kan-haru blog 2008
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表彰ロボット 続
・日本機械工業連合会会長賞が、無軌道自律走行ロボット「血液検体搬送ロボットシステム」 松下電工株式会社。
審査委員会講評(経済産業省ニュースリリース2007.12.20から)
複数台の自律移動ロボットが搬送作業を行うロボットシステム。夜間作業が発生する検体検査サービスにおいて、高い信頼性を保ちつつ検体搬送作業を行うことにより、労働力不足の克服や、検体検査サービスの信頼性・効率性を向上している。また、正確かつ最適な搬送の実現のため、ロボットの群制御や無軌道自律移動などを実用化しており、技術的な先進性も有している。
このように、ユーザーのニーズを満たして実用化に成功し、ロボット産業の振興に貢献している点が評価され、「日本機械工業連合会会長賞」の受賞となった。
無軌道自律走行ロボット 複数台の自律移動ロボット搬送作業(松下電工HP出典)
・中小企業基盤整備機構理事長賞が、超小型高精度高出力トルクAC サーボアクチュエータ 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ。
審査委員会講評(経済産業省ニュースリリース2007.12.20から)
ロボットは、様々な要素技術の摺り合わせによって構成されており、要素技術の高度化や低コスト化はロボット産業の振興において重要である。本アクチュエータは、これまでにない超小型・軽量化とともに、高精度・高トルクを実現している。高速・高精度な動作を行うロボットハンドや指の駆動部分などに使用され、装置全体の高精度化、小型化、軽量化に貢献している。
ロボット産業において、中小企業は部品の供給等を担うことも多いが、このような優れたアクチュエータを、独自のものづくり技術を活かして生産・供給し、ロボット産業振興に貢献している点が評価され、「中小企業基盤整備機構理事長賞」の受賞となった。
超小型高精度高出力トルクAC サーボアクチュエータ(右写真:「今年のロボット」2007から)
・審査委員特別賞が、MR 画像誘導下小型手術用ロボティックシステム 九州大学、株式会社日立製作所、株式会社日立メディコ、瑞穂医科工業株式会社、東京大学、早稲田大学。
審査委員会講評(経済産業省ニュースリリース2007.12.20から)
従来の低侵襲外科手術における技術的困難を打開し、より高度で安全な手術を可能とすることを目的として、ロボット技術を活用して開発されたシステムであり、社会的意義は高い。また、本システムのように、磁気共鳴診断(MR)画像誘導下の手術を可能とする小型手術支援システムは世界でも例がなく、技術的な先進性も高い。まだ研究開発段階ではあるが、実用化された際の社会的意義の高さや可能性の大きさなどが高く評価され、今回「審査委員特別賞」の受賞となった。
MR 画像誘導下小型手術用ロボティックシステム
「今年のロボット」2007の優秀賞
「今年のロボット」2007の優秀賞は、応募のあった82件の中から、今年活躍し、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いロボットの13件が選ばれました。この、優秀賞の中から前記の「今年のロボット」大賞他の4件が選ばれ、2007年の受賞の栄誉を受けたロボットです。
優秀賞ロボット
・サービスロボット部門の優秀賞は、MR画像誘導下小型手術用ロボティックシステム(審査委員特別賞受賞)、教育用レゴ マインドストームNXT、小型ヒューマノイドロボット HOAP、miuro(最優秀中小・ベンチャー企業賞受賞)、無軌道自律走行ロボット「血液検体搬送ロボットシステム」(日本機械工業連合会会長賞受賞)の5件です。
教育用レゴ マインドストームNXT 小型ヒューマノイドロボットHOAP
・産業用ロボット部門の優秀賞は、2台のM-430iA のビジュアルトラッキングによる高速ハンドリング(「今年のロボット」大賞受賞)、連結式医薬品容器交換ロボットの2件です。
「今年のロボット」大賞受賞ロボット 連結式医薬品容器交換ロボット
・公共・フロンティアロボット部門の優秀賞は、血管内手術の技術トレーニングのための超精密人体ロボット イブ、消防ロボットの2件です。
超精密人体ロボット イブ 消防ロボット
・部品・ソフトウェア部門の優秀賞は、HG1T/HG1H形小形ティチングペンダント、国際標準準拠のRTミドルウェア(OpenRTM-aist-0.4.0)、超小型高精度高出力トルクAC サーボアクチュエータ(中小企業基盤整備機構理事長賞受賞)、ロボット・FA機器向けオープンネットワークインターフェース”Orin” の4件です。
小形ティチングペンダント RTミドルウェア ネットワークインターフェース
記念シンポジューム
「今年のロボット」大賞2007を記念して、2007年12月21日13時30分から、TEPIAホール4階で記念シンポジュームが開かれ、トヨタ自動車株式会社パートナーロボット開発部長 高木宗谷氏や受賞ロボット開発者の講演を聞いてきました。講演開始時には、客席は満席でした。
記念シンポジューム会場
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表彰ロボット 続
・日本機械工業連合会会長賞が、無軌道自律走行ロボット「血液検体搬送ロボットシステム」 松下電工株式会社。
審査委員会講評(経済産業省ニュースリリース2007.12.20から)
複数台の自律移動ロボットが搬送作業を行うロボットシステム。夜間作業が発生する検体検査サービスにおいて、高い信頼性を保ちつつ検体搬送作業を行うことにより、労働力不足の克服や、検体検査サービスの信頼性・効率性を向上している。また、正確かつ最適な搬送の実現のため、ロボットの群制御や無軌道自律移動などを実用化しており、技術的な先進性も有している。
このように、ユーザーのニーズを満たして実用化に成功し、ロボット産業の振興に貢献している点が評価され、「日本機械工業連合会会長賞」の受賞となった。
無軌道自律走行ロボット 複数台の自律移動ロボット搬送作業(松下電工HP出典)
・中小企業基盤整備機構理事長賞が、超小型高精度高出力トルクAC サーボアクチュエータ 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ。
審査委員会講評(経済産業省ニュースリリース2007.12.20から)
ロボットは、様々な要素技術の摺り合わせによって構成されており、要素技術の高度化や低コスト化はロボット産業の振興において重要である。本アクチュエータは、これまでにない超小型・軽量化とともに、高精度・高トルクを実現している。高速・高精度な動作を行うロボットハンドや指の駆動部分などに使用され、装置全体の高精度化、小型化、軽量化に貢献している。
ロボット産業において、中小企業は部品の供給等を担うことも多いが、このような優れたアクチュエータを、独自のものづくり技術を活かして生産・供給し、ロボット産業振興に貢献している点が評価され、「中小企業基盤整備機構理事長賞」の受賞となった。
超小型高精度高出力トルクAC サーボアクチュエータ(右写真:「今年のロボット」2007から)
・審査委員特別賞が、MR 画像誘導下小型手術用ロボティックシステム 九州大学、株式会社日立製作所、株式会社日立メディコ、瑞穂医科工業株式会社、東京大学、早稲田大学。
審査委員会講評(経済産業省ニュースリリース2007.12.20から)
従来の低侵襲外科手術における技術的困難を打開し、より高度で安全な手術を可能とすることを目的として、ロボット技術を活用して開発されたシステムであり、社会的意義は高い。また、本システムのように、磁気共鳴診断(MR)画像誘導下の手術を可能とする小型手術支援システムは世界でも例がなく、技術的な先進性も高い。まだ研究開発段階ではあるが、実用化された際の社会的意義の高さや可能性の大きさなどが高く評価され、今回「審査委員特別賞」の受賞となった。
MR 画像誘導下小型手術用ロボティックシステム
「今年のロボット」2007の優秀賞
「今年のロボット」2007の優秀賞は、応募のあった82件の中から、今年活躍し、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いロボットの13件が選ばれました。この、優秀賞の中から前記の「今年のロボット」大賞他の4件が選ばれ、2007年の受賞の栄誉を受けたロボットです。
優秀賞ロボット
・サービスロボット部門の優秀賞は、MR画像誘導下小型手術用ロボティックシステム(審査委員特別賞受賞)、教育用レゴ マインドストームNXT、小型ヒューマノイドロボット HOAP、miuro(最優秀中小・ベンチャー企業賞受賞)、無軌道自律走行ロボット「血液検体搬送ロボットシステム」(日本機械工業連合会会長賞受賞)の5件です。
教育用レゴ マインドストームNXT 小型ヒューマノイドロボットHOAP
・産業用ロボット部門の優秀賞は、2台のM-430iA のビジュアルトラッキングによる高速ハンドリング(「今年のロボット」大賞受賞)、連結式医薬品容器交換ロボットの2件です。
「今年のロボット」大賞受賞ロボット 連結式医薬品容器交換ロボット
・公共・フロンティアロボット部門の優秀賞は、血管内手術の技術トレーニングのための超精密人体ロボット イブ、消防ロボットの2件です。
超精密人体ロボット イブ 消防ロボット
・部品・ソフトウェア部門の優秀賞は、HG1T/HG1H形小形ティチングペンダント、国際標準準拠のRTミドルウェア(OpenRTM-aist-0.4.0)、超小型高精度高出力トルクAC サーボアクチュエータ(中小企業基盤整備機構理事長賞受賞)、ロボット・FA機器向けオープンネットワークインターフェース”Orin” の4件です。
小形ティチングペンダント RTミドルウェア ネットワークインターフェース
記念シンポジューム
「今年のロボット」大賞2007を記念して、2007年12月21日13時30分から、TEPIAホール4階で記念シンポジュームが開かれ、トヨタ自動車株式会社パートナーロボット開発部長 高木宗谷氏や受賞ロボット開発者の講演を聞いてきました。講演開始時には、客席は満席でした。
記念シンポジューム会場
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