ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ラブレターの行方(前)

2009年01月29日 | 日記
男の書くラブレターの運命は、その先どうなる
のだろう?という疑問があった。
夜も寝ないで一生懸命書いたラブレター、渡さ
なかったものはしようがないが、相手に届けら
れてから、その先どうなっているのだろう。

某会社の受付けに、ツンとした美人ではないが、
かわいい女性がいた。人目を引くが、温かいそ
んなタイプだったから、とても人気があったよ
うだ。

ある日エレベーターで一緒になり、ほなさんが
斜め後ろから、ぼぉーと眺めていると、若い男
が走り込んできて、彼女の前にきて、一言二言
だけいうと、何か手渡しまたあわただしく走り
去っていった。
何か緊迫した空気が流れ、エレベーターの扉は
閉じられた。

このとき彼女は、口を真一文字にして、怒って
いるようだった。この娘のこんな表情、珍しい
なぁとほなさんは思った。かわいい娘や美人か
ら叱られたいと願うほなさんでも、すこし違和
感を覚えた光景だった。

それから一年ほどして、同じ会社の東京店に行
ったら、彼女が受付に居た。ほなさんを覚えて
いてくれ、お互い懐かしく少し長い立ち話にな
った。この娘って、こんなにしゃべる人だった
んだと思いつつ、ふとエレベーターでの事件を
野次馬的に尋ねてみた。