ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

長い友達(4)

2013年08月28日 | 日記
Cさんに子供が産まれ、こちらも仕事と子供
のことでバタバタの毎日を送っていると、
ある日、
「○○ニイ」
とCさんが何か話しにやってきた。

昔、ほなさんだけが社会人であったところか
ら、グループ内で周りがほなさんを呼ぶとき
「○○ニイ(ちゃん)」
と皆が親しく呼んでくれていたのだ。いわゆ
る、あだ名である。

さて話の中身は、申し分なしの旦那様との関
係がうまく行ってないという、すでに、離婚
を申し立てていた。
Cさん自身は福祉関係の仕事をして、生計を
立てていると言った。離婚が簡単にいくもの
ではないとわかっているが、どちらに非があ
るかは別にして、彼女は本気なのだ。

イケメンに、ナイスガイ、好いた惚れたで、
お互い結婚したはずなのに、どこかでボタン
の掛け違いがあったのだろう。もとより夫婦
は他人だ。経済力の低い奥さんの側から三行
半を突きつけられれば、結婚生活の持続はあ
りえないことだ。

この掛け違いを、どうのこうの他人が言った
ところで、もとに戻るはずはない。夫婦のこ
とは、夫婦しかわからない。でも、その優し
い笑顔が特徴のCさんの、これほど厳しい顔
を観た事は無かった。

それから数年、離婚調停の修羅場を超え、
離婚が成立した。
「長かった、、、。やっと終わった。」
と、Cさんはすがすがしい顔で報告にきてく
れた。

この間、Cさんが病気や福祉に詳しいことか
ら、ほなさん夫婦も家族のことなど、ずいぶ
ん相談にのってもらった。
今、なんとか家族がやっていけるのは、彼女
のおかげでもある。
ほなさんは、まだ若いCさんに、そのうち結
婚をすすめようと思った。

彼女が女性として、本来描いたであろう平凡
な結婚生活をすごしてほしいと考えたからで
ある。大きな花、小さな花、名も無き路傍の
花も、いつかは大輪の花を咲かせようとして
いる。花の大きさは他人が見て決めるだけの
こと、精一杯咲こうとした結果に過ぎない。