ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

そうだ 京都へ行こう・・・6

2008年03月20日 22時40分33秒 | Weblog
二年坂から三年坂、そして清水へと続く道は京都の定番だろう。
あまりの人混みにちょっと嫌気がさしたが、清水の舞台からの眺めは息子も感動していたようだった。そして舞台を下から見上げると、ちょうど桜と重なった状態で見える。まさに春まっ盛りだ。
今度は坂を下り「高台寺」へ。ここの駐車場では、予想外の日中の暑さで思わず「かき氷」を食べてしまった。ついでに「みたらし団子」。妙な組み合わせだが、抹茶のかき氷とみたらし団子。まぁ京都らしいと言えばそうなのだが・・・。
そして「護国神社」へと向かった。そう、坂本龍馬と中岡慎太郎の墓参りをするためである。

大学の卒業旅行で初めてここを訪ねたとき、実は「たがね」と「金づち」を準備していた。龍馬の墓石を少々削ってお守りにしようと考えていたからだ。
もちろんこれはれっきとした犯罪行為だが、当時の自分はそれすら盲目になるほど龍馬に心酔してしまっていた。恥ずかしい話である。
もちろんやらなかった・・・と言うより、監視カメラが設置されており「できなかった」という方が真実だった。「せめて・・・」という思いから、墓の敷地に敷き詰められていた小石を数個拾ってきた。それは今でも大切なお守りのような存在となっている。
 (「拾ってきた」・・・・・う~ん、適切な表現か否かは・・・?)

坂を登り二人の墓前で合掌した。息子は、何か「信じられない」といった表情をしていた。理由を聞いてみると「あの坂本龍馬が、この石の下にいることが不思議なんだよね。だってあの坂本龍馬だよ、お父さん。死んじゃった人だけど、こんな近くで会えるなんて、なんか不思議なんだよ。」
私が20年前に感じたこと。それと同じような感情が息子にも湧いてきたんだなぁと、ちょっと嬉しくなった。

八坂神社、知恩院を参拝し終えた頃は、夕方の4時になっていた。
御朱印帳へ記帳してもらうために、昼食もとらずに歩き回ってしまった。
中途半端な時間だったが、さすがに二人とも腹が空いた。途中、あまりにもいいにおいに誘われるがまま、ラーメン屋に立ち寄った。
それでも夕食までまだ時間がある。「南座」から鴨川の川縁へと降り、何をするでもなく川面を眺めた。そして高瀬川沿いを歩いた。黄昏時とでも言えばよいのか、夕焼けと川沿いの店の灯り、そして桜の花びらが目を和ませてくれた。



ギターを手にして・・・

2008年03月07日 23時34分37秒 | Weblog
さっき久しぶりにギターの弦に触れてみた。
たわいのない理由だ。テレビで「チューリップ」の特集をやっていたからだ。

昔ギターをやっていたやつなら誰でも同じ衝動にかられるだろう。
そう、若かった頃を思い出し、ついつい久々にギターを弾いてみる。

高校時代、学校祭のフィナーレで演奏したあの曲。
「心の旅」「夢中さ君に」を弾いてみた。約3ヶ月ぶりの指の動きだったが、思ったより動いてくれた。
あのとき、幾つかのバンドがステージで演奏した。そしてフィナーレでは全員がステージに上がり歌った。
最高に盛り上がったなぁ・・・。

「甲斐バンド」もデビューからずっと聞いていた。
「安奈」は、本当は今でもちょっとだけつらいけど、思い出の曲だ(笑)。

照れくさかったが、今夜、酒の勢いを借りて家族の前で「心の旅」を弾いた。
少しだけ気持ちが若返った・・・ような気がする。

そうだ 京都へ行こう・・・5

2008年03月06日 21時52分00秒 | Weblog
昼食を済ませ、地下鉄に乗り祇園方面へと向かった。
早めに今夜の宿に行き、とりあえず荷物を預けた。
今夜の宿はちょっとだけ特別だ♪
一度は泊まってみたいと思っていた通称「片泊まりの宿」と呼ばれるもの。
京都らしい古い和風建築で、一日数組しか泊まれない小さな宿。夕食は付かず朝食のみ。つまりは「片泊まり」というわけだ。
その割には値段が高いとも思ったが、いざ宿に着いてみて感激。
「おぉ~まさしく京都の宿♪」
八坂神社から二年坂を通り、その通りから横に折れた細道にその宿があった。
二年坂は、まるで修学旅行の団体様御一行がぞろぞろと歩いているような混雑だった。
それがたった一本の道をそれただけでこんなにまで静かだとは・・・。

まずは荷物だけ・・・と思っていたのだが、女将さんがお茶を入れてくださった。
せっかくなので頂くことにしたが、ホテルで言うところのロビー(まぁ小さな和室だが)で、中庭を眺めながら飲むお茶のなんと心和むことか。
祇園の喧騒が嘘のように静まりかえった宿だった。

女将さんの娘さんが挨拶に来てくれた。
*以下、はっきりとは覚えていないが、こんな感じの京言葉だった。
「ようこそお越しやす。お疲れどすかぁ」
「いえいえ、楽しみにしていた旅行ですから。」
「ほうですかぁ。」
「ここは道を一本外れただけで静かですね」
「静かなだけがとりえなんどすえ。」

かぁーーーっ たまらん!!
京に来て初めて聞いた本物の京言葉だ!
じ~~んと胸に染みる言葉だった(笑)。

さて、三年坂を登り清水へ行くか。

そうだ 京都へ行こう ☆番外編☆

2008年03月02日 22時55分46秒 | Weblog
中2の娘と京都へ行くことが決まった。
テーマは「幕末」。はっきり言って私と兄の影響が大きい。
まぁそれはそれでいいのだが、兄の時と決定的に違うのが「食事」だ。
兄の時には食事は二の次で、とにかく「幕末維新」の歴史がテーマだっただけに、見学先だけを下調べすればよかった。
どうせ男二人、食事はどうにでもなるし(笑)。

う~ん、やはり女の子は難しい。ちょっとだけ面倒にも感じてしまう。
「はんなり」とか「ほっこり」とか「おばんざい」とか、私にはほとんど聞き覚えのない京言葉を遣って話しかけてくる。う~ん、困った。
夕食は「京町家」か「町家風」がいい・・・らしい。
甘味処は○○の店で、抹茶の何とかがいい・・・らしい。
二年坂、三年坂には○○を売っている○○という土産屋がある・・・らしい。

わからん・・・困った(汗)。
仕方がないので「る○ぶ」とか言う旅行雑誌を買いあさり、情報収集。ついでにネットで店の下調べ。
まぁそれもいいとして、一瞬嫌なことを想像してしまった。
私が甘味処に入り、その「抹茶なんとか」を食べている姿だ。
あまり想像したくない姿だった(笑)。

そうだ 京都へ行こう・・・4

2008年03月01日 18時50分22秒 | Weblog
今日は忙しい一日になる。分刻みとまでは言わないが、見学(参拝)時間が夕方までのところが多く、それまでに何とか終わらせなければ・・・

ホテルから徒歩10分ほどで「光縁寺」に着いた。ここには新選組隊士の何人かが眠っている。有名な隊士なら総長の「山南敬助」だ。
この寺も学生時代に訪れている。住職に当時の御朱印帳を見せると、驚きと懐かしさで一杯の表情をしていた。
「時の流れとははやいものですねぇ。」
私のような凡人が言っても何も感じない一言だが、徳を積んだ人が言うと、重く感じる一言だった。

次に「八木邸」へ行った。
なんと見学料が1000円だと!
以前がいくらだったか忘れたが、これは時代の流れだけではない。TVの影響が大と考える。今、将に新選組ブーム。そのブームに便乗してのことだと思う。しかも、「抹茶と和菓子付き」だとか・・・
「いら~ん、そんなもの!」強制的に飲み食いさせるなっての!
しかもしかも「邸内は写真撮影禁止」とまできた。昔は撮り放題だったのに・・・。
京都旅行のメインであったはずの「八木邸」だったが、私自身はかなりしらけきってしまった。
でもって、となりの「壬生寺」までも新選組に関しての資料館(墓の見学なども含めて)が有料になっていた。
「そんなにしてまでも儲けたいのかぁ。」と嫌気がさしてきたが、息子にとってはすべてが初めてのところばかり。顔には出さず、周辺の新選組関係を見て回った。

ブームになるとろくなことがない。
見学者は増えるし、そのほとんどがミーハーだし。余計な物まで付けて値上げはするし。
それでも客は来る。純粋に歴史というものに触れたいがために来ることがバカらしくさえ思えてきた。