ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

夏だっ!尾瀬に行こう♪:バテバテかみさん。

2012年09月26日 00時03分32秒 | Weblog
燧ヶ岳を西(左手)に見ながら大江湿原の木道を歩く。
日陰がまったく無い。
ここから先は沼山峠への登攀が待っている。
ほぼ無風状態のカンカン照りは自分でもかなりきついなぁと感じるが、心配なのは女房の方だ。
水分補給はしているが、これからの登攀がより厳しさを増すことは必至。
樹林帯の中であることだけは分かっているので、木陰で小休止をとろう。


ふと気付くと「シシウド」があった。
こんなたかだか1500メートル程度の標高でシシウドとは・・・。

シシウドは、自分が登山を始めたばかりの頃に初めて覚えた高山植物だ。
何故シシウドが最初だったのかは忘れたが、確か「白馬岳」へ登った時だから、すでに28年も前のことになる。

「へぇ~尾瀬にシシウドとはねぇ・・・。」
女房にとっては何のことかさっぱりだろうし、ましてや今の疲弊状態からすれば高山植物どころでは無いはずだ。
「いや、なんでもないよ。この先樹林帯に入ったら木陰があるからそこで休むか!」
そう言って先を急いだ。

もうすぐ上りになろうかというポイントで、木道に座りなにやら文字を書いている人がいた。
そしてもう一人は湿原の中に入り、距離を測っているような・・・。

すれ違いざまに荷物に書いてある文字を読むと「福島県尾瀬保護調査会」とあった。
なるほど、尾瀬湿原における何らかの調査で来ているのだとわかった。

仕事であることはわかるが、この猛暑の中での作業は堪えるはずだ。
「こんにちは。ご苦労様です!」と言って声をかけると、「ありがとうございま~す♪」という爽やかな返事。
具体的な仕事内容まではわからないが、地道な作業を繰り返すことでこれだけ広大な尾瀬を守っているんだろうと推測できる。
本当に頭の下がる思いだ。
「あぁ~綺麗だ。なんて清々しい自然なんだろう」と、感動に浸ることができるのも、このような調査、データ収集、対策があってのことなのだろう。

いよいよ沼山峠への登攀が始まった。
斜度や距離は自分にとってたいしたものではないが、先ずは木陰で休憩だ。
これから続く上りに向けて、水分と塩分補給をした。
女房には「塩サプリ」という顆粒状の塩分を主としたサプリメントを渡した。

うんちく的な話になるが、自分は人一倍どころか人三倍は汗かきで、夏の登山ともなれば、滝のような汗が流れ出る。
当然水分だけでなく、塩分やミネラルなどが失われるのも人三倍だ。
過去の苦い体験として、それによる大腿部の「つり」があった。
そしてそれは決まって左足の大腿部。しかも常に決まったポイントで起きる。
左足の次は右足となり、これも決まったポイントだ。
ひどい時には両足大腿部の筋肉がつってしまい、一歩も歩けなかった。足を上げることができないこともあった。
それが3年前の「平ヶ岳」の往路だった。
たった11㎞の縦走路を、なんと11時間もかかってしまった苦い思い出だ。

しかし、筋肉がつってしまうという原因が「塩分不足」から来ているとわかったのが、つい一年前のことだった。
それまでは単に日頃の運動不足、筋力不足が原因だと思い込んでおり、それ以来、常日頃は下半身を中心としたトレーニングに力を入れた。
それでも登山に向けた大切な事前準備であることは間違いないものの、根本的な解決策ではなかったわけだ。
とは言え、決して無駄ではないスクワットであり、おかげで50回×8セット=400回のスクワットがこの歳でできるようになったことは嬉しい♪(笑)。

筋力が少しはついたとは言え、大腿部がつってしまうことにはかわりはなかった。
悔しいと感じつつも、他に何か原因があるかも知れない・・・と思い、ネットや書籍、そしてモンベルおやまゆうえん店のスタッフにも相談してみたところ、「塩分不足」が要因ではないかという指摘を受けた。
そして「カリウム」も摂った方がベターであるという助言をいただいた。
「ナトリウム」だけを摂取するのであれば今までの「塩飴」だけで十分なのだが、汗の中には「カリウム」も多く含まれており、その両方を同時摂取することが重要であるわけだ。
「なるほどねぇ・・・」

そこで、更にネットで調べまくったり、いろいろな店舗を見て歩き食物摂取による塩分不足対策を自己流で考えた。
その一つが「塩サプリ」なる顆粒状のサプリメントだったのだ。
また、バナナやマンゴーなども多くのカリウムが含まれていることもわかった。
かといって、生の果物を持って行くことなどできるはずもなく、近所のスーパーに立ち寄ったところ、「ドライフルーツ」なるものを発見!
まったくもって「灯台もと暗し」とはよく言ったものだ。
我が家から歩いて1分足らずのところに解決策があっただなんてね(苦笑)。

金銭的な問題もあり、さすがに毎回マンゴーを持参することは厳しく、多くはバナナを持っていくようにしている。
それにバナナの方が腹持ちもいい。
筋トレの成果もあるだろうが、結果として大腿部がつることはまったく無くなった。
これできつい登攀が本当に楽になったことは事実だ。
大汗をかくことは相変わらずだが、一つ心配事が減ったことはありがたい。

話を戻そう。
さて女房だが、沼山峠の登攀は30分程度であるにも関わらずかなりきつそうだっだ。
10分登っては5分休むの繰り返し。
ちょっと可哀想になってきた。
これが最後の登攀だからと言って励まし、やっと峠まできた。
さぁ、あとはバス停まで下るだけだ。


