ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

打球の快感

2007年12月13日 | 日記
体温が温まるにつれ、体の各部が動きはじめ
る。ボールに当たる快感に酔いしれた脳は、
さらに強くうまく当てたいと発展してゆく。
本人はうまく当たるようになって、ほっと一
息がついたのに、自分の脳は味をしめた快感
に、だんだんオーバースイングへと勝手な命
令を出す。

野球場の外野席、男性なら場外ホームランを
常に出すことができるゴルフは、ボールを飛
ばす快感が一番味わえるスポーツだ。
青い空、白い雲、自分の目で舞い上がる白球
を後ろから追いかけ、空に吸い込まれてゆく
シーンには、えも言えぬ感動がある。ドライ
バーで飛ばすことだけに、生きがいを見つけ
るゴルファーがいることも理解できる。

でもこいつが問題なのだ。
アタリが出ると言うことは、スカをひくこと
であるからだ。これがわかるようになるまで
にずいぶんかかった。
経営コンサルタントは、
「事業は過去の成功法則により失敗する。」
と言う。成功法則を身に付け、次々と拡大し
てきたものが、ある日突然失敗へと転ずると
いうのだ。よくある話だが、苦しみの中から
勝ち取った成功法則のために失敗するのだ。
また、
「愚者は己の経験に固執し、賢者は広く他人
から学ぶ。」ともいう。これらを知ったとき
ぞっとした。

体が動き始め、当たりだし快感を知った「吾
がバカ脳」は、いつも止まらないのだった。
ご主人様の声など無視して、貪欲にオーバー
スイングをもとめてゆく。足幅は巨人のもの
となり、バックスイングの手の位置は、頭上
を超え、体が傾くまで反り返る。しかもTP
Oなんぞ、お構いなしだ。
急斜面も常に全力ショットをしようとするか
ら、球はとんでもない方向へいってしまう。

すべては、当たることがいけないのだ。
ほなさんのような初心者に毛のはえたもので
も、18ホールまわると、2-3納得のゆくシ
ョットがある。不思議なのは、はじめてラウ
ンドした日から、増えもせず減りもせず、だ
いたいいつも2-3回なのだ。
こいつがいけない。