久しぶりに「雲龍渓谷」を再開したい。
「友知らず」を過ぎればすぐに氷柱のある通称「神殿」へと辿り着く。
例年と比べれば少々物足りなさを感じる氷柱ではあるが、初めて見る彼女にしてみれば「うわぁ~~きれい」の言葉の後に、感嘆符が5つは付くのではないかという程感動してくれた。
氷柱に近づくと、その奥には高さ約100mの「雲龍瀑」が見えた。
「あれが雲龍瀑だよ。どうする、滝壺まで行ってみる?」
滝壺まで行くかどうかは、はっきり言って彼女の返事次第で決めようと考えていた。
決して無理強いはしたくないし、無理強いできるようなルートではない。
「行けるところまでは・・・」という、なんとも中途半端な返事ではあったが、いざとなれば自分のピッケルを使ってもらおうと考えていたし、彼女には内緒でアンザイレン用のザイルを準備してきていた。
しばらくはこの氷柱に感動してもらおう。
ここから滝壺へ行くには、先ず急斜面を登らなければならない。
距離は短いが、落ちたらかなりやばい区間だ。
その登り口に一人の男性がいた。
行くかどうか迷っている彼女にその男性が一言。
「連れて行ってくれる人がいるうちに行った方がいいよ」
その一言で彼女の腹が決まったようだ。
カメラを向けるとすぐにポーズをとってはくれるのだが、はっきり言ってここはかなりの斜度だ。
これを余裕ととるかどうかは難しい。
途中、一ヵ所だけなかなか足を上げられずに苦労したポイントがあったが、それでもここまで付いて来ている。
距離をあけないよう配慮はしているが、実を言えば滝壺へのルートは全くのノートレース状態だったのだ。
ノートレースであることそのものに問題はないのだが(むしろ嬉しい!)、スタンスポイントの間隔が彼女用にしなければならなかった。
身長差がかなりあるためそれは当然のことであるが、ついそれを忘れてしまい、彼女に辛い思いをさせてしまった。
これは大いに反省しなければならないことだ。
滝壺へ下る手前に、急斜面をトラバースしなければならない。
「大丈夫かな・・・」本当に心配だった。
できる限り細かなアドバイスをしながら様子を見るが、これなら滝壺まで行けそうだ。
ハイ、またポーズ♪
もう~こっちは心配してるのに(苦笑)。
このポイントは結構危ないぞ。
落ちたらちょっとの怪我では済まされない。
ん、ひょっとして彼女は自分が思っている以上にビビってはいないのではないか・・・。
相当なポテンシャルを秘めているのではないか・・・。
そう思えてならないくらいのゆとりを感じる。
ここまで来ればもう安心だ。
ここを下れば滝壺であり、やっと昼食にありつける。
それにしても本当によくここまで付いてきたものだ。
それとも自分が心配しすぎなのか・・・。
「友知らず」を過ぎればすぐに氷柱のある通称「神殿」へと辿り着く。
例年と比べれば少々物足りなさを感じる氷柱ではあるが、初めて見る彼女にしてみれば「うわぁ~~きれい」の言葉の後に、感嘆符が5つは付くのではないかという程感動してくれた。
氷柱に近づくと、その奥には高さ約100mの「雲龍瀑」が見えた。
「あれが雲龍瀑だよ。どうする、滝壺まで行ってみる?」
滝壺まで行くかどうかは、はっきり言って彼女の返事次第で決めようと考えていた。
決して無理強いはしたくないし、無理強いできるようなルートではない。
「行けるところまでは・・・」という、なんとも中途半端な返事ではあったが、いざとなれば自分のピッケルを使ってもらおうと考えていたし、彼女には内緒でアンザイレン用のザイルを準備してきていた。
しばらくはこの氷柱に感動してもらおう。
ここから滝壺へ行くには、先ず急斜面を登らなければならない。
距離は短いが、落ちたらかなりやばい区間だ。
その登り口に一人の男性がいた。
行くかどうか迷っている彼女にその男性が一言。
「連れて行ってくれる人がいるうちに行った方がいいよ」
その一言で彼女の腹が決まったようだ。
カメラを向けるとすぐにポーズをとってはくれるのだが、はっきり言ってここはかなりの斜度だ。
これを余裕ととるかどうかは難しい。
途中、一ヵ所だけなかなか足を上げられずに苦労したポイントがあったが、それでもここまで付いて来ている。
距離をあけないよう配慮はしているが、実を言えば滝壺へのルートは全くのノートレース状態だったのだ。
ノートレースであることそのものに問題はないのだが(むしろ嬉しい!)、スタンスポイントの間隔が彼女用にしなければならなかった。
身長差がかなりあるためそれは当然のことであるが、ついそれを忘れてしまい、彼女に辛い思いをさせてしまった。
これは大いに反省しなければならないことだ。
滝壺へ下る手前に、急斜面をトラバースしなければならない。
「大丈夫かな・・・」本当に心配だった。
できる限り細かなアドバイスをしながら様子を見るが、これなら滝壺まで行けそうだ。
ハイ、またポーズ♪
もう~こっちは心配してるのに(苦笑)。
このポイントは結構危ないぞ。
落ちたらちょっとの怪我では済まされない。
ん、ひょっとして彼女は自分が思っている以上にビビってはいないのではないか・・・。
相当なポテンシャルを秘めているのではないか・・・。
そう思えてならないくらいのゆとりを感じる。
ここまで来ればもう安心だ。
ここを下れば滝壺であり、やっと昼食にありつける。
それにしても本当によくここまで付いてきたものだ。
それとも自分が心配しすぎなのか・・・。