ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

天秤打法(4)

2013年02月04日 | 日記
ゴル○5のレジで、清算しようとしたとき、パター
がレジ台の上に置かれていた。その時、○坂師匠が
「ほら、あれを見てごらん。」
と言ったけれど、ほなさんには何を意味しているの
か、まったくわからない。

すると、○坂師匠は、パターヘッド辺りを指差して
「ほれ、重心があってるから、パターヘッドが真上
 を向いて、まっすぐになってるだろう。あれが正
 しいのよ。」
と説明してくれた。

言われてみると、パターのヘッド部分だけが、レジ
台の向こう側に出ていたにもかかわらず、ヘッドは
レジ台と平行に真上を向き、ボールにあたる面のす
べてが見えていた。
奇異な光景だった。

ヘッドの根元部分からシャフトが伸びているから、
普通では、ヘッドの先は重く、先端部分はレジ台の
下に垂れ下がった状態となり、見えなくなるはずな
のだ。

「これがバランスがあっている証拠よ。」
と、○坂師匠は言葉を続けた。そんなことも気づか
ない様子で、レジ係りの女性はカバーをかぶせ、愛
想よく、ほなさんに渡した。

ほなさんは自宅に帰るなり、今まで使ってきたパタ
ーの重心がどうなのかを知りたかった。
さっきと同じように、居間のちゃぶ台に載せてみた
ら、ほなさんの愛用パターはあきらかにヘッドが下
がり、ぶらぶらとしている。

先っぽが重たかったのか、、、、。と、いうことは
ボールの転がりもまっすぐではなかったことだろう。
ふーっ、
腹の底から長い吐息が出た。

天秤打法(3)

2013年02月01日 | 日記
昔は嫁にゆく娘に、何かの時に使えと株券を持たせ
たりしたそうで、わが女房も、地元関連の会社の株
をほんの少し持ってきたそうだ。しかしバブル以降、
持っているのが情けなるような程度まで落ちたので、
子供の進学の際、売ったという。夫であるほなさん
は、まったくこのことを知らなかったのだが、知る
までに至らない金額だったようだ。

前にも書いた通り、ほなさんの親父は株道楽が過ぎ
、普通の家なら数軒分ほどつぎ込み、周りをハラハ
ラさせてきた。

人にはなにかしらの道楽がつきものだ。
食道楽、呑み助、女(または男)、道具や旅道楽な
んてのもあります。
人というものは、人生という長き時間をもてあます
結果、その道楽の中に、生きる意味を見出そうとす
るのかもしれない。

しかし残念に、この金と時間を持たないほなさんに
は、道楽と呼べるものがないし、また道楽がないと
住民として登録してくれないこともない、つまりそ
んなの、あってもなかっても変わりないのだ。
ただ今回、ゴルフの道具、パターを買い替えるにあ
たっては、やはり素人の自分がみるより、目の肥え
た師匠にみてもらおうと考えた。

○坂師匠が、ちょうど買い物にきてくれたので、
帰り道、近所の「ゴル○5」に立ち寄ってもらい、
パターの選択をしてもらった。
師匠が選んでくれたのは、ほなさんが考えもしな
い形状のものだったが、値段も安く、これならなん
とか買える代物だった。