ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

雪の低山:気合いだっ!

2011年04月29日 20時14分38秒 | Weblog
3月に入ってしまうと雪崩の起きる可能性が高い。
少しでも安心して登攀できるラストチャンスかも知れなかった。

猫魔ヶ岳。
標高はわずかに1400メートル程度。
しかし雪山の難易度で言えば、今までのようなSSTの様な訳には行かない。
傾斜のきついアップダウン、雪庇、風、etc・・・。
危険度、技術度、体力度。どれをとっても比ではないだろう。
「雄国沼」を巡るコースも選択肢にあったのだが、自分とO氏の二人なら、登攀コースで行けると判断した。

天候はまずまず。
問題は強風だった。
キャップとネックウォーマーの間、目鼻と頬に当たる風が痛いくらいに強く冷たかった。
稜線だけは慎重に進まねばやばいぞ~。
事前に二人で山岳地図を見てルートの下調べをした。
「おそらく、このあたりに雪庇があるんじゃないかな」
「強風だったら、ここの稜線は危険だな。突風でもきたら落ちるなぁ」
と話し合った。

いざ気合いを入れて慎重にスタート!

YELLOW FALL:さぁ帰ろう!

2011年04月28日 21時48分09秒 | Weblog
相変わらず雪は降り続いている。
吹雪いているほどではなかったが、この寒さの中、仲間がいるということがこの上なく楽しかった。
SSTであれば比較的難易度は低いケースが多いが、森林限界線を越えるような標高や登山技術を要する場合であれば仲間のありがたさはより感じることだろう。
雪山の単独登攀への憧憬はある。
あるが、実行するまでの度胸はまだ・・・ない。
技術も装備も十分に伴っていないからだ。

実を言えば次週の休日、同僚のO氏と二人で雪山登攀を計画している。
フラットに近いSSTコースも部分的にあるが、地形的に言えば今までの比ではない。
森林限界線を越えることはないが、今回のメンバーを連れて行くにはあまりにも厳しい条件ばかりだ。
だからこそ行ってみたい。アウトドアーへの憧れと冒険心をくすぐられる。

YELLOW FALL:デザート

2011年04月27日 23時15分34秒 | Weblog
お汁粉とカップ麺でせっかくあたたまった体に、なんでこんな物をと・・・。
それでもこのバカらしいことを本気でやることに、雪山ならではの面白さを感じる。

降り積もったばかりの新雪をカップに詰め、その上からチョコレートシロップをかけてみた。
一口、二口・・・「これ、ありだ! いけるよ! 美味いよ!」
みんな早速試しはじめた。
結構いけることがわかり、お代わりの連続。
チョコレートシロップに終わりはあれど、雪だけはほぼ無制限。
これ、夏だったらもっと美味いんだろうなぁとしみじみ思いながらも、糖分と水分補給を兼ねたデザートに満足だった。

本当にバカげているとも思う。
しかし、ただ雪の中を歩き、上って下ってをするだけより「何かプラス1」の楽しみを味わいたかった。
それにしても発想が貧困かな(笑)。

モンベル デヴュー♪

2011年04月24日 22時17分01秒 | Weblog
今年になり初めて日中は半袖で過ごした。
それほど温かな春の日だった。

午後、息子と二人で「モンベル・おやまゆうえん店」へと買い物に出かけた。
ついでながら宗次郎の散歩も兼ねて車に乗せた。
約40分の乗車時間、宗次郎にとってはこれだけ長い車中は初めてだ。
ショッピングセンター街を歩く宗次郎。
初めて訪れる場所でやや興奮気味かな(笑)。

お店に着き真っ先に選んだのが、一ヶ月以上も前から目をつけていた夏用のトレッキングシャツ。
人3倍汗かきの自分にとってなくてはならない「吸汗速乾+清涼性」の高いクロージングで、カラーは今年の新色。青と水色のちょうど中間色。たまらないね!
モンベルさんが自分の為にこの色を選択して作ってくれた(ような)シャツ! と、勝手に思いこんでいる。
更には「ジップネック」なので、ベンチレーション機能も抜群だ。

店内はペットOKで、宗次郎を一緒に連れての買い物となった。
いつものスタッフの方々に愛嬌を振りまいているが、商品を舐めたりしやしないかヒヤヒヤだった。
そして、見慣れない物ばかりがあちこちにあるせいか、いつもよりテンションが高い。
犬も人と同じに、いろいろな刺激を与えてあげた方がいいんだろうなぁ。
そんな気がした。
スタッフのみな様、今後も宗次郎共々よろしくお願いします。
あっ、そういえばスタッフの「I」さんは犬が苦手だった。
失礼しました。 m(_ _)m

YELLOW FALL:雪降る中で・・・

2011年04月22日 21時16分30秒 | Weblog
食事をする場所はどこでもOK・・・という訳にはいかない。
それなりに平地で、それなりに風を防ぎ、それなりに安全な場所でなければ落ち着いて食べることができないからだ。

やっと適切な場所を見つけ、雪をならし準備に取りかかった。
みんな寒いんだろうなぁ。
もちろん自分も寒いことは寒いのだが、まだ体を動かしているうちは良い。
問題これからだ。
つまり、食事のために体を動かす「動」の域が極端に狭く、小さく、少なくなることで、かいていた汗による体の冷えを感じてしまうことにある。
確かにお湯が沸くまでの間、背中が冷えてきた。そして徐々に冷えは強くなってきたのがわかる。
それでもミドルレイヤーを着込むほどではなく、それだけが幸いだ。

風がほとんど無いだけましだったが、雪がかなり舞っている。
これ以上の降雪量となるとSSTそのものにも影響が出てくる。
本音を言えば吹雪の中のSSTを体験してみたいという思いもあるが、それは自然を甘く見ていることに他ならない。
何はともあれ、お湯が沸いた。
これで温かな食事にありつける。
みんなカップ麺を準備してきた。
もちろん自分もであるが、その前に恒例の「お汁粉」にありついた。
凍えるような銀世界の中でいただく熱々のお汁粉。
このギャップがたまらないなぁ!
ほんとうに美味いなぁ!

桜吹雪と宗次郎

2011年04月18日 21時39分07秒 | Weblog
昨日はポカポカ陽気の中、愛犬の宗次郎を連れ近くの公園まで散歩に出かけた。
広い芝生では小学生達がサッカーボールを蹴り合っている。
ベンチでは小さな子供の手を握り母親が微笑みかけている。
そんな日常的な光景は、一瞬でも東日本大震災のことを忘れさせてくれる。

そしてこのあたりでも、そろそろ桜は散り際だ。
風が吹けば、淡いピンク色の花びらの絨毯が空を舞う。
そんなときだった。
突然宗次郎が吠えだした。
空腹時と排せつをした時以外は滅多に鳴いたり吠えたりすることのない宗次郎が、何かに向かって吠えている。
顔は右へ左へとせわしく動かし、更にはジャンプまでするではないか。
「そっか、あれか・・・」

風に舞う桜吹雪に向かって吠えだしたのだ。
去年の春には気付かなかったことだった。
もっとそばで、というより桜吹雪のど真ん中に連れて行った。
今度は吠えることはなかったが、今まで見たことがないほどの連続ジャンプ。
何とか花びらを捕まえようと必死だ。
「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」ではないが、おそらくは何百何千枚という花びらが一気に舞うわけだから一枚くらいは・・・と思っていた。
結局は桜吹雪にもてあそばれた感じかな(笑)。


咲いた咲いた

2011年04月17日 18時43分57秒 | Weblog
今年は例年よりもチューリップの開花が遅いような気がした。
それでもやっとパンジーやアイフェイオンと共に揃い咲きをしてくれた。

パンジーの花壇の中央には赤いチューリップが咲いているが、これは昨年の秋に植えたものではない。正確に言えば植えた覚えがないのだ。
おそらくは「お礼肥」をやった後、掘り起こし忘れた球根がそのまま地中に残されたものだと思う。
偶然とはいえ、パンジーとパンジーとの合間に芽が出てくれ、「おっ、こりゃいいな」と思い、そのまま成長させた。
一般的に球根の花は開花期間が短い。長くても2週間程度とだと思う。
それに比べれば、種から育った花の開花期間は恐ろしく長い。
パンジーなどは半年以上咲いている。
だからパンジー、アイフェイオン、チューリップ、ヒヤシンスなど、すべての花が一斉に咲き乱れる期間は、一年の中でほんの一瞬といってもよいだろう。

昔は娘を花壇の前に座らせ、一緒に写真を撮ったものだ。
いつしかそのようなことを恥ずかしがり撮ることもなくなった。
それでも春を思い、秋になると苗や球根を植える。
ときおりだが、花壇をバックに娘の写真を撮りたいと考える。

YELLOW FALL:ラッセル

2011年04月16日 22時18分45秒 | Weblog
ラッセルの経験がないわけではない・・・が、それはまだ若かりし頃のことで、体力任せに突き進んだだけだ。

今回は完全な雪山登山ではなく、SSTにちょっとだけ傾斜のきつい部分がある程度。
クランポン装着も考えたが、傾斜はきつくても距離は短い。まぁスノーシューの方が面積も広いし、なんとか大丈夫だろう・・・。
焦らずゆっくりと、ストックを使わずに手でかき分けた。そして確実に登ったつもりだったが、やはりきつい。
予想以上に斜面の新雪が深く、柔らかく、爪が噛んでくれない。
心臓をバクバクさせながらもうすぐラッセルが終わるというときだった。
足が空回りし、雪面を噛むどころか体ごと落ちてしまった。
せっかくあそこまでラッセルしたのに・・・と思ったが、それほど危険性の高くない場所で、どこか雪遊びの様な感じだった。


このときばかりはミトンオーバーグローブを装着したが、オーバーグローブの中はおろか、ネックウォーマーを越えて衣服の中に雪が入ってしまった。
ミドルはもちろん、ベースレーヤーさえも濡れ、のど元から胸、そして腹筋当たりまで雪の冷たさを直に感じる羽目となった。
はやく暖かい食事にありつきたい。

YELLOW FALL:集合!

2011年04月13日 22時48分09秒 | Weblog
外気温はかなり低かった。
前回のSSTで行った奥日光よりも明らかに体は冷えている。
雪も降り続いている。
それでも感動はひとしおだ。
毎年訪れても、おそらくは全く同じ形状に凍ることはないだろう。
今年のイェローフォールは今年だけのもの。
そう思うと自然のみがなせる力は神秘的だ。

さぁここからはアップダウンの連続したコースとなる。
スノーシューを履いての大きな斜度は初めてだ。
少し心配もあるが、万が一を想定して「軽クランポン」だけは準備してきた。
使わずに越したことはないが、持っているのは自分だけ・・・。
ちょっと待て。ということは、ひょっとしてラッセル担当は自分一人ということ・・・だったりして(冷汗)

YELLOW FALL:ログハウスが見えた!

2011年04月10日 20時14分24秒 | Weblog
途中休憩を含め1時間半ほど歩いただろうか。
遠くに山肌が見え、その麓に小さなログハウスが見えてきた。
「あんなところにログハウスが・・・。へぇ~大自然の中の一軒家かぁ。いいなぁ」と思っていたが、O氏からの一言。
「あれがイェローフォールだよ。」
「ん?・・・あれが?」
そう、木材の壁だと思っていたのは、黄色い氷の壁だったのだ。

少しずつそこに近づいて行く。
徐々にその全貌が明らかになってきた。
山肌への最後の上り、イェローフォールを見上げながら一歩ずつ近づく。
息を切らせ、大自然が生み出した創造物を目の当たりにした。
岩肌を流れる落ちる硫黄分を多く含有した水が、マイナスの外気温に触れ何十もの層になってできあがった自然美。
見事だった。
これほど大きなものとは・・・。
ネットの画像で事前に見てはいたが、自分が予測していた以上の規模だ。
「今シーズンはいつになく大きいんだよ。」
と、O氏が話してくれた。

スタートしてから大した距離ではないが、それでも歩いて来た者だけが見ることができる創造物。
味わうことができる美しさと感動だ。
しばし佇み見上げれば、敬意を表したくなるほどの想いだった。