プアウーマン』の逆バージョン?
TBS金10 10/15 ~ 『最愛』 吉高由里子、松下洸平、井浦新、佐久間由衣、田中みな実、高橋文哉、奥野瑛太、酒向芳、津田健次郎、光石研、及川光博、薬師丸ひろ子(特別出演)、他
殺人事件の重要参考人となった女性実業家と、その初恋の相手で事件の真相を追う刑事、そして女性実業家を守ろうとする弁護士のオリジナル・サスペンスドラマ。吉高由里子演じる真田梨央はいつも笑顔を絶やさず、学生時代は父が寮夫を務める大学陸上部の寮の看板娘的な存在だった。将来の目標を叶えるために東京の大学の薬学部へ進学。その後、30歳で母親が経営する真田ホールディングスの関連会社『真田ウェルネス』の代表取締役に就任。『世界を変える30代の社長』に選ばれるなど世間から注目されている。2006年、梨央が青春時代を過ごしていたのどかな田舎町で失踪事件が起きた。15年後、実業家となった梨央の前に事件の関係者が現れたことにより、当時の記憶とともに封印したはずの事件が再び動き出す。過去の失踪事件が現在の連続殺人事件へと繋がっていく…。松下洸平演じる宮崎大輝は、正義感が強く真面目で心優しい刑事。大学時代は陸上部のエースで、梨央の父親が寮夫をする陸上部の寮に住んでいた。高校生の梨央の初恋の相手であり、大輝もまた彼女に好意を寄せていた。その後、寮内で起きた事件と梨央の大学進学を機に離れ離れになるが、15年ぶりに再会。15年前とは別人のような振る舞いの梨央に戸惑いを覚えながらも、宮崎は再び彼女に惹かれていく。しかし、彼女が連続殺人事件の重要参考人で、自分がその担当刑事という葛藤を抱えることになる。井浦新演じる加瀬賢一郎は、梨央が代表取締役を務める『真田ウェルネス』の法務部に所属、真田グループの“番犬”として真田家と会社を守る弁護士。頭の回転が速く論理的な人物だが、どこか不器用で人間味ある表情や気遣いを見せる。幼い頃に両親を亡くしながらも、東大法学部を首席で卒業した努力の人でもある。弁護士として梨央を常にサポートし、梨央もそんな加瀬に信頼をおいている。やがて梨央に心を寄せるようになり、警察や世間から疑惑の目を向けられる彼女を自身のすべてを懸けて守り抜こうとする。その他の出演者には、梨央の母親で『真田ホールディングス』代表取締役社長・真田梓役に薬師丸ひろ子、『真田ウェスネス』の専務・後藤信介役に及川光博、梨央の父・朝宮達雄役に光石研、大輝とコンビを組む所轄女性刑事・桑田仁美役に佐久間由衣らがキャスティングされている。
テレ朝 金23:15 10/22 ~ 『和田家の男たち』 相葉雅紀、佐々木蔵之介、段田安則、他
息子はネットニュースの記者、父はテレビ局報道マン、祖父は新聞記者のマスコミ一家の和田家を舞台に男だらけの家族が織りなすホームドラマ。脚本は大石静。相葉雅紀演じる主人公・和田優は15年間勤めた会社がコロナ禍で突然倒産、デリバリーサービスの配達員で食いつないでいたが大学の後輩のツテでネットニュース記者に転身するが、ひょんなことから父、祖父と一つ屋根の下で一緒に生活することになる。佐々木蔵之介演じる優の父・秀平はテレビ局『フロンティアニュース』の総合プロデューサー。亡くなった優の母・りえの再婚相手で優とは血のつながりはない。段田安則演じる優の祖父・寛は元新聞社社長。現在は論説委員としてコラムを寄稿している。彼らが日々の食卓を主な舞台に、事件の大小を問わず、いま何が問題なのか?それを伝えるマスコミとは何か?についてそれぞれのメディアの立場から意見を闘わせ、時代と対峙していく。一方で、優の亡き母・りえの死に隠された秘密も次第に明らかとなる。会話劇が中心となりそうなドラマだが、滑舌の悪い相葉くんがちゃんとセリフをこなせるかが見どころ。とはいえ、制作者は一体どんな視聴者層を当てにしているのかやや疑問に思うドラマである。
