ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ご婦人然の風格

2006年10月29日 | 日記
店を移転したせいで、このところ同級生の懐かしい人々が顔を見せてくれる。
昔と少しも変わらず、一目で分るご夫婦。同級生同士ご結婚されたのは知って
いたが、二人揃っているのは、僕は初めてだった。30年以上の昔の顔がダブ
ってみえる。
営業時間中のバタバタした中なので、だれとも一言二言の会話しかできない。
それでも気持ちが通じるから不思議だ。

昨日、ご婦人(まさにそんな感じ)が店の入口付近から、ニコニコと笑みを
なげかけてくれる。一度ならずも二度までも。
側に娘さんであろう方を伴っていた。
、、、う~ん、どこか見覚えはあるが、思い出せないから、女房にそっと、
「あのお客さん、誰だろう?こっちを向いて笑ってくれたぞ。」
女房が見に行ってくれ、「いやあ、知らんよ。誰でも自分を見て笑ってくれ
ると、錯覚おこしたんとちがう。」といわれた。
おっちょこちょいの私には、さもありなんだ。

やがてそのお客様の買い物が終わるのを見計らって、私は話しかけた。
「あの、どちらさまでしょうか?」
「むら○○です。」と満面の笑みを湛えて、そのご婦人は答えてくれた。
高校の同級生でした。30年の時間で、すっかり落ち着いて、ご婦人然と
した風格になっていた。

「あ!むら○○さんでしたか。今はどちらに?」私はすっかり忘れていた
ことを隠すように尋ねたが、内心、恥ずかしさでいっぱいだった。
せっかく顔を見せてくれた同級生の顔を、すっかり忘れていたのだ。
レジを打った女房さえも紹介するのを忘れ、なじられた。
もうすこし話をすればよかった、といつもあとから思う。