「山の駅沼山峠」が見えてきた時には自分もホッとした。
あとはバスに乗って御池まで戻るだけ。
これで女房も楽になってくれると思う。

しかぁ~し、自分にも問題はある。
「ビールが飲みたい! 絶対にビールが飲みたい!」
と、声を大にして叫んでも、御池からは車で帰宅しなければならない。
まさかこんな状態の女房に運転させるほど鬼ではない。
ここはひたすら我慢の亭主だった。


バスに乗っている時間はわずかに20分ほど。
御池にはすぐに到着した。
ビールはダメだが、せめてコーラを・・・。
350mlの缶コーラを2本飲んだ。
思い切り出したゲップのなんと爽快なことか!
周囲の視線なんぞこの際お構いなしだ。

帰りの車中では、女房は爆睡。
自分は眠くはなかったが、腕の日焼けが痛かった。

車中で思ったこと。
*もっと早くに尾瀬を訪れ、尾瀬の美しさを知っておくべきだった。
*夏には夏の良さがあるのだから、秋にも訪れてみたい。
*カミさんが可哀想だった。
*尾瀬の自然を守るため、影で頑張っている人がいる。
*帰宅して早くビールが飲みたい。

夏の尾瀬って、いいね♪

夏だっ!尾瀬に行こう♪:尾瀬沼へ・・・

2012年09月24日 20時13分23秒 | Weblog
尾瀬沼までは、ほぼ樹林帯の中を燧ヶ岳の麓をトラバースするように進む。
すべてが初めてのルートであり、地図だけでは見えてこないアップダウンがある。
ひとつ心配なのは「熊」との遭遇だろうか。
心配し過ぎとも思うが、前日のニアミスが尾を引いているのが本音だ。


「沼尻」まで来た。
ここは尾瀬沼の西岸に位置する休憩所になっている。
朝から完璧なピーカンであり、のどはカラカラ。
ずっと樹林帯の中を歩いてきた体には、直射日光は堪えるなぁ。


尾瀬沼の北岸沿いに進むが、時折小川が流れており、小さな橋の上から覗けば魚が泳いでいた。
「今日ばかりは魚と一緒に泳ぎたいね」
そんな独り言が出てくるほどの暑さだ。


約1時間ほどで尾瀬沼の東岸に着いた。
湿原の中であり、ここも日陰はない。

今日に限っては珍しくお揃いの青いシャツだ(笑)。
やっぱり青は夏らしくていいね♪
(俺は一年中青だが・・・)


途中ですれ違うグループの方達にシャッターをお願いした。
お互い今日の暑さには閉口しているようで、何度も尾瀬に来てはいるが、こんな暑さは初めてとのことであった。


沼山峠へ向けて再び歩き出す。
沼山へは、御池からバスで来ることができ、そこから尾瀬沼へと向かうルートでもあり、バスで来たと思われる大勢の団体とすれ違った。

もう少し行くと峠への登攀が始まる。
最後の頑張りどころであるが、少し女房が心配になってきた。
どう見てもバテ気味だ。
「少し休むか?」と聞くが「大丈夫・・・」という返事。
今はまだフラットな木道地帯を歩いてはいるが、この先の峠への登攀は厳しいかな・・・。
標高1500で熱射病だなんて、話にならない。
今年の夏は異常な暑さを感じる。

I am salaried man♪ 

2012年09月20日 22時49分54秒 | Weblog
30年続けた教員を早期退職し、8月から登山を中心としたアウトドア専門店での勤務となり一か月以上が過ぎた。

もう過去のことは過去として振り返らないことを己の「掟」としている。
それでも時に懐かしく、受け持ってきた生徒のことを思い出すことがある。
やはり個性の強かった生徒が印象に残っているなぁ。
そして、問題を起こしたあんぽんたん生徒ほど懐かしい・・・。

警察のご厄介になった奴。
とっくみあいをした奴。
やっぱり懐かしいなぁ・・・。

ただねぇ、今と大きく違うところは「世情」とでも言うのだろうか。
嘗て教師は「聖職者」と謳われ、時に「先生様」などと現代では信じられない呼ばれ方をされてきた時期もあった。
だが、今はどうだ。
若き教師は優秀であり、PC操作なんぞお手の物。
マニュアル化された学習指導、生徒指導さえ押さえておけば間違いのない教員生活を謳歌することができる。
そしてやがてはサラリーマン教師の道を歩んで行く。

すべての教師がそうであるとは言わない。
言わないが、事実は事実だ。
大きな問題行動を起こし、生徒指導の困難を極める生徒であっても、
「3年すればさよならじゃないですか。それまで言われた指導をやっていればいいんですよ。それで給料もらえるんですからいいじゃないですか。」
と、平気で嘯く教師。
心底何とかしよう。生徒の心に訴えかけよう。一歩ずつでいいから・・・。
こんな考えは時代遅れなのかな・・・と、ここ数年間ずっと考えてきた。

「生徒の人権」というものが大きくクローズアップされ、重要視されて久しい。
生徒指導においては、その「人権」が故にあまりにも分厚い新しい壁ができた。
体罰は絶対に起こしてはいけない。
「教育的熱心さのあまりつい・・・」は言い訳に過ぎない。
バカ野郎と叫べば、それは言葉の暴力。
人権を否定するつもりもなければ、生徒への体罰を肯定するつもりなどさらさらない。
ないがその結果はどうだ。
注意は言える。指導もできる。
しかし、叱り方を知らず、叱ることができず。
つまりはマニュアル化された通り一遍の指導で終わる。

どうして心に訴える指導ができようか!