日テレ土10 10/16 ~ 『二月の勝者~絶対合格の教室~』 柳楽優弥(主演)、井上真央、加藤シゲアキ(NEWS)、池田鉄洋、瀧内公美、今井隆文、加治将樹、住田朋乃、岸部一徳、他
冷徹かつ最強で最悪なスーパー塾講師による中学受験塾の人生攻略法が描かれる。原作は高瀬志帆の漫画『二月の勝者~絶対合格の教室~』。柳楽優弥演じる主人公は、『受験塾はサービス業で子供の将来を売る場所』『中学受験は課金ゲーム』『親はスポンサー』『子供を合格に導くのは父親の経済力と母親の狂気』など、過激な言動で周囲を圧倒する最強で最悪な塾講師・黒木蔵人。業界最大手の名門中学受験塾から業績不振の中堅塾『桜花ゼミナール』に校長として迎えられた。中学受験の実態から見えてくる『家族問題』、『教育問題』など現代社会の様々な問題に切り込み『絶対に全員第一志望校に合格させる』と断言する。その超現実的で本音主義の黒木は、その鋭い洞察力と行動力で個々の生徒の本質を見抜き、親の不安を解決に導いていく。黒木の所属する桜花ゼミナール吉祥寺校に採用された新人講師・佐倉麻衣役に井上真央。中学教員経験のある佐倉は冷徹な黒木の発言や指示に何かと反発するが、黒木の才腕にはいつもかなわないと思っている。子供の頃から教師に憬れていた彼女は、黒木と出会ったことで、塾での経験を通し成長していくことになる。黒木の元部下で今は超名門中学受験塾のトップ講師・灰谷純に加藤シゲアキ。かつて尊敬し憧れさえ抱いていた黒木が突然塾を辞め他校に移籍したことに困惑し裏切られたと感じている。中学受験が題材というところにはひっかかるが、主人公には共感できそうな予感。
NHK日8 放映中 『青天を衝け』 吉沢亮、竹中直人、草彅剛、堤真一、満島真之介、橋本愛、岡田健史、上白石萌音、深川麻衣、博多華丸、他
オリンピック、パラリンピックによって放映中断を余儀なくされ視聴率の低下を招いてしまったようである。やはり放映が途切れるとドラマへの視聴意欲が削がれてしまうのは仕方ないのかもしれない。坂本竜馬も勝海舟も全く登場しない幕末~維新でちと物足りなさが残る。
TBS日9 10/10 ~ 『日本沈没~希望のひと~』 小栗旬、松山ケンイチ、杏、仲村トオル、ウェンツ瑛士、中村アン、香川照之、風間杜夫、宮崎美子、風吹ジュン、比嘉愛未、杉本哲太、國村隼、石橋蓮司、他
原作は小松左京のSF小説『日本沈没』。近い将来に関東が沈没すると予言された状況で、若手官僚たちが翻弄される姿を描く。2023年、東京。世界環境会議で、東山栄一総理(仲村トオル)は地球物理学の世界的権威である世良徹教授(國村隼)の指導のもと『COMS(コムス)』のさらなる推進を高らかに表明した。そして、官房長官の長沼周也(杉本哲太)は、“未来の日本”を見据えて各省庁の優秀な若手官僚たちが招集された“日本未来推進会議”を官邸主導で発足させると発表。そのメンバーに環境省の天海啓示(小栗旬)、天海とは東京大学水泳部で同期だった経産省の常盤紘一(松山ケンイチ)も選ばれていた。CO2問題や産廃リサイクル問題に取り組み、目的達成のためには強引な手段もいとわない天海は、自身の提案を通したいがために東山総理にすり寄り、同時に総理の抵抗勢力である政界のドン・里城弦副総理(石橋蓮司)をも懐柔しようとする。さらには、両者に顔が利く『生島自動車』会長兼経団連会長の生島誠(風間杜夫)を同期の常盤に紹介してもらい接近する。そんな折、ある週刊誌に関東沈没へ警鐘を鳴らす田所雄介(香川照之)の記事が載る。この記事が原因で、一部のネット民や環境活動団体がデモを起こしたため、天海は事態収束のために田所と対面する。しかし田所は天海の話に一切耳を傾けることなく『近い将来、伊豆沖で島が沈没する。その島の沈没は、私が恐れてきた関東沈没の前兆になる』という不気味な予言を放ち、天海は翻弄される。そんな矢先、天海は週刊誌・サンデー毎朝記者の椎名実梨(しいなみのり)(杏)から、詐欺まがいの環境ビジネスで荒稼ぎしている『Dプランズ』という企業と環境省のあらぬ癒着疑惑を突きつけられる。一抹の不安を抱えつつ、常盤と共に趣味のスキューバダイビングに出かけた天海は、そこで衝撃的な出来事に遭遇する。小松左京が1973年に小説を刊行、当時空前の大ベストセラーとなり、1973年と2006年に映画化、1974年にはTBSでテレビドラマ化もされている。日本が沈没するという荒唐無稽?な内容にも拘わらず当時、全国民がマジに嵌まってしまっていたという恐ろしい歴史のある物語である。
日テレ(読売テレビ)日22:30 10/10 ~ 『真犯人フラグ』 西島秀俊、宮沢りえ、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、正名僕蔵、渋川清彦、深水元基、迫田孝也、平田敦子、田中哲司、他
秋元康による企画・原案のドラマ。家族が失踪した普通のサラリーマンがSNS投稿をきっかけに日本中から注目される疑惑の夫となり、追い詰められながらも真実を暴く。西島秀俊演じる主人公は運送会社・亀田運輸のカスタマーサービス部管理課課長の相良凌介。温厚な人柄で部下からの人望は厚い。本をこよなく愛する完全なインドア派。真面目でおっとりしており、かなりのお人好し。団地に住んでいるが愛する家族のため一軒家を建築中のマイホームパパ。宮沢りえ演じる凌介の妻・真帆はスーパーでレジ打ちのパートをして家計を支えるしっかり者。いつも明るく家族の中では太陽のような存在、気さくで社交性があり近所でも評判の好人物。しかしある日突然、真帆が子供たちとともに姿を消す。SNS上では凌介への同情など、反響が多数見受けられた。しかし時が進むにつれ、ある疑惑(フラグ)が浮上。それは『真犯人は凌介なのでは』というものだった。そんな疑惑・憶測がはびこり、凌介は追い詰められていく。彼は果たして騒動の真実を知ることができ、愛する家族を無事取り戻すことができるのか…。半年間の壮絶な戦いが始まる。カスタマーサービス部に所属する凌介の部下で、冷静に凌介を支える二宮瑞穂に芳根京子、凌介の上司で幸せな家庭を持つ凌介に嫉妬する独身の太田黒芳春に正名僕蔵、ITベンチャー『プロキシマ』を立ち上げた若手起業家で事件への関りが疑われる橘一星に佐野勇斗、凌介の親友で日本一売れている週刊誌『週刊追求』の辣腕編集長・河村俊夫に田中哲司らが出演。秋元康企画ドラマもそろそろおなか一杯になってきたのだが…
高視聴率が期待されるのは
『ドクターX…』と『日本沈没…』か?
残りは似たり寄ったり。
コロナも落ち着いてきており久々にドラマに集中してみたい。