小屋の中にザックを置き、先ずはお湯を沸かして珈琲を飲むことにした。
かなりのカロリーを消費したこともあり、スティックタイプの甘い珈琲だ。
小屋の中は暖かいのだが、吐息は確実に白かった。
カップの熱さを直に手のひらに感じながら、まだここは冬であることを実感した。
荷物の整理をするにしても、水を作るにしてもまだ時間はあまりあった。
外で雪景色を見ながらちょっと昼寝をしてみることにした。
が、これが大きな間違い。
ちょっと考えれば分かることなのだが、周囲は完璧な雪で、天候はピーカン。
であれば昼寝なんぞしたらどうなってしまうか・・・。
わずか1時間足らずの昼寝だったが、帰宅後は家族から「逆さパンダ」と大笑いされた。
翌日は職場でも同様だったが、お客様からは「いいねぇ。いいよ! 山男の顔だよ!」と、お褒めなのか冷やかしなのかは分からぬが、やっぱり笑われた。
無人小屋の中はこんな感じで、10人ほどは泊まれるスペースだ。
この日は自分を含めて5人の登山者がこの小屋を利用した。
そしてロウソクの灯りの下で、酒を飲みながら山のことを語り合った。
日が暮れる前に水作りをしておかねばならない。
雪や氷を溶かして水を作る場合、コッヘルには必然的に「結露」が大量発生する。
それ故に水滴が次から次へとしたたり落ちてしまう。
その水滴が流れ落ちないように、縁のあるトレーの様な物があればいいと、「腹ペコ山男」さんから教えていただいた。
しかし、適当なものが見つからず、今回は生地が濡れるのを覚悟で「バンダナ」を敷いた。
テーブルの上は少々濡れてしまうが、生地が水分を吸い取ってくれるので、びしょびしょになってしまうことだけは防げる。
小屋の周辺は、雪ではなく「氷」そのものだった。
それでも溶けるまでにそう時間はかからなかった。
濾過は「ドリップ珈琲」用の紙を利用した。
作った水の量は約3リットル。
持参した水と合わせれば4.5リットルになった。
もう十分だろう。
さぁて、これで準備は整った。
後は夕日が落ちるのを見届けてから食事作りに取り組めばいい。
雪山に泊まるのは初めてではないが、頂から雪山に落ちる夕日を見たのは記憶にない。
風は強く、肌を切るほどの冷たさだったが、じっくりと見つめるだけの価値はある夕日だった。
「腹減ったなぁ・・・でももう少しだけ。」
そう何度も思いながら体を震わせて立っていた。
冷え切った体にはやっぱり熱々の「味噌煮込みうどん」でしょう!
行動食で余った魚肉ソーセージをぶつ切りにして入れた。
そして今夜のとっておきの贅沢品の登場だ。
「生卵」を二つも入れて一緒に煮込んだ。
専用の容器に入れてはきたが、「割れていないかな・・・大丈夫かな。」と、不安だった。
半熟卵が二つも入った味噌煮込みうどん。
こんな雪山のてっぺんで、こんな寒い中で、なんと贅沢な一品料理だろうか(笑)
申し訳ないほどの美味さだった。
いやぁー持ってきた甲斐があった(笑)
かなりのカロリーを消費したこともあり、スティックタイプの甘い珈琲だ。
小屋の中は暖かいのだが、吐息は確実に白かった。
カップの熱さを直に手のひらに感じながら、まだここは冬であることを実感した。
荷物の整理をするにしても、水を作るにしてもまだ時間はあまりあった。
外で雪景色を見ながらちょっと昼寝をしてみることにした。
が、これが大きな間違い。
ちょっと考えれば分かることなのだが、周囲は完璧な雪で、天候はピーカン。
であれば昼寝なんぞしたらどうなってしまうか・・・。
わずか1時間足らずの昼寝だったが、帰宅後は家族から「逆さパンダ」と大笑いされた。
翌日は職場でも同様だったが、お客様からは「いいねぇ。いいよ! 山男の顔だよ!」と、お褒めなのか冷やかしなのかは分からぬが、やっぱり笑われた。
無人小屋の中はこんな感じで、10人ほどは泊まれるスペースだ。
この日は自分を含めて5人の登山者がこの小屋を利用した。
そしてロウソクの灯りの下で、酒を飲みながら山のことを語り合った。
日が暮れる前に水作りをしておかねばならない。
雪や氷を溶かして水を作る場合、コッヘルには必然的に「結露」が大量発生する。
それ故に水滴が次から次へとしたたり落ちてしまう。
その水滴が流れ落ちないように、縁のあるトレーの様な物があればいいと、「腹ペコ山男」さんから教えていただいた。
しかし、適当なものが見つからず、今回は生地が濡れるのを覚悟で「バンダナ」を敷いた。
テーブルの上は少々濡れてしまうが、生地が水分を吸い取ってくれるので、びしょびしょになってしまうことだけは防げる。
小屋の周辺は、雪ではなく「氷」そのものだった。
それでも溶けるまでにそう時間はかからなかった。
濾過は「ドリップ珈琲」用の紙を利用した。
作った水の量は約3リットル。
持参した水と合わせれば4.5リットルになった。
もう十分だろう。
さぁて、これで準備は整った。
後は夕日が落ちるのを見届けてから食事作りに取り組めばいい。
雪山に泊まるのは初めてではないが、頂から雪山に落ちる夕日を見たのは記憶にない。
風は強く、肌を切るほどの冷たさだったが、じっくりと見つめるだけの価値はある夕日だった。
「腹減ったなぁ・・・でももう少しだけ。」
そう何度も思いながら体を震わせて立っていた。
冷え切った体にはやっぱり熱々の「味噌煮込みうどん」でしょう!
行動食で余った魚肉ソーセージをぶつ切りにして入れた。
そして今夜のとっておきの贅沢品の登場だ。
「生卵」を二つも入れて一緒に煮込んだ。
専用の容器に入れてはきたが、「割れていないかな・・・大丈夫かな。」と、不安だった。
半熟卵が二つも入った味噌煮込みうどん。
こんな雪山のてっぺんで、こんな寒い中で、なんと贅沢な一品料理だろうか(笑)
申し訳ないほどの美味さだった。
いやぁー持ってきた甲斐があった(笑)