はっ! 待て・・・。
これって過去を振り返っている俺だ。
いかんいかん。

世の中には本当にいい先生だっているんだし。ねっ♪

夏だっ!尾瀬に行こう♪:あらまっ!

2012年09月19日 18時59分26秒 | Weblog
小瀬小屋に到着してすぐのことだった。
別の女性グループの方達が到着し、これから「三条ノ滝」へと向かいたいらし。
しかし、グループの一人の登山靴が完全にダメになってしまい、何とかならないかと小屋の人(洋兄さん)に相談をもちかけていた。
ちょっと気になり登山靴を見せてもらったが、ソールがすべて剥がれてしまっていた。
ここまで剥がれてしまってはどうすることもできないようで、滝まではとりあえず長靴を借りて行くことになったようだ。

自分の持ってきてあるエマージェンシーギアで何とかなるかも・・・。
「応急処置であれば何とかなるかも知れませんね。ただ、一端履いてしまえば脱ぐことはできなくなりますので、明日の出発前にやりましょうか。」


今日も暑くなりそうだ。
長距離を歩くことがわかっているだけに、たくさん食べてカロリーを摂っておこう!
朝からおかわり三杯。
これでバッチリ大丈夫!
ごちそうさまでした。m(_ _)m


みごとにソールが剥がれてしまっている。
これは「経年劣化」の一つであり、どうすることもできない。
つまりは買い換えしかないのだが、自分の知らない登山靴メーカーであり、果たして貼り替えが可能かどうか・・・。
「vibram(ビブラム)」社のソールであれば問題はないのだが、ソール自体も知らないメーカーだった。
だが、今はこの場をどうするかだ。
昨夜、自分の持ってきているエマージェンシーギアをすべて出してみて考えた。
「これであーして、こっちでこーして・・・」

全くの偶然ではあったが、今回は「ダクトテープ」を持ってきていた。
今までは雪山のみに持って行ったギアなのだが、何故か「まぁ邪魔にはならないだろう」と、持ってきた。
このダクトテープが大いに役立ってくれた。
事前に靴をよく洗ってもらっていたため、粘着力を生かすことができ、まずこれでソールの前後を貼り付けた。
次に「スズランテープ」を三本用いて靴本体に巻き付けた。
この時、ソールの溝にテープを挟み込むようにしたことで、テープが地面に直接接触することを避けることができた。(我ながらいいアイデア♪)
最後にいつものテーピングテープで完全固定。

自宅に戻るまでは脱ぐことはできないが、今日は「鳩待峠」までの歩きだそうだからルートの9割は木道で済む。
後は交通機関を利用するそうなので、なんとか持ちこたえてくれると思う。
余ったスズランテープとテーピングテープは、もしも・・・の時のために渡しておいた。

登山靴の応急処置はこれで二度目だが、今まで毎回持ってきていても自分のことで使用したことは殆ど無かった。
人のことで役立てられることはいいことなのだが、今回の件は事前の登山靴チェックが甘かったことも原因の一つと言える。

「靴は使用回数の関係なしに、4~5年が寿命なんです。とくにソールは経年劣化の影響が出やすくて、加水分解などを起こしやすいんですよ。」
なぁんて偉そうなうんちくをたれてしまった(笑)。

これで自分たちも安心して出発できる。
「備えあれば憂いなし」だが、山では限られた僅かなギアで限られた処置しかできない。
何をどれだけ持って行くべきか・・・毎回悩むのが本当のところだ。


7時30分。
自分たちも尾瀬小屋をスタート。
お世話になったスタッフの皆さん、ありがとうございました。
美味い食事を腹一杯食べ、ぐっすり眠れて疲れも吹き飛んだ!
洋兄さんたちにまた会いに来るからね♪
(そしてつい先日再び会えたのだ)


今日は尾瀬沼まで行き、そこから沼山峠を経て御池まで戻るコースだ。
緩やかな木道の坂を登る。
この濃い緑といい、木々の間からの木漏れ日といい、やっぱり夏なんだなぁと感じる。
「夏かぁ・・・。やっぱり山だよな、夏は。」

前を歩く女房に聞こえたかどうかはわからないが、思わず出た独り言だった。

夏だっ!尾瀬に行こう♪:「おかわり下さい!」

2012年09月18日 22時30分25秒 | Weblog

尾瀬小屋へと戻り、部屋でゆっくりとくつろいだ。
3畳の個室で、二人なら十分に広い。
やっと思い切り足を伸ばして横になれた。

尾瀬小屋には風呂がある。
シャンプーや石鹸は環境保護の意味で使用はできないが、大汗をかいた体をさっぱりするにはありがたかった。
本当に気持ちが良かった♪


これは玄関を入ってすぐのお知らせ(掲示板)。
夕食までまだ少し時間があったので、館内を探索した。


ここは「談話室」。
なんと薪ストーブがあるではないか!
もちろん今は真夏で使用することはないのだが、なんともいい感じを醸し出している。
これこれ! 山小屋にはやっぱりこれがなきゃぁね♪

この談話室において、夜の7時過ぎに10人ほどの人が集まりTVに釘付け状態となった。
番組はロンドンオリンピックの男子サッカーだ。
1時間ほどのダイジェスト版だったが、日本代表vsスペイン戦に大盛り上がり。
結果はすでに知ってはいたのだが、ゴールシーンには皆が歓声と拍手喝采!
自分も女房も興奮したっけなぁ(笑)。


さぁてお待ちかねの夕食だ。
今夜のメインディッシュは「天ぷら」だ。
ご飯と味噌汁はおかわり自由。
漬け物も好きなだけどうぞということなのだが、この漬け物だけで十分に一杯のご飯は食べられた。
おっと、ビールを忘れちゃいけない。
自宅では晩酌はしないのだが、車の運転をするわけでもないし、先ずは初日の無事を祝って乾杯!

