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kan-haruの日記

小さな旅 鎌倉の紅葉 鎌倉駅近くの妙本寺と北鎌倉円覚寺

2008年12月26日 | 小さな旅
kan-haru blog 2008 

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鎌倉の紅葉
今年の秋はまだ紅葉を見ていませんでしたので、12月8日にJR鎌倉駅から近くにある古刹を選んで晩秋の半日を楽しんできました。鎌倉駅へは大森町から京急線快速特急を利用して、横浜乗り換えで1時間足らずで行けますので、11時に出ても昼前にはJR鎌倉駅に到着です。

妙本寺の紅葉
妙本寺(鎌倉市大町1-15-1 地図参照)は、JR鎌倉駅から東に徒歩5分の近くにある古刹です。

 鎌倉駅から妙本寺までは徒歩5分で古刹(左:妙本寺まで直線の参道、中:妙本寺山門 、:妙本寺案内説明板)

・妙本寺の小史
妙本寺は、日朗を開山として1274年(文永11年)に比企能員(ひきよしかず)の屋敷に創建され、日蓮宗の本山(霊蹟寺)、山号は長興山で、開基は能員の末子の比企大学三郎能本が日蓮上人と比企一族の霊を祀るためお堂を建て、十界曼荼羅を本尊としています。
妙本寺のある比企ヶ谷(ひきがやつ)は、鎌倉時代には比企能員一族の屋敷があり、能員は源頼朝の厚い信任を受け側近として仕え、源平合戦から奥州合戦まで数多くの功績がありました。源氏との深い関係を、頼朝の妻の北条政子の実家である北条氏は、比企氏を危険視して、頼朝の死後は対立が顕著になった。
頼家が倒れた後、千幡(後の源実朝)を将軍にしようとする北条氏と、若狭局が生んだ一幡を将軍にしようとする比企氏の間で争いが起き、能員は頼家と北条氏討伐を謀るが、察知され北条時政の名越にある別邸で殺害されてしまう。
比企一族は、比企ヶ谷の谷戸に篭って北条氏の軍勢と戦うが敗れ、屋敷に火を放って自害した。若狭局は、井戸に身を投げて自害し、一幡も戦火の中で死んだ。比企能員の屋敷跡に建てられた妙本寺に、比企一族の墓が祖師堂の横に並んであります。

・妙本寺境内

 妙本寺境内風景(:山門、:祖師堂 、:日蓮上人像)

妙本寺境内には、鎌倉駅前通りの郵便局の横を曲がり、路地に面した本覚寺の山門から境内を通り抜け、小川の橋を渡ると妙本寺の直線の参道で、石段を昇り山門を潜ると突きあたりが妙本寺祖師堂です。

 山門付近の紅葉(写真拡大)

山門と祖師堂の周辺では、紅葉した木々が楽しめました。戻りは、祖師堂から山門の左側の道を進むと妙本寺の本堂があり、前の石段を降りると来た時の直線の参道と合流します。

 祖師堂付近の紅葉(左上中上右上左下中下右下写真拡大)

紅葉を楽しみ、鎌倉駅前で軽食をとった後時間がまだたっぷりとあるので、途中北鎌倉で下車して円覚寺ではしごの紅葉探索をしました。

円覚寺の紅葉

 円覚寺拝観券

北鎌倉に着いたのは14時頃でしたので途中下車して、駅横の通路から円覚寺前の石段に進みました。当日は、ウイークディでしたが、晩終の紅葉の名残りを惜しんでか、結構の人が見物に訪れていました。

 円覚寺総門前の紅葉(写真拡大)

・円覚寺の小史
円覚寺 (鎌倉市山ノ内409 地図参照) は、鎌倉幕府8代執権北条時宗が、1278年(弘安元年)から文永の役の戦没者の菩提を弔うためと、精神的支柱となった禅道を広めたいとの願いから円覚寺創建を始め、弘安5年に落慶しました。
山号は「瑞鹿山」で、開基は時宗が弘安2年に来日の中国僧・無学祖元(仏光国師)を開山に招き、寺号の「円覚」は寺を建てる場所を探している時、現在の円覚寺の場所で地面を掘ったところ、地中の石櫃に入った円覚経という経典が発掘されたことがいわれとされています。宗派は臨済宗円覚寺派の本山で、本尊は宝冠釈迦如来を祀っています。

・円覚寺境内
円覚寺境内の配置は、創建当時は総門-三門(山門)-仏殿-法堂-方丈が一直線に並ぶ典型的な禅宗様伽藍配置でありましたが、法堂は現在失われて存在しません。

 山門付近の紅葉(写真合成)

円覚寺の拝観料は300円ですが、過去に何回も訪れており、紅葉時には初めての拝観ですがおなじみの境内です。境内の三門から仏殿に至るもみじなどの木々が真赤に紅葉して見事な見栄えでした。

 舎利殿裏庭の紅葉(写真拡大)

仏殿の左手の居士林、方丈、舎利殿などが連なる山側の紅葉も綺麗に色ずいており、鎌倉の紅葉が堪能できました。

 居士林から方丈に至る左山の手の紅葉(写真拡大)

北鎌倉の駅に戻ったのは、15時で駅前でテイタイムを楽しみ、晩秋の鎌倉の半日の小さな旅を満喫して帰路に着きました。

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