kan-haru blog 2012 桜もスカイツリーも楽しめる台東区墨田公園
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今年の春は低温が続きましたが、都心の桜も3月31日に開花し、4月6日に満開となりましたので、混雑する休日は避けて9日月曜日のウイークディに、東京スカイツリーと桜が一緒に観賞できる台東区墨田公園に行ってみました。
墨田公園
墨田公園は日本さくら名所100選に選定されており、約1キロに渡る隅田川両岸の桜並木は、八代将軍徳川吉宗のはからいにより植えられました。公園内には約700本の桜があり、毎年さくらまつりが開催されています。墨田公園は隅田川の両岸にあり、台東区側の墨田公園は、浅草吾妻橋から桜橋まで続き、区では花の名所づくり事業をすすめており、春の桜、初夏のアジサイ、秋のヒガンバナ、冬の梅など…、四季折々の花が楽しめる公園造りをしており、園内にはスポーツ施設がありスポーツも楽しめます。
墨田区側の墨田公園は、1931年に開園した隅田川東岸に沿った旧水戸藩邸の庭園を生かした公園です。公園から北に墨堤が続き、江戸時代から「墨堤の桜」として親しまれてきた歴史のある桜の名所です。公園北方の桜橋付近の墨堤には初めて桜を植えた来歴などを刻んだ墨堤植桜之碑、川舟のための灯台とともに墨堤の燈明も兼ねた牛嶋神社氏子奉納の墨堤常夜燈や、都鳥の詩が刻まれた野口雨情の文学碑などの歴史的遺産が見られる他、三代将軍徳川家光が薬を服用したと云われる井戸のある長命寺の名物の、1717年(享保2年)初代山本新六が隅田川土手の桜の葉を集め、塩漬けにして桜餅を考案して売り始めてから二百八十年余も続いて、桜の葉を3枚使用している長命寺の桜餅の店があります(「小さな旅 勝海舟 牛島で修行し赤坂・洗足池と移り、西郷と会見で江戸無血開城戦禍から救う その1」参照)。
また、2008年7月に着工し、今年2012年2月29日に竣工して、5月22日に開業する東京スカイツリーは、墨田公園東方の東武鉄道とうきょうスカイツリー駅(元業平橋駅)際にあり、対岸の台東区墨田公園から桜と共に望むツリーは、新たな東京の新名所です。

台東区・墨田区墨田公園とスカイツリー地図
台東区墨田公園からツリーと桜の観賞
台東区墨田公園には都営浅草線を乗りついで浅草駅を出て、江戸通りの交差点を渡り、吾妻橋際から公園に入ります。丁度、花祭りも終わったウイークディですが、かなりの人出で、花見遊覧船に乗る人の切符売り場は長だの列で、1時間待ちの行列です。

台東区立墨田公園の入り口(左・中・右写真拡大)
墨田公園を進むと隅田川の対岸には、アサヒビールのきんとん雲が見え、その先には墨田区役所と東京スカイツリーが並んで見えるスポットです。花見客は、先ずは桜には背を向けて桜観賞よりも、隅田川の対岸を見てスカイツリーの撮影に熱中です。

対岸のアサヒビールきんとん雲と区役所、スカイツリーに桜(左:アサヒビールのきんとん雲、中:墨田区役所とスカイツリーが並ぶ、右:満開の桜とスカイツリー)
今年は平均気温に達しない日が多く雨も多い中、当日は暖かく快晴で公園の桜は満開に開き、花びらも散ることなく、日本の春の良い季節が訪れました。

桜満開の墨田公園(左・中・右写真拡大)
花見は、桜の下に敷物を敷いて座り込み、花を見上げてゆったりと鑑賞するのが一般的な風景です。当日は、公園の花見祭りも前日に終了でしたが、満開の桜にはウイークディにもかかわらずに、沢山の人が集まり敷物に座り花見を楽しんでいました。なお、この公園での花見は、木々や枝の隙間からスカイツリーが眺められるという楽しみが加わりました。

日本の花見風景(左・中・右写真拡大)
浅草には水上バスの乗場がありますが、隅田川近辺には多くの遊覧船や屋形船の乗場があります。隅田川での船に乗る見物は花火見物が有名ですが、花見の遊覧も歴史があり大名や豪商などが舟遊びをしたのは江戸時代です。明治維新の後も風流な遊びとして親しまれました。最近も、桜の花見遊覧船も人気があり、特に隅田川ではスカイツリー見物も加わりました。墨田公園から花見遊覧船を眺めると、上り・下りの船が引きも切らずに続いています。

遊覧船からの花見(左・中・右写真拡大)
満開の桜もゆったりと花見を堪能しましたので、帰りは雷門傍の老舗のお店でお土産を買って帰りました。

浅草雷門の老舗の店(左・中・右写真拡大)
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毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(4月分掲Indexへ)
・カテゴリー別Index 風景・風物詩 カテゴリー別総目次 2010~2012年版、2008~2010年版、2007・2008年版、2006・2007年版 へ
<前回 風景・風物詩 初詣風物詩 川崎大師平間寺2012
次回 風景・風物詩 個人邸の菊作り 茨城県笠間菊人形から近くの桜川市の邸宅庭での菊花観賞
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今年の春は低温が続きましたが、都心の桜も3月31日に開花し、4月6日に満開となりましたので、混雑する休日は避けて9日月曜日のウイークディに、東京スカイツリーと桜が一緒に観賞できる台東区墨田公園に行ってみました。
墨田公園
墨田公園は日本さくら名所100選に選定されており、約1キロに渡る隅田川両岸の桜並木は、八代将軍徳川吉宗のはからいにより植えられました。公園内には約700本の桜があり、毎年さくらまつりが開催されています。墨田公園は隅田川の両岸にあり、台東区側の墨田公園は、浅草吾妻橋から桜橋まで続き、区では花の名所づくり事業をすすめており、春の桜、初夏のアジサイ、秋のヒガンバナ、冬の梅など…、四季折々の花が楽しめる公園造りをしており、園内にはスポーツ施設がありスポーツも楽しめます。
墨田区側の墨田公園は、1931年に開園した隅田川東岸に沿った旧水戸藩邸の庭園を生かした公園です。公園から北に墨堤が続き、江戸時代から「墨堤の桜」として親しまれてきた歴史のある桜の名所です。公園北方の桜橋付近の墨堤には初めて桜を植えた来歴などを刻んだ墨堤植桜之碑、川舟のための灯台とともに墨堤の燈明も兼ねた牛嶋神社氏子奉納の墨堤常夜燈や、都鳥の詩が刻まれた野口雨情の文学碑などの歴史的遺産が見られる他、三代将軍徳川家光が薬を服用したと云われる井戸のある長命寺の名物の、1717年(享保2年)初代山本新六が隅田川土手の桜の葉を集め、塩漬けにして桜餅を考案して売り始めてから二百八十年余も続いて、桜の葉を3枚使用している長命寺の桜餅の店があります(「小さな旅 勝海舟 牛島で修行し赤坂・洗足池と移り、西郷と会見で江戸無血開城戦禍から救う その1」参照)。
また、2008年7月に着工し、今年2012年2月29日に竣工して、5月22日に開業する東京スカイツリーは、墨田公園東方の東武鉄道とうきょうスカイツリー駅(元業平橋駅)際にあり、対岸の台東区墨田公園から桜と共に望むツリーは、新たな東京の新名所です。

台東区・墨田区墨田公園とスカイツリー地図
台東区墨田公園からツリーと桜の観賞
台東区墨田公園には都営浅草線を乗りついで浅草駅を出て、江戸通りの交差点を渡り、吾妻橋際から公園に入ります。丁度、花祭りも終わったウイークディですが、かなりの人出で、花見遊覧船に乗る人の切符売り場は長だの列で、1時間待ちの行列です。

台東区立墨田公園の入り口(左・中・右写真拡大)
墨田公園を進むと隅田川の対岸には、アサヒビールのきんとん雲が見え、その先には墨田区役所と東京スカイツリーが並んで見えるスポットです。花見客は、先ずは桜には背を向けて桜観賞よりも、隅田川の対岸を見てスカイツリーの撮影に熱中です。

対岸のアサヒビールきんとん雲と区役所、スカイツリーに桜(左:アサヒビールのきんとん雲、中:墨田区役所とスカイツリーが並ぶ、右:満開の桜とスカイツリー)
今年は平均気温に達しない日が多く雨も多い中、当日は暖かく快晴で公園の桜は満開に開き、花びらも散ることなく、日本の春の良い季節が訪れました。

桜満開の墨田公園(左・中・右写真拡大)
花見は、桜の下に敷物を敷いて座り込み、花を見上げてゆったりと鑑賞するのが一般的な風景です。当日は、公園の花見祭りも前日に終了でしたが、満開の桜にはウイークディにもかかわらずに、沢山の人が集まり敷物に座り花見を楽しんでいました。なお、この公園での花見は、木々や枝の隙間からスカイツリーが眺められるという楽しみが加わりました。

日本の花見風景(左・中・右写真拡大)
浅草には水上バスの乗場がありますが、隅田川近辺には多くの遊覧船や屋形船の乗場があります。隅田川での船に乗る見物は花火見物が有名ですが、花見の遊覧も歴史があり大名や豪商などが舟遊びをしたのは江戸時代です。明治維新の後も風流な遊びとして親しまれました。最近も、桜の花見遊覧船も人気があり、特に隅田川ではスカイツリー見物も加わりました。墨田公園から花見遊覧船を眺めると、上り・下りの船が引きも切らずに続いています。

遊覧船からの花見(左・中・右写真拡大)
満開の桜もゆったりと花見を堪能しましたので、帰りは雷門傍の老舗のお店でお土産を買って帰りました。

浅草雷門の老舗の店(左・中・右写真拡大)
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