山に来て天ぷらとは嬉しいね♪
テント泊でもできないことはないが、油を含めての食材を考えただけでやっぱり無理だろうなぁと思う。(重すぎる)
とにかくここの食事は美味かった!
ご飯4杯、味噌汁3杯。
ごちそうさまでした。m(_ _)m

食堂から部屋へ戻る時に、尾瀬小屋に来て最初にお会いしたスタッフのようにいさんが厨房にいた。
このようにいさん、どこから見ても山男だ。(もちろんほめ言葉)
しかし、厨房にいる姿がとても微笑ましくて思わずカメラを向けた。
すぐにポーズをとってくれたことが嬉しいね♪

ようにいさんの隣にいた女性スタッフの方も一緒にパチリ。
この女性スタッフ、ブログ上の名前は「07」さん。
絵がとても上手で、しかも美人♪
いや、別に深い意味はないのだが・・・。
あっ、これって一つ前のブログにも書いたっけ(汗)。

この写真を御礼の手紙を添えて尾瀬小屋へ郵送したところ、お二人から葉書が届いた。
写真に対する御礼の葉書だった。
尾瀬の風景写真の絵葉書で、消印や切手までもが尾瀬一色。
思わずジ~~ンと来てしまった。

つい先日、尾瀬にもう一度行こうと決めたのも、登山のためだけではなく、尾瀬小屋のスタッフに会いたいという思いがあったからだ。
ようにいさん、07さん、会えて嬉しかったなぁ。

夕食後、女房と一緒に夕涼みに出かけた。
日が暮れる頃になれば高原らしい涼しさを感じることができた。
湿原にはなんと「蛍」も!

「見晴」には、尾瀬小屋を含めて六つの山小屋がある。
その一つに「かき氷」を販売している小屋があり、思わず飛びついた。
食べて飲んで、食後にかき氷とは、まるで夏祭りみたいだ。

消灯は21時なのだが、それほど疲れてもいないためか、なかなか寝付けない。
女房はすぐに熟睡ね(笑)。
結局は12時を過ぎてから眠りにつけた。

明日も朝からかなりの距離を歩く予定だ。

再び尾瀬へ・・・(ダイジェスト)

2012年09月17日 19時49分15秒 | Weblog
夏の尾瀬日記がまだ終わらぬうちに、再び尾瀬へと行ってきた。

今回はソロでの尾瀬であり、女房がいないことから是非「至仏山」への登頂をと予定した。
出発を決めたのは三日前のこと。
「おっ、連休かぁ・・・。ならば行くまでよ!」
極めて単純な発想だった。


今回のルートは「大清水」から尾瀬入り。
車中泊をし、6時にスタートした。

この大清水ルート(通称「沼田街道」)ではほとんど人とすれ違うこともなく、静かな歩きとなった。

途中にある「一ノ瀬休憩所」
これで「藁葺き屋根」だったりしたら、将に時代劇に出てくる「峠の茶屋」そのものだろなぁと思えた。


三平峠(尾瀬峠)を経由して尾瀬沼の南岸へと出た。
ここまで休憩を含め時間にして2時間。
まずまず順調かな。

途中、すすきが至る所に見られた他は、特に秋の気配を感じる風景はなかった。
この尾瀬沼にしても、写真を見る限りはまだ夏そのものだろう。



湿原に出たとたん、足もとの風景は一変した。
「そっか、やっぱりもう秋なんだ・・・。」
少し淋しい気持ちもするが、秋には秋ならではの良さがある。


「沼尻」からは前回と同じルートを通り「見晴」へと向かった。
夏にはまだ黄緑色をしていたガマズミ(たぶん・・・)の実もすっかり赤に染まっている。
このルート、一般的なルートタイムが1時間40分なのだが、なんと1時間で「見晴」まで来てしまった。
途中休憩はしなかった・・・ではなく、しそびれてしまった感じだ。


尾瀬小屋が見えた。
たった2か月足らず前のことなのに、とても懐かしく思える。
「あぁまた来たんだなぁ。『ようにいさん』はいるかな!」
ちょっと胸躍る思いだ。

少しずつ尾瀬小屋に近づくと、「あっ、いたいた!」
休憩所の椅子に座り煙草を吸っていた。
まるで、夏に来た時と同じ光景だった。

自分が入り口に近づくと、ようにいさんは顔を見るなり「ニコッ♪」と微笑んでくれた。
嬉しいね。覚えてくれていたのだ。


尾瀬小屋から見た尾瀬湿原は、あの夏と同じ青い空だった。
しかし、蒼蒼とした草原は一変し、秋色に染まっている。
まだ完全な紅葉には早いのだが、そういえば風が涼しくて気持ちいいなぁ・・・。



昼食と着替えを済ませ、ようにいさんと記念写真を撮った。

今回の尾瀬は登山だけでなく、夏にお世話になった尾瀬小屋のスタッフの方々にも会えるなぁという楽しみもあった。
ようにいさん、またお世話になりますね。 m(_ _)m 


さて、今日の昼飯だが、ごく簡単に「エスビット(固形燃料)」で済ませようとした。
しかし、お湯をわかし「フリーズドライ」だけではちょっともったいない。
何故なら今日は自分一人。
もう少し手を加えようと、自宅からピーマンとベーコンを持ってきてある。
ピーマン一個を輪切りにし、ベーコンと一緒にお湯で茹でた。
それをFDのナポリタンの袋に入れたのだが、これが凄いことに(大笑)!
パスタの量に対してピーマンの量が多過ぎてしまい、いざ食べようとしたのだが、全体量が袋から溢れんばかりになってしまった。
「あれっ、やばいかな・・・まぁいいか(笑)。」
ミートソース味のパスタなのだが、ほとんどピーマンの味しかしなかった(笑)。

今夜は四人相部屋で、宇都宮から来ていた青年がいた。
一緒に夕食を食べたり、食後に星空の下で珈琲を飲んだりと楽しく過ごすことができた。

そしてもう一つ楽しみにしていることがあった。
尾瀬小屋の、ある女性スタッフに会えることである。
(別に深い意味はない。としておこう・・・笑)


名前は伏せておくが、ここでは「07」さんとしておく。
この07さん、笑顔がとても素敵でとにかく美人だ!
俺が言うのだから間違いない! (^^)/  素顔を載せられなくて残念だ!
(いや、別に深い意味はないのだが・・・汗)

夕食時に食堂で再会し、自分を見るなり「ニコッ♪」と微笑んでくれた
営業スマイルだとしても、ようにいさんといい、07さんといい嬉しいね。

翌朝は4時前に目が覚めた。
外の風がやたら強いことは音で分かっていただけに天候が心配だった。
同室の青年と一緒に湿原まで行き、日の出を待った。


朝焼けは綺麗だったのだが、湿原を吹き抜ける風は強かった。
「燧ヶ岳」の山頂付近は常に灰色の雲がかかっており、今日の天気を暗示しているようだ。
「至仏は無理かな・・・」
麓まで行くだけ行き、その時点で決行か否かを決めることにした。

同室の青年は燧に登る予定。
「無理はしないこと。少しでも不安や危険を感じたら、途中下山した方がいいです。登るよりも下山を決めることの方がずっと勇気がいることです。」
自分の経験からそうアドバイスをして彼を見送った。


7時、自分も尾瀬小屋を出発。
07さんが、玄関まで見送りに来てくれた。
嬉しいね♪
本当にありがたいことだ。

実は帰宅後に今回の写真を女房に見せたのだが、「まぁた若い女性と一緒に撮ってぇ。なぁににやけてんのこの写真は(笑)」
言われ続けた。


湿原には相変わらず強風が吹いている。
時折体が飛ばされそうになるほどの強さで、何度か木道から落ちそうになってしまった。
部分的には青空も覗いているのだが、小雨も降ったりやんだり。
至仏山への登頂が懸念される。
湿原の奥の方に「虹」が架かっているのが見えた。
天候は悪いなりにラッキーかな!


秋色に染まり行く尾瀬を歩く。
北アルプスのとんでもないところを縦走するのもいいし、こうして秋を感じながらゆっくりと歩くのもいいものだ。

「山の鼻」に着くと、至仏山への登山を諦める人達が大勢いた。
やはりこの不安定な天気。そして強風だ。
この後、至仏山への登頂を諦め「鳩待峠」へと向かうのだが、そこは至仏山への登下山の合流地点でもある。
事実、稜線上で強風にあおられ、転倒者が続出だったらしい。
額から出血し、自力で下山してきた人がいた。
かなり山慣れした人のようだったが、強風がふいに更なる強風となり、あっという間に体ごと持って行かれたそうだ。
額から岩につっこむ様にして転倒し、怪我を負った。

「すみませんが傷バン持ってますか?」と聞かれたが、傷バンで治まるような傷でないことは素人の自分でも見れば分かる。
「ちょっと待っててください。」
そう言って救急セットから、消毒液、化膿止め、ガーゼを取り出し、テーピングテープで留めた。
この後の予定では会津方面まで縦走するらしいが、できれば下山することを勧めた。
その後彼がどう決めたのかは分からないが、気になる・・・。



今回の尾瀬行きは急遽決めたことだったが、ここでも多くの人達との出会いがあった。
人との出会いは山に限られたことではないのだが、「会話」が存在するのが山の出会いにおける特筆すべきことだと思う。
偶然同室となった青年もそうだし、怪我をした人もそうだ。
そして、会いたかったようにいさん、07さん、尾瀬小屋スタッフのみなさん。
今回も本当にお世話になりました。
みなさんの笑顔と親切で疲れを癒すことができました。
飯も美味かったぁ~!!!
また、受付において宿泊者一人一人の予定ルートを確認し、天候からルートの状況、時間配分に至るまで詳細にアドバイスをしていた方からは、訪れる人全員の安全を願っているんだなぁという思いが伝わってきた。
(たぶん小屋の御主人さんかな・・・)

今度行く時には、絶対に至仏山か燧を攻めてやるぞー!
あっ、もちろん宿は「尾瀬小屋」ね♪

夏だっ!尾瀬に行こう♪:暑い! 熱い!

2012年09月13日 22時40分08秒 | Weblog

尾瀬小屋に到着すると、髭を生やした方が売店におり「お疲れ様でした!」と声を掛けてくれた。
この人「Kさん」と言って、尾瀬小屋のスタッフ。
通称「ようにい」さんだ。
(写真では小さくしか写っていなくてわかりにくいが、オレンジ色っぽいスボンをはいている人)
早速、先ほどの「水の音」の話をすると「熊ですね。間違いないですよ。」
二人で顔を見合わせ、ぞぉ~(汗)

受付を済ませ、昼食をと思ったのだが、受付のすぐ横には、すご~~~く良く冷えたビールが♪・・・
「どうぞ私を飲んでください!」  m(_ _)m
と言っているのがわかる。
それじゃぁ遠慮無くいただきますね♪


普段は昼間から酒を飲むことなどめったにない自分なのだが、今日ばかりは「水」の様に一気飲みだった。

昼食はサンドウィッチとおにぎりだが、あまりの発汗量にしょっぱいものが欲しくてしかたがなかった。
外でお湯を沸かし中華スープを飲もうとしたのだが、湯が沸いた後、バーナーとコッヘルとを一緒に持ってこようとし、誤ってバーナーの「ごとく」に右手親指を触れてしまった。
「熱っーーー!」と言った時にはすでに火傷。
幅は数ミリ程度だが、長さ6㎝ほどの線状に火傷を負ってしまった。
「やっちゃったなぁ。この暑さでこの熱さかぁ・・・。」
しかしここは尾瀬。
天然の冷たい水が蛇口をひねれば出てくる。
10分程超冷たい水に患部を当て、その場をしのいだ。
ややズキズキ感は残ったが、竜宮方面へ歩き始めた頃には痛みは治まってくれた。


女房と一緒に写真を撮るなど、女房が登山(ハイキング程度ね)を始めてからだろうか。
結婚間もない頃までは当たり前のようにツーショットだったが、この20年間は覚えがない(笑)。

「竜宮までは30分くらいだけど、日陰は期待しない方がいいよ。」
それでも大きな荷物は尾瀬小屋にデポしてきたことで、女房はほぼ手ぶら。
水、エマージェンシーギア、二人分のレインウェアなどは、すべて自分のアタックザックに入れてある。(まぁ仕方あるまいか・・・)

この南北のルート。
北に燧ヶ岳、南に至仏山と、尾瀬を代表する山に挟まれるように一本通っている。

尾瀬を象徴する風景のひとつだろう。

全く風もなく暑いことは暑い。
しかし、初めて訪れたこの静寂の地は、自分の期待を遥かに上回る地だった。
「尾瀬なんてただ歩くだけでつまらない」
長い年月そう決めつけ、足を向けようとはしなかった。
その一方的な思いを、あまりにも心地よく裏切ってくれたのだ。
「もっと早く来ればよかったなぁ・・・。」
しみじみと思える静寂の地だ。

竜宮小屋の手前に小さな林があり、唯一の木陰となっていた。
「少し休むか?」
と聞く前に、すでに木道に座り込んでいた(笑)。


「水芭蕉」は写真でしか見たことがない。
もちろん、あの白い水芭蕉だ。
だからこれが水芭蕉であることなどまったくわからなかった。
つまりこれは、成長しきった水芭蕉だ。
この写真のものはまだ小さい方であって、もっと成長しきった大きく長い葉のものがいたる所にあった。
「水芭蕉」というよりは、子供の頃「ウルトラQ」や「ウルトラマン」で見た「吸血植物」のように見えたのは自分だけだろうか(笑)。


「竜宮十字路」では多くのハイカー達が休憩していた。
暑さに中にも、じめじめした暑さとは違うどこか高原ぽさを感じる。

「あぁ~ビール飲みたい!」
「またぁ? そんなに飲めないくせに(笑)。」
「夕食の時、飲んでもいい?」
「はいはい、どうぞ (-_-) 」
そんな会話をしながら竜宮十字路を去り、尾瀬小屋へと向かった。

夕食の前には風呂に入れる。
さっぱりしてからビールじゃぁ~!

夏だっ!尾瀬へ行こう♪:NEAR MISS 

2012年09月12日 20時07分41秒 | Weblog
樹林帯の中の縦走が続く。
何度かのアップダウンがあったが、ダウンすれば必ずと言ってよいほど小川が流れていた。
しかし当然のことながらその直後はアップとなる。
「えぇ~また登るの?」
「あのなぁ・・・水は低いところ(谷間)を流れているわけ。だからその後は高いところに登るわけ。分かる?」


清流の水は冷たくて気持ちがいいね♪
とはいえ、飲料には適していないことはわかっていたので、手と顔を洗い、タオルを濡らして汗まみれの体を拭いた。
「いやぁ~気持ちいい! たまらんなぁ。」
この時ばかりは自分が男であることに感謝した。
何故かというと、上半身裸になり、濡れて冷えたタオルで直接体を拭くことができたからだ。


その間女房はごらんの通り(笑)。
声を掛けてからシャッターを切ると絶対に嫌がることは分かっていたので、この時は周囲の風景を撮るふりをして内緒で女房を撮った(笑)。
こうして見てみると可愛いもんだ。

本来であれば「三条の滝」を経由して「見晴」まで行こうと計画していたのだが、女房が今日の暑さでかなりまいっていると判断した。
「よし、『滝』は無し! 少し近道をして行くか。」
「いいの? 私なら大丈夫だから・・・。」
「いや、小屋に着いてからも竜宮まで歩くから、ここで無理はやめておこう。」
そう決めて再び歩き出した。

ルートの右側から川の流れる音が聞こえている。
ここは「段吉新道」と呼ばれるほぼフラットなルートであり、これなら女房の負担も少しは軽減できると思った。
だが、突然「バシャバシャバシャー!!」という水をはじくような音が聞こえた。
距離にして20メートルほどだろうか・・・。
目を凝らして音のする方角を見たが、樹木で遮られ何も確認できなかった。
音の大きさと状況から判断するしかあるまい。
人間や鹿が川を横断するにしてはあまりにも音が大きすぎる。
ましてやここはルート以外への侵入は厳しく制限されている国立公園。
「ひょっとして熊か?」
お互い顔が青ざめた。
疑問は残ったが、この場合そう考えて早くこの場から離れた方がいいだろう。
鈴を鳴らし、手に持っていたストックをバチバチと叩き合わせながら早足でその場から去った。
熊のおかげとは言わないが、女房の歩くペースが速くなり予定した時刻よりも早く休憩所に到着した。

体を横たえるほどのスペース(長椅子)があり、かみさんは木陰のベンチで早速おやすみ(笑)。
自分は水分補給をし、煙草を吸った。
売店には大きな水槽があり、その中にはペットボトルのジュースやビールが見えた。
おそらくはキンキンに冷えているんだろうなぁ・・・。
「あぁ~あの中に頭から突っ込みてぇ!」


ここでもシャツを脱ぎ、上半身は裸に。
日向にシャツとアンダーウェアを干した。
二枚とも吸汗速乾性のシャツで、あれだけびしょ濡れだったシャツが10分足らずであっという間に渇いてくれた。
さすがはモンベルと思った。(笑)
(アウトドアメーカーのシャツなら、どこのメーカーでもそうなるのだが・・・)


ここからは木道だけのフラットルート。
ただし、日陰は一切無いと覚悟は必要だ。

しばらく歩くと南の方角に目立った山が見えてきた。
「至仏山」に間違いない。
初めて見た至仏山に感動!

「さぁあと30分も歩けば小屋に着くよ!」
真夏の直射日光を浴びながらではあるが、気持ちは良かった。
「ここからが誰もが知っている尾瀬らしい風景が見られるよ。でも、木陰はほとんど無いからそのつもりでね。」
それでも残りも僅かとなった距離に嬉しうそうな女房だった。


ここは「見晴十字路」。
はじめは分からなかったのだが、なるほど確かに「十字路」になっている。
正直言ってもっと道幅の広い十字路を想定していただけに少し気が抜けた。
「ほら、小屋が見えたぞ!」
今日の宿泊予定地である「尾瀬小屋」が目の前に見えた。
ここでゆっくり休憩して、水分を摂って昼食を食べてから竜宮へ行く予定となる。

それにしても今日の尾瀬は暑い!
それでも平地よりは10℃ほど低いはずなのだが・・・。

W杯最終予選:対イラク戦

2012年09月11日 23時10分29秒 | Weblog
「日本の弱点はすべて知っている」
昨日の記者会見におけるジーコ監督の発言だ。

弱点てなんだ?
弱点てどこだ?
おそらくはDFに関しての弱点を指しての発言であろう。
弱点があること。そんなの当たり前じゃないか。
特に顕著なポイントを意味しているのだろうが、結果としてその弱点を攻めきれなかった。
ひょっとしてスタメンをガラリと変更したことで日本選手が戸惑い、その戸惑っている間に先制点を取ろうってことか・・・。
所謂「奇策と奇襲」による先制点。
だとしたら「お前は本当に一国を率いる監督か? サッカーは90分もやるんだぞ!」と片腹痛い。

そして、ジーコが日本代表監督時代にチームが持っていたあの忌々しい弱点は、今は無い。
何故なら、その弱点はジーコ自身が作り、植え付け、改善を怠ったままの弱点だったからだ。
そんなものとっくの昔に選手自身が気づき、選手自身で捨てきっている。
汚い言葉だが「おあいにく様。ざまぁ見ろ!」と中指を立ててやりたい。

結果は1-0で日本代表の勝利。
得点的には物足りないのが事実であるが、「勝ち点3」を積み重ねたことは、ことのほかでかい。
試合数が多い日本とはいえ、現在「勝ち点10」。
今後おそらく勝ち上がって来るであろうオーストラリアが2連勝しても「勝ち点8」で、首位が日本であることは変わらないからだ。

試合内容について少しだけ・・・。
試合後のインタビューでは「内容が悪かった。フィニッシュの精度が悪い。」というコメントが多く聞かれたが、これは一昔前の日本代表選手からはほとんど聞くことの無かった発言だ。
勝つだけではダメ。内容を伴った勝利でなければ満足できないということだろう。
高みを目指し、「個」や「チーム」が餓えることを常とした成長の証であると思う。(拍手!)

流れの中からの得点チャンスは明らかに日本が上であった。
終わってみれば、イラクの攻撃と言えばセットプレーとカウンター攻撃のみと言ってもいい。
「なんだ、昔と何ら変わっていないじゃんか」
強豪ではあるが、「ドーハの悲劇」以降のチームとしての成長には歴然とした差があった。

また、変わっていない部分がもう一つ。
これはイラクに限ったことではなく、MID EAST諸国特有の「象徴」とも言える、スポーツ全般における「姑息」さだ。
「狡猾」ならまだいい。
いい意味での狡猾さは日本にもある。
だが、中東サッカー(それ以外のスポーツ全般も含む)は「狡猾」では無く、明らかな子供じみた「姑息」さに他ならない。
何故あんな子供じみた姑息なことをするのか。
ありとあらゆる手段をつかってくるのが中東サッカーなのだ。
そんな暇があったらスキルを磨けよと思うのだが・・・。
これも国民性(民族性)なのか、それとも指導者が悪いのか。
いや、指導者のせいではないな。
だっていくら監督が代わっても子供じみた姑息さは無くなっていないしね。
先ずはそこから成長して行かない限り、誰が監督をやっても同じ結果しか出ないのだと言い切れる。
ジーコ監督もそこまでバカではないだろうから、中東サッカーの特性は分かっていたはずだ。
しかし、残念ながらその愚かなメンタリティーを修正できずに、或いは修正せずにここまで来てしまったことになる。

サッカーは、スポーツは「MONEY」じゃ勝てないよ。
潤沢なオイルマネーなんぞくそくらえだ!
だからいつになってもあちらのサッカーは世界に通用しないわけだよ。
どうしてそんなことが分からないんだろうか・・・。

日本代表よ。
遅くてもいい。どんなにゆっくりでもいいから、これまでのように着実な成長を遂げてほしい。

愛してるぜ、日本代表!




夏だっ! 尾瀬へ行こう♪:車中泊

2012年09月10日 21時19分19秒 | Weblog
春の頃、栂池をスタートし、白馬大池を経由して白馬岳登山を計画していた。
小蓮華尾根から望む「坂の上の雲」をどうしても見たいがための計画だった。

女房に計画を話したところ、一緒に行ってみたいということであったが、仕事の都合もあり計画倒れとなってしまった。
しかし本当のところは、一日6時間(休憩時間を含めず)の縦走に自信がなかったようだ(笑)。

そこで身近なところで「尾瀬」を候補地に挙げたところ、「木道」が中心でフラットなルートが多いことが分かったようで、尾瀬に決定!

実際に自分が考えたルートは、初日は「燧裏林道」で木道はあまりなくアップダウンのある樹林帯。
まぁ初日の前半だし、女房でも何とかなるだろう・・・ってことだ(笑)。

7月26日(木)。
夕方に、宗次郎をペットホテルに預け自宅を出発。
途中宇都宮で夕食を済ませ、一路尾瀬の北入口である「御池」へと向かった。
今夜は二人で車中泊をする。
車中泊が初めての女房にとってやや不満はあるようだが、これで宿代が浮くことを考えればOKのようだった。

一つどうしても気になることがあった。
その夜は、ロンドンオリンピック男子サッカー予選第一試合の日。
相手は強豪スペインだ。
「くっそぉ~、よりによって日が重なったなぁ・・・。」

御池へは22時に到着したが、明日の起床時間を考えればできるだけ早く寝た方がいいに決まっている。
が、「ちょっとだけね♪」
と言って、15分ほどラジオに聴き入った。
「う~ん・・・気になって眠れない」
いつしか眠りに入ったのだが、翌早朝5時には目が覚めた。
早速ラジオをつけたが、何故かどこの局でも試合の結果を放送してはいなかった。


今日の天候は晴れ。
夕立の心配も無いようだ。
ということは、かなり暑くなることを覚悟しなければなるまい。
ここは標高1500メートル程度しかないだけに、自分のことだ、行動を開始すればおそらくは滝のような汗が流れることだろう。


6時35分、御池をスタート。
さっ、かみさん、頑張ろうね♪


スタートしてまもなく、遠方に見覚えのある山が見えた。
地図で確認する。
「ん、ひょとして平ヶ岳かも・・・」

だとすれば忌まわしい縦走の思い出が蘇る。
完全に山をなめきっていた自分であり、装備もかなり旧式。
今思い出しても「やっぱりつらかったなぁ・・・」という言葉が真っ先に出てくる(笑)。
だが、あの時の失敗が今に繋がっていることは明らかで、やっぱり山を止めなくて良かったとしみじみと思う。


ここはたぶん「上田代」あたり。
すでに二人とも汗だくで、特に自分の場合予想通りの「滝」状態になっている。
水分は十分に持ってきてあるので大丈夫!
・・・なのだが、女房はこの時点で「はぁ~きつい・・・」を連発。
昼頃に宿泊予定の「尾瀬小屋」に着けばいいのだから、ここは女房のペースで行こう。


「天神田代」を過ぎ、「裏燧橋」へと到着した。
「ねぇ、今どのあたり歩いてるの? あとどれくらい?」
地図を見せ、現在地に印を付けた。
「げっ! まだ半分も来ていないの・・・」
目が点になっていた(笑)。
「でも、ここ(元湯温泉)まで行けば、後はずっとフラットな木道だから大丈夫!」「本当? やったぁ!」
珍しく子供のように嬉しがっている女房だった。

一般的に樹林帯の中は「暑くむせかえる」と言われているのだが、今日は木陰がありがたいほどだ。
木陰で休憩をすれば、時折吹く風が涼しくなんとも言えない天然のエアコンって感じだった。

ここから先はもうしばらく樹林帯が続く。
そしてまだまだアップダウンもあるだろう。
本人の行動中の水と予備のシャツ類以外は、すべて自分が二人分を背負っているのだから、まぁ女房でも頑張れるだろう。

それにしてもオリンピック男子サッカーが気になる・・・。