ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

狐と狸「合戦始末記」(11)

2015年04月05日 | 日記
お久しぶりでございます。
遅筆で申し訳ありません。

現実主義者の女性という生物は、郷に入れば郷に
従うようでありまして、ブランドで固めた華やか
な独身時代を過ごした方でありましても、いざと
なると、子供を前後ろにだっこしたまま、髪の毛
ふりみだして特売売場へ駆けてゆくことさえでき
るようになるものです。

母は強し、でありますな。
さっきも目の前を若い母親が子供を負ぶって、汗
かきつつ逞しく歩いておられましたが、この方も
ちょっと前までは、今日の自分の姿を想像だにし
ていなかったでしょうね。

娘、嫁、母と変遷せざるをえない女性は、その度
に己のおかれた立場を知るや、こつ然と変身して
いきます。

あるとき、
旦那さんの話を一切しない某ミセスに、そのこと
を問うと、
「明日の朝こそ離婚届を出そうと思いつつ眠る夜
 ばかりだった。実際に離婚しなかったのは、疲
 れて爆睡し、翌日も忙しかったから。」
と壮絶な結婚生活をあっけらかんと答えてくれま
した。思わぬ答えに、絶句したほなさんでありま
して、すぐさま女房の顔を思い出し、うーんと唸
ったことがありました。

この真似は、男には絶対できませんね。こういう
逞しさはありません。男の立ち位置は一生変わら
ないことが多いのです。

さて、出世魚のごとく変化対応を秘めた「妻」と
いう女性と、ひとつの顔しか持たない男とが夫婦
という役を演じなければならないのが人生ですか
ら、これはどうしても男の部が悪いのは初めから
決まっています。

なにしろ「離婚届を枕の下に敷き爆睡」し、翌日
も昨日を同じ日々を忙しく過ごす「わざ」を持つ
「生物」と夫婦になったんですから、これはもう
勝負になりません。

こんなことを思いつつ、家電屋で、ほなさん狐の
様子を見ていますと、、、