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MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2020年4月新ドラマ

2020-03-16 15:11:42 | テレビ番組

新型コロナウイルス感染症の流行で

世の中テレビどころではない雰囲気だが

集会やライブへの参加だけではなく外出も控えるとなると、

家でネットやテレビを視るほかない?

しかしネットやテレビの情報もどこまで正確かは定かでない。

そういう状況下となれば、こういうときこそドラマ、

ではないだろうか。

低調だったドラマ全体の視聴率も心なしか2月頃から

徐々に上がってきているようだ。

 

そんな 1月クールドラマもそろそろ終了。

各1月ドラマについて3月15日放送分までの

平均視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]上位から

コメントする【( )内数字は平均視聴率】。

 

 

尾高「おまえ、最低だな…」……『クソ野郎はどっちだよ』(野中クンの心の声)

(日テレ『知らなくていいコト』より)

 

 

①テレ朝水9 『相棒(18)』(14.83%, 2020年1月以降)

18シーズンも安定した高視聴率をゲットして終了。特命係の二人が難事件を次々に解決してきているにもかかわらず、相変わらず捜査一課の面々や上層部から煙たがられる理由が不明。そういう設定にしないと『面白くないんですかね~(杉下右京風に)』、水谷と反町のコンビも安定しており、この先もまだまだ続きそうである。

 

 

②TBS 日9 『テセウスの船』(12.61%)

死刑囚の父を持つ息子が、30年前にタイムスリップして事件の真相を辿っていくSFミステリー。タイムスリップが一度だけではなく、その都度過去と未来が変わってしまうため、視聴する方も頭が混乱してしまい展開についていけなくなる。主役の竹内涼真は健闘していると感じたが、何度も出てくる主人公の心の声が早口でワンパターンのため、ややうんざり…。竹内の演技力がもう少しあればもっと良いドラマになったのかもしれない。

 

 

③日テレ土10 『トップナイフ~天才脳外科医の条件~』(11.27%)

天才中の天才が集まる『脳外科医』(トップナイフ)たちがそれぞれに抱える秘密と苦悩を描いた群像劇。毎回、脳に損傷を持ち特異な症状を示す患者が登場する。『脳はこの世に残された唯一の未開の地である』とのことだが、未開な臓器は脳だけではないのでは?恋ボケで迷走する広瀬アリス演じる研修医・小机幸子以外はまともな登場人物でシリアスな展開なのだが、エンディングで突如現れる『逃げ恥』をもろパクったような出演者によるダンスはいただけない。制作者のセンスが疑われる。

 

 

④TBS 火10 『恋はつづくよどこまでも』(11.16%)

新米看護師とドSドクターによるラブコメディ。上白石萌音演じる主人公の新米ナース・佐倉七瀬は美人でもなく色気もない。ラブストーリーも全くくだらない展開なのだが、視聴率は大健闘。これもひとえに医師・天堂浬(かいり)を演じた佐藤健のおかげだろう。崩壊しかけていた朝ドラ『半分青い』を救ったのも、『義母と娘のブルース』を下支えしたのも彼だった。今やドラマには貴重な救世主かもしれない。

 

 

⑤フジ月9 『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ (4) 』(9.93%)

過去の犯罪、防犯カメラ映像、メール・電話・SNS の通信履歴など、あらゆるビッグデータからAIが統計学的にこれから起こる重大犯罪を割り出し、それらの未然に阻止する『未然犯罪捜査班』(通称・ミハン)の活躍が描かれた。初回冒頭で水野美紀演じるミハンの統括責任者・香坂朱里が殺害されるシーンが流れ、ドラマ本編はその数ヶ月前からが描かれるのだが、毎話冒頭で、先のシーンが短時間流される。視聴者はたぶんいちいち覚えていない(にちがいない)し、こういうドラマの構成に果たして意味があるのだろうか?もう少しわかりやすく展開していただければ視聴率が2桁に乗っていたのでは?

 

 

⑥テレ朝木9 『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』(9.83%)

横浜を舞台に、元体育教師の情熱刑事と東大卒の頭でっかちな超エリート検事がぶつかり合いながら様々な事件の立件に挑む。とにかくタイミングが悪かった。ドラマの開始が 2020/1/16、週刊文春が東出昌大の不倫問題を報じたのがその翌週。ドラマの内容はそれほど悪くはなく、東出も、彼にしては演技を頑張っているようにみえたのだが…。むしろ、ただうるさいだけの桐谷健太や、(自分自身の)ものまねにしか見えない柳葉敏郎の演技に物申したいドラマだった。しかし東出の不倫問題がなければ2桁だったに違いない。

 

 

⑦日テレ水10 『知らなくていいコト』(9.48%)

様々なスクープを挙げてきた週刊誌記者の女性が自身のスキャンダラスな秘密で人生が狂わされていく。著名人の不倫を徹底的に暴き糾弾する一方で、自身の不倫には、自分自身も、また編集部も異様に寛大であるという不調和。そんな吉高由里子演じる真壁ケイトに対し嫉妬に狂う主人公の今カレだった野中春樹(重岡大毅)が『最低な男』にされてしまう(最後のオチには笑ったが…)。しかし本当にワルいのは誰だったのか?主人公に心から賛同できない気持ちはあるのだが、相手の男役を憎めない柄本佑が演じているためつい許してしまったりする(これが例えば松田龍平だったりすると断じて許していなかった?)。

 

 

⑧TBS金10 『病室で念仏を唱えないでください』(8.74%)

僧侶にして救命救急医の主人公が救急の現場で奮闘する医療ヒューマンドラマ。不倫のかたわれ・唐田えりかの降板問題はあったが、幸い大きな影響はなかった。一方、薬物疑惑が依然として囁かれている伊藤英明が主役ということで心配していたが、意外と抑えた演技で、そのマッチョぶりをひけらかすこともなく淡々と進行。救急医が開頭手術も開心手術もしてしまうのはやり過ぎと思うのだが、今回の医療ドラマの中では一番リアリティがあったように思う。ムロツヨシの心臓外科医は奇天烈感満載。一方、若手医師でマスク美人?の松本穂香は良かった。

 

 

⑨日テレ(読売テレビ) 日10:30 『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(8.09%)

驚異的な身体能力を持つ謎の女・ミスパンダと彼女を操る男・飼育員がバディを組み、“Mr. ノーコンプライアンス”からの指令を受け、警察やマスコミが触れない世の中のグレーな事件にシロクロつける。ミスパンダを演じる清野菜名の身体能力には驚いたが、その存在感やルックスを見るに主役の荷は重すぎるように思われた。W主演のかたわれの横浜流星も、確かにイケメンではあるが、もう少し演技力を磨いた方がいいかも。一方、佐藤二朗の大げさな演技は、あれはあれでいいのだろうか?よくわからない。

 

 

⑩フジ木10 『アライブ がん専門医のカルテ』(7.02%)

がん治療に特化した腫瘍内科を舞台に繰り広げられたメディカル・ヒューマン・ストーリー。まず感じたのは主人公の腫瘍内科医師・恩田心を演じた松下奈緒の顔の怖さ。癌と闘う患者たちに優しく寄り添う立場にありながら、あの顔で宣告されたら心が折れそう。あげく夫の手術でミスを犯したと思い込み執刀した消化器外科医の薫(木村佳乃)に対して『消えて!』と罵倒しておきながら、その後、彼女が潔白だったとわかっても一言も謝ることもなく平然としている態度にはあきれた。背が高くただでさえ上から目線なのにあの言動はない。ミスキャストではないだろうか。

 

 

⑪フジ(関西テレビ)火9 『10の秘密』(6.76%)

平穏な生活を送っていた主人公が娘の誘拐をきっかけに明らかになる様々な『秘密』や人間の欲望に翻弄されていくサスペンスドラマ。ドラマの展開からは相当の緊張感に包まれてしかるべきなのだろうが、視聴者がのんびり視られるのは、出演者それぞれに緊迫感がないことや、設定がチャチなためだろうか?これまでの関テレ制作のサスペンスドラマ(『○○の戦争』シリーズや『FINAL CUT』『後妻業』『TWO WEEKS』など)に共通する。このドラマの不出来は主役の向井理の演技力の問題ではなく演出の問題なのだろう。視聴率改善のためには抜本的改革が必要と思われる。

 

 

⑫テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 『女子高生の無駄づかい』(3.74%)

女子校ならではのグダグダな日常を描いたJKコメディ。予想通りとはいえ、あまりにバカバカしい内容に一話を視ることさえ辛かった…。岡田結美演じる主人公が勝手に妄想した意味不明の劇中ドラマ(しかも長い)。さらに変顔を連発するなど、正統派女優としてではなく親父と同じコメディ路線に突っ走った点については評価したい。このくだらないドラマにお付き合いした、町田啓太、大倉孝二ら男優陣には同情する。まさしく俳優の無駄づかい?

 

 

それでは、ここからは次クール4月ドラマに話を移す。

(どうなるかわからないが)7月にはオリンピックも控えており、

早めに終了してしまうドラマも多いかも。

例によって新ドラマをチェックしてみる。

 

 

 

フジ月9 4/13 ~ 『SUITS season2』 織田裕二(主演)、中島裕翔(Hey!Say!JUMP)、鈴木保奈美、新木優子、小手伸也、中村アン、他

2018年10月クールの1st シーズンから1年半ぶりとなる2ndシーズン。米国NBCユニバーサル・ケーブル・プロダクションズ制作のドラマ『SUITS』の日本版リメイクドラマ。1st シーズンは本家ドラマと比較され何かと叩かれたものの最高視聴率14.2%を記録した。今回は1クールの話数を拡大し7月まで放映予定とかで気合いがさらに入っている(オリンピックとの兼ね合い?)。前作に引き続き、主人公・甲斐正午を織田裕二が演じる。甲斐は、日本の四大法律事務所の一つ『幸村・上杉法律事務所』のシニアパートナーの敏腕弁護士。東大入学後に、ハーバード大学に留学した経歴を持つエリート中のエリートで、企業の買収や合併、企業間の戦略的提携など、主に“金になる”仕事を担当する事務所の稼ぎ頭。自他共に認める優秀な男で頭も切れる反面、非常に傲慢な性格で、勝つためなら違法行為ギリギリの際どい手段を用いることもある。甲斐と共に働くのが中島裕翔演じる鈴木大輔。経歴を詐称してアソシエイト弁護士として事務所に採用されるが明晰な頭脳と驚異的な完全記憶能力を持つ。今回、甲斐は誰にも相談せず、ボストンにいた鈴木を突然呼び戻し、タッグを組んで様々な難しい案件に立ち向かっていく。一方、幸村・上杉法律事務所を揺るがす問題も起こる。かつて所長兼代表弁護士の幸村チカ(鈴木保奈美)と甲斐がその弱みを握り、事務所から追い出し休職処分としていた共同代表の上杉一志が、復帰を画策してきたのである。その他の共演者としては、同事務所に勤務するパラリーガル・聖澤真琴に新木優子、十年来甲斐の秘書を務める玉井伽耶子に中村アンが前シーズンに引き続いてキャスティングされている。なお、前作でいい味を出していた甲斐のライバル・蟹江貢の小手伸也も首はつながったようだが、不倫問題で大幅にイメージを落としてしまったのが残念。

 

 

フジ(関西テレビ)火9 未定 『竜の道~二つの顔の復讐者~』 玉木宏(主演)、高橋一生、松本穂香、細田善彦、西郷輝彦(特別出演)、斉藤由貴、遠藤憲一、他

原作は2015年に急逝した白川道の未完の小説『竜の道』。双子の兄弟が養父母の敵討ちのため、兄は裏社会の人間に、弟はエリート官僚となり、犯人を追い詰めていく復讐サスペンスドラマ。復讐のために心を捨て、顔も名前も変え、裏社会に身を投じた主人公・竜一を玉木宏が演じる。竜一の双子の弟で、運送会社を監督する国土交通省のエリート官僚として権力を掌握していく竜二を高橋一生が演じる。竜一・竜二の双子兄弟は生まれてまもなく実の親に捨てられたところを小さな運送会社を営む吉江夫妻に養子として引き取られる。その後夫妻の間に生まれた妹の美佐を加え5人家族として仲良く暮らしていた。しかし、二人が15歳のとき、全国への事業拡大を進める霧島源平(遠藤憲一)率いる運送会社の悪質な乗っ取りに遭い、多額の借金を抱えた両親は自殺してしまう。卑劣で冷酷な手法で両親を追い詰めた霧島に対し、二人は復讐を誓い合った。7年後、竜一は焼死に見せかけて他人の戸籍を奪い、顔を整形し別人に成り代わり裏社会に関わり、のし上がっていく。一方、竜二は名字を出生時の『矢端』に戻し、運送会社を監督する国土交通省に入省する。裏社会の竜一と行政側の竜二による復讐は、それぞれの関係者や宿敵・霧島の華族や会社側の人間、さらには二人の関係を暴こうとする人間を巻き込みながら進んでいく。竜一が生きていることを知らない妹の美佐(松本穂香)が復讐計画にとって重要なキーパーソンとなっていく。血のつながりのない美佐へのそれぞれの思いが交錯し、次第に二人の足並みに乱れが生じてくる。そのほか、裏社会で圧倒的な力を持つヤクザ組織の会長・曽根村始に西郷輝彦、霧島源平の妻・霧島芙有子に斉藤由貴、霧島源平の長男・霧島晃に細田善彦らがキャスティングされている。関テレ得意の“復讐サスペンス”だが、前述したようなしょぼいドラマに終わってしまわないことを祈る。

 

 

TBS 火10 未定 『私の家政夫ナギサさん』 多部未華子(主演)、大森南朋、瀬戸康史、眞栄田郷敦、富田靖子、高橋メアリージュン、若月佑美、水澤紳吾、岡部大(ハナコ)、平山祐介、他

おじさん家政夫とアラサーOLが織りなすハートフルコメディ。圧倒的“お母さん”家政夫ことナギサさんが、仕事一筋のバリキャリOLの人生観に影響を与えていくというドラマ。原作は四ツ原フリコの漫画『家政婦のナギサさん』。多部未華子演じる主人公・相原メイはアラサーの独身女性。製薬会社『天保山製薬』のMR として仕事に一直線のキャリアウーマンだが、家事と恋には不器用。そんなメイの28歳の誕生日の夜、家に帰ると見たことのないエプロン姿のおじさん・鴨野ナギサ(しぎのなぎさ)(大森南朋)が突然現れる。このおじさんの正体は、料理・洗濯・掃除など家事全般をパーフェクトにこなすスーパー家政夫だった。最初は拒絶するメイだったが、ともに時間を過ごすうちに、徐々にナギサさんの存在に安らぎや温かみを感じていく。そんな中、職場のメイの前に強力なライバル・田所優太(たどころゆうた)(瀬戸康史)が現れる。それまで成績優秀で負け知らずだったメイはピンチに陥る。しかし田所は、メイの警戒心をよそにさわやかにメイに急接近、メイは仕事でも恋でも振り回されていくことに。仕事に恋に婚活にいっぱいいっぱいになるメイだったが、ナギサさんの存在が彼女の心の中の潤いとなっていく。その他の登場人物として、メイの上司で『天保山製薬』横浜支店の支店長・古藤深雪に富田靖子、メイの学生時代からの友人で職場の同僚・陶山薫に高橋メアリージュン、同じ営業チームの上司・松平慎也に平山祐介、新入社員の瀬川遙人に眞栄田郷敦らが出演する。2019年10月に結婚を発表した多部未華子が新境地を切り開くことができるか?

 

 

テレ朝水9 4/8 ~ 『特捜9 season3』 井ノ原快彦(主演)、羽田美智子、津田寛治、吹越満、田口浩正、山田裕貴、中村梅雀、他

2017年3月に渡瀬恒彦が死去したあと、『警視庁捜査一課9係』からバトンタッチした『特捜9』も早3シーズン目となる。シーズン1、シーズン2の平均視聴率はそれぞれ 14.0%、13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調だった。イノッチも本作の顔として定着したようである。前作で寺尾聰が特捜部を去り、さらに制作スタッフ内の確執の存在も噂されたが、無事シーズン3を迎えられそうだ。なお、本シーズンから新たに中村梅雀が加わる。中村が演じるのは、警視庁総務部広報課に所属する秘密を抱えた男・国木田誠二。彼はかつて警視庁捜査一課の係長として数々の難事件を解決に導いていたという。今回、彼が9係の捜査に何らかの形で関わってくるらしい。9係のメンバーは、リーダーの浅輪直樹(井ノ原快彦)、を中心に、新藤亮(山田裕貴)、小宮山志保(羽田美智子)、村瀬健吾(津田寛治)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)らおなじみの面々。今シーズンも二桁の視聴率は堅いとみられる。

 

 

日テレ水10 未定 『ハケンの品格2』 篠原涼子(主演)、小泉孝太郎、杉野遥亮、吉谷彩子、山本舞香、中村海人(Travis Japan)、塚地武雄、伊藤四朗、他

2007年1月クールで放映され最高視聴率26%を記録した人気ドラマの13年ぶりとなる続編。脚本・中園ミホ、主演・篠原涼子の同じコンビで制作される。令和時代ならではの働き方がテーマとなる。篠原演じる主人公は様々な資格・キャリアを持つ一匹狼の最強ハケン社員・大前春子。令和となり、会社に就職し正社員になれば一生安泰という日本の雇用システムは幻想となった。『働き方改革』『高齢化』『副業』『アウトソーシング』『AI導入』『過労死』…などなど日本人の仕事に対する考え方も大きく変化、ハケン社員を取り巻く環境は益々厳しさを増している。そんなカオスと化した令和の職場に呼び戻されたスーパーハケン・大前春子の活躍が描かれる。春子がハケンされる大手食品会社S&F営業事業部営業企画課課長・里中賢介に小泉孝太郎(前作では直属の上司マーケティング課主任だった)、コネ入社した営業事業部の若手社員・井手裕太郎に杉野遥亮、同じく営業事業部の若手社員で、起業家セミナーに通う『意識高い』三田貴士に中村海人、派遣会社ハケンライフの社員の福岡亜紀に吉谷彩子、千葉小夏に山本舞香、営業事業部部長の宇野一平に塚地武雄(春子がスーパーハケンであることを知らない)、『社員ファースト』でハケン嫌いのS&F社長の宮部蓮三に伊東四朗らがキャスティングされている。13年ぶりというのが驚きだが、最近の篠原涼子がパッとしてないだけに、かつての神通力が発揮されるかがみどころ。

 

 

テレ朝木9 未定 『BG~身辺警護人~ (2) 』 木村拓哉(主演)、仲村トオル、勝村政信、菜々緒、斎藤工、間宮祥太朗、市川実日子、他

2018年1月クールに放映されたオリジナルドラマの第2弾。前作では、かつての敏腕ボディーガードが現場に復帰し奮闘する姿が描かれた。平均視聴率15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録、『テレ朝でもキムタク』を印象づけた。今作ではいきなり、木村拓哉演じる主人公・島崎章が所属する民間警備会社『日ノ出警備保障』がIT企業『KICKS CORP.(キックスコーポレーション)』に買収されて『KICKSガード』となり、会社は利益を優先するようになる。島崎はそんな社の方針に疑問を抱き、「弱き者の盾になる」と独立を決意、フリーのボディーガードとなる。斎藤工演じる『日ノ出警備保障』時代の仲間・高梨雅也は、島崎が組織を抜けた本当の理由を聞き出そうと島崎の元へやってくるが、共に警護をするうちに高梨の心に変化が生まれる。一方、組織に残ることを選んだかつての仲間・菅沼まゆを菜々緒、沢口正太郎を間宮翔太が演じる。新キャストとして、整形外科医で『KICKSガード』の契約担当医・笠松多佳子として市川実日子、『KICKSガード』の身辺警護課長・小俣健三として勝村政信、『KICKSガード』社長の劉光明として仲村トオルらが出演する。前作で身辺警備課長として殉職した上川隆也は当然のごとく出演しない(いい味を出していたのだが…)。SMAP のこともあり、キムタクのイメージから、『仲間で協力して仕事を成し遂げる』というパターンがどうしてもなじめないのはワタクシだけだろうか?

 

 

フジ木10 未定 『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』 石原さとみ(主演)、西野七瀬、清原翔、桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん、真矢ミキ、他

原作は『月刊コミックゼノン』で連載中の荒井ママレの漫画『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』(医療原案・富野浩充)。病院薬剤師を主人公に、あまり知られていない薬剤師の仕事を通じて描かれる医療ドラマ。病院薬剤師を主人公として描く日本の連続ドラマは初とか。アンサングとは“称賛されていない”という意味で、アンサング・ヒーローは“縁の下の力持ち”。石原さとみ演じる主人公・葵みどりは萬津総合病院に勤務するキャリア8年目の病院薬剤師。お団子ヘアがチャームポイントだ。『薬は患者の今後の生活につながるからこそ、その人自身を知る必要がある。それが薬剤師にとって何より大切だ』という信念を持っている。その思いが強いため、ついつい患者に深入りして時間がかかってしまうため他の薬剤師からはもっと効率的に仕事をすべきだと叱られることも。だが、すべては患者の“当たり前の毎日”を取り戻すため、患者一人一人と真摯に向き合っていく。同僚の薬剤師らを、金澤美穂、桜井ユキ、西野七瀬、井之脇海らが演じる。また夜間営業のある薬局に勤務、疲れから昔の情熱を失っている小野塚に清原翔、萬津総合病院薬剤部部長・販田聡子に真矢ミキがキャスティングされている。医薬品全般における豊富な知識を活かし、医師の処方箋に基づく調剤や、患者への服薬指導、医薬品の管理などを地味ながら重要な仕事をする病院薬剤師を、石原さとみがおちゃらけでなくシリアスに演じることができるのか?これまでの石原さとみの殻を破るような演技を期待する。

 

 

 

TBS金10 未定 『MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)』 綾野剛、星野源(W主演)、岡田健史、橋本じゅん、麻生久美子、他

『逃げ恥』『アンナチュラル』の野木亜紀子・脚本のオリジナルドラマ。警察内部で『何でも屋』と言われる初動捜査のプロ『機動捜査隊(機捜)』が24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す。“MIU”とは“Mobile Investigative Unit”の略で機動捜査隊の意味。“404”は主人公の機動捜査隊員の二人を指すコールサイン。警視庁には現在3つの機動捜査隊が存在するが、本作では警視庁の働き方改革の一環で作られたという架空の設定の臨時舞台『警視庁刑事部・第4機動捜査隊(第4機捜)』の活躍を描く。第4機捜は、第1~3機捜のヘルプだけでなく、捜査1課などの他部署の応援も行う。普段は覆面パトカーで地域をパトロールし、110番通報があれば事故現場に急行、迅速に初動捜査を行う。24時間勤務すると次の当番勤務は4日後となる。初動捜査で事件を解決出来ない場合は、専門の課に捜査を引き継ぎ継続捜査は行わない。すなわち、受け持った各事案に対し、24時間でできうる限り対処する必要がある。主人公はこの第4機捜に所属する二人の刑事。機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく、刑事の常識にも欠ける伊吹藍(いぶきあい)を綾野剛が演じる。一方、観察眼と社交力には長けているものの、常に先回り思考で道理を見極めようとして自分も他人も信用しない志摩一未(しまかずみ)を星野源が演じる。志摩は、隙あらば暴走してしまう“野生のバカ”伊吹に振り回されてしまう。そんな二人が、バディを組み限られた時間の中で数々の事件に対峙する。この二人の他には、第4機捜に所属するキャリアの新米・九重世人(ここのえよひと)に『中学聖日記』の岡田健史、第4機捜のベテラン班長・陣馬耕平(じんばこうへい)に橋本じゅん、機捜を統括する女性初の機動捜査隊隊長・桔梗ゆづる(ききょうゆづる)に麻生久美子らがキャスティングされている。真反対の性格の二人がバディを組むという、かなりベタな刑事ドラマ。

 

 

テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 4/24 ~ 『家政婦のミタゾノ(4)』 松岡昌宏(TOKIO)(主演)、伊野尾慧(Hey!Say!JUMP)、飯豊まりえ、他

松岡昌宏演じる女装した大柄な家政夫・三田園薫(ミタゾノ)が、派遣された家庭に巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく“覗き見”ヒューマンドラマの第4弾。前シリーズに引き続いてミタゾノとともに行動する若き家政夫・村田光役で伊野尾慧が出演。『アイドルを目指す』と衝撃宣言をしていた光は、休日にダンスレッスンにいそしむ傍ら、ちょっぴり腰掛け気味に家政夫業も続けていた。清水富美加、剛力彩芽、川栄李奈に続くヒロイン役の『むすび家政婦紹介所』の新人家政婦・霧島舞役に飯豊まりえが抜擢。霧島は人間観察が趣味、覗かずして依頼人の人間性を見抜いてしまう能力がある。一方で忖度と嘘が苦手で、笑顔のまま歯に衣着せぬ物言いをし、思いもよらぬトラブルを巻き起こしてしまう。これまでに出会ったことのないタイプのミタゾノに興味を示し、彼(彼女?)の禁断の秘密に迫ろうとする。過去のシリーズと同様にとっておきの家事の秘訣も紹介される?(そろそろネタ切れでは?)。

 

 

日テレ土10 未定 『未満警察ミッドナイトランナー』 中島健人(SexyZone)、平野紫耀(King&Prince)(W主演)、吉瀬美智子、中村ゆり、原田泰造、伊勢谷友介、大幡しえり、葉山奨之、竹内愛紗、傳谷英里香、阿岐之将一、小平大智、他

警察学校の生徒2人がバディを組み現場を駆ける本格警察ドラマ。警察学校の学生である理論派の本間快(中島健人)と体力派の一ノ瀬次郎(平野紫耀)がなぜか難事件に巻き込まれ、仲間と刑事の力を借りながら解決していく。二人は現場経験ゼロのため、学校の授業で得たわずかな知識と若さと情熱のみで、真逆の個性でお互いの足りない部分を補う最高のバディとなる。警察学校の鬼教官・及川蘭子に吉瀬美智子、同じく教官でプロファイラーの経歴を持つ片野坂譲に伊勢谷友介、二人に協力する刑事・稲西結衣に中村ゆり、同じく刑事・柳田晋平に原田泰造らがキャスティングされている。ジャニーズファンには久々に楽しみなドラマ。

 

 

NHK日8 継続 大河ドラマ『麒麟がくる』 長谷川博己、染谷将太、佐々木蔵之介、風間俊介、尾野真千子、伊藤英明、川口春奈、他

第9話までの平均視聴率は 15.3 %とここ最近の大河ドラマの中ではまずまずの数字が獲れている。ただ、4K放送を活かすためか、野山の緑が鮮やかなのはいいのだが、出演者の衣装の色の派手さが目立ち、たとえば戦乱で荒廃した京の住民たちの衣装まで原色にしてしまうのには違和感がある。戦国時代で荒んだ世の中を描写するなら、もっとくすんだ色、風景も埃っぽくていいのでは?登場人物たちがあまりに清潔そうに見えすぎ。当時漂っていたであろう汚い臭いが伝わるような映像も必要では?ところで、光秀と帰蝶がいとこ同士だったというのは初めて知ったのだが、やはり帰蝶は沢尻エリカで見たかった。本能寺の変まで帰蝶は重要な役どころとなりそうなので、この先が心配である。ま、昨年の『いだてん』よりは次週が楽しみとなっているのは間違いない。このまま15%前後の視聴率は維持できるのではないだろうか?

 

 

TBS 日9 未定 『半沢直樹(2)』 堺雅人(主演)、上戸彩、香川照之、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也、他

大ヒットドラマ『半沢直樹』7年ぶりの続編。前作の続編ストーリーとなる池井戸潤の小説『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』の2作を映像化する。前作では、堺雅人演じる東京中央銀行のバンカー・半沢直樹が、大阪西支店融資課長から本部営業第二部次長に転じ、銀行内で行われていた数々の不正を明らかにしたが、最終回でまさかの出向を命じられるという衝撃の展開となった。今作は、その半沢が出向先の東京セントラル証券に営業企画部長として赴任するところから物語が始まる。あるとき東京セントラル証券に大型案件が舞い込む。それは、ある大手IT企業による敵対的買収で、株式取得に掛かる費用は1500億円以上。東京セントラル証券にとって、かつてない規模の案件だった。そして、これが銀行との新たな戦いの始まりとなる。今回も直樹を献身的に支える妻・半沢花を上戸彩が演じる。また前作で半沢の敵役・東京中央銀行常務の大和田暁を演じた香川照之が、今回の原作2作には登場していないもののその後の大和田として出演する。さらに半沢の同期で頼りになる情報通、東京中央銀行融資部の渡真利忍役に及川光博、引き続き半沢をサポートする。そのほか、前作で大阪国税局統括官、金融庁検査局主任検査官として半沢と対峙した黒崎駿一に片岡愛之助、前作で半沢に東京セントラル証券への出向を命じた東京中央銀行頭取・中野渡謙に北大路欣也がキャスティングされている。前作までとはいかないかもしれないが、今作もかなりの高視聴率が期待される。

 

 

日テレ 日10:30 4/12 ~ 『美食探偵 明智五郎』 中村倫也(主演)、小芝風花、小池栄子、北村有起哉、佐藤寛太、富田望生、志田未来、他

超イケメンの美食家探偵が『美食』知識を通じて事件を解決していくグルメ・サスペンス。原作は『東京タラレバ娘』で知られる東村アキコの漫画『美食探偵 明智五郎』。中村倫也演じる美食家の探偵・明智五郎は容姿端麗だが超超変わり者。明智と対決することになる本名不詳の美女、自称“マグダラのマリア”を小池栄子が演じる。いたって地味な普通の主婦だったが、明智と出会ったことにより、自分の心を解放し殺人鬼に変貌する。明智とマリアは“探偵と殺人鬼”という対立関係でもあり、“惹かれ合う二人”にもなる。そんなマリアに対し、明智は華麗な推理で“食”にまつわる殺人事件を“食”を通じて暴いていく。小芝風花演じる小林苺は、明智の探偵事務所の前で“いちご・デリ”という移動販売のワゴン車で弁当を販売。明智がその常連客であることから、様々な事件に巻き込まれてしまい、明智の助手をつとめることに。そのほか、警視庁捜査一課の刑事・上遠野透役に北村有起哉、その部下の新米刑事・高橋達臣役に佐藤寛太、苺の親友・桃子役に富田望生、インターネットで交際相手の殺害方法を相談しマリアと出会う林檎役に志田未来らがキャスティングされている。毎回絶品グルメも登場するとのことで、美食家には楽しみなドラマかも。

 

 

4月クールは、続編やシリーズ作品が6本もある。

各局、新しい作品を作りだそうとする意欲に欠ける印象である。

新作ドラマには集団でワイワイ盛り上げようとするような

作品が多いように見受けられる。

個人的には一人の主人公がグイグイ引っ張るようなドラマを

期待するのだが…。

とりあえず、『アンサング・シンデレラ…』を推してみる。

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2020年1月新ドラマ

2019-12-16 20:23:39 | テレビ番組

令和元年も残すところあとわずか。

平成から令和に変わってもドラマ界には特に大きな変化は

なかったようだ(昭和から平成のときはバブルが

弾けたこともあって大きく変わった記憶がある)。

今や若い人たちがテレビを見ない時代となり、

ドラマにも興味を示さなくなってしまっているが、

この傾向はこれからもさらに進んで行くだろう。


日テレ土10『俺の話は長い』より

 

まずは、令和元年最後のクール、10月ドラマについて

12月15日放送分までの

平均視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]上位から

コメントする【( )内数字は平均視聴率】。

 

 

①テレ朝木9 『ドクターX~外科医・大門未知子~第6シリーズ』(18.29%)

フリーランスの天才外科医・大門未知子(米倉涼子)が東帝大学病院を舞台にAIを駆使した最先端医療と対決。出演者の健康問題なのか、ギャラを抑える目的なのかは不明だが、権威者たちが時折お休みする回があり高視聴率ながら裏方は盤石ではないようだ。手術の下手な医師の手が途中で止まりそこに大門未知子が登場するというワンパターンを繰り返す展開で、さすがに飽きがきたと感じるのは自分だけだろうか?

 

 

②テレ朝水9 『相棒(18)』(14.61%)

相変わらずシニア視聴者をターゲットにした鉄板路線でさすがの高視聴率を維持。今シーズンでは前シーズンで不自然に消滅した小料理屋『花の里』のシーンはなかった(なくても問題ないのかも)

 

 

③TBS 日9 『グランメゾン東京』(12.51%)

アレルギー食材を誤って使用したことでドン底に落ちたフランス料理シェフが人生の再起を図る“大人の青春”ドラマ。相変わらずのキムタクの演技に苦笑してしまうしかなかったが、ストーリーはともかく、毎回次々と映し出されるおいしそうな料理を見るだけで満足?とことんまで最高の料理をめざす料理人たちの努力は伝わったが、調理の合間にキムタク演じる尾花夏樹が腕を組み両手を両脇の下に挟むポーズはなんとかならないか。料理に臭いが移りそう?なわけで、キムタクにこう言わせてほしい。『料理なめんじゃねえぞっ!』

 

 

④日テレ水10 『同期のサクラ』(10.58%)

北の小さな離島から1人上京した忖度できない主人公・サクラ(高畑充希)の10年にわたる社会人生活を描いた成長劇。1年で1話が進むという、『十年愛』でもみられた遊川和彦お得意のドラマ構成。そもそもそれぞれの登場人物が一年ごとにサクラに洗脳されていくという不自然な演出に作為を感じるため、個人的にはネットで称賛されるほど心に響かなかった。

 

 

⑤フジ月9 『シャーロック』(9.77%)

アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』を原案に、令和の東京を舞台にフリーランスの犯罪捜査屋と精神科医がバディを組み難事件に挑むストーリー。ディーン・フジオカと岩田剛典という、“演技力に期待できない”二人がメインキャストということで心配したが、ディーン様の方は特に感情表現が求められない役だったせいか淡々と演じていて不自然さはなかった。一方の岩田君は以前より演技力が上がっていたようだ。とりあえず、このドラマで一番印象に残ったのはディーン様のバイオリン演奏?

 

 

⑥フジ(関西テレビ)火9 『まだ結婚できない男』(9.34%)

『結婚できない男』13年ぶりの続編作。独身を貫き、偏屈さにさらに磨きのかかった53歳の主人公・桑野を通して、晩婚化の進んだ令和日本を描いたドラマ。前作当時と比べるとさらに未婚率が上がり、晩婚は普通の時代となったことから、『おふざけが過ぎてはNG』感が強くなってしまい、前作ほどの視聴率(16.9%)とは程遠い結果に終わりそう。なぜ13年ぶりにこのドラマなのかという疑問も残されたままである。

 

 

⑦日テレ土10 『俺の話は長い』(8.45%)

30代無職、口だけ達者な屁理屈ニートと家族とのやりとり描いたホームコメディ。個人的には今回一推し。格段大きな事件はないのだが、日常生活の中で繰り広げられる小さなできごとが“サザエさん”的に半話ごとにプツンプツンと描かれた(特に毎話のタイトルが昭和の4コマ漫画的)。主人公を演じる生田斗真とその姉役の小池栄子の長ゼリフの応酬がドラマを盛り上げた。東京の下町が舞台となっており、ドラマの端々に昭和な雰囲気が感じられた。

 

 

⑧TBS金10 『4分間のマリーゴールド』(7.44%)

人間の余命が視える特殊体質の主人公と余命1年の義姉との禁断のラブストーリー。救命救急士の主人公が手を重ねた人の最期の姿が視えるという非現実的な設定に基づいて物語が成り立っているため、感情移入することが困難、また主人公が、何度か救急患者の最期を見ることができたからといえ、最愛の人の最期について絶対的な自信を持っていることには驚く。さらに、いくら血のつながりはないとはいえ、幼いころから姉弟として過ごしてきた2人に恋愛感情が生まれるという状況にも共感しがたい。一つ屋根の下に暮らす主人公以外の血のつながった3人の兄妹もそれぞれのクセが強すぎて、全く兄妹には見えず、まるで他人の寄せ集めのように感じられた。

 

 

⑨TBS 火10 『G線上のあなたと私』(7.43%)

大人のバイオリン教室で習い始めた、恋愛、仕事、家族などで様々な問題で悩む男女3人が、ぶつかり合いながらも互いに支え合う恋と友情の物語を展開する。主役の波瑠にメガネをかけさせ、仕事も婚活もうまくいかない地味な女性を演じさせようとしているのだが、演技力の問題もあるのか説得力に欠けた。恋に悩む理人役の中川大志も同様。唯一、家庭問題に悩む主婦役・松下由樹の好演のおかげでかろうじて視聴を続けることができたように思う。

 

 

⑩日テレ 日10:30 『ニッポンノワール~刑事Yの反乱』(6.88%)

殺害された刑事の真相をめぐって一人のやさぐれ刑事と警察内部の闇との対決を描いたミステリー。物語の展開を面白くするための演出かもしれないが、ドラマ冒頭で完全に記憶をなくしていた主人公の警視庁の刑事・遊佐清春が、回が進むにつれ都合よく?逆行性に小出しに記憶が戻っていくってのはどうなのか。実に不自然さを感じざるを得ない。ドラマはなんでもありの展開で、視るのに多少疲れてしまうのだが、エンディングロールで不釣り合いに穏やかなサザンの『愛はスローにちょっとずつ』が流れるのが救い?

 

 

⑪テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 『時効警察はじめました』(6.09%)

時効成立事件を趣味で捜査する変人警官・霧山が、時効廃止された現代日本を舞台に12年ぶりに第3シリーズとして再始動。コメディ要素をふんだんに?取り入れておりそれが逆にドラマに対する興味を削ぐ形となった。特に“時効管理課”全員お揃いで演じるギャグは寒すぎる。しかもしつこい。時効を迎えた事件の捜査を純粋に描いた方が良かったのでは?過去2シリーズほどの人気は得られず視聴率は伸び悩んだ。

 

 

⑫フジ木10 『モトカレマニア』(4.42%)

元カレが好きすぎるモトカレマニア(MKM)女子の生態を描いたラブコメディ。元カレの存在を引きずる“イタカワ女子(イタいけどカワイイ女子)”のぶっ飛びOLの混乱と暴走と試行錯誤の物語が展開された。予想どおりの大コケで厳しい低視聴率。表情に乏しい新木優子にこの手のコメディはまだ無理。高良健吾も出演選択を完全に誤った?さらに所々にみられるチョー寒い演出がドラマを一層安っぽいものとした。特に、脳内会議と称して、『弱気ユリカ』『堅実ユリカ』『陰湿ユリカ』『甘い見通しユリカ』『いい女ユリカ』がぞろぞろ登場し、『議長ユリカ』のもと議論を始めるシーンは寒さを通り越して痛々しくさえ感じてしまった。

 

 

(番外)NHK日8 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(8.11%, 第1話から)

NHK大河ドラマにとっては色々と辛い一年だったに違いない。一話一話はそれなりに見どころのある作りにはなっているのだが、一連のドラマとしては山も谷もない、単調なドキュメンタリードラマのような流れに終わった。制作発表のときから、低視聴率に沈むのでは?と不安視していたが、ここまでひどいとは…。ま、今後の作品がこれ以下になることはないと思われるので、これからはスタッフも気楽に作れるのではないだろうか。一年間ご苦労様~。

 


超マンネリでも『ドクターX』がさすがの安定の高視聴率。

テレ朝は堅実に数字を獲っている。

もはや恋愛コメディでは数字は獲れないというのは明白。

どのドラマも平均視聴率10%が一つの壁になっているようだ。

 

 

それでは、ここからは次クール1月ドラマに話を移す。

2020年1月からの新ドラマをチェックしてみたい。

 

 

 

フジ月9 1/6 ~ 『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~ (4) 』 沢村一樹、横山裕、本田翼、水野美紀、森永悠希、高杉真宙、上杉柊平、マギー、柄本明、他

過去の犯罪、防犯カメラ映像、メール・電話・SNS の通信履歴など、あらゆるビッグデータからAIが統計学的にこれから起こる重大犯罪を割り出し、それらの未然に阻止する『未然犯罪捜査班』(通称・ミハン)の刑事たちが悪戦苦闘する。脚本家・浜田秀哉によるオリジナルドラマ。2018年7月クールに放映された前期のメンバーが続投。ミハンのリーダー・井沢範人を沢村一樹が演じる。元公安のエリートだが物腰の柔らかい飄々としたキャラクターの持ち主。妻と娘を無残に殺された過去を持ち、犯罪を未然に防ぎたいという思いが人一倍強く、犯罪者に対する怒りが強すぎるあまり、刑事としての一線を越えてしまいそうな激しい凶暴性を持ち合わせており上層部から危険視されている。横山裕演じる山内徹は、特殊捜査班から捜査一課を経て、ミハンのメンバーとなる。今回は新たな辞令を受け、“警察が警察を取り締まる”監察官としての立場となる。表向きはミハンがおこなう住居侵入やクラッキング(ネットへの違法アクセス)などの違法捜査をチェックするためとなっているが警察上層部による井沢監視が目的だった。本田翼演じる小田切唯は、かつて生活安全課の女性警官だったが、痴漢で逃走する容疑者を必要以上に暴行しミハンに異動となった。高校生の頃に男に襲われた過去から男性恐怖症となり、その反動で男性に対し異常に冷たく粗暴に振る舞ってしまう。今作は、大規模なテロが今まさに起きようとしている数ヶ月後の未来から物語が始まる。何者かによって渋谷、新宿、霞ヶ関をはじめとした複数の場所に警戒最大レベルの爆発物が仕掛けられ、官邸からは非常事態宣言が発動される。SATや爆発物処理班が出動する中、ミハンの山内と小田切も捜査に参加。小田切が爆発物の捜索現場となった部屋駆けつけると、拳銃を手にした男性が立ち尽くし、目の前には銃殺された女性が横たわっていた。涙を浮かべ立ち尽くしている男性は井沢だった…。毎話で新たな事件への取り組みが描かれる中、ドラマは衝撃の未来の冒頭シーンへと繋がっていくという設定。今回は、法務省官僚でミハンの統括責任者・香坂朱里役で水野美紀が新たに加わる。そのほか、コンピューターに向き合うことに疲れた伝説の天才ハッカー・加賀美聡介に柄本明、新人研修でミハンに配属され不満を抱えているキャリア警察官・吉岡拓海に森永悠希らがキャスティングされている。大コケもしなければ大ブレークもしなさそうな無難なネタとみられる。

 

 

フジ(関西テレビ)火9 1/14 ~ 『10の秘密』 向井理(主演)、仲間由紀恵、仲里依紗、渡部篤郎、山田杏奈、名取裕子、遠藤雄弥、他

脚本家・後藤法子が手がけるオリジナルドラマ。娘の誘拐をきっかけに明らかになる様々な『秘密』が交錯し人間の欲望に翻弄されるサスペンス。向井理演じる主人公・白河圭太は、14歳の娘・瞳(山田杏奈)と二人暮らしの建築確認検査員。大学時代から付き合う由貴子と結婚して娘も生まれたが、ある事件をきっかけに由貴子との関係が悪くなり、離婚を切り出されシングルファザーとなった。“娘第一主義”で何でも話せる良い関係を築き、娘の友達からうらやましがられるほどの理想の父親で、娘のために自分を犠牲にする生活を送ってきた。圭太の元妻で、仲間由紀恵演じる仙台由貴子は大手建設会社の顧問弁護士。貧しい家で育ち、努力して這い上がってきたため、『上を目指したい』が口癖。圭太との間に一人娘をもうけたが、“仕事に専念したい”と、離婚届を置いて家を出た。そんなある日、圭太のもとに電話がかかってくる。『娘を預かった。命が惜しければ元妻を探せ』。一方、由貴子はある“秘密”を抱え、消息を絶っていた。瞳を探すにつれ、別れた妻のセレブな暮らしに隠された秘密を知るばかりか、何でも知っていると思っていた娘にも秘密があることを知ることに…。そのほかの出演者には、圭太の家の近所の住む保育士で、圭太とは幼なじみの石川菜七子に仲里依紗。面倒見のいい性格で保育園での父母からの評判も良かったが、彼女もまたある“秘密”を抱えていた。由貴子が顧問弁護士を務める大手建設会社の社員・宇都宮竜二に渡部篤郎。上昇志向の強い由貴子に興味を持ち、互いに認め合うようになる。会社の“秘密”を守るため、圭太や由貴子に関わっていく。関テレ制作のサスペンスドラマにはこれまで何度も失望させられてきたが果たして本作は大丈夫だろうか?

 

 

TBS 火10 1/14 ~ 『恋はつづくよどこまでも』 上白石萌音、佐藤健、香里奈、蓮佛美沙子、毎熊克哉、渡邊圭祐、山本耕史、他

原作は円城寺マキの少女漫画 『恋はつづくよどこまでも』。新米看護師とドSドクターによるラブコメディ。主人公・佐倉七瀬を演じるのは上白石萌音。無謀ながらもまっすぐに想いつづける新米看護師。5年前のある日、偶然起きた出来事で運命の男性となる医師・天堂浬(かいり)(佐藤健)と出会う。彼に会いたい一心で猛勉強した七瀬は晴れて看護師となり、5年ぶりに天堂と再会を果たしたが、あこがれの医師は思い描いていた人物とはまるで別人だった。天堂は.容姿も仕事の腕もピカイチで完璧主義のエリートだが、超ドSで同僚に対して過度に攻撃的、毒舌を吐きまくるため『魔王』と恐れられている存在だった。七瀬はそんな天堂に憤慨しつつも、純粋に素直な思いを伝え続ける。仕事にも恋にもまっすぐな七瀬は持ち前の根性で次々に起こる困難にぶつかっていくさながら『勇者』のよう。そんな七瀬の姿に、徐々に天堂の鉄の心が溶かされていく?のだった。実は天堂が『魔王』のようになったのにはある悲しい理由があった。『勇者』・七瀬と『魔王』・天堂の間で繰り広げられる院内ラブコメ。あまり期待できそうにない…。原作では七瀬の真っ直ぐで熱い想いに次第に浬の凍り付いた心が溶かされ、七瀬に惹かれるようになり、ついには恋人同士となるらしいのだが…。

 

 

テレ朝水9 継続 『相棒(18)』 水谷豊、反町隆史、浅利陽介、川原和久、山中崇史、山西惇、神保悟志、仲間由紀恵、石坂浩二、杉本哲太、柄本明、他

10月~12月の内容については前述した。このまま安定した視聴率が続くとみられる。

 

 

日テレ水10 1/8 ~ 『知らなくていいコト』 吉高由里子、柄本佑、重岡大毅(ジャニーズWEST)、本多力、小林きな子、和田聰宏、山内圭哉、関水渚、森田甘路、今井隆文、秋吉久美子、佐々木蔵之介、小林薫、他

大石静によるオリジナル脚本ドラマ。週刊誌記者の成長を描いたお仕事ドラマ。週刊誌記者ながら自身もまたスキャンダラスな部分で人生を狂わしていく。主人公は、政治家の不正から芸能人のスキャンダルまで数々のスクープを世に送り出す週刊誌『週刊イースト』の女性記者・真壁ケイト(吉高由里子)。自信家ながらも母譲りの人ウケの良さと人懐っこさで仕事も恋も絶好調の日々を送っていた。しかし、そんなある日、シングルマザーとしてケイトを育て上げた母・杏南(秋吉久美子)が急死。母が最期の言葉で告げたのは、今まで決して明かしてこなかった父親の名前だった。それは誰もが知るあのハリウッドスター…。謎めいた母の言葉から自身に関わる驚愕の真実を知ったケイトの人生は一変、アイデンティティを失う。週刊誌編集部を舞台に一話完結で、毎回、現代社会の時事性の高いトピックスを扱うとともに、世の真実を暴く週刊誌記者という自身の立場との葛藤と闘いながらケイトが記者としてだけではなく人として成長していく姿を描く。その他の登場人物には、フリーランスの動物カメラマン・尾高由一郎に柄本佑。報道カメラマンだったが、あることがきっかけで転身。ケイトの元カレで、現在は妻子持ち。『週刊イースト』連載班・野中春樹に重岡大毅。ケイトの今カレ。そろそろプロポーズを考えている。わがままな作家の懐に飛び込むのが得意。『週刊イースト』編集長・岩谷進に佐々木蔵之介。売上部数1位を維持する『週刊イースト』の顔として部下から厚い信頼を得ている。さらにドラマ中盤から物語を大きく動かす謎の男・乃十阿徹に小林薫がキャスティングされている。この枠お得意のお仕事ドラマのようだが、コメディではなさそうだ。一方、社会派ドラマではなく、サスペンス要素もあるということで、今のところ予想がつかないドラマである。

 

 

テレ朝木9 1/16 ~ 『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』 桐谷健太(主演)、東出昌大(主演)、比嘉愛未、風間杜夫、柳葉敏郎、矢柴俊博、菅原大吉、峯村リエ、西村元貴、八木亜希子、他

横浜を舞台に、元体育教師の情熱刑事と東大卒の頭でっかちな超エリート検事が仲良くケンカしながら難事件に挑む。福田靖・脚本によるオリジナルドラマ。昔ながらの気質で走り出したら止まらない神奈川県警の“元体育教師の異色な刑事”・仲井戸豪太に桐谷健太、頭脳明晰すぎて逆にズレている横浜地方検察庁の“東大卒の頭でっかちな超エリート検事”・真島修平に東出昌大、のW主演。豪太はコンプライアンス無視で、『とにかく犯人を逮捕して、被害者に感謝されたい』と躍起になる男。一方の修平は『犯罪者を裁くための一番の社会正義は起訴すること。そのために証拠を集める刑事は、検事の“駒”である』と考える男。そんな相容れない豪太と修平だが、ぶつかり合いながらも徐々に共鳴が生まれ絆を深めていく。この二人以外の登場人物には、まず、豪太の妹で、周平とペアを組む立会事務官・仲井戸みなみに比嘉愛未。何かと対立する豪太と修平に振り回されながらも、修平からは思いを寄せられており、しっかりと二人の手綱を握っていく。豪太の所属する、神奈川県警横浜桜木警察署の署長・大貫誠一郎に風間杜夫。まだ半人前の豪太の良き理解者であり、その行く末を温かく見守っている。一方、修平の所属する横浜地方検察庁みなと支部の部長検事・樫村武男に柳葉敏郎。修平の未熟さを知っており、彼には重犯罪を担当させないが、彼の潜在能力を感じ取っている。せっかくの企画だが演技力に疑問の桐谷と東出のW主演ではちょっと心配。『ドクターX』の後番組としては荷が重そうだ。

 

 

フジ木10 1/9 ~ 『アライブ がん専門医のカルテ』 松下奈緒、木村佳乃、清原翔、岡崎紗絵、木下ほうか、藤井隆、他

内科医&外科医の女医がバディを組んだ医療ドラマ。がん治療に特化した腫瘍内科を舞台に繰り広げられるオリジナルのメディカル・ヒューマン・ストーリー。彼女らが治療に携わる患者たちの生き様や、彼女たち自身もそれぞれに痛みと秘密を抱えながら絆を深め合い、人生を生き抜いていく姿が描かれる。松下奈緒演じる主人公は腫瘍内科の医師・恩田心。人を救う職業に就きたいという思いから医師を目指し、奨学金で医学部に進学。医学部卒業後、最初は放射線科に進むが、画像診断でがん患者を救った経験をきっかけにがんの専門家になりたいと思うようになり、腫瘍学を学び国内ではまだ数少ない“がんのスペシャリスト”である腫瘍内科医を目指すことになる。周囲からは名前の『オンダ・ココロ』を略して“オンコロ先生”と呼ばれているが、メディカル・オンコロジー(腫瘍内科)の駄洒落ということらしい。学生時代に知り合った男性・匠と結婚し、一人息子をもうけ、順風満帆な毎日を送っていたが、3ヶ月前に夫の匠が転倒事故に遭い、緊急手術を受けるも意識が戻らないままでいる。職場では気丈に振る舞っているが、自身は未だに現実を受け止め切れていない。そんな時、勤務先の病院に移籍してきた有能な消化器外科医の薫(木村佳乃)と出会う。腫瘍内科の必要性を理解してくれる外科医として、そして、太陽のように明るい性格で心の支えになってくれる同僚として、この年齢になってできた大切な友人となった彼女との出会いは、心にとって、公私ともに突然差し始めた一筋の光のように感じられていた。『癌治療』のドラマとなると、必ずしも『ドクターX』のようにハッピーな結果にはならないことが予想される。医療ドラマではあるが、このような重いテーマで果たして視聴率が獲れるのか?

 

 

TBS金10 1/17 ~ 『病室で念仏を唱えないでください』 伊藤英明、中谷美紀、ムロツヨシ、松本穂香、余貴美子、萩原聖人、堀内健、唐田えりか、宮崎美子、泉谷しげる、土村芳、他

伊藤英明が僧侶にして救命救急医の主人公を演じる異色の医療ヒューマンドラマ。その独自の死生観によるコミカルでシリアルなやりとりを描く。原作はビッグコミック増刊号で連載中の、こやす珠世の漫画『病室で念仏を唱えないでください』。僧侶でありながら救命救急医でもある異色の主人公・松本照円を伊藤英明が演じる。彼の奮闘を通して、『生きること』を問う一話完結形式ドラマで『生きること』『死ぬこと』が問われる。松本は、幼少期に目の前でおぼれている幼馴染を救えなかったことから仏門に入り、さらに大切な人の死を前にして命を救いたいという思いから医者を志した。病院では救命救急医として医療に従事しながら、霊安室での枕経や、終末期の患者の心のケアといった僧侶としての仕事も兼任しているため、法衣のまま救急センターに運びこまれた患者の処置にあたることもあり、時に患者に「自分が亡くなってしまったのでは?」と勘違いさせるなど騒動を起こしてしまうことも。また、何かにつけて念仏を唱えたり説法をしたりすることで、患者だけではなく同僚からも煙たがられてしまうが、本人は医師としても、僧侶としても明るく真面目に取り組んでいる。その一方で、美人に気をとられるなどの煩悩を断ち切れていない。伊藤以外の主要キャストには、まず、松本と同じ救命救急センターの医師で、松本とは意見が異なる部分がありつつも、お互いの実力を認め協力しあう女医・三宅涼子に中谷美紀。医者として有能な上に美人なのに、少し抜けたおちゃめな部分がある。そして、松本と度々衝突する超エリートの心臓血管外科医・濱田達哉にムロツヨシ。その濱田の下で働く新人心臓血管外科医・児嶋眞白に松本穂香。プレッシャーに弱く濱田に役立たず扱いされながらもひたむきに医療に向き合う。さらに、松本を僧医として病院に迎え彼を陰ながら支える理事長・澁沢和歌子に余貴美子。松本の上司である救命救急センター部長・玉井潤一郎に萩原聖人。医師としての腕は確かだが気弱なところがあり、時に無茶なことをしたり他部門と衝突したりする松本にハラハラさせられている。そして、松本に時に怪しげな取引をされながらも医療面での協力関係・個人的な友情を育んでいく整形外科医・藍田一平に堀内健。この役のために剃髪したという伊藤英明の活躍が期待されるが、最近の彼はちょっとキモすぎ?

 

 

テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 1/24 ~ 『女子高生の無駄づかい』 岡田結実(主演)、恒松祐里、中村ゆりか、町田啓太、他

女子校ならではのグダグダな日常を描いたJKコメディ。ニコニコ動画から漫画、アニメと躍進したビーノの漫画 『女子高生の無駄づかい』をドラマ化。不評だった2019年1月のこのクール『私のおじさん~WATAOJI~』の岡田結実を再び主演に。岡田が主人公の『バカ』こと田中望を演じる。そしてこの『バカ』といつもつるんでいる、『ヲタ』こと菊池茜を恒松祐里、『ロボ』こと鷺宮しおりを中村ゆりかが演じる。そしてそんな3人が通う、さいのたま女子高等学校(通称:さいじょ)の1年2組担任・『ワセダ』こと佐渡正敬(さわたりまさたか)を演じるのが町田啓太。『若さ』という最大にして最強の武器を持つ『女子高生』たちが、女子高生活をただただ無駄に浪費するハナクソレベルの日常が描かれる。岡田 19才、恒松 21才、中村 22才が高校1年生?イントロダクションを読んだだけで視聴意欲はゼロ!になった(オッサンには無理)。

 

 

日テレ土10 1/11 ~ 『トップナイフ~天才脳外科医の条件~』 天海祐希、椎名桔平、広瀬アリス、永山絢斗、古川雄大、三浦友和、他

天才の中の天才が集まる『脳外科医』たちの姿を追った医療ドラマ。原作は『コード・ブルー』の脚本家、林宏司の小説『トップナイフ』。外科医の中でも一握りの『手術の天才』が集う“脳外科”を舞台に、わずか0.1ミリの手元の狂いが患者の生死を分けるプレッシャーの中で常に完璧を求められ、手術はすべて成功して当たり前…そんな最高の医師(トップナイフ)たちがそれぞれに抱える秘密と苦悩を巡る群像劇。天海祐希演じる主人公・深山瑤子は東都病院に勤務する脳外科医で脳動脈瘤のスペシャリスト。部長の今出川から脳神経外科をまとめるように言われ管理職的役割を与えられる。自分の実力一つで患者の人生が変わるのが脳外科医だと実感、その責任と重要性を自覚して患者の命を第一に考えている、しかし、その裏では家族を捨てたという罪悪感を抱えていた。そして深山を取り巻く重要人物として、東都病院脳神経外科の脳腫瘍のスペシャリスト・黒岩健吾に椎名桔平、『愛に飢えた手術室の暴君』『世界のクロイワ』の異名をとり、マスコミにもたびたび取り上げられる。自分第一主義。仕事で散々人の命を救っているのだからそれ以外はすべて自分を優先してもいいと考えている。東都病院脳神経外科の専門研修医・小机幸子に広瀬アリス。『自称“天才”のド新人』。幼い頃から神童ともてはやされ一番が当たり前、トップ中のトップになる人生を歩んできた。しかし実技はからっきしダメな新人と噂されるも本人にその自覚なし。東都病院脳神経外科の脳外科医・西郡琢磨に永山絢斗。『心を閉ざした孤高の秀才』。外科もカテーテルも出来る二刀流。表面的には手技に絶対的な自信を見せるが中身はコンプレックスの塊。東都病院脳神経外科部長・黒岩健吾に三浦友和。『真意を見せない脳外科のクセ者』。医者としては平凡だが、人の適材適所を見分ける能力には長ける。天才医師たちをこの脳外科に集めたのには秘密があった。脳外科医ってそんなにすごいのかっ!と思わずツッコミを入れたくなるイントロダクションだが、果たしてその中身はいかに?

 

 

NHK日8 1/19 ~ 大河ドラマ『麒麟がくる』 長谷川博己、染谷将太、佐々木蔵之介、風間俊介、尾野真千子、伊藤英明、川口春奈、他

最新研究に基づく新たな明智光秀像を描いた2020年度大河ドラマ。池端俊策のオリジナル脚本。久々の戦国時代大河ドラマで、安定視聴率が期待されていたのだが、スタート前から濃姫役の女優の降板があり放映開始日が延期になるなど前途多難(4Kでフル撮影と制作にはかなり気合いははいっていたのだが…)。王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣・麒麟。応仁の乱後の荒廃した世を立て直し、民を飢えや戦乱の苦しみから解放してくれる救世主の出現が期待されていた。若き頃、下剋上の代名詞ともいわれる美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場を駆け抜け、その教えを胸にやがて織田信長の盟友となり、多くの群雄と天下をめぐって争った智将・明智光秀。これまでほとんど描かれていない謎めいた光秀の前半生にも光を当て、彼の生涯をめぐる戦国の英傑たちの運命の行く末が描かれる。ドラマは光秀の20代の青春時代から始まる。この明智光秀を長谷川博己が演じ、織田信長には染谷将太、豊臣秀吉に佐々木蔵之介、徳川家康に風間俊介がキャスティングされている。これまでのイメージと異なり、保守的かつ中世的な側面を持ち、父・信秀から実直に受け継いだ財政面、経営面での才覚を発揮した信長、さらに親子二代で美濃をのっとったという説に基づく斎藤道三、反織田勢力を自由自在に操り、室町幕府の再興をなそうとする権謀術数にたけた第15代将軍・足利義昭など新たな認識をもとに主要人物が描かれていく。

 

 

TBS 日9 1/19 ~ 『テセウスの船』 竹内涼真(主演)、榮倉奈々、鈴木亮平、上野樹里、ユースケ・サンタマリア、貫地谷しほり、芦名星、竜星涼、芦名星、安藤政信、笹野高史、麻生祐未、他

竹内涼真が日曜劇場初主演。死刑囚の父を持つ息子が、30年前にタイムスリップして事件の真相を辿っていくSFミステリー。原作は週刊漫画誌『モーニング』(講談社)で連載されていた東元俊哉の漫画『テセウスの船』。タイトルの『テセウスの船』とは、ギリシャ神話がモチーフとなったパラドックス(逆説)に由来する。英雄・テセウスの船を後世に残すために朽ちた部品が全て新品に交換されることで、“この船は、同じ船と言えるのか?”という矛盾を問題提起するエピソード。過去を変えても、未来の家族は同じと言えるのかという難しい課題に主人公が挑む。竹内涼真が演じるのは、家族の運命を変えた警察官の父親が起こした殺人事件の謎を追う青年・田村心(たむらしん)。心が生まれる前に連続毒殺事件の犯人として父親が逮捕され、以後、心は母親・姉兄とともに、世間から後ろ指を指されながら身を隠すように生きてきた。しかし、心の父親が殺人犯と知りながら両親の反対を押し切って結婚した最愛の妻・田村由紀(上野樹里)から「お父さんを信じてみて」と言われた心は拘置所にいる父に会うことを決意。しかし、昔の事件現場に向かう途中、突然の霧に包まれ、30年前にタイムスリップ。そこは、父が殺人事件を起こす直前の平成元年、事件現場となる雪深い村だった。その“過去”で父・佐野文吾(鈴木亮平)と母・佐野和子(榮倉奈々)と出会う。父・文吾は当時、村の駐在警察官、底抜けに明るく豪快な二児の良き父親(心はまだ生まれていない)、家族からも村人からも愛される男だった。心は文吾の人柄に初めて触れ、「父は本当に殺人犯なのか?」という疑問を抱く。一方、母・和子は、大きな愛で家族を見守り、時に叱咤激励する明るく逞しい母親だった。失われてしまった家族の笑顔を取り戻すため、父の無実を信じて心は父の事件を阻止しようと過去を変えるべく立ち上がる。定番のタイムスリップ・ドラマなので現実性からは逸脱するが、エンターテインメントとして楽しむにはよいドラマかもしれない。

 

 

日テレ(読売テレビ) 日10:30 1/12 ~ 『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』 清野菜名、横浜流星(W主演)、佐藤二朗、要潤、白石聖、山崎樹範、吉田美月喜、他

驚異的な身体能力を持つ謎の女・ミスパンダと彼女を操る男・飼育員がバディを組み、“Mr. ノーコンプライアンス”からの指令を受け、警察やマスコミが触れない世の中のグレーな事件にシロクロつける。主人公は清野菜名演じる川田レン。かつては“天才美少女棋士”と騒がれたが10年前のある事件をきっかけにネガティブで弱気な性格になってしまった囲碁棋士。いつも守りに入ってしまい勝ちきれないでいた。しかし彼女にはもう一つ全く別の顔があった。世の中にはびこる様々な“グレーゾーン”にシロクロつける謎の存在、“ミスパンダ”。動物的な直観から生まれる予期せぬ行動とトップアスリート顔負けの身体能力を持ち合わせていた。闇に隠された真実をあぶり出し、“クロ”と認定したターゲットを嬉々として公開処刑する。この“ミスパンダ”とバディを組むのは、彼女が“飼育員さん”と呼ぶ森島直輝(横山流星)。大学で精神医学を学ぶ一方、メンタリストNとしてテレビにも出演。裏では“Mr. ノーコンプライアンス”の指示で世の中の“グレーゾーン”にシロクロつける活動を行っている。卓越した記憶力、観察力、洞察力、推理力で、対峙する相手のほんの少しの心の揺れを敏感に感じ取り、相手が考えている事を瞬時に把握することができる。また対象者の眠っている記憶や力を呼び起こしたり、うまく同調できれば別の人格をすり込み相手の行動をコントロールしたりすることも可能だ。しかし、しばしば言うことを聞かず自由気ままな行動をとるミスパンダに手を焼いている。実は直輝の活動の根本には、8年前に突然失踪し遺体で見つかった父の死の真相を突き止め復讐を遂げるという目的があった。そんな直輝の能力に目をつけ、グレーな事件にシロクロつける指令を出す謎の人物・Mr. ノーコンプライアンスを佐藤二朗が演じる。週刊誌がワイドショーで騒がれる事件がグレーなまま間違った噂や憶測をはびこらせている現状に対し、法律では裁けない真実を暴き出す活動をしている。その行き過ぎた正義感には過去に下した“ある決断”が関係していた。清野菜名と横浜流星のW主演抜擢が吉と出るか、凶と出るか?

 

 

なんと医療ドラマが4本…

そして事件物のドラマも多い。

残念ながら次クールも高視聴率が期待できそうなドラマは

ほとんどなさそう。

個人的には、吉高由里子の日テレ水10と、

竹内涼真の日曜劇場にかすかな期待を抱いているのだが…

 

 

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2019年10月新ドラマ

2019-09-09 19:58:43 | テレビ番組

今年も暑い夏だった…。

2019年7月ドラマもいよいよクライマックス。

 

取り立てて秀逸なドラマはなかったように思うのだが、

今回は久々に2桁、あるいは2桁に近い視聴率を

ゲットしたドラマの数が多かった。

一応各ドラマをざっと振り返ってみよう。


 『そんなん、お茶の子さいさいや~』(フジテレビ・『ルパンの娘』より)

 

9月8日放送分までの

平均視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]上位から

7月クールドラマについてコメントする

【( )内数字は平均視聴率】。

 

 

①フジ月9 『監察医 朝顔』(12.44%) 

上野樹里演じる新米法医学者の朝顔が父親のベテラン刑事とタッグを組み、遺体の死因を究明してゆく法医学ドラマ、かと思ったが、実際は毎回、遺体の死因はあっというま(約40分くらい)に解決され、残り時間は主人公を取り巻く人間ドラマに早変わり?東日本大震災で行方不明になっている母親に対する父娘の心の葛藤が主として描かれた。ただ、どちらも中途半端に扱われているため、結局何が言いたいのかよくわからないドラマになった。しかも主人公は突然できちゃった結婚、で子供が誕生、何じゃこりゃ?単なるホームドラマとして楽しめばいいのかもしれない。堂々の視聴率トップは個人的には意外。

 

 

②TBS 日9 『ノーサイド・ゲーム』(11.70%)

社会人ラグビーチームのゼネラルマネジャーになった中年サラリーマンとラガーたちの奮闘劇。これまでの池井戸作品と寸分違わぬ展開で、努力はかならず実を結ぶという結果に。圧倒的資金力で有能な選手をかき集めた強豪に対して、気持ちと努力だけで勝てるほどラグビー界は甘いものではないと思うのだが…。ちょっととぼけたルックスの大泉洋演じるゼネラルマネージャー・君嶋隼人が経営のエキスパートだったといわれてもピンとこない。演技は頑張っていたようだが、彼が適役だとは全く思えなかった。全体にわざとらしい感動の押しつけがあり、心から感動することはできなかった。さすがにこのパターン、完全に飽きてきた感じである。

 

 

③テレ朝水9 『刑事7人(5)』(11.60%)

東山紀之演じる天樹悠を中心とした個性的な刑事たち7人が難事件に挑む姿が描かれた。相変わらず主人公の天樹悠のキャラがつかめないままドラマは進んだが、個人的にはテレ朝の警察ドラマ(『相棒』『科捜研の女』『刑事ゼロ』『特捜9』など)の中では一番まし、と思っている。ただ、気になるのは倉科カナ演じる水田環の態度のデカさ。可愛らしい顔とのギャップが大きく違和感あり。このキャラはもう修正不能だろうが、次シリーズを期待したい。

 

 

④日テレ 日10:30  『あなたの番です』(11.49%)後半のみ

マンション『キンクエ蔵前』、およびその周辺に相次ぐ謎の連続殺人の真相を追う本格ミステリー。主人公の一人、原田知世演じる菜奈ちゃんが死んでから反撃篇に突入。最初からずっと視ていても、どの住人が何号室なのかすら全く把握できない状況なのだが、視聴率の方はうなぎ上り。恐らく後から視始めた人たちはネットでしっかり学習し、我々以上にしっかり情報を把握されたに違いない。しっかり秋元康の戦略にハメられてしまった。とはいえ、最終話視聴率 19.4% にはびっくり。経過はどうあれ、皆さん、とりあえず真相だけは気になった?

 

 

⑤テレ朝木9 『サイン~法医学者 柚木貴志の事件~』(10.93%)

遺体の声なき声に耳を傾け続ける法医学者たちが不都合な事実を隠ぺいする権力社会に立ち向かう。韓流ドラマのリメイクだが、主人公の法医学者・柚木貴志(ゆずきたかし)のキャラがなかなかつかめない。天才法医学者というふれこみだったが、天才らしさは微塵も感じられなかった。『日本法医学研究院』から田舎に飛ばされたかと思えばまた舞い戻り、すかさず辞表を提出するなど、主人公があっちいったりこっちいったりで視ている側は落ち着かない。結局何がいいたいドラマなのかよくわからなかった。

 

 

⑥日テレ土10 『ボイス 110緊急指令室』(10.76%)

韓国ドラマ『ボイス〜112の奇跡〜』の日本版リメイク。敏腕刑事&声紋分析官がタッグを組み難事件に挑むサスペンス。冒頭から残虐なシーンが多く、引いた人も多かったのではないか。それにしても致命的なのは、重要な指令を発信する緊急指令室の室長である真木よう子の滑舌の悪さには驚いた。テレビを見ていても聞き取りにくいのに、ましてや現場の警察官たちには全く伝わらないのではないかと思うほど。重大な事件であっても出動する警察官はきわめて少なく違和感大。一見重々しい雰囲気を演出しているのだが、恐ろしくペラッペラなショボいドラマだった。唐沢寿明ももう少し役を選ぶべきだろう。

 

 

⑦日テレ水10 『偽装不倫』(10.08%)

見栄から既婚と嘘をついてしまった杏演じる独身アラサー女子・濱鐘子が、偽装“不倫”の深みにハマっていく。ただ、重要なその偽装不倫の相手・伴野丈役に宮沢氷魚を抜擢したのは失敗。もう少し表情豊かで存在感のある男優はいなかったのだろうか?一方、視聴者のドラマへの興味は主人公の偽装不倫にではなく、仲間由紀恵演じる鐘子の姉・葉子の非・偽装の不倫の方に集中。妻の不倫を疑う夫・賢治(谷原章介)と葉子のやりとりの方が、ハラハラドキドキで、結局このドラマの主題は一体何だったのだろうか?鐘子の同僚で婚活仲間の山田まさ子役の田中道子もミスキャスト。台詞は棒読みだし、そもそもとても婚活に苦労するようなルックスに見えず説得力ゼロ。作品の素材は悪くないと思うのだが、的確なキャスティングをしていればもう少しましなドラマになったのではないだろうか。

 

 

⑧TBS金10 『凪のお暇』(9.80%)

仕事も恋も全て捨てた28歳OLが、会社も人間関係も全て断ち、郊外の六畳一間で人生を見つめ直していく日常ドラマ。ドラマの中では(武田真治以外は)地味な人間同士の何気ないやりとりが主体で、特に大きな出来事があるわけでもないのだが、それでもちゃんとドラマになっていることに感動した。やはり、脚本、出演者の演技によるところが大きいということなのだろう。

 

 

⑨TBS 火10 『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(8.68%)

石原さとみ演じる変わり者オーナーと個性的なレストラン・スタッフらが巻き起こすドタバタ・コメディ。相変わらず石原がオーバーで早口に演じるオーナー・黒須仮名子の傍若無人なふるまいにレストラン・スタッフらが翻弄されるのだが、黒須に対する反応はそれぞれの頭の上に現れる生首にしゃべらせ、挙句の果ては空中に大きな“諦観”の文字が…。特に気の毒だったのは仕事のできないコミドラン・川合太一を演じた志尊淳。その話し方といい、ルックスといい、えっ?瀬川瑛子のものまね?これほど次週を楽しみにできなかったドラマもめずらしい。

 

 

⑩フジ木10 『ルパンの娘』(6.76%)

 

泥棒一家の娘と警察一家の息子との恋愛描いたラブコメディ。深キョン主演ということで全く期待していなかったが、個人的には今クール一番のドラマだった。コメディもあそこまで突き抜けると痛快である。『ロメオとジュリエット』をパロった BGM、泥棒一族の活動シーンでかかるテーマ曲、突如現れるミュージカルシーンなど、随所にみられるおふざけが心地よかった。が、なぜか視聴率は低調。こんなドラマを好む人は少数派なのだろうか?実に残念である。

 

 

⑪フジ(関西テレビ)火9 『TWO WEEKS』(6.39%)

殺人犯として追われる男が、白血病の娘のドナーとなるべく逃亡を続けるヒューマンサスペンス。主人公・結城大地を演じた三浦春馬は演技にアクションに頑張っていたが、一方の悪役が黒木瞳、高嶋政伸というだけで、緊張感が激減。本当に悪い奴を演じ切れる俳優が絶滅した昨今では仕方がないのだろうか。子役は健闘していたのだが…。いかにも韓流ドラマという内容だった。

 

 

⑫テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 『セミオトコ』(3.48%)

アラサー女性に命を救ってもらったセミが人間になり、恩返しとして7日間一緒にいることになるという信じられない内容のドラマ。7日間というタイムリミットのために男をセミという設定にしたのだろうか?女性の方は地味なアラサーということだが、木南晴香ではさすがに役不足。一方の山田涼介も、どう僕の顔、いかしてるでしょ感ありありで見るに堪えず。というわけで2話でリタイア。阿川佐和子や檀ふみの演技も痛かった。

 

 

日テレが3本とも2桁ゲット。

フジは月9で1位を奪うが、それ以外の2本が惨敗。

 

日韓関係がギクシャクしている最中に、

韓流ドラマのリメイク3本とは…タイミングが悪すぎる。

 

つまらないドラマでもそこそこ視聴率が獲れていたり、

いいドラマと思っても意外に視聴率が伸びなかったり、で

視聴率を左右する要因がよくわからないクールだった。

 

それでは、ここからは次クール秋ドラマに話を移す。

2019年10月からの新ドラマをチェックしてみたい。

 

 

 

フジ月9 10/7 ~ 『シャーロック』 ディーン・フジオカ、岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)、佐々木蔵之介、他

アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』を原案に、令和の東京を舞台にフリーランスの犯罪捜査屋と精神科医がバディを組み難事件に挑むストーリー。脚本は『昼顔』などの井上由美子。ディーン・フジオカが主人公のフリーランスの犯罪捜査専門コンサルタント“シャーロック”を演じる。 “シャーロック”は、幼い頃から、人間が犯罪者へと変貌する心理や、人間の原罪というものに強く魅せられ、学生時代からさまざまな不可解な事件や事象の謎を解いてきた“天才”である一方、一歩間違えば自身も犯罪者になりかねないという“犯罪衝動”を抱えた危険な男でもある。事務所は持たず、警察や個々のクライアントから舞い込んでくる調査依頼の中から興味のあるものだけを請け負う自由気ままなタイプ。一方、“シャーロック”の相棒、“ワトソン”を岩田剛典が演じる。都内の病院に勤務する精神科医で、冷静かつスマートな常識人。端から見ると善良な人物に映るが、実際は傷つきやすいハートの持ち主で、幼い頃から“良い子”の仮面をかぶり、自信の無さの裏返しから、常に虚栄心や煩悩と葛藤するナイーブな性格の男。後にバディを組むことになる“シャーロック”とはある事件を通じて知り合い、初めこそ「横柄で失礼なヤツだ」とネガティブな印象を持つが、心の壁をお構いなしに越えてくる“シャーロック”の人たらしの態度に次第に心地よさを感じるようになる。ついには同居生活を送るようになり、令和の東京で複雑な難事件の解決に奔走する。この二人の他に、シャーロックに事件の捜査依頼をする警視庁刑事部捜査一課の警部・江藤礼二を佐々木蔵之介が演じる。江藤はノンキャリながら自身を有能だと思い込んでいるが、実はサボり癖があり捜査能力は高くない。イケメンの二人を揃えた推理ドラマで、ある程度視聴率は期待できそうだ。

 

 

フジ(関西テレビ)火9 10/8 ~ 『まだ結婚できない男』 阿部寛、吉田羊、深川麻衣、塚本高史、平祐奈、咲妃みゆ、阿南敦子、奈緒、荒井敦史、小野寺ずる、美音、不破万作、三浦理恵子、尾身としのり、稲森いずみ、草笛光子、他

『結婚できない男』13年ぶりの続編作。独身貫き53歳になった主人公・桑野通じて、晩婚化が進んだ令和日本を描き出す。脚本は、前作と同じ尾崎将也。2006年7月クールで放映された『結婚できない男』は偏屈で独善的で皮肉屋、だが、どこか憎めない独身の建築家・桑野信介がある女性との出会いをきっかけに恋愛を意識し、結婚を真摯に考えるまでの日常を描いた作品だった。今回は、前作から13年後、53歳になり偏屈さにさらに磨きがかかり、独身生活を継続中の桑野のリアルな日常が描かれる。阿部寛演じる桑野信介は、腕のいい建築家。ルックスもさることながら、収入も人並み以上。仕事はできるが、プライドが高くこだわりが強い。周囲の親切心を度々あだで返したり、頼んでもいないのにうんちくをひけらかしたり、自分と同じレベルの高い知識を持たない人たちにきつく当たってしまったりするため、周囲をいらつかせ、衝突することもしばしば。恋愛においては、自身の担当医だった早坂夏美(前作で夏川結衣が演じた)と交際まで発展したものの、愛想をつかされてしまい、その後破局。恋愛モードに傾いていた桑野の気持ちは、再び固く閉ざされ、独り身を謳歌する生活に逆戻り。『結婚なんてメリットがない』と考えていた桑野だったが、53歳となり、将来のことを考えると、やや不安を感じ始めていた。そんな中、偶然出会った女性たちとの間で、運命の歯車が突然、動き始める。弁護士のまどか(吉田羊)、隣人の早紀(深川麻衣)、カフェ店長の有希江(稲森いずみ)らとの出会いが彼を、そして彼の運命を変えていくことになる。前作では平均視聴率16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と人気ドラマだったが、主人公が年を重ね、平成の半ばから令和へと時代も変わった今、その面白さが維持できるだろうか。

 

 

TBS 火10 10/15 ~ 『G線上のあなたと私』 波瑠、中川大志、松下由樹、鈴木伸之、桜井ユキ、滝沢カレン、他

『あなたのことはそれほど』で知られる漫画家・いくえみ綾の人気作『G線上のあなたと私』をドラマ化。脚本は安達奈緒子。波瑠演じる主人公・小暮也映子(こぐれやえこ)は寿退社直前に婚約破棄され、仕事も結婚も失う。そんな日にたまたま聞いた『G線上のアリア』の生演奏をきっかけに、大人のバイオリン教室に通い始める。そこには一筋縄ではいかない恋愛、仕事、家族などで様々な問題を抱える人たちが集まっていた。そんな悩める大人が通うバイオリン教室を舞台に恋と友情の物語が繰り広げられる。バイオリン教室で出会うイケメン大学生・加瀬理人(かせりひと)を中川大志、主婦・北河幸恵(きたがわゆきえ)を松下由樹が演じる。また、バイオリン教室の講師・久住眞於(くずみまお)に桜井ユキが配役、眞於は、也映子と同じように過去に婚約を破棄された苦い経験を持つ謎めいた雰囲気を持つ美女。理人はその元婚約者・加瀬侑人(かせゆうと)(鈴木伸之)の弟で、初めて出会った時から彼女のことが気になっており、偶然の再会から想いを募らせている。兄の侑人は、眞於と婚約中に別の女性と子どもをもうけたため、眞於との婚約を破棄し、その女性と結婚した経緯がある。理人の眞於への恋心に気付き、恋に不器用な理人の心をかき乱していく。確か、波瑠は『サバイバル・ウェディング』でも寿退社したその夜に婚約破棄されるという主人公を演じており、そんなひどい目に遭う女性が適役なのかもしれない。バイオリン教室を舞台に展開される地味~なドラマと推察される。

 

 

テレ朝水9 10/9 ~ 『相棒(18)』 水谷豊、反町隆史、浅利陽介、川原和久、山中崇史、山西惇、神保悟志、仲間由紀恵、石坂浩二、杉本哲太、柄本明、他

ついに18シーズンで放送20周年に突入。短命が懸念されていた反町とのコンビも5シーズン目となった。ちなみに初代・寺脇康文は7シーズン、2代目・及川光博は3シーズン、3代目・成宮寛貴は3シーズンだった。前シーズンで、突如、不自然に姿を消した小料理屋・『花の里』の2代目女将・月本幸子(鈴木杏樹)の後任が誰になるかが話題となっているらしい(どうでもいいと思うが)。なお初代は杉下右京の元妻・宮部たまき(益戸育江)だった。ドラマに新鮮味は全くないが、特に残虐なシーンもなく安心して見られるという点では安定した視聴率が期待できそうだ。

 

 

日テレ水10 10/9 ~ 『同期のサクラ』 高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、椎名桔平、他

『過保護のカホコ』の脚本家・遊川和彦が手がけるオリジナルドラマ。忖度できない主人公の10年にわたる社会人生活を描いた成長劇。北の小さな離島から1人上京した主人公・サクラ(高畑充希)。都会に出て周囲が自分と違うことに戸惑う。大手ゼネコン・花村建設の入社式で、「私の夢は故郷と本土を結ぶ橋を架けること」と社長に宣言。夢に向かって脇目も振らず突き進むサクラに、最初は冷めていた同期たちも次第に巻き込まれていく。しかし、配属に影響する大事な新人研修で、社長の理不尽な言動に、サクラの『忖度できない』性格が思わぬ事態を引き起こす。その他の登場人物には、まず、サクラが入社してから配属までの研究期間で同じグループになった5人のうちの1人、クールで場の空気を読み、常に『自分の居場所』を探している月村百合に橋本愛、サクラと同期で、国交省官僚の父と東大卒のエリート官僚である兄に強いコンプレックスを持つが社長を目指すと明言する野心家・木島葵に新田真剣佑、花村建設の人事部長でサクラの上司として深く関わる人物・黒川森雄に椎名桔平がキャスティングされている。どんな逆境にも自分を貫くサクラと、その同期たちの10年間の物語が、一話ごとに1年が描かれていく。遊川作品ということで、単純な職場ドラマではないのかもしれない。

 

 

テレ朝木9 10/17 ~ 『ドクターX~外科医・大門未知子~第6シリーズ』 米倉涼子、内田有紀、岸部一徳、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介、市村正親、ユースケ・サンタマリア、武田真治、清水ミチコ、藤森慎吾、戸塚純貴、西田敏行、他

『いたしません』『私、失敗しないので』の大門未知子が2年ぶり、第6シリーズに突入。前シリーズで後腹膜肉腫の襲われたフリーランスの天才外科医・大門未知子(米倉涼子)が奇跡の復活を遂げ再び東帝大学病院へと舞い戻る。2019年、権威世代と次世代のバランス、コンピューターやAIとの共存など多くの問題に大混乱に陥っていた医療界にあって、東帝大学病院もかつてないほどの大赤字に見舞われていた。そんな倒産寸前の“白い巨塔”にやってきたのは、『ハゲタカ』の異名を持つ投資家のニコラス・丹下(市村正親)。世界でも指折りの企業再生のプロである丹下が打ち出す再生プランとともに東帝大学病院は経営再建の道を歩み始めることになる。しかしそれは一方で“医療の合理化”を迫られるということでもあり、病院はリストラやコストカットという現実にも直面。命のやりとりをする医療現場は、ビジネス最優先となり、ますます政治と権力争いの場へと変貌を遂げていった。そんな中、丹下に呼ばれて東帝大学病院にやってきた未知子は新たな権力争いが激化する“白い巨塔”で、再び孤高の戦いに挑むことになる。市村以外の新しい出演者には、丹下の使用人で東帝大学病院の新事務長に就任した鮫島有に武田真治、丹下がボストンから呼び寄せたインテリジェンス手術担当外科部長・潮一摩にユースケ・サンタマリア、内科医・浜地真理に清水ミチコなど。健康面が心配されている院長・蛭間重勝役の西田敏行は大丈夫だろうか?

 

 

フジ木10 10/17 ~ 『モトカレマニア』 新木優子、高良健吾、浜野謙太、山口紗弥加、田中みな実、小出伸也、他

『Kiss』(講談社)で連載中の難波ユカリの同名漫画をドラマ化。元カレが好きすぎるモトカレマニア(MKM)女子の生態を描いたラブコメディ。新木優子と高良健吾のW主演。見た目が悪いわけではなく、コミュニケーションが下手ということもないのにうまく恋愛ができない27歳独身の難波ユリカ(新木優子)。その理由は、初めて付き合った彼氏・マコチこと斉藤真(高良健吾)との恋愛にあった。初めての恋愛はあまりにも順調で、恋愛スキルを磨くこともなく、好きな人といい雰囲気になり自然と付き合うことの尊さも知らずにいた。しかし、自分の就職をきっかけに生まれたすれ違いから、ユリカはマコチを振ってしまう。すぐに次の彼氏と素敵な恋愛ができると思っていたユリカだったが、その後付き合った2人の男はクズだった。もはや3人目と付き合う勇気はなく、ユリカが出した答えは、『幸せだった過去の恋の時間に浸っていよう』。で、最初に付き合った彼氏・マコチとの幸せな思い出を日々の楽しみとして妄想する日々を送るモトカレマニアとなってしまっていた。元カレのマコチを好きすぎるあまり毎朝 SNS で名前を検索したり、心の中でマコチと妄想の会話をしたり、初対面の男性に対して“元カレスカウター”なるものを起動させ、マコチとのかすかな共通点を未知受けると恍惚の表情を浮かべるユリカ…。ところが、ユリカの美しい思い出に浸る時間を破壊する出来事が起きる。ユリカが就職した不動産会社の同僚として元カレ・マコチと再会したのである。マコチは30歳独身のイケメン。真っ直ぐ過ぎる性格のあまり、知らず知らずのうちに自らの言動でユリカの心を大きく揺さぶってしまう。元カレの存在を引きずる“イタカワ女子(イタいけどカワイイ女子)”のぶっ飛びOLの混乱と暴走と試行錯誤の物語が展開される。表情に乏しい新木優子がこの大役をこなし切れるだろうか?ちょっと不安。

 

 

TBS金10 10/11 ~ 『4分間のマリーゴールド』 福士蒼汰、菜々緒、桐谷健太、横浜流星、他

キリエの同名少女マンガを実写化。人間の余命が視える特殊体質の主人公と余命1年の義姉との禁断のラブストーリー。福士蒼汰演じる主人公の花巻みことは25歳、3年目の救急救命士。手を重ねた人の最期の姿が視えるという特殊な能力を持つ。どれだけ手を尽くしてもそのビジョンは必ず現実になるため、救急救命士としてやりきれない思いを抱えている。実母は幼い頃に病死しており、9歳の時に父が再婚。義母とその連れ子である3人の兄弟と家族になったが、10歳の時に父も他界した。義母はフリーカメラマンで不在がちのため、兄弟3人と共に暮らしている。みことは 幼い頃から義姉の沙羅(菜々緒)に想いを寄せているが、ある時、沙羅の寿命が1年後の28歳の誕生日までという運命を知ってしまう。もちろん本人もそのことは知らないため、みことは誰にも言えない秘密を抱えることになる。その他の登場人物としては、花巻家の長男・廉(れん)を桐谷健太が演じる。元ヤンキーで強面だが、誰よりも家族思いで困ったときはいつも寄り添ってくれる。また、花巻家の末っ子・藍(あい)に横浜流星。兄弟の中で一番クールに見えるが、時折子供っぽい一面を見せることもあり、特に沙羅から可愛がられている。年齢も性格もバラバラな4人が、互いに助け合い、ときには衝突しながらも和やかに暮らす日常と、沙羅が1年後の誕生日に死ぬという悲しい運命が切なく描かれる。“一つ屋根の下”のSF悲劇版、のようなドラマ?ちなみにタイトルにある “4分間” とは、救命において呼吸停止から蘇生までの生死を分かつタイムリミットを示すらしい。

 

 

テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 10/11 ~ 『時効警察はじめました』 オダギリジョー、麻生久美子、吉岡里帆、磯村勇斗、内藤理沙、田中真琴、他

 『金曜ナイトドラマ』枠 2006年1月クールで放映された『時効警察』(平均視聴率 10.1%)、同 2007年4月クールで放映された『帰ってきた時効警察』(平均視聴率 12.0%)から12年ぶりに第3シリーズとして復活。時効成立事件を趣味で捜査する変人警官・霧山が、時効廃止された現代日本を舞台に再始動する。三木聡によるオリジナル脚本。2010年4月に殺人事件の時効は廃止されているが、それ以前に時効が成立した事件は多く残っており、刑事責任を問われることなく逃げ切った“元犯人”も多く存在する。今シリーズでは、そんな“逃げ切った犯人”と時効事件を趣味で捜査する男・霧山修一朗の対決が描かれる。オダギリジョー演じる霧山は出向していたアメリカの FBI から12年ぶりに帰国。再び総武署の“時効管理課”に戻ってきた。“時効管理課”の主な仕事は、時効になった事件の資料を検察へと送ることと、その捜査資料の管理だが、殺人など重大事件の時効が廃止され、以前よりもさらに窓際な部署になっていた。そんな古巣に戻ってきた霧山は、時効を迎えた事件を私的に捜査するという“趣味”を再開する。霧山にとって、捜査はあくまで趣味なため、たとえ犯人を突き止めたとしても成敗などするわけではなく、自分の推理が正しいことを確かめるだけで満足。真相を暴かれた犯人を安心させるため“誰にも言いませんよカード”を手渡す。今回も時効捜査の助手・三日月しずかを麻生久美子が演ずるほか、吉岡里帆、磯村勇斗、内藤理沙、田中真琴らが出演。なぜ今12年ぶりの復活なのかよくわからないが、軽いタッチのコメディーミステリーとして気楽に視られそうである。

 

 

日テレ土10 10/12 ~ 『俺の話は長い』 生田斗真、安田顕、小池栄子、清原果耶、原田美枝子、他

脚本家・金子茂樹が手がけるオリジナルドラマ。30代無職、口だけ達者な屁理屈ニートと家族とのやりとり描いたホームコメディ。生田斗真演じる主人公・岸部滿は無職のニートで実家に寄生中の31歳。現実逃避のための言い訳とヘリクツの天才。大学卒業後コーヒーにはまり起業したものの失敗。自分でも何とかしたい気持ちはあるが、7年間ニートを続けている。口だけは達者で、口げんかだけは誰にも負けない。屁理屈を駆使し自分のダメさをごまかし続けて生きてきた。夫が残した喫茶店を営む母親・岸部房枝(原田美枝子)と同居していた彼だったが、マイホーム建て替えのため一時避難で転がり込んできた姉家族によって、その人生が大きく動き出す。姉は弟の屁理屈を『単なる現実逃避』と断じ、弟がこうなったのは母さんにも責任があると母に詰め寄る。『変わるのが怖い、しんどい』がゆえに屁理屈をこきまくるダメ男が苦悩や挫折と奮闘する中で、家族と絆を深めていく様が描かれる。滿の姉・秋葉綾子に小池栄子。バツ1で今の夫・光司(安田顕)と再婚。綾子の前の夫との間に出来た娘で不登校の中学3年生・春海を清原果耶が演じる。

 

 

NHK日8 継続 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』 中村勘九郎、阿部サダヲ、ビートたけし、森山未來、神木隆之介、役所広司、綾瀬はるか、他

ついに視聴率5.0%まで低下。落ちるところまで落ちた歴史的大河ドラマ。死去した萩原健一が出演してもさして話題にもならなかった。既に大半の大河ドラマファンにも見捨てられた状況だ。昔の日本は競泳が強かったんだ~と意外な事実に驚かされる程度で、依然として大きな感動がないのが致命的。恐らくこの低迷した状態のまま終わりを迎えることになるのだろう。やはり大河ドラマは戦国時代か明治維新しかネタにならないのだろうか。

 

 

TBS 日9 10/20 ~ 『グランメゾン東京』 木村拓哉、鈴木京香、玉森裕太(Kis-My-Ft2)、尾上菊之助、及川光博、沢村一樹、他

キムタク1年半ぶりドラマ主演。ドン底に落ちたフランス料理シェフが人生の再起を図る“大人の青春”ドラマ。脚本家・黒岩勉によるオリジナルドラマ。豪華メンバーの集結もさることながら、本場パリの三つ星レストラン『ランブロワジー』でドラマ撮影、と相当の熱の入りようである。木村拓哉が演ずるのは主人公の型破りなフランス料理のシェフ・尾花夏樹(おばななつき)。料理に人生をかけ、パリに自分の店を持ち、二つ星を獲得する。しかし己の慢心から招いた重大事件によってその座を追われ、店も仲間もすべて失ってしまう。どん底まで転落した尾花が鈴木京香演じる女性シェフ・早見倫子(はやみりんこ)と出会い、もう一度シェフとして生き直し、周囲と衝突しながらも世界最高の三つ星レストラン『グランメゾン東京』を作り上げようとする。最高のスタッフを集めようとするが、かつての仲間に拒絶されたい、新しい才能の持ち主を見つけてもうまくいかなかったり難題続き。しかし奮闘を続ける尾花の姿を見て周囲の人々の態度も少しずつ変わっていく。尾花と二人三脚でパリの店を二つ星レストランにした支配人・京野陸太郎に沢村一樹、現在は一つ星硬球フレンチレストラン『gaku』のギャルソン。同レストランのシェフ・丹後学に尾上菊之助、尾花の宿敵となる。人気WEB料理研究家・相沢瓶人に及川光博、レシピサイトに動画を投稿している。尾花の理解者。そして一流ホテルのブッフェレストランの最年少料理長・平古祥平に玉森裕太、フランスにいた頃、尾花の弟子として働いていた。キムタクがどん底から這い上がるといえば『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!』が思い浮かぶが、これはそのシェフ版のような作品か。

 

 

日テレ 日10:30 10/13 ~ 『ニッポンノワール~刑事Yの反乱』 賀来賢人、広末涼子、井浦新、北村一輝、他

脚本家・武藤将吾が手がけるオリジナル刑事ドラマ。殺害された刑事の真相をめぐって登場人物たちの交錯と裏切りを描いたミステリー。タイトルの『ニッポンノワール』の意味は不明だが、直訳すれば『日本の闇』となるようである(『日本の悪』ではないようだ)。警視庁の刑事・遊佐清春(賀来賢人)は冷徹で目的のためには手段を選ばない刑事だった。あるとき、遊佐が森の中で目が覚ますと、その横には上司だった女性刑事の遺体があった。遊佐の右手には拳銃が握られていた。そしてなぜか遊佐の記憶は数ヶ月消し飛んでいた。女性刑事を殺したのか、それとも何者かにハメられたのか?事件の証拠は潰されていき捜査は偽装されていく。遊佐を疑い追いかける同僚刑事。かつての仲間は一夜にして敵に。相棒は亡き女性刑事の一人息子である幼き少年ただ一人。やがて事件は未解決の『十億円強奪事件』の真相へと繋がっていく。女性刑事を殺したのは?十億円を奪ったのは?疑いが加速し裏切りが止まらない。一人の刑事が巨悪に反乱を起こし予想を覆し続ける展開が待ち受ける。ドラマ冒頭遺体で発見される女性刑事・碓氷薫(うすいかおる)に広末涼子。シングルマザーとして息子を育てていたが類い希なる容姿と優秀な捜査能力から捜査一課のマドンナと呼ばれていた。また、碓氷の事件の捜査に緊急招集される公安部の超有能刑事・才門要に井浦新。新人時代の遊佐に刑事にイロハを叩き込んだ人物だが、何を考えているのかまるでわからない雲のような存在。また物語の要となる人物、捜査一課長・南武修介を北村一輝が演じる。賀来賢人主演と聞いてコメディかと思われるかもしれないが、シリアスなミステリードラマのようである。

 

 

というわけで、次クールもつまらなそうなドラマが目白押し。

視聴率レースは、米倉涼子とキムタクの一騎打ちか?

 “往年の”スター対決に視聴意欲は全く湧いてこないのだが…。

ま、大きな期待を抱かず、秋ドラマ、

しっかり見守っていくことにしたい。

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2019年7月新ドラマ

2019-06-12 14:57:38 | テレビ番組

令和最初のクールとなった2019年4月ドラマも

いよいよクライマックス。

 

お子ちゃま風 “玲子ちゃん” も、それなりにグッド?(フジテレビ『ストロベリーナイト・サーガ』より)

 

 

どのドラマも相変わらずパッとしなかったが

一応各ドラマをざっと振り返ってみることにする。

 

6月9日放送分までの

平均視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]上位から

4月クールドラマについてコメントする

【( )内数字は平均視聴率】。

 

 

 

①テレ朝木9 『緊急取調室3』(13.22%)

被疑者の取り調べを行うチーム『緊急事案対応取り調べ班』、通称キントリの『取調室』におけるキントリ・メンバーたちの被疑者との緊迫したかけひき、心理戦が展開された。今回、故・大杉漣が演じていた中田が退職したとの設定で、代わりに中田の縁で配属になったメンバー・塚地武雄が出演。塚地の棒演技を心配していたが、今クールも安定した視聴率をゲットできた。出演者はみな中年のオッサン、オバハンばかりだが、このシリーズ、これからも当分続きそうである。

 

 

②フジ月9 『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(11.82%)

放射線科“ラジエーションハウス”で患者の病気の原因を見つけ出す“縁の下のヒーロー”放射線技師の活躍が描かれた。窪田正孝演じる主人公の五十嵐唯織は実は医師でありながらそれを隠して放射線技師として働いている。医師であることを伏せていながら、技師の職域を逸脱した行動をするため問題となってしまう。これが毎話繰り返されるため、さすがに疲れてくる。乳癌疑いの患者の超音波検査が3ヶ月待ちとかいいながら、放射線技師はずいぶん暇そうにしているのが不思議。突っ込みどころは満載だが、11%を上回る高視聴率は立派。

 

 

③テレ朝水9 『特捜9(2)』(11.27%)

 イノッチをはじめとする特捜9のメンバーはやはりかなり地味。華がない。そして毎回取り扱う事件も変わり映えしない。中身も乏しい。それでもこれほどの視聴率が獲れるとはさすがテレ朝。マンネリならぬこういった安定感が重要なのかも。

 

 

④TBS 日9 『集団左遷!!』(10.01%)

訳あり支店長に抜擢された中年サラリーマンの葛藤を描いた奮闘劇。『半沢直樹』系を期待していた人たちにはがっかりだったドラマ。同じように銀行が舞台となっているのだが、金融業界に全く無知な我々からみても全くリアリティが感じられない。主人公は『がんばりましょう』を繰り返すだけなのだが最終的に良い結果が生まれる。カタルシスはゼロ。福山の新境地開拓は残念ながら不成功に終わったと言えそう。視聴者は敏感で、この枠としては物足りない視聴率。

 

 

⑤TBS 火10 『わたし、定時で帰ります。』(9.29%)

残業ゼロをめざす女性が、立ちはだかる訳ありブラック上司や曲者揃いの同僚らの間で奮闘しながら様々なトラブルを解決していくワーキングドラマ。主人公・32歳の独身OLの東山結衣(吉高由里子)は、かなり忙しそうな WEB 制作会社で過去のトラウマを抱えながらも卓越した?集中力で仕事を終わらせ『必ず定時で帰る』というモットーをいとも易々と実践している。そもそもそれができるのであれば苦労はないのだが…。現実離れしているとはいえ、ブラック上司に振り回されるギスギスした職場の中でホンワカした吉高の雰囲気はどこか癒やされてしまうかも。

 

 

⑥TBS金10 『インハンド』(9.06%)

ロボットハンドの義手を持つ変人天才科学者・紐倉哲(山下智久)が助手の高家春馬(濱田岳)と美人官僚の牧野巴(菜々緒)とタッグを組んで難事件を解決していくサイエンス・ミステリー。実在する感染症や難病をストーリーにうまく組み込みながら難事件を科学的な方法で解決していく。最初のうち、専門用語をボソボソとしゃべる山ピーのセリフが聞き取れず難渋したが、回を重ねるごとに慣れてきて中盤以降はそこそこ楽しめるドラマとなった。しかし義手の紐倉が右手を失った顛末が描かれた事実上のクライマックスが前半にあり、以後視聴率は徐々にしぼんでしまう結果となった。盛り上がりは中盤以降にというドラマの構成の鉄則を誤ったのは残念。

 

 

⑦日テレ土10 『俺のスカート、どこ行った?』(8.66%)

ゲイで女装家の高校教師がダイバーシティを尊重する学園で生徒と向き合っていくドラマ。果たしてその必要性があったのか疑問だが、古田新太の女装は事前の予想通り、ヒジョーに気持ち悪かった。が、視聴を続ければ慣れてくるのが不思議。ところどころ、突拍子もない対応がみられるものの古田演じる主人公の教師・原田のぶおがいわゆるスーパー教師ではないところは良かった。生徒たちと対話を重ねることで彼らに自分の考えを伝えることができる点には共感を覚えた。ただ、タイトル中の "俺” は矛盾してない?

 

 

⑧日テレ水10 『白衣の戦士!』(8.61%)

中条あやみ演じる新米ナースと水川あさみ演じる34歳ベテランナースがタッグを組み、仕事に恋に奔走するドタバタ病棟ドラマ。まず主人公の立花はるかだが、元ヤンにする必要があったのか?ほとんど元ヤンらしい雰囲気はなく、豹柄の私服と、忘れたころに『シメてやる!』が出てくる程度。バリバリのヤンキーかと思ったが拍子抜け。ところどころ昭和風コントでスベってしまう。例えば面と向かって話していて突然後ろを向いて変顔しながらつぶやくパターン。あまりにも不自然だが、どこか懐かしい?誰かも書いていたが、中条あやみの変顔が東出昌大そっくりでワロた。単に恋愛すったもんだを病院に持ってきただけで医療要素はほとんどなし。それでも視聴率8%台を獲れたのは不思議。

 

 

⑨日テレ 日10:30 (2クール連続放送) 『あなたの番です』(6.91%)

あるマンションおよびその周辺に相次ぐ謎の連続殺人の真相を追う本格ミステリー。もう1クール継続のため詳細は後段に譲るが、この低視聴率は厳しい現実である。

 

 

⑩テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 『家政夫のミタゾノ(3)』(6.65%)

201610月クールのパート1、2018年4月クールのパート2に続く第3弾。松岡昌宏演じる女装した大柄な家政夫・三田園薫が、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、家の汚れだけでなく、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく物語。今回は、松岡昌宏、伊野尾慧、川栄李奈の3人のコンピだったが、伊野尾の存在は不自然だったし不要だった。パートを重ねるごとに松岡が“おっさん化”しており気味悪さが増しているが、ドラマの内容的には一定の質を維持できていたようだ。最終回も『またお会いしましょう』と言っていたようにまだまだ続きそうである。

 

 

⑪フジ木10 『ストロベリーナイト・サーガ』(6.64%)

誉田哲也の小説『姫川玲子シリーズ』を新規キャストで6年ぶりリメイク。捜査一課の若き女性警部補・姫川玲子(二階堂ふみ)が年上部下・菊田和男(亀梨和也)らのサポートを受けながら難事件を解決する。竹内結子・西島秀俊版とのギャップが大きすぎるとの批判があり視聴率は低迷した。前作のイメージを引きずる視聴者には不満があるかもしれないが、個人的には演技力のある二階堂ふみ版姫川の方がお気に入りかも。ただ姫川以外のキャスティングについては、もう少し練り直してほしかった。

 

 

⑫フジ(関西テレビ)火9 『パーフェクトワールド』(6.28%)

健常女性と、事故で下半身不随になった同級生の男性との再交流を描いた純愛ストーリー。松坂桃李演じる鮎川樹と、山本美月演じる川奈つぐみは、気持ちのすれ違いから一度は別れてしまうのだが、お互いに忘れることができない。それでいながら、つぐみは幼なじみの是枝洋貴(瀬戸康史)との結婚話を進めていくというひどい話。一番の疑問は樹の世話をするヘルパー・長沢葵(中村ゆり)との関係。専属のヘルパーのようだが、一体どのような契約になっているのか?ベタなストーリー展開より、そっちの方が気になってしまった。

 

 

 

今回も全体に低調なクールだった。

そんな中、『ラジエーションハウス…』の健闘が光った。

しかし、結局のところ依然として

テレ朝警察ドラマが上位を占める状況が続く情けない状況。

何とかしてほしい。

 

さて、ここからは次クール夏ドラマ、

2019年7月からの新ドラマをチェックしてみたい。

 

 

 

フジ月9 7/8 ~ 『監察医 朝顔』 上野樹里(主演)、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、戸次重幸、坂ノ上茜、平岩紙、三宅弘城、板尾創路、柄本明、他

上野樹里が2006年10月期の『のだめカンタービレ』以来13年ぶりとなる月9主演。新米法医学者&ベテラン刑事父娘がタッグを組み、遺体の死因究明してゆく法医学ドラマ。原作は香川まさひと・木村直巳の漫画『監察医 朝顔』。上野演じる主人公の万木朝顔(まきあさがお)は新米法医学者。遺体の“生きた証”を見つけ出すため、時に自身の仕事の範疇を超えてまで懸命に、そして真摯に遺体に向き合おうとする。そんな朝顔に、父としてだけでなく仕事相手としても寄り添うのが時任三郎演じるベテラン刑事・万木平(まきたいら)。朝顔と平は辛い過去を抱えていた。朝顔の母は、2011年3月11日に発生した東日本大震災による行方不明者の一人だった。存在自体が“生きた証”である母の遺体が震災で奪われてしまった中、朝顔は誰かの“生きた証”を見つけ出す法医学者の仕事に打ち込み、時間があれば遺体を探しに東北へ向かう。 本ドラマでは、毎回、さまざまな事件に立ち向かう一方で、全話を通して、母親を失った喪失感から少しずつ前へ進んでいく父娘の姿も描かれる。朝顔は神奈川県にある興雲大学法医学教室に所属する新米法医学者。新米とはいえ優秀な技量と豊富な知識を持つ。亡くなった人の死因を明らかにすることで、その人の“生きた証”を見つけようと懸命に遺体と向き合おうとする。そんな朝顔をサポートするのが、父の万木平。偶然、朝顔が勤める興雲大学法医学教室が管轄する警察署捜査係に異動することになったベテラン刑事の平は1%でも手がかりになる可能性があるならば、どんな些細なことまでも調べ上げ、聞き込みを行って朝顔の死因究明を手助けする。原作では阪神淡路大震災で母を失ったとなっているが本ドラマでは東日本大震災で行方不明になっているという設定に変更されている。そのほかの登場人物には、朝顔の恋人で、平が異動してくる警察署の強行犯係に配属となった新米刑事・桑原真也に風間俊介、朝顔が勤める興雲大学法医学教室の主任教授・夏目茶子に山口智子、アルバイトとして法医学助手を務める医学部生・安岡光子に志田未来ら。

法医学が舞台で石原さとみ主演の『アンナチュラル』と同じシチュエーションだが、失った母親への想いという縦糸で差別化が図られるか。そしてそれを越えられるか、が見どころ。

 

 

フジ(関西テレビ)火9 7/16 ~ 『TWO WEEKS』 三浦春馬、芳根京子、比嘉愛未、三浦貴大、高嶋政伸、黒木瞳、稲垣来泉、他

同名韓国ドラマのリメイク作品。殺人犯として追われる男が、白血病の娘のドナーとなるべく逃亡を続けるヒューマンサスペンス。三浦春馬演じる主人公・結城大地は殺人未遂の前科があり、現在は人生に希望を持たず毎日をただ刹那的に過ごしていた。そんな彼の前に、かつて心の底から愛していながら“ある出来事”により一方的に別れを告げた女性・青柳すみれ(比嘉愛未)が現れる。そして彼女から、結城の娘を産んでいたこと、そしてその“はな”という名の8歳になる娘が白血病であることを告げられる。病院で出会った娘にいとおしさを覚える結城だが、幸運にもドナーとして適合したことから、再び自分に生きる意味を見出す。しかしその矢先、結城は何者かにはめられ殺人事件の犯人として逮捕されてしまう。このままでは2週間後に行われる骨髄移植手術が行えないと考えた結城は、決死の逃亡に身を投じる。結城を中心に、検察、警察、政治家、闇の組織など、複雑に人間関係が絡み合う中で、結城はタイムリミットに向けて懸命な逃亡劇を演じることになる。一方、8年前の“ある出来事”もまた物語が展開される中で明らかにされる。逃亡劇というサスペンスと、娘の命を救いたいという結城の強い父性愛が同時に描かれていくらしい。そのほかの登場人物には、8年前の殺人未遂事件がきっかけで父親を亡くし、自験の黒幕に復讐するため独自に捜査を進めていく新米検事・月島楓に芳根京子、すみれの婚約者ですみれとはなを支える優秀な刑事・有馬海忠に三浦貴大、8年前の“ある出来事”に関わっているとみられる実業家で柴崎コーポレーションの社長・柴崎要に高嶋政伸、前職の弁護士時代から楓の家族と知り合いで楓を支え続ける国会議員・久我早穂子に黒木瞳らが配役されている。いかにも韓流ドラマらしい内容で、感動の押しつけにならないことに期待する。

 

 

TBS 火10 7/9 ~ 『Heaven?~ご苦楽レストラン~』 石原さとみ、福士蒼汰、志尊淳、勝村政信、岸部一徳、段田安則、他

石原さとみ主演で描くレストランコメディ。変わり者オーナーと個性派シェフらが巻き起こすドタバタ・ハートフルコメディ。原作は佐々木倫子の漫画『Heaven?ご苦楽レストラン』。石原さとみが演じる主人公・黒須仮名子(くろすかなこ)は新たに開店することになるフレンチレストラン・“ロワン・ディシー(意味は『この世の果て』)”のオーナー。独特のバイタリティーと魅力を兼ね備え、たまに核心を突くことを言うが、店を繁盛させる気など毛頭なく『心ゆくまままにお酒と食事を楽しみたい』という自分の欲求を叶えるためだけに店を開いたという“超変わり者”。一方、店で働くシェフドラン(上級ウェイター)・伊賀観(いがかん)を福士蒼汰が演じる。よそのフレンチレストランで働いていた伊賀は、真面目で融通が利かず、営業スマイルもできない堅物のせいで、仲間からも客からもまったく評価されていなかった。しかし仮名子はそんな彼を高く評価、自分のフレンチレストランに伊賀をスカウトする。伊賀は個性豊かな他の従業員たちの調整役を務めることになる。そして伊賀に憧れる天然キャラで元美容師見習いのコミドラン(補助的ウェイター)・川合太一に志尊淳。明るくいつも笑顔だが物覚えが悪くなかなか戦力にならない。さらに、牛丼屋の店長を5年務めた経歴を持つ店長・堤計太郎(つつみけいたろう)に勝村政信。およそ店長らしからぬ肝の小ささでトラブルが起きるたびにパニックになる。在籍した店が次々に潰れる不運な天才シェフ・小澤幸應(おざわゆきお)に段田安則。心配性で弱気になると味が薄くなるが、コック見習いたちからは尊敬されている。資格取得が趣味で元銀行役員のソムリエ・山縣重臣(やまがたしげおみ)に岸部一徳。年寄りであることを利用して人を丸め込み楽をしようとする老獪かつお茶目な性格。これら個性あふれる従業員たちが、仮名子に翻弄され様々なトラブルに巻き込まれていくが、次第にそれぞれが『その人ならでは』の役割を担うようになりオーナーのために一致団結して懸命に問題を解決しようと奮闘する。もう若くない?石原さとみが、相変わらずのはっちゃけた演技を見せるのか?大丈夫?

 

 

テレ朝水9 7/10 ~ 『刑事7人(5)』 東山紀之、北大路欣也、倉科カナ、塚本高史、吉田鋼太郎、田辺誠一、白洲迅、他

2015年7月から始まった東山紀之演じる天樹悠を中心とした個性的な刑事たち7人が難事件に挑む姿を描く『刑事7人』の、2018年7月クールに続く第5シリーズ。2019年夏、複雑化、高度化する超凶悪犯罪と難解な未解決事件に特化する警視庁独自の部署『専従捜査班』が正式に発足。刑事・天樹悠が警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係と専従捜査班刑事を兼務する。彼が前回と同じく“人間犯罪ビッグデータ”として活躍する。専従捜査班は、組織の論理にとらわれず独自の判断で自由に捜査を行い、時には司法取引させも武器にするのが特徴。専従捜査班は天樹のほかに、班長・片桐正敏(吉田鋼太郎)、海老沢芳樹(田辺誠一)水田環(倉科カナ)、青山新(塚本高史)、野々村拓海(白洲迅)らのメンバーで構成される。そしてプラスワンは、北大路欣也演じる法医学の権威・堂本俊太郎。これまでのシリーズで主人公の天樹の肩書きや組織構成がコロコロ変わっているため理解しにくい(主人公のキャラも変わっているように見える)が、そんなことはどうでもいいようである。とはいえ、第1シリーズこそ視聴率は9.6%と2桁には届かなかったものの、その後の3シリーズは、10.3%、11.3%、11.8%と右肩上がりと安定した人気を得ており、第5シリーズも期待できそうだ。

 

 

日テレ水10 7/10 ~ 『偽装不倫』 杏(主演)、宮沢氷魚、仲間由紀恵、瀬戸利樹、MEGUMI、田中道子、夏子、伊沢弘、朝加真由美、他

『東京タラレバ娘』の作者・東村アキコの新作マンガ『偽装不倫』をドラマ化。見栄から既婚と嘘ついた独身アラサー女子が、偽装“不倫”の深みにハマっていく。杏演じるのは 32歳、独身、実家暮らし、彼氏なしの『おひとり様女子』・濱鐘子(はましょうこ)。契約社員として働きながら婚活するも成果の出ない鐘子は一人旅に出かけた飛行機の中で年下のイケメン・伴野丈(宮沢氷魚)と出会う。思いがけず旅先で食事をすることになった二人だったが、鐘子は自分が既婚者であると嘘をついてしまう。すると、その男は彼女に言う。『この旅行の間だけでいいから僕と不倫しましょう』。たった一つの嘘によって手に入れた期間限定の恋、そして今まで感じたことのなかった幸せな時間。「彼にとってこれは“不倫”という遊び。“純愛”じゃないんだ」、そう自分に言い聞かせる彼女だったが、どんどん深みにはまっていってしまう。この幸せは果たして本物の幸せと言えるのか?幸せになりたい、だけど傷つきたくなくて臆病になってしまう。そんな女性の心の葛藤が描かれる。その他のキャストとして、天真爛漫な年下男と不倫をしている鐘子の姉・吉沢葉子を仲間由紀恵、葉子の理想的な夫でエリート商社マンの吉沢賢治を谷原章介、葉子の不倫相手でプロボクサーながら甘え上手で人懐っこい八神風太を瀬戸利樹、らが演じる。杏の本格的ドラマ復帰第一作となりそうだが、独身おひとり様役とはちょっと無理があるのでは?

 

 

テレ朝木9 7/11 ~ 『サイン~法医学者 柚木貴志の事件~』 大森南朋、松雪泰子、仲村トオル、飯豊まりえ、高杉真宙、他

遺体の声なき声に耳を傾け続ける法医学者たちが不都合な事実を隠ぺいする権力社会に立ち向かう。原作は 2011年に放送されて人気を博した韓国ドラマ『サイン』。主人公の法医学者・柚木貴志(ゆずきたかし)を大森南朋が演じる。柚木は、死因究明を進めるために約25年前に設立された『日本法医学研究院』に所属する解剖医。口が悪く偏屈な無頼派だが奥底には温かい心を持っており解剖の腕は超一流。そんな柚木に虐げられながらも真摯に法医学と向き合う同院の新人解剖医・中園景に飯豊まりえ。柚木の元恋人で野心家の警視庁捜査一課の管理官・和泉千聖(いずみちさと)に松雪泰子、女たらしの一匹狼だが仕事のできる警視庁捜査一課警部補・高橋紀理人に高杉真宙。そして、国立大学の法医学教授・伊達明義(だてあきよし)に仲村トオル。伊達は権力側に寄り添う危険な男で、保身のためなら解剖結果の改竄も厭わない。自分たちの都合で“真実”を隠蔽しようと暗躍する巨大権力に立ち向かう無骨な天才法医学者らの姿が描かれる。法医学ドラマは月9と2本となるが、大コケのない無難な路線と思われる。

 

 

フジ木10 7/11 ~ 『ルパンの娘』 深田恭子、瀬戸康史、小沢真珠、栗原類、どんぐり、麿赤兒、渡部篤郎、他

原作は横関大の小説『ルパンの娘』。泥棒一家の娘と警察一家の息子との恋愛描いたラブコメディ。家業と恋との間で揺れ動く大怪盗を深田恭子が演じる。深田演じる主人公の三雲華(みくもはな)は図書館司書として働いているが、実は泥棒一家 “Lの一族”(Lは大泥棒・ルパンの頭文字)の娘で、家族の誰よりも盗みの才能を持っていた。しかし家業を継ぐことを拒み普通に生きることを望んでいた。華には恋人の桜庭和馬(さくらばかずま)(瀬戸康史)がいたが、彼は警察一家の息子で、泥棒逮捕を専門にしている警視庁捜査三課の刑事だった。“Lの一族”は悪党しか狙わないことをモットーとしていたが、盗みの計画の先には、当然のごとく泥棒逮捕を仕事とする和馬がいつも関わっており、彼は時に悪党たちに襲われるなど窮地に陥ることもあった。華は、葛藤を覚えながらも大好きな和馬を救うため、ついつい一家の泥棒の手助けをしてしまうのだった。一方、警察一家の息子である和馬は、恋人の華が警察の人間ではないという理由だけで両親から結婚を反対される。桜庭家は一族から捜査一課の刑事を輩出することを長年の悲願としていたため、和馬は捜査三課で手柄を挙げ、捜査一課への異動が叶えば華との結婚を許してもらえるよう画策する。このため、和馬は全力を挙げて泥棒一家“Lの一族”の逮捕をめざすこととなる。華の母親・三雲悦子に小沢真珠、華の兄でハッカーの三雲渉に栗原類、華の祖母で鍵師の三雲マツにどんぐり、華の祖父・三雲巌に麿赤兒、華の父親で美術品専門の泥棒・三雲尊に渡部篤郎らがキャスティングされている。実にバカバカしいドラマだが、深キョンが演じるとこれが荒唐無稽ではなくなってしまうから不思議。いずれにしても高視聴率は期待できそうにない。

 

 

TBS金10 7/19 ~ 『凪のお暇(なぎのおいとま)』 黒木華、高橋一生、他

気弱OLの人生リセット物語。仕事も恋も全て捨てた28歳OLが、会社も人間関係も全て断ち、郊外の六畳一間で人生を見つめ直していく日常ハートフルドラマ。原作は月刊誌『Elegance イブ』で連載中のコナリミサトの漫画『凪のお暇』。黒木華演じる主人公の大島凪(おおしまなぎ)は都内にある家電メーカーで働く、サラサラストレートヘアの28歳。いつも人の顔色を伺いながら『わかる!』を連発し周囲に合わせることで日々何事もなく過ごすことを目標にしている“真面目で気が弱く優しい”良い人代表の女性。しかし、場の空気を読みすぎて他人に合わせて無理をした結果、過呼吸で倒れてしまう。さらにある日、付き合っていた彼氏・我聞慎二(高橋一生)からの一言がきっかけで心が折れてしまう。「私の人生、これでいいのだろうか…」と自分を見つめ直し、人生のリセットを決意。会社を辞め、住んでいたマンションも解約し、付き合っていた彼氏もろとも、関わっていたすべての人たちとの連絡も絶ち、人生の再生を図る。そして都心から郊外の何もない六畳一間のボロアパートに引っ越した凪は、コンプレックスの天然パーマを隠すため毎朝1時間かけてアイロンをかけていたサラサラストレートヘアもやめて、ありのままに生きることを決意する。仕事もこれまでのつながりも予定もない、誰にも縛られない楽しい自由な生活、のはずだったが、やはり人の目を気にしてしまう凪は空気を読んでしまいそうになる…。凪を追いかけてきた慎二やアパートの隣人・ゴン、そして新しく出会った人たちに囲まれながら、凪の人生リセットのストーリーが始まる。主人公が一体、どうやって生計を立てていくのか、そこが一番気になってしまうドラマ。

 

 

テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 7/26 ~ 『セミオトコ』 山田涼介(Hey!Say!JUMP)、他

アラサー女性に命を救ってもらったセミが人間になり、恩返しとして7日間一緒にいることになるという、岡田惠和によるオリジナル脚本ドラマ。山田涼介演じるセミが、ようやく羽化し地中から出ようとしたとき、頭上から落下してきたさえないアラサー女子・由香の下敷きになりそうになる。由香の機転により、ぺしゃんこの難は逃れたものの、セミは彼女の寂しそうな雰囲気が気になってしまう。『この人を笑顔にしてあげたい』と強く願ううちにセミは人間の姿になってしまう。由香の前に人間として現れたセミは、命を救ってもらったお礼を伝え『恩返しに何でもしますから7日間一緒にいましょう』と持ちかけ、二人の7日間限定の生活がスタートする。あまりにバカバカしい内容のようだが、あなたは視てみたいと思うだろうか?

 

 

日テレ土10 7/13 ~ 『ボイス 110緊急指令室』 唐沢寿明、真木よう子、増田貴久(NEWS)、木村祐一、他

韓国ドラマ『ボイス〜112の奇跡〜』の日本版リメイク。敏腕刑事&声紋分析官がタッグを組み難事件に挑むタイムリミット・サスペンス。唐沢寿明演じる主人公・樋口彰吾は港東署 ECU 緊急出動班・班長。かつては敏腕の刑事だった。性格は情熱的で、時には感情に任せて動いてしまうが、情に厚く後輩たちからも信頼される昔気質な男だった。3年前、正体不明の暴漢により妻を撲殺される。妻は殺害される前、樋口に助けを求める電話をかけていたが、仕事中だった樋口はそれに気づかなかった。一番愛していた人を守れなかった悲しみは樋口の心に重い十字架となって残り、酒を飲んでは妻の幻影に涙する日々が続いていた。そんな時、緊急指令室の中に新たに創設された ECU(Emergency Call Unit)のメンバーとして樋口が召集された。しかしそこの室長が、3年前に妻が亡くなった際、通報電話を受けた橘ひかり(真木よう子)だと知った樋口はチームに入ることを頑なに拒む。妻からの助けを求めた電話に緊急指令室は機能せず、逆に犯人に妻の位置を分からせてしまうという失態を犯していたからだ。さらにひかりは逮捕された容疑者・相良卓也の裁判で、『事件のときに聞こえた声が相良とは違う』と証言していた。当初はひかりの持つ能力を信じることができず反発する樋口だったが、声紋分析官としてのひかりの実力を知り信頼が徐々に生まれていく。ひかりは幼少時、事故で目を怪我したため、同時に微かな音を聞き分けることができる絶対聴感能力を持っていた。警察大学を首席で卒業した後、緊急指令室で働いていたが、ある日、通報電話の向こうで樋口の妻が正体不明の暴漢に無残に殺されてしまう事件に遭遇する。さらにその後、警官で現場付近を巡回していたひかりの父親も同じ男に撲殺される。助けを求めている人が、自分と電話でつながった先にいるのに何もできなかったという失意と悔しさに苛まれるひかりはボイスプロファイルの専門家となる。緊急指令室には、電話による通報から『3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙』という被害者の生死を分ける“クライシスタイム”が存在する。ECUはその“クライシスタイム”内に人々を救うために新たに発足したユニットだった。勘と行動力で突き進む凄腕刑事とボイスプロファイラー(声紋分析官)が協力して助けを求める人々を救う『タイムリミットサスペンス』、そして主人公たちの愛する家族を殺害した『真犯人』を突き止めようとする復讐劇が描かれる。かつて樋口が所属していた強行犯係時代から樋口を慕っている港東署ECU緊急出動班の捜査員・石川透を増田貴久、かつて同期の樋口とコンビを組み数々の事件を解決した港東署強行犯係係長の沖原隆志を木村祐一が演じる。

 

 

NHK日8 継続 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』 中村勘九郎、阿部サダヲ、ビートたけし、森山未來、神木隆之介、役所広司、綾瀬はるか、他

大河ドラマ史上最低視聴率を連発。毎回、特に感動的なできごとはなく退屈な展開が続く。後半も似たようなものだろう。大河ドラマだと思わず期待しないで視ることが肝要か。

 

 

TBS 日9 7/7 ~ 『ノーサイド・ゲーム』 大泉洋、上川隆也、松たか子、(八代目)中村芝翫、他

原作は池井戸潤の新作小説『ノーサイド・ゲーム』。社会人ラグビーチームのゼネラルマネジャーになった中年サラリーマンの奮闘劇。大泉洋演じる主人公は、大手自動車メーカー『トキワ自動車』の中堅サラリーマン・君嶋隼人。君嶋は出世レースの先頭に立ち幹部候補とまで言われていたが、上司が主導する企業買収に異を唱えた結果、府中工場に総務部長として左遷させられる。やるせない思いで赴任先の工場に赴いたところ、トキワ自動車ラグビーチーム『アストロズ』のゼネラルマネージャーを兼務するよう命じられる。かつては強豪チームだったアストロズだが、いまは成績不振にあえいでいた。こうして知識も経験もない君嶋にチーム再建という重荷が課せられた。低迷するラグビー部と出世の道を絶たれた君嶋の、再起をかけた戦いが始まる。主人公と仲間たちが会社内に立ち塞がる大きな壁に挑み、苦しみながら逆境を跳ね返していく様が描かれる。君嶋の最大の理解者だが夫を尻に敷く妻・君嶋真希に松たか子、君嶋が左遷させられる原因となった企業買収先であるカザマ商事の3代目社長・風間有也に中村芝翫、君嶋を府中工場に飛ばした君嶋の天敵・トキワ自動車常務取締役営業本部長の滝川桂一郎に上川隆也らがキャスティングされている。これまでの池井戸作品と同様、サクセスストーリー的な展開と予想される。新鮮味はなさそうだ。

 

 

日テレ 日10:30 継続 『あなたの番です』 原田知世、田中圭、西野七瀬、木村多江、生瀬勝久、浅香航大、袴田吉彦、奈緒、安藤政信、真飛聖、他

厳しい視聴率のまま後半に突入である。登場人物が多く、構成が複雑なため、マンションの住民紹介のサイトを片手に視聴しなければ理解困難である。ましてや一回見逃しや途中視聴などが許容できない展開のため視聴率の回復は望めそうにない。身の回りで殺人が続くきわめて深刻な状況にもかかわらずコメディタッチの演出がところどころに散見されるなど支離滅裂な展開。かなり残念なドラマになった。この状態でもう1クール継続とは制作サイドも大変だろう。

 

 

 

というわけで、一通りチェックしてみたものの、

次クールもたいした作品はなさそうである。

どれが、とは言わないが、

頭を空っぽにして能天気ドラマを楽しむか、

それとも法医学ドラマで時間を潰すか…

そんなレベルである。

 

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2019年4月新ドラマ

2019-03-11 20:02:09 | テレビ番組

平成最後のクールとなる2019年1月クールドラマも

そろそろ終了。

今クールも各ドラマはパッとせず…。


まずは粛々と各ドラマを振り返ってみたい。

 

3月10日放送分までの

平均視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]上位から

1月クールドラマについてコメントする

【( )内数字は平均視聴率】。

 

 

テレビ朝日『ハケン占い師アタル』より 『よろこんで~!』

 

①テレ朝水9 『相棒(17)』(15.49% 元日スペシャル以降)

今シーズンも視聴率は堅調。確かに内容はワンパターンで意外性はなく真犯人も途中でわかってしまうのだが、抜群の安定感がある。まさにシニア世代が求めている現代版『銭形平次』である。

 

 

②日テレ 日10:30 『3年A組 今から皆さんは、人質です』(11.47%)

真実を追及するために生徒29名を人質に取り立てこもった高校美術教師を描く。初回は緊迫感あふれるシーンで視聴者の心を掴んだものの、その後のあまりに非現実的な設定、時折唐突に見られるコメディシーン、生徒たちの楽し気なエンディングロールなど、ドラマのコンセプトが今一つ掴めないままドラマが進行。それでも、本ドラマ枠始まって以来、最高の視聴率をゲットできたのは菅田将暉のおかげ?やつれた姿に見えたのも、役に合わせてのダイエット?いずれにしても日曜日の夜遅いドラマでこの視聴率は立派。最終回視聴率はなんと 15.4%!

 

 

③日テレ水10 『家売るオンナの逆襲』(11.34%)

北川景子演じる不動産営業マン・三軒家万智があらゆる手段で家を売りまくる不動産コメディ。三軒家が前作で仲村トオル演じる屋代大と結婚した展開もさることながら、前作から登場人物のキャラが変わってしまい、面白さも半減した感がある。千葉雄大演じる足立聡がいい例。そもそも足立のボーイズ・ラブ相手となった松田翔太演じる留守堂謙治を登場させる意味があったのか?イモトアヤコもそのまま“テーコー不動産”に置いておくべきではなかったか?なんだかんだで“ゴーっ!”もいい加減飽きた。

 

 

④フジ月9 『トレース~科捜研の男~』(10.65%)

科捜研を舞台にした科学サスペンス。のっけから、船越英一郎演じる虎丸良平のボリュームを下げたくなるほどの怒鳴り声(『こるぁ~、小僧!』)と、錦戸亮演じる真野礼二の聞き取りにくいボソボソ声(『あなたは、お母…を…から救い出す…に生まれて…のです』→思わず字幕オンに)に辟易としたのだが、そもそも科捜研のスタッフが、毎回事件関係者と直接話をして説法するという不自然さ。新木優子演じる助手の沢口ノンナの腹下しも途中からすっかり良くなったのは、なぜ?このドラマ、シリアスな内容で勝負するのであれば、ふざけたタイトルにすべきではなかった。

 

 

⑤テレ朝木9 『ハケン占い師アタル』(10.55%)

派遣社員・的場中(まとばあたる)が特殊能力を駆使して職場の問題を解決していくお仕事コメディ。初回から杉咲花と志田未来の目ヂカラの強さに圧倒。杉咲演じる主人公・アタルが、ハケンされたイベント会社制作Dチームの面々を占うのだが、実際には各人の欠点を鋭く指摘し高圧的に説教。占ってもらうとそれだけでコロッといい方向に変わってしまうのだからこんなめでたい話はない。遊川和彦作品には、一歩間違えると奈落の底的な危うさがあるのだが、あまり深く考えないで視聴すれば楽しめるかも。少なくとも自分はこのドラマをみて、人から頼み事をされれば『よろこんで~』と答えてみたくなったのではあるが…。

 

 

⑥TBS金10 『メゾン・ド・ポリス』(10.33%)

新米女性刑事が、シェアハウスで暮らす退職刑事でワケありな“おじさま”たちに振り回されながらも、彼らの力を借りて事件を解決していく刑事ドラマ。今クールのドラマに多かったのが、主人公が関係する過去の事件の謎解きを縦軸に、前半はどうでもいいような一話完結の事件をダラダラと繰り返すパターン。とはいえ、“おじさま”たちと協力して事件を解決していくだけで終わりのドラマなら退屈きわまりないのは確かだが…。いよいよ終盤になってようやく盛り上がりを見せるのだが時すでに遅し。主人公を演じた高畑充希と彼女をサポートする元刑事役の西島秀俊。うーん、わざわざ『とと姉ちゃん』の親子コンビを持ってこなくても、と思ってしまったのである。

 

 

⑦TBS 日9 『グッド・ワイフ』(9.59%)

2009年から7年間米国で放映された人気ドラマ『The Good Wife』の日本版リメイク。弁護士に復職した主婦の活躍を描く法廷ヒューマンドラマ。前クールで放映された米国人気ドラマ『SUITS』のリメイク版がオリジナルとあまりにかけ離れていて失敗に終わったのと同じように、これが米国ドラマのリメイク?と疑ってしまうほどの不出来。久々に主演に返り咲いた常盤貴子はともかくとして、彼女に想いを寄せる同僚弁護士・多田征大を演じる小泉孝太郎の軽いこと!もう少し渋い俳優が使えなかったのか。

 

 

⑧日テレ土10 『イノセンス~冤罪弁護士』(9.11%)

冤罪事件を科学の力で解決していく裁判・科学ドラマ。一人の若き弁護士がジャーナリストや科学者の協力を得て、精巧な検証実験を行って科学的に冤罪事件を解き明かす。『99.9-刑事専門弁護士』のように毎回冤罪を晴らすわけではなく、時には残念な結果に終わるところもあってより現実的だ。ただ、主人公が法廷で争う相手が、いつも同じ検事ってどうよ…。それから、藤木直人演じる検証実験を行う科学者・秋保恭一郎の態度でかすぎ、『以上で検証は終わりだ…』って何様?この科学者、毎回登場はたかだか終盤の5分~10分。これなら別に藤木でなくても良かったのでは?なんとなくすべてが中途半端な感じがするドラマ。

 

 

⑨TBS 火10 『初めて恋をした日に読む話』(8.33%) 

アラサー塾講師が主人公のラブコメディ。塾の教え子の東大受験を通じて主人公をめぐって3人の男性が交錯する。言いたいことは山ほど。まず、ヤンキーから心を入れ替えて東大受験を決意した由利匡平(横浜流星)くん、いつまでピンク色の髪、続けてんの?普通、一念発起したら黒に戻すでしょ。それからいとこの八雲雅志(永山絢斗)くん、あんたは何でいとこなの?何で、春見順子を好きなこと、周りにバレバレって、普通隠すでしょ。最後に山下一真(中村倫也)くん、ずっと順子のこと忘れられないんだったら、何で14年も経って(それまでに他の女性と結婚しておきながら)今頃順子にアタックするの?絶好のチャンスは順子が東大落ちた時点でしょ…。とか、他にもいろいろあるのだが、深キョンの天然記念物的な可愛らしさだけにその価値を見出すしかないドラマ。

 

 

⑩フジ木10 『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(6.92%)

スキャンダル対応を専門とする女性弁護士の奮闘劇。情報操作術を駆使して世論のパッシングを受ける女性を救い出す。『スキャンダル対応なんて余裕』ってなわけでもないんだろうが、主人公の弁護士・氷見江(竹内結子)のクライアントに対する高飛車な態度にうーん…。スキャンダルの火消しにウソの会見したり、裏取引したり、やることがチョー姑息で不快。視聴者からは全く賛同できない危機管理対応策のため毎回、見終わっての爽快感はゼロ。これでは視聴率獲れんでしょ。

 

 

⑪フジ(関西テレビ)火9 『後妻業』(6.49%)

女結婚詐欺師が資産家の老人男性を狙うラブ・サスペンス。大阪を舞台に、後妻として遺産相続を狙う詐欺師と、その相手家族との間で愛憎が交錯するドロドロ劇…、と思いきや、サスペンスなのかコメディなのかわからないままドラマは進行。案の定、取ってつけの木村佳乃のエセ関西弁が炸裂、木村多江とのケンカシーンなどもコントにしか見えなかった。どの資産家の老人にも結婚をちらつかせて接近、速攻で遺言の公正証書を作成後、相手男性を死に至らしめるというワンパターンで、全くひねりなし、現実味なし。出演者のギャラ以外にはほとんど金かかってないんじゃないの?こんなドラマ、よく成立するもんだわ、と逆に感心。アホくさ~。

 

 

⑫テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 『私のおじさん~WATAOJI~』(4.11%)

新人女性ADとおっさん妖精が織りなす異色のSF社会派コメディ。世のモヤモヤをおっさん妖精がぶった切る。主人公を演じる岡田結実だが、かわいらしいルックスで、何も知らないうちは良かったが、彼女が“ますだおかだ”の岡田圭右の娘だと知った時点でアウト。すべてのシーンで岡田の顔がダブってしまうのである。演技はそこそこ頑張っていたが、放送局の“あるある”をドラマでやってもらっても全く面白くなく、張り切っていた遠藤憲一には申し訳ないが早々にリタイア。

 

 

 

全体に低調なクールだったが、

登場人物が説教を垂れるドラマが目立った。

だらしない人間に喝をいえれるようなシーンを

視聴者は期待しているとみられる。

今クールは、相変わらず人気の『相棒』を除くと

日テレ日曜の菅田将暉の『3年A組…』が大健闘。

シニア向けの刑事ドラマ以外では

よほど若者に受ける内容でなければ11%のラインを

越えるのはむずかしいのかもしれない。

昨今、初回が悪ければもう挽回は困難であり、

初回が好評でも内容がつまらなければジリ貧に落ちていく。

ドラマ制作者にとっては悩ましい時代である。

 

さて、ここからは平成から新しい御代へ向かうクールとなる

2019年4月からの新ドラマをチェックしてみたい。

 

 

フジ月9 4/8 ~ 『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート』 窪田正孝、本田翼、広瀬アリス、遠藤憲一、山口紗弥加、和久井映見、浜野謙太、浅野和之、矢野聖人、丸山智己、他

原作は『グランドジャンプ』(集英社)で連載中の漫画『ラジエーションハウス』(原作・横幕智裕、漫画・モリタイシGJ)。窪田正孝が月9初主演となる医療ドラマ。診療科の一つ放射線科“ラジエーションハウス”で患者の病気の原因を見つけ出す“縁の下のヒーロー”放射線技師の活躍を描く。窪田正孝演じる主人公・五十嵐唯織(いがらしいおり)は写真には必ず“真実”が写っていると信じている優秀な診療放射線技師で、アメリカで最も権威ある放射線科医からその実力を認められていた。帰国後、甘春総合病院で働き始めることになるが、そこの放射線科には放射線科医の甘春杏(あまかすあん)(本田翼)が勤務していた。杏は前院長の娘で、常に患者を救いたいと思ってはいるものの、病院側の人間として、病院のルールや効率を患者より優先してしまうこともあった。また、勝ち気な一面があり、放射線技師を見下しているようなところがあった。反面、自分にはまったく自信がなく、プライドが高いばかりに何でもひとりで背負い込んでしまいがちだった。そんな杏が、患者の“みえない病”を見つけ出し命を救っていく唯織の姿に影響を受けていく。他の登場人物には、甘春総合病院の先輩放射線技師でギャンブル好きだが腕はピカイチの小野寺俊夫に遠藤憲一、新人放射線技師・広瀬裕乃に広瀬アリス、ドS、毒舌で独身の放射線技師の黒羽たまきに山口紗弥加、野心家の放射線科科長で、診療部長を兼任する鏑木安富(かぶらぎやすとみ)に浅野和之、スタッフを優しく見守る病院長・大森渚に和久井映見がキャスティングされている。放射線部門が舞台となるようで、これまでの医療ドラマとはちょっと異なる雰囲気となりそうだ。

 

 

フジ(関西テレビ)火9 4/16 ~ 『パーフェクトワールド』 松坂桃李、山本美月、瀬戸康史、他

原作は有賀リエの少女漫画『パーフェクトワールド』。事故で下半身不随になった同級生との再交流を描いた純愛ストーリー。2018年に杉咲花・岩田剛典のコンビで実写映画化されている(『パーフェクトワールド~君といる奇跡』)。主人公の鮎川樹(松坂桃李)はスポーツ万能の好青年。高校時代はバスケットボール部のエースとして活躍していたが大学3年の時に事故に巻き込まれてしまう。脊髄損傷で下半身不随となった樹は周りに支えられながら苦難を乗り越え、夢だった建築士になる。バリアフリー住宅の設計を担当するなど建築士として活躍中。一方、川奈つぐみ(山本美月)は高校時代から同級生の樹に対して恋心をいだいていた。絵を描くことが好きで、高校時代には美術部に所属、美大を目指していたが自分の実力に自信が持てず受験を断念。その後インテリアデザイン会社に就職し事務を担当していた。ある日、二人は職場の飲み会で偶然再会し、ラブストーリーが始まる。次第に惹かれ合っていく二人だが、親の反対や恋敵の出現、病気やケガなど様々な問題に直面していく。つぐみは、合併症の恐怖と闘う樹を支えたいと思っているが、“相手を幸せにしたい”という思いが強いほど、逆に相手を傷つけてしまったり、想いとは裏腹な行動をとってしまったりすることで、二人は行き違ってしまう…。つぐみの幼なじみで、樹の恋敵となるアプリ制作会社の社長・是枝洋貴を瀬戸康史が演じる。純粋なラブストーリーのようだが、いまどきこの内容の連続ドラマにどれほどの需要があるか…疑問。

 

 

TBS 火10 4/16~ 『わたし、定時で帰ります。』 吉高由里子、向井理、柄本時生、内田有紀、泉澤祐希、シシド・カフカ、ユースケ・サンタマリア、他

原作は朱野帰子(あけのかえるこ)の小説『わたし、定時で帰ります。』。残業ゼロの前に立ちはだかる訳ありブラック上司や曲者揃いの同僚らとの間で奮闘しながら、彼らの抱える様々なトラブルを解決していくワーキングドラマ。長時間労働やサービス残業など社会問題に切り込む。働き方新時代に生きる主人公・32歳の独身OLの東山結衣(ひがしやまゆい)を吉高由里子が演じる。結衣は過去のトラウマを抱え、以来『必ず定時で帰る』というモットーを貫くワーキングガール。大手企業を辞め転職したWEB制作会社『ネットヒーローズ』でディレクターとして働いている。『仕事は命を懸けるものではない』という想いを持ち、誰よりも集中して仕事を終わらせ、プライベートを大切にする。基本はことなかれ主義で他人の問題に首を突っ込むことは極力避けたいし面倒くさいと思っているが、根が優しいため結局人のために動いてしまう。一方、彼女には新人時代のトラウマや、2年前のワーカホリック(仕事中毒)の男性との婚約破談という背景があった…。仕事ができて部下からの信頼も厚いが、一度仕事にのめり込むと周りが見えなくなってしまう元婚約者・種田晃太郎を向井理が演じる。ヘッドハンティングされ奇しくも結衣と同じ職場で働くことに。また結衣の職場の先輩で、産休を取って双子を出産するも早々に職場復帰するスーパー・ワーキングマザーの賤ヶ岳八重に内田有紀、転職で結衣の新しいチームの部長となり、ブラック上司として職場の面々を振り回す福永清次にユースケ・サンタマリアがキャスティングされている。その他、仕事の要領が悪くトラブルメーカーとして目をつけられている結衣の同僚・吾妻徹を柄本時生、結衣が教育係として面倒を見るが二言目には『辞めたい』と言うやる気ゼロの新人・来栖泰斗を泉澤祐希、さらに皆勤賞であることを誇りにしておりまじめすぎる努力家だが融通が利かない結衣の同僚・三谷佳菜子をシシド・カフカが演じる。このところ乱立する『働き方改革ドラマ』にもそろそろ飽きてきたようなのだが…。

 

 

テレ朝水9 4/10 ~ 『特捜9(2)』 井ノ原快彦(V6)、山田裕貴、寺尾聰、羽田美智子、中越典子、田口浩正、津田寛治、吹越満、原沙知絵、伊東四朗、里見浩太朗、名取裕子、他

故・渡瀬恒彦・主演の『警視庁捜査一課9係』から、昨年2018年4月クールに井ノ原快彦・主演で再出発した『特捜9』の一年ぶりとなる第2弾。一作目は平均視聴率14.0%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と井ノ原が意外な健闘を見せ、渡瀬の不在をカバーした。今回はこれまで巡査部長だった、井ノ原演じる浅輪直樹が警部補に昇進し名実ともに主任を務める。なお本ドラマ、4月7日(日)に先行特番を放送するという念の入れようである。このスペシャルドラマには、“9係”時代に警察庁刑事局参事官で、階級は警視長だった神宮司桃子(名取裕子)が、警察庁審議官で、階級は警視監と、さらに偉くなって特捜班のメンバーの前に現れるそうで、特捜班を掻きまわす存在になりそう。いずれにしても相棒ロスの人たちにとっては、貴重な警察ドラマとなるに違いない。それと、木曜8時の『科捜研の女 Season19』 の方もお見逃しなく~。

 

 

日テレ水10 4/10 ~ 『白衣の戦士!』 中条あやみ、水川あさみ、小瀧望(ジャニーズWEST)、沢村一樹、安田顕、他

中条あやみ、水川あさみのW主演のナースドラマ。中条あやみはドラマ初主演となる。梅田みかによるオリジナル脚本作品。新米ナースと34歳ベテランナースがタッグを組み、仕事に恋に奔走する。新米ナース・立花はるかを演じるのが中条あやみ。明るく破天荒な性格の元ヤンナースで、失敗を繰り返しながらもあきらめずに前に進もうとする。一方のベテランナース・三原夏美を演じるのは水川あさみ。34歳という年齢で、仕事においても恋愛においても曲がり角で、婚活に関しては崖っぷちの心境。新米のはるかの影響を受け初心を思い出し変わっていく。この二人を中心に病院という『命の現場』でナース・コメディが展開される。はるかに振り回されることになる体育会系新米看護師・斎藤光役に小瀧望がキャスティングされている。シチュエーションはまさにあの『ナースのお仕事』そっくりで、新鮮味は全くなさそう。

 

テレ朝木9 4/11 ~ 『緊急取調室3』 天海祐希、田中哲司、でんでん、小日向文世、大倉孝二、速水もこみち、鈴木浩介、塚地武雄、他

2014年1月クール、2017年4月クールに続く同シリーズ第3弾。昨年 2018年2月に中田善次郎役でレギュラーを務めた大杉漣が死去したため制作が懸念されていたが、過去2シーズンの平均視聴率は 12.9%、13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好評を博しており、三度目の登場となった。今回、中田は退職したとの設定で、代わりに中田の縁で配属になったメンバーを塚地武雄が演じる。警察の仕事は犯人を捕まえて終わりではない。刑罰を法廷で確定させるため、被疑者の取り調べを行うチームが『緊急事案対応取り調べ班』、通称キントリ。『取調室』におけるキントリ・メンバーたちと被疑者との間に緊迫したかけひき、心理戦が展開される。天海祐希演じる主人公・真壁有希子が、チーム一丸となって被疑者の“裏の顔”を丸裸にしていく活躍が描かれる。今シーズンではこれまでにない新しい価値観や、人工知能(AI)の登場など、これまでにない変化も起こる中、キントリ・メンバーはこれまで同様、“人と人との向き合い”に重点を置き、“深い人間力”を基盤にした泥臭い取り調べを展開していく。また今シーズンでは、被疑者にかかわらず、さまざまな立場の“油断ならぬ女たち”にチームが翻弄されるとか。そこそこの視聴率が期待されそうだ。

 

 

フジ木10 4/11 ~ 『ストロベリーナイト・サーガ』 二階堂ふみ、亀梨和也、江口洋介、他

誉田哲也の人気小説『姫川玲子シリーズ』を新規キャストで6年ぶりリメイク。捜査一課の若き女性刑事・姫川玲子と年上部下とがバディを組んで事件を解決する。2012年に竹内結子が主演したテレビドラマ『ストロベリーナイト』は平均視聴率15.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と人気で、2013年には映画化もされたが、今回は若返りを図って?二階堂ふみ・亀梨和也のW主演で再登場(このキャスト変更には賛否両論あり)。本作では、姫川玲子シリーズ第一作となった表題作『ストロベリーナイト』のほか、死体なき殺人事件の真相を暴く『ソウルケイジ』、暴力団抗争が絡んだ惨殺事件に迫る『インビジブルレイン』、青い仮面の猟奇的殺人鬼を追う『ブルーマーダー』など、これまで映像化されていない人気シリーズの傑作が取り上げられることから『サーガ(saga=英雄物語)』がタイトルにつけられたようである。二階堂ふみ演じる姫川玲子はノンキャリアながら27歳という若さで警部補に昇任、警視庁捜査一課殺人犯捜査第十係主任を務めている。前回、西島秀俊が演じた姫川の年上の部下となる巡査部長・菊田和男を亀梨和也が演じる。菊田は生真面目な性格で寡黙な一方、その内面では曲がったことが嫌いな正義感を持ち、熱い男気を秘めた体育会系刑事。捜査一課姫川班に異動してきた当初こそ、直感を武器に危険な捜査を繰り返す姫川を懐疑的に捉えていたものの、共に事件を追うにつれ、姫川の刑事としての優秀さと人間的魅力に気づき、自分の中に特別な感情が芽生え始める。この二人に絡むのが姫川の天敵となる警視庁捜査一課殺人捜査第五係主任・勝俣健作、江口洋介が演じる。“ガンテツ”という通り名を持つクセ者刑事で、摘発率は圧倒的トップを誇り、刑事としての腕前は誰もが認めるベテラン。公安に8年いた経歴を持ち、警察内外の情報収集にたけているが、掟破りの捜査方法が様々な疑惑を招いてしまう。前作はサイコホラー的な雰囲気が印象的だったが、二階堂・亀梨コンビでうまく再現できるか、若干不安。特に西島→亀梨のチェンジはブーイングが多そう。

 

 

TBS金10 4/12 ~ 『インハンド』 山下智久、濱田岳、菜々緒、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)、光石研、高橋春織、酒井貴浩、他

原作は『イブニング』(講談社)で連載中の朱戸アオの漫画『インハンド』。ロボットハンドの義手を持つ科学者が難事件を解決していくサイエンス・ミステリー。山ピーが寄生虫学を専門とする天才かつ変人科学者・紐倉哲(ひもくらてつ)を演じる。紐倉は人嫌い、無愛想でドSな変わり者。植物園を買い取って巨大温室を研究所兼自宅とし、様々な動物たちと暮らしながら寄生虫の研究をしている。右手に黒いロボットハンドのような義手を装着しているが、義手になった経緯は謎。そんな紐倉が、お人好しな助手とクールな美人官僚とともに次々と起こる難事件を科学的な方法で鮮やかに解決していく。紐倉の助手を務めている高家春馬(濱田岳)は救命救急の専門医。ある事件をきっかけに紐倉と出会い助手として雇われることとなった。紐倉と対照的に、正義感が強く、心優しい熱血タイプ。お人好しな性格のため自分勝手な紐倉にいつも振り回されてしまう。そして、紐倉のもとに事件調査の依頼を持ち込む美人官僚が牧野巴(菜々緒)。彼女は医療機関で起きる未知の病気など様々な問題に対処する内閣官房サイエンス・メディカル対策室に外務省から出向してきたエリート。同対策室で結果を出してできるだけ早く外務省に戻りたいと思っており、紐倉が飛びつきそうなことをエサに事件調査への協力を依頼。まんまとエサに食いついた紐倉は力を貸すことになる。最新の科学テクノロジー、遺伝子操作、国外からの未知の病原体などに絡む摩訶不思議な事件の解決に紐倉ら3人が挑んでいく。その他のキャストは、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の一員で、牧野からいいように使われ事件調査に強力させられる御子柴隼人に藤森慎吾、同対策室の室長で、事なかれ主義のため牧野と言い争いの絶えない網野肇に光石研、同対策室の一員で周りに流されないマイペースなメガネ女子・熊谷美緒に高橋香織。ドラマは一話完結の事件の解決と並行して、紐倉の謎めいた過去、義手の秘密などが明らかにされていく。扱われる諸事件は異色で興味をそそられそうだが、山ピーが超博識な天才科学者をうまく演じきれるかが鍵。

 

 

テレ朝金 11:15(金曜ナイトドラマ) 4/19 ~ 『家政夫のミタゾノ(3)』 松岡昌宏、伊野尾慧、川栄李奈、他

201610月クールのパート120184月クールのパート2に続く第3弾。松岡昌宏演じる女装した大柄な家政夫・三田園薫が派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、家の汚れだけでなく、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく。パート1のヒロイン・清水富美加、パート2のヒロイン・剛力彩芽がいずれも出演後間もなく芸能界からほぼ消滅、といういわくつきのドラマ。パート3ではこの勇気ある配役に伊野尾慧と川栄李奈が選ばれている。松岡が演じる三田園は、男性ながらに掃除・洗濯・料理・子守などの家事全般を完璧にこなしてしまう最強の家政夫。依頼人の家庭の内情を覗き見し、そこで得た秘密をネタにその家を崩壊させてしまうのだが、同時にその家の再生への道筋を残してきた。そんな三田園の活躍の場に新たに加わるのは『むすび家政婦紹介所』で働く見習い家政夫の村田光(伊野尾慧)と、若き家政婦の恩田萌(川栄李奈)。光は同紹介所の所長・結頼子(余貴美子)の甥、頼子は彼に社会経験を積ませ一人前のオトナの男に育てるため家政夫として働かせ始める。三田園は海外にいたが、その教育係として頼子から呼び戻される。一方、萌は、頼子から『若いけれども優秀』とお墨付きをもらうほどの家事スキルを持つが、勝ち気で疑り深い性格。三田園、光、萌の3人体制で、派遣先の様々な問題を解決していくことになる。パート3でも毎回“お役立ち家事の HOW TO”が三田園から紹介されるようであり、遅い時間枠ながらそこそこの視聴率が期待できそうだ。

 

 

日テレ土10 4/20 ~ 『俺のスカート、どこ行った?』 古田新太、松下奈緒、他

櫻井智也、加藤拓也によるオリジナル脚本作品。ゲイで女装家の高校教師がダイバーシティを尊重する学園で生徒と向き合っていくドラマ。私立・豪林館学園高校は多様性を尊重する『ダイバーシティ』宣言を掲げていた。そんな豪林館学園高校にゲイバーを経営していた原田のぶお(古田新太)、52歳が赴任してくる。原田はゲイで女装家、歯に衣着せぬ物言いで本音を語り、ハンパない行動力を持っている。原田はトランスジェンダーのため、男女分け隔てなく生徒の相談に乗ることができ、酸いも甘いも噛み分けることのできる彼にしか生徒に伝えられないことがある。奇想天外で破天荒な原田が巨大な権力に負けない力を発揮してあふれる愛で高校生たちと向き合っていく姿が描かれる。視聴にはまずは古田新太の(気持ち悪い?)女装姿に慣れることが先決か。キャラクター監修を女性パフォーマーでエッセイストのブルボンヌが務める。

 

 

NHK日8 継続 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』 中村勘九郎、阿部サダヲ、ビートたけし、森山未來、神木隆之介、役所広司、綾瀬はるか、他

宮藤官九郎のオリジナル脚本だが、多くの大河ファンの期待を裏切り、視聴率低迷。とにかく毎回大きなイベントがないのがファンの思惑と大きく外れたところだろう。噺家を演じるビートたけしの滑舌が悪いとの批判があるが、大きな問題ではない。本ドラマ、この先も大きな事件は期待できそうにないため、視聴率の回復は難しそうである。

 

 

TBS 日9 4/21 ~ 『集団左遷!!』 福山雅治、香川照之、神木隆之介、井脇海、中村アン、三上博史、高橋和也、橋爪淳、津嘉山正種、尾美としのり、他

原作は江波戸哲夫の小説『集団左遷』。訳あり支店長に抜擢された中年サラリーマンの葛藤を描いた奮闘劇。福山雅治演じる主人公・片岡洋は三友銀行に勤める銀行員。理不尽なことだと分かっていても『会社で生き残るため』と考え、やむなく受け入れてきた典型的なサラリーマン。一方、部下や仲間の頑張りにほだされてしまう情に熱い男でもあった。片岡はある日、50歳を目前にして支店長への昇任人事を受ける。その喜びもつかの間、赴任先の『蒲田支店』は廃店が決定していることを知る。上層部からは『無事廃店が済めば本部に戻す』と伝えられる。しかし、片岡は、廃店となることを知らない支店員たちを前に自分の立場に葛藤し思い悩んでいく。そんな片岡に向かい合うのが、香川照之演じる蒲田支店の副支店長・真山徹。真山はどこか掴みどころのないような男。常に笑顔で全てを見透かしているような真山への対応に片岡は苦労する。ああ言えばこう言う、常に上手で返してくるのだった。一方、蒲田支店のリストラ候補『クビ社員集団』の面々。かつては幹部候補だったが、ある事件がきっかけでドロップアウトした法人営業一課の滝川晃司に神木隆之介、セクハラ上司を殴って同支店に飛ばされてきた法人営業一課主任・木田美恵子に中村アン、ドジで気弱で頼りなげな法人営業二課の平正樹に井之脇海。銀行上層部の面々には、まず、片岡にとって最大の宿敵である常務・横山輝生を三上博史が演じる。彼は蒲田支店の廃店を決め、片岡を同支店に送り込んだ人物である。そして、頭取・藤田秀樹に市村正親。藤田は三友銀行に吸収合併された大昭和銀行の元頭取で、三友銀行の頭取に就任するが、三友銀行出身の会長と副頭取に実権を握られている。リーマンのイメージとは程遠い福山がどれだけ銀行員らしく演技できるかが課題。

 

 

日テレ 日10:30 4/14 ~(2クール連続放送) 『あなたの番です』 原田知世、田中圭、西野七瀬、木村多江、生瀬勝久、竹中直人、浅香航大、袴田吉彦、片岡礼子、奈緒、安藤政信、真飛聖、他

秋元康が企画・原案を担当した近隣住民間で相次ぐ謎の連続殺人の真相を追う本格ミステリー。日テレでは異例の2クール連続で放送される。閑静な住宅街に立つ一棟のマンションに、スポーツウエアなどのデザインを手がけるデザイナー・手塚菜奈(原田知世)とスポーツジムでトレーナーをしている手塚翔太(田中圭)の15歳の年の差新婚夫婦が引っ越してくる。念願のマイホームを手に入れ“穏やかで幸せな暮らし”を期待していたが、菜奈が住民会に出席したことで、事態は大きく動いていく。やがてマンションの周囲で次々と人が死に始める。その謎の連続死の裏側には住民で行われたあるゲームがあった。それは、13人の住民がそれぞれ『殺したい人』を書いて、その紙をランダムに引いていく“交換殺人ゲーム”だった。『まあ、ゲームだし。ムカつく奴の名前を書いたらスッキリするかも』と、みんな軽い気持ちだったが、実際に書かれた人間が次々に殺され始めたのである。そして、それぞれの家に脅迫状が届く。『あなたの番です』と。そこから動機なき殺人の連鎖が始まっていく。主な登場人物には、202号室の住人で理系女子大生の黒島沙和に乃木坂46を卒業したばかりの西野七瀬、103号室の住人で早期退職した元エリート銀行員・田宮淳一郎に生瀬勝久、402号室の住人で住民会会長の専業主婦・榎本早苗に木村多江、マンションの管理人で図々しい仕切り屋の床島比呂志に竹中直人。秋元康原案ドラマといえば、2017年福士蒼汰主演の『愛してたって秘密はある。』でかなりガッカリさせられた記憶があるが、2クールにまたがる力作ということでもう一度期待を寄せてみたいのだが…。

 

 

 

というわけで、一通りチェックしてみたが、

どうもパッとしない印象である。

個人的には『ストロベリーナイト・サーガ』『インハンド』

あたりに期待するのだが…。

いずれにしても大ブレイクとなりそうなドラマはなさそうだ